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金融機関観察スレッド

1■とはずがたり:2002/11/07(木) 17:40
銀行・証券・信託銀行・生保・損保といった金融機関とその子会社・関連会社の観察スレッド

3238とはずがたり:2020/05/20(水) 17:45:37
【地方銀行のリアル】(28) 富山銀行(富山県)――“中沖ジュニア”常務就任の真意
2019-08-02T23:09:30+09:00Posted by George Clooney -
http://tskeightkun.blog.fc2.com/blog-entry-7872.html?sp

20190802

「中沖の名を知らない県民はもぐり」とさえ言われている。昨年6月に90歳で死去した富山県の中沖豊前知事。1980年から2004年まで6期24年に亘って県政に君臨した“超大物”で、政界引退後の2005年には旭日大綬章も受章している。知事在任中、中沖氏が心血を注いだとされるのが交通インフラの整備だ。『富山空港』のジェット化や『北陸自動車道』の建設促進等、その功績は「枚挙に暇がない」(県議会関係者)とされるが、中でも最大の金字塔は『北陸新幹線』の誘致・建設だろう。『北陸新幹線建設促進同盟会』会長として、関係自治体や中央政官界等の間を東奔西走。“ミスター新幹線”の異名を取った。県庁関係者の一人は、「県の存在感を高めただけでなく、義理人情に溢れ、多くの県民に愛された」とも振り返る。そんな中沖氏の遺族の一人が先月、「凱旋帰郷」(自民党県連筋)を果たしたとあっては、地元政財界が俄かに喧しくなるのも当たり前か。次男の雄氏で、『みずほ証券』の執行役員を3月に退任。先月1日付で『富山銀行』に迎え入れられ、同27日の定時株主総会とその後の取締役会で常務に就任したのだ。雄氏は1962年生まれの56歳で、1986年に旧『日本興業銀行』に入行。ニューヨーク支店勤務等を経て、2002年にみずほ証券に転じた。2013年には執行役員に昇格、花形とされる投資銀行部門を担ってきた。それが「近い将来の頭取含み」(富山銀行関係者)とはいえ、今年3月末で貸出金残高3186億円、連結総資産5118億円に過ぎない“弱小地銀”に転進したのだから、「何かある」というわけだろう。囁かれている臆測の一つが、政界への転身だ。豊氏の後任知事の石井隆一氏は現在4期目で、来年11月には任期満了を迎える。年齢的にも既に73歳。多選批判もあって、5期目の出馬を見送る可能性も少なくない。それだけに、地元政界関係者の一人は「中沖ブランドの強みを生かして、一気に次期知事選に打って出ようという腹積もりかも」と推量する。

ただ、豊氏が知事時代に強固な支持基盤を築いてきたのは自らの出身地であり、母校・旧制富山高校のある富山市だ。これに対し、富山銀の本店所在地は高岡市。この為、自民党県連筋は「豊氏の遺産とも言える北陸新幹線のおかげで、JR富山駅と新高岡駅の間は僅か10分足らずで結ばれた。
とはいえ、地縁・血縁の深い富山市を本拠とする金融機関ではなく、態々馴染みの薄い富山銀行を選ぶというのは理解し難い」として、政界入りの見方に首を捻る。

