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政治思想総合スレ

743とはずがたり:2019/03/13(水) 10:36:53
大陸合理論とデカルト
http://byzantine21.com/Descartes.html
デカルトの思想

 今回のテーマはルネ・デカルト(1596-1650),大陸合理論の祖といわれる人物です.
時代としては17世紀前半に活躍した人ですから,イギリスのF・ベーコンより一世代後ということになります(日本なら江戸時代の前半,3代将軍徳川家光の時代).

 知識はすべて経験から得られ,本来人間の精神は白紙状態であったと考えるイギリス経験論に対して,大陸の合理論では人間の理性は元々天性に備わっているものと考えます.そして,経験の積み重ねで真理に近づこうとする経験論に対して,絶対的真理から全ての法則を導こうとする立場を取ります.これが帰納法に対して演繹法と呼ばれるものです.

 デカルトは,この最初の絶対的な真理を見つけるために,いったん全てのものを疑ってかかります.… 次から次へと疑っていくと,正しいと思えるものはどんどん無くなって行きます.しかし,今この瞬間何かを考えている自分という存在自体は疑いようのない真実です.これが有名な「我思う,故に我有り(cogito ergo sum コギト・エルゴ・スム)」というフレーズです.そしてデカルトはここから,真理の体系を作り上げようとしたのです.

 ただし彼はこういった全てを疑う姿勢を実生活には持ち込んではいけないとも言っています.なぜなら,そんなことをしていたら世の中で暮らしていけないことは自明の理だからです.デカルトにはそんな現実的な部分もあったわけです.…


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