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石油・LNGなど=エネルギー総合スレ=

1532とはずがたり:2013/09/28(土) 09:09:16

日韓が手を組めば、天然ガス価格は下がる
http://news.infoseek.co.jp/article/president_10699
プレジデントオンライン(2013年9月26日17時15分)

■シェールガス革命の恩恵をなぜ受けられないのか

2013年の日本経済にとっての大きなリスク要因に、電力料金の値上げ問題がある。3.11後の原子力発電所の運転停止にともなう火力発電用燃料コストの急膨張によって、電力会社が料金引き上げを迫られた。

もう1つ強調しておきたい点は、このままでは大幅な電力料金の値上げが長期にわたって避けられないことである。総合資源エネルギー調査会基本問題委員会は、昨年、30年のわが国における原子力発電の依存度について、「ゼロシナリオ」「15%シナリオ」「20〜25%シナリオ」「決定しないシナリオ」という4つの案をまとめた。あわせて基本問題委員会が発表したコスト等検証委員会の発電コストに関するデータにもとづく試算によれば、30年に電力料金は、10年度の水準と比べて、「原発ゼロシナリオ」では99〜102%、「原発15%シナリオ」では71%、「原発20〜25%シナリオ」では54〜64%、それぞれ上昇することになる(「決定しないシナリオ」については試算が不可能)。このような料金水準の上昇が生じるのは、コスト等検証委員会がLNG価格を原油価格とリンクさせて計算し(いわゆる「油価リンク」)、その基になる原油価格が趨勢的に高騰すると見込んでいるためである。

大幅な電力料金の上昇は、国内製造業の競争力低下、ひいては生産縮小に直結する。それは、産業の国内基盤を根底的に脅かし、日本経済に甚大な打撃を及ぼすことになりかねない。

そのような状況を現出させないためには、「なぜ日本の天然ガスの価格は、アメリカの9倍も高いのか」(http://president.jp/articles/-/6730)で強調したように、アメリカで起きたシェールガス革命をふまえて天然ガスを安価に調達することが決定的に重要な意味をもつ。日本の会社がこれまでシェールガス由来のLNG(液化天然ガス)輸入に成功しなかった理由の一端は、まとめ買いをする能力に欠けていた点に求めることができる。この点で注目すべきは、韓国の場合、最近までKOGAS社1社が、電力会社(KEPCO社)や他のガス会社の分まで含めて、必要なLNGをまとめ買いしてきたことである。これに対して日本の場合には、電力会社やガス会社の足並みがそろわず、まとめ買いがなかなかうまく成立しない。シェールガス革命の成果をわが国が享受できない大きな理由の1つは、この点にあると言える。わが国の電力会社やガス会社は、シェールガス革命の本場であるアメリカのガス田やLNG基地に直接出かけ、力を合わせて効果的なまとめ買いを実行し、この国民的課題を達成する先頭に立たなければならない。また、日本政府は、そのような動きを支援するため、アメリカ政府を相手にした新しいタイプの「資源外交」を展開すべきである。

■三極化する世界の天然ガス市場

もちろんアメリカのシェールガスを日本に輸入するには、現地で冷却して液化し、LNG専用船で運搬したうえで、わが国に着いたのち再び気化しなければならないため、コストがかかる。したがって、100万BTU(英国熱量単位)当たり2〜3ドルでシェールガスを購入しても、日本では100万BTU当たり11〜12ドル程度になると言われている。しかし、たとえ11〜12ドルだとしても、現状の16〜17ドルよりはかなり安い。シェールガス革命を追い風にしてできるだけ安く天然ガスを調達することは、日本のエネルギー政策上の最重要課題だと言ってもけっして過言ではないのである。

天然ガスのまとめ買いに成果をあげてきた韓国は、日本よりも若干安価な水準でLNGの調達を実現している。しかし、より大きな見地から見ると、日本も韓国も欧米に比べてはるかに高価な天然ガスを輸入している点では、変わりがない。いわゆる「アジアプレミアム問題」である。

この問題について、日本エネルギー経済研究所の小山堅常務理事は、12年3月に発表した論稿「LNG価格『アジアプレミアム問題』関する一考察」のなかで、次のように述べている。

「わが国の本年(12年)1月のLNG輸入CIF価格(保険料・運賃込み価格)は16.7ドル/100万BTUであり、より直近のアジア向けLNGスポット価格も15ドル台の推移となっている。一方、欧州のNBP(ナショナル・バランシング・ポイント)等の取引ハブにおける天然ガス価格は9ドル台、さらに米国での主要取引ハブ、Henry Hub(ヘンリー・ハブ)での価格は2ドル台半ば、と特に米国価格との間で極めて大きな価格差が生じている」(カッコ内は引用者)。

この文章にあるように、世界の天然ガス市場は三極化しており、米国と欧州、そして日韓を含む北東アジアとのあいだには、大きな価格差が存在する。


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