したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

金融機関観察スレッド

2280とはずがたり:2012/06/14(木) 13:27:47
>>2279-2280
 投資戦略を承認したかどうか、との質問に関しては「認識はしていたが、承認はしていない」と語った。

 同CEOは、問題となったヘッジ戦略は、新銀行自己資本規制(バーゼルIII)の導入に備えて全社をあげて高リスク資産を圧縮する動きの中から生まれたと指摘。こうしたリスク資産を単純に削減することもできたはずだったが、最高投資戦略室は1月半ばから、リスク資産を相殺できると思われたポジションを積み上げる「複雑な戦略」をとり始めたと説明した。

 こうした戦略により、シンセティック・クレジット・ポートフォリオの中に制御が一段と困難なリスクが、結果的に発生。ただ、最高投資戦略室が同じく1月にリスクモデルを変更していたため、リスクテイクがほぼ倍増していたことが看過された。

 専門家の間では、JPモルガンがリスクモデルの変更に関する情報を適切に開示していなかったことが、証券取引委員会(SEC)による調査の焦点になる可能性があるとの指摘が出ている。

 JPモルガンの巨額損失をめぐっては、SECに加え、米商品先物取引委員会(CFTC)、および米連邦捜査局(FBI)も調査に着手している。

 議会では、現在損失がどのような状況になっているかの質問が出たものの、同CEOに具体的な数字を求めることはなかった。同社が7月中旬に発表する第2・四半期決算で、損失の状況は明らかになる見通し。

 同CEOは「強固なバランスシートは失われていない」と述べ、第2・四半期は堅調な利益が見込めるとの見通しを示した。

 ダイモンCEOはCNBCテレビのインタビューでリスク計測手法の変更に関する社内文書に注意を払っていなかったことを明らかにした。

 「バリュー・アット・リスク(VaR)」と呼ばれるリスク分析の手法に関連し、同CEOは「VaRが変更されるとの文書を受け取ったが、実質的に全く気に留めていなかった」と発言。

 ただVaRはリスク管理の手段としては有効ではないと述べ、変更しなくても損失は発生した可能性が高いとの見方を示した。

 4月下旬まで新たなリスク計測手法に大きな欠陥があることを理解していなかったという。一方で変更を承認したのは同氏ではなく、社内の委員会だと説明した。

 アナリストはこの日の証言について、ダイモンCEOが損失についてほとんど詳細を明らかにせず、必要な時に反省の色を示し、挑発的なコメントに打ち返そうとしたという点で、同氏にとり成功だったと言えるとの見方を示した。

 RBCキャピタル・マーケッツの銀行株アナリスト、ジェラルド・カシディー氏は「証言前に不透明感があったが、不透明感はテーブルから降ろされたような状況だ」と語った。

 ダイモンCEOはこの日の証言に続き、19日に下院金融委員会で証言する。

 この日の米株式市場で、JPモルガンは前日終値比1.56%高の34.3ドルで取引を終えた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板