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金融機関観察スレッド
2194
:
チバQ
:2011/05/23(月) 22:37:29
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110523/fnc11052321060013-n1.htm
みずほ2銀行合併へ 旧行の派閥意識残れば「再発」も
2011.5.23 21:03 (1/2ページ)
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みずほFG社長となる佐藤康博氏
みずほフィナンシャルグループ(FG)は23日、傘下のみずほ銀行とみずほコーポレート銀行を平成25年にも合併することを発表した。2回にわたるシステム障害への反省から、意思決定を1銀行に集約して経営の効率化を進める。FG社長には、6月21日付でコーポ銀の佐藤康博頭取が就任しシステム統合などの準備作業を指揮する。ただ、根深い旧母体3行の派閥意識を払拭できなければ、同じ過ちを繰り返すことになりかねない。
「システム障害の背景にはガバナンス(企業統治)の欠如があった。これまでも、2バンク制の弊害は意識していた」。東京都で開いた記者会見でFGの塚本隆史社長はこう語った。
合併に先立ち、みずほFGは、企業統治の責任を集中・強化するため、FG社長をグループ最高経営責任者(CEO)として明確に位置づける。システムや人事、企画管理部門の一元化作業を進め、「2、3年をめどに合併を検討する」(塚本社長)としている。
同時にみずほFGは、システム障害を引責し、6月20日付で西堀利みずほ銀頭取が辞任し、後任に塚本FG社長が就く人事も発表した。コーポ銀頭取は佐藤氏が兼務する。役員報酬のカットも発表した。ただ、前FG会長の前田晃伸氏ら3人の特別顧問の辞任は「未定」で、高額報酬も残る。
こうした改革案や処分について、金融市場では、「踏み込んだ」と評価する一方、根深く残る旧行意識を打破しなければ「看板の掛け替えに終わる」との危惧も絶えない。
今年3月のシステム障害の遠因には、「14年のシステム障害後も旧3行の主張がぶつかり、システム統合が進まなかったことがある」(幹部)。今回は、みずほ信託銀行とのシステム統合も予定し、「旧行意識が邪魔して失敗すれば、影響は大きい」(市場関係者)。
三菱東京UFJ銀行は旧三菱が、三井住友銀行は旧住友がそれぞれ主導権を握り、経営を軌道に乗せた。「合併に伴う余剰人員の整理にも、大なたが必要だ」(アナリスト)。さらに、2行の合併は、「2バンク」体制ならではの長所を失う恐れもある。
投資銀行業務などに特化し、「海外進出を牽引(けんいん)してきた」コーポ銀がなくなることで、他行との差別化もできなくなる。「真の改革までは長い道のりだ」と塚本社長が語るように、新生・みずほに向け、乗り越えるべき課題が多い。
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