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金融機関観察スレッド
2255
:
とはずがたり
:2012/02/08(水) 00:00:02
>>2253-2255
高額の案件を扱うにあたって、他人の(たとえば株主の)リスクで高いレバレッジを使い、大きなリスクと、人件費その他の高いコストをかけて、儲かった場合は、プレイヤーがたくさんボーナスを取るといった、プレイヤー側に都合のいい仕組みに資金を出し続ける大手証券会社は、ヘッジファンドに投資する客と同じくらい愚かだといっていい。
プレイヤーが抱える客やビジネス、目先の数字などを確保するために、会社側は資本とリスクと看板を提供し続ける。どちらが強いかは明らかだ。
大規模なディールを決めて大きなボーナスを得るのは、証券マン個人にとっては、「これぞ醍醐味!」というべき体験かも知れないが、会社がこれを目指し、まして、これに頼るのは、あまり賢くない。
ビッグ・ディールの獲得を目指すのはいいが、個人なり、チームなりにこれを依存する形を脱却する必要があるだろう(ビッグ・ディールをやるな、と言っているわけではない)。
社会の側でも、銀行が投資銀行を兼ねるヨーロッパのユニバーサル・バンク型のビジネスは、内実が米国の投資銀行のようなスタイルに蚕食されたこともあって、金融システムに過大なリスクを取り込みやすい危険なものになっている。
ここでは金融制度を詳しく論じないが、「トゥー・ビッグ・トゥー・フェイル」をテコにして国家まで巻き込んでリスクを取ってプレイヤーがこれを食い物にする投資銀行型のユニバーサル・バンクは望ましい解ではない。
投資銀行モデルに見切りをつけたとしても、次に、証券会社が何をやったらいいのかは難しい問題だが、たとえば、もともと強みであったリテール営業を、もっと効率化して競争力のあるものにするという戦略はどうか。
野村證券のような会社にしてみると、もともとの「強み」を生かす、ピーター・ドラッカーの教えに沿った戦略だ。
たとえば、日本の場合、投資信託の手数料を現在の半分に下げると、投信の預かり資産残高は2倍以上にできるのではないだろうか。現在の投信の手数料は「暴利的水準」なので、半分では足りないかも知れないが、金融商品及び金融サービスの提供価格を大幅に引下げると、本来あったはずの需要が顕在化するのではないか。
たとえば、わけのわからない高齢者顧客に、通貨選択型の投資信託で新興国通貨のコースを選ばせて、大きなリスクを持たせて手数料を巻き上げるような、詐欺師か泥棒(あるいは、一時の外資系証券の仕組み債販売)のごとき現在のリテール営業は、顧客のメリットにならないから「金融サービス」の提供とは言い難いし、したがって長続きもしないだろう。
顧客にとってメリットになるようなところまで手数料を下げて商品を提供し、それでもなおかつ利益を増やすためには、営業の方法にも、会社のコスト構造にも、おそらくはビジネスのやり方そのものにも、抜本的な改革が必要だろうが、独自のノウハウと企業文化に基づくコストの効率化と顧客への真のサービス提供は国内市場で力を持つだろうし、グローバルなマーケットでも強力な競争力を持つだろう。
これなら、少しは世の中の役にも立つから、証券会社の居場所が確保されるはずだ(それが無理なら、潔く潰れてしまえばいい)。
国内でこれができれば、このビジネス・モデルを武器にグローバルな競争でも勝負できるのではないか。少なくとも、B級の投資銀行を買って、会社に残っていた残党どもにカモられるよりはマシな選択だろう。
日本の大手証券が手本とすべきは、ゴールドマン・サックスよりは、むしろ「ユニクロ」のファーストリテイリングのようなアプローチではないだろうか。
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