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政治思想総合スレ

343 ◆sn2EOyFHzg:2010/01/24(日) 01:39:47
◆和訳者による前口上

 SelectSmartという海外の何でも判定サイトの政治カテゴリーにある、European Political Ideologies Selector(欧州版政治イデオロギーテスト、Douglas Dowell作成)を和訳付きで紹介します。

 以前、ネット界隈で「日本版ポリティカルコンパス」やYahoo!の「政治ポジションテスト」といった、自分の政治的・経済的立ち位置(いわゆるイデオロギー)を判定するテストが話題になったことがありました。これらのテストは2次元の座標軸に結果をプロットすることで各自の立場を比較可能な数値で表すことに成功していますが、設問や解説に若干の混乱が見られることや*、同じグループ内にある微妙な立場の違いや政治(思想)的文脈を掬い取ることができないなど、個人的にしっくり来ない部分がありました。

 その点、European Political Ideologies Selectorは2×2のマトリックスではなく、記述的なカテゴリー(ファシストや社会民主主義など)との近さをランキング方式で判定することで、各自の考え方が既存のどのイデオロギーと親和的かを分かりやすく把握することができます。このため「ポリティカルコンパス」や「政治ポジションテスト」では「リベラル左派」に括られてしまう社会民主主義・古典的社会主義・共産主義はそれぞれ区別されますし、ファシズムやアナーキズムなど通常のテスト結果では表現されない極端な政治的立場も反映されます。また、(「社会主義」と「自由主義」といった)一見相容れないと思われるイデオロギー陣営も実は(「社会民主主義」と「社会的リベラル」のように)特定の下位カテゴリーにおいては非常に近しい、というような思想的近接性もテスト結果に反映されます。

 このように、European Political Ideologies Selectorは従来の政治テストを補完する玄人好みの特徴を持っていますが、元が英文ということもあって日本では全く知られていません。このまま埋もれさせておくのには勿体ない代物なので、ここで和訳を付けて紹介することにしました。


* 「日本版ポリティカルコンパス」の場合、政治的考え方に関する設問について55年体制的な「保守-革新」対立軸(憲法・靖国・天皇など、政治体制をめぐる争点)とアメリカ的な「保守-リベラル」対立軸(ジェンダーや人権など、文化的価値観と個人の自由をめぐる争点)が混在し、概念に混乱に見られる。「政治ポジションテスト」の方は単純かつ明瞭に出来ているものの、各グループに属する政治家の例示があまりに大味すぎてテスト結果の参考にならない点が玉に瑕。


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