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939とはずがたり:2015/09/07(月) 03:10:49

“虚業”と呼ばれたかつての姿に戻った?

実際のところ、ソフトバンクの4~6月期連結決算は悪くないように映る。売上高は前年同期比で1908億円増の2兆1391億円、営業利益は同242億円増の3436億円、そして純利益は同1358億円増の2134億円と、そろって増収増益を達成した。

それでも、あまり内容を吟味されたくないという思いが働くのも理解できる。

まず、1908億円のうち418億円は、経営実態としてドルベースでは減収の米スプリントの売上高が、18.8%という円安に助けられて円ベースで水膨れしたものに過ぎない。

しかも、この期末に、スプリントの契約件数(5770万件)は、孫社長が吸収合併を目論んだものの失敗したライバルTモバイル(同5890万件)に抜かれて、米市場4位に転落した。米国での誤算は拡大する一方なのだ。

セグメント利益を見ると、営業利益が薄氷の増益だったことも明らかだ。というのは、「本業」と言うべき国内の通信事業のセグメント利益が、前年同期比96億円増の2144億円と横ばいにとどまったからだ。

純利益の1358億円の増益を支えたのは、“ファンド部門”とでも呼ぶべき「投資損益」だ。これが前年同期のマイナス634億円から806億円の黒字に転換?(1440億円の改善)したのがけん引役だったのである。

しかも、この投資損益の大幅改善の秘密は、中国のネット販売大手アリババに対する投資損益が、653億円の損失から641億円の利益に転換(1294億円の改善)したことだ。これでは、ソフトバンクは“虚業”と呼ばれたかつての姿に戻ったと批判されかねない。

カネ食い虫のスプリントが屋台骨を揺るがす

こうして第1四半期(4~6月)決算を見ていくと、ソフトバンクの先行き、つまり2016年3月期第2四半期(7~9月)以降も苦境が見込まれる。

8月下旬に起きた中国発の外国為替相場の混乱や世界同時株安を考えると、今後も引き続き、スプリントが円ベースで大幅な増収になるか、また、アリババの投資利益を計上できるか大きな疑問符が付く。

特にスプリントの場合、3年前に莫大な資金を投入して買収したうえ、脆弱なネットワークの強化のために巨額の設備投資を必要としている。ソフトバンクの有利子負債残高を押し上げるカネ食い虫になっているのだ。

同社の有利子負債残高は1年前に比べて2兆3422億円多い11兆3949億円。日本経済新聞によると、これはトヨタ自動車の19兆6671億円に次ぐ日本企業第2位の高水準だ。

この借金漬けの結果、第1四半期(4~6月)のソフトバンクの財務費用は、前年同期比205億円増の1055億円に膨張した。このうちスプリント分は同138億円増の690億円となっている。このままでは、カネ食い虫のスプリントがソフトバンクの屋台骨を揺るがすのは確実だ。

国内契約者数が3四半期連続のマイナス

スプリントについて、孫社長は決算発表の席上、「売っ払うかというところまで覚悟した。しかし、自信が蘇ってきた。具体的な戦略が見えた。必ず改善してみせる」と強気の姿勢を見せた。

その戦略とは、Wi-Fiやスモールセル通信など、比較的少額で都市部の通信過密地帯のユーザー収容能力を増強できる投資によって、米携帯電話業界で最弱とされるスプリントの通信網の品質をある程度向上させ、これまでつかなかった買い手を見つけることとみて、まず間違いないだろう。ひそかに、そうした技術を持つ通信・ネットワーク機器メーカーとソフトバンクが商談を重ねていると聞く。

しかし、スプリントの投資・転売戦略が功をするかどうかは、時間との闘いの様相を呈している。

というのも、過去数年間にわたり盤石だったソフトバンクの国内移動体通信事業に異変が起きているからである。同社の第1四半期末の契約者数が、前期末に比べて48万9000件減の4441万7000件と、実に3四半期連続のマイナスとなったのだ。


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