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金融機関観察スレッド

2377とはずがたり:2013/10/21(月) 12:01:56
>>2376-2377
 中小企業支援では、都民銀が海外戦略の提供にノウハウを持つ。八千代銀も幅広い取引先を持ち、「両行の取引先をマッチング(紹介)すれば、新しい事業が生まれそうだ」(柿崎頭取)と期待が膨らむ。両トップは「地域金融の担い手として確固たる基盤を築きたい」と強調。統合の詳細を詰める委員会を立ち上げてスムーズに最終合意を図り、統合効果を早急に生み出したいとの意気込みにあふれる。

 地域金融機関の経営統合では、福岡市の福岡銀行が中核となり、熊本市の熊本ファミリー銀行(現熊本銀行)と長崎県佐世保市の親和銀行が07年に順次統合し、ふくおかフィナンシャルグループが生まれた例がある。ただ3メガバンクグループに集約された都市銀行に比べ、地銀の再編は進んでいない。M&Aが常態化しつつある日本でも、相手選びでは「経営理念が合い、トップ同士の信頼関係を築けること」(損保首脳)が成功の基本条件となる。

 4月に表面化した川崎重工業と三井造船の統合交渉では、造船事業の強化に向けて川重の長谷川聡社長(当時)が三井造船側の首脳らと交渉したものの、長谷川氏の「統合ありき」(川重幹部)の手法が社内の反発を買い、長谷川氏は取締役会で解任された。経営トップ同士は「旧知ではない」(業界関係者)とされ、交渉のおぜん立てには「金融機関が立ち回った」(同)とも、ささやかれた。

 都民銀と八千代銀の再編は両トップの結びつきがライバル間の摩擦を打ち消し、「大同団結」を可能にしたといえる。両行は持ち株会社を設け、傘下に2つの銀行がぶら下がる方式を選んだ。もっとも、傘下の事業会社の間で融合が進まない経営統合の例もみられる。両行が今後、管理部門の合理化や重複事業の統廃合だけでなく、さらに踏み込んだ相乗効果を得られるかどうかは未知数だ。

 地方銀行の都民銀に対し、八千代銀は第二地方銀行と金融機関の「格」の違いがある一方、ここ3年の業績は八千代銀が50億〜60億円台の最終利益を確保しているのに対し、都民銀は12年3月期に最終赤字を計上するなど収益力に差がみられる。両行の実情は2人の首脳の連帯にみられるほど近い状況ではない。

 地域金融機関の再編を後押しする行政側は「両行の経営判断を高く評価する」(関東財務局)と歓迎しているが、東京発の地銀再編のモデルケースとなるのか。両行はまだ、そのスタートラインに立ったばかりだ。(塩原永久)


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