3239とはずがたり:2020/05/20(水) 17:45:48
>>3238
そんな中、地元財界関係者らを中心に浮上しつつあるもう一つの憶測が、「富山市に本店を置く富山第一銀行(※旧富山相互銀行)との経営統合に向けた布石ではないか」というものだ。地域金融機関の御多分に漏れず、富山銀行の経営は厳しい。2019年3月期のコア業務純益は13億7900万円。有価証券利息配当金収入の増加や債券売買損益の赤字幅縮小で前期比24%増加したものの、地銀104行(※『埼玉りそな銀行』を除く)の底辺を彷徨い続ける。貸出金利回りは年率1.07%と、前期から0.07ポイント悪化。貸出金残高の伸びを食い潰し、柱の貸出金利息収入の落ち込みになお歯止めがかからない有り様だ。しかも、2020年3月期は利益水準が急反落する見通しだ。富山銀行では高岡市との等価交換でJR高岡駅前東地区に用地を取得。総事業費約40億円を投じて、市内守山町にある本店を移転新築する計画を進めている。その11月オープンに伴い、一時的に開業費用が嵩むからだ。2019年3月期に19億9500万円だった連結経常利益は、与信費用の増加とも相俟って10億5000万円へとほぼ半減。連結純利益は10億円の大台を割り込むことがほぼ確実で、地銀関係者らの間では数年前から「最早、富山第一銀行との再編に活路を見出すしかない」といった声が飛び交っていた。ただ、富山第一銀行は2016年3月に株式を新規公開した後も、創業家の金岡家による実効支配が続いている。薬種業から発展した「北陸財界の名門」(メガバンク筋)で、今の『北陸電力』の前身となる『富山電灯』や、独立系SI大手『TIS』の母体となった『富山計算センター』(※現在の『インテック』)といった企業を次々と創業。初代・金岡又左衛門は四期に亘って衆議院議員まで務めている。現在の当主は4代目で、金岡純二氏。43歳で富山第一銀行のトップとなり、80歳となった今も会長として隠然たる権力を揮う。この為、「仮に富山銀行のトップがのこのこ出かけて行って統合を申し入れたとしても一笑に付され、一蹴されるのがオチ」というのが、地元有力者らに共通する見方だった。だが――。県政史上最大の功労者とも謳われる前知事の他ならぬ遺児から直接、統合を懇願されたとしたらどうだろうか? 「金岡会長としても無下には断れない筈で、前向きに検討せざるを得なくなる」。『富山商工会議所』幹部の一人は言い切る。“布石”説が実しやかに取り沙汰される所以だろう。

富山第一銀行は今年3月末で連結総資産1兆3381億円、貸出金残高8355億円。富山銀行との経営統合が実現すれば、新金融グループは単純合算で連結総資産2兆円に迫り、貸出金残高は1兆円を超える。店舗数は富山第一銀行が66店、富山銀行が39店。仮に合併を選択した場合には、「重複店舗の整理統廃合を進めること等で収益基盤の改善にも繋がる」(金融筋)公算大だ。とはいえ、それでもなお先行きは予断を許さない。域内には、『北海道銀行』との間で広域連合『ほくほくフィナンシャルグループ』を形成する『北陸銀行』という「巨人」(富山銀行関係者)が立ちはだかっているからだ。今年3月末で貸出金残高は4兆7403億円と、新金融グループの4倍超。県内での貸出金シェアは約44%に上り、預金シェアでは約5割と他を寄せ付けない。収益力も圧倒的だ。2019年3月期のコア業務純益は226億円。新金融グループ合算の45億円余を5倍強上回る。「富山第一銀行と富山銀行が統合すれば、これまで曲がりなりにも保たれてきた県内3行間の競争秩序が崩れ、謂わば一騎打ちの構図となる。ライバルを叩き潰そうと、北陸銀行が従来以上に目の色を変えてくるのは必至」。地元金融筋の間では、こう予見する向きも少なくない。況して北陸新幹線の開通で、北陸銀行自体も隣接する『北國銀行』(石川県)や『八十二銀行』(長野県)、更には統合で巨大化した『第四北越フィナンシャルグループ』(新潟県)等、「三方から攻め込まれる形となっている」(関係者)だけに尚更だ。昨年7月29日、富山市内で開かれた豊氏を偲ぶお別れの会には、綿貫民輔元衆議院議長ら県内外の政財界等から約800人もが参列したという。果たして、富山銀行は手に入れた“中沖カード”を如何に切るつもりか? 地元の関心は日増しに高まっているらしい。

選択 2019年7月号掲載


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