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政治思想総合スレ

196とはずがたり:2004/02/23(月) 12:41
【保守思想】

http://www.geocities.com/kubozemi10/toue.htm
 政治的イデオロギーとして、保守主義を考える場合、通常頭に浮かぶのは、伝統的文化の権威を尊び、身分制的な秩序に支えられた威圧的な統治形態を指し、経済活よりは他の文化的価値を尊ぶ思想形態である。そこでは、人間の自由は伝統や権威、権力によってすみずみまで拘束されている。このタイプの保守主義はヨーロッパや日本など、古い政治的伝統をもつ国々にみられるものである。この伝統的社会秩序を重んじる保守主義は、フランス革命の唱えた自由と平等、民主政治に敵対するところに原点があり、エドマンド・バークはその始祖と見なされている。(3)

 しかし、アメリカの保守主義は伝統的価値や倫理の重要性を強調する点で、ヨーロッパのそれに類似しつつも、経済活動を中心とした自由の強調、夜警国家的な「小さな政府」を支持している。これらはヨーロッパでは先のような保守主義に対抗してできた自由主義のスローガンであったが、アメリカではそれがアベコベになっている。(4)

 つまりアメリカの保守主義とリベラリズム(小さな政府の生涯を取り除くため、政府の介入を肯定し、個々人の自由を維持させる)の相違点は自由や平等というシンボルそのものではなく、その解釈の違いにある。アメリカにおける保守とリベラルの対立は、このように自由の解釈や理解をめぐる対立であり、いわば内乱、内紛であり、その正しい理解をめぐる熾烈な戦いでもある。


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