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800とはずがたり:2014/07/16(水) 04:14:42
>>798-800
 「グーグルグラス」に関しては、当初こそ騒がれていましたが、最近は“夢の機器”とはほど遠いネガティブな報道が目立ちます。そしてグーグルといえば、地元サンフランシスコでも社員の通勤用シャトルバスに関し、地元住民と激しく対立していましたね。

“人体実験”したFB「感情は他人から伝染する」

 そして極めつけがフェイスブック(FB)です。全世界の利用者10億人の0・04%(2500人に1人の割合)にあたる68万9000人を対象に、2012年1月、投稿内容によって利用者の感情がどのように変化するかを調べる秘密実験を行っていたことが6月29日、明らかになったのです。

 英BBC放送など欧米主要メディアが怒りを込めて一斉に報じましたが、実験はFBの研究者アダム・クレイマー氏をはじめ、米コーネル大学と米カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究者が実施しました。

 具体的には、友人やファンページの投稿を表示する「ニュースフィード」を細工し、積極的な内容に偏った投稿と、悲観的な内容に偏った投稿をそれぞれ見せ、彼らの感情の変化を調べたのです。平たくいえば、利用者の感情を意図的に操作していたわけですね。

 FB側は、利用規約に同意した時点で研究・分析が目的のデータ利用にも同意したことになっており、倫理的問題はないと判断。実験の事実を利用者に知らせませんでした。

 実験結果を踏まえ、FB側は「人の感情は自分が気付かぬうちに他人の感情を経て伝染する」と指摘し「FB上では他人の感情が自分の感情に影響を与えることが証明され、SNSでは感情が大規模に伝染することが判明した」と結論付けました。

 この実験結果が6月17日、米科学誌「米科学アカデミー紀要」に掲載され、それを複数の米ネット誌が報じ、失礼千万な秘密実験の事実が公になったのです。FB側は謝罪しましたが、しかし利用者や欧米メディアは「FBにとってわれわれは実験室のラットである」(豪紙オーストラリアン・フィナンシャル・レビュー)などと強く非難しました。

情報保護違反、アイルランドなど協議中

 さらに、7月2日付ロイター通信によると、英国で個人情報の保護を管轄する独立行政機関「情報コミッショナー事務局(ICO)」が、今回の秘密実験が英国の情報保護法に違反している疑いがあるとして調査に乗り出したと報じました。

 ICOは企業に個人情報の利用方針の変更を命じる権限を有し、最大50万ポンド(約8750万円)の罰金を科す権限も持っています。ICOの広報担当、グレッグ・ジョーンズ氏はロイター通信に「問題は理解しており、さらなる状況把握のため、(FBの欧州本部がある)アイルランドのデータ保護当局と連携し、FB側と協議している」と説明しました。

 昨年10月にフランスでのアマゾンの一件をご紹介したときにも書きましたが“欧州VS米ネット企業”という対立構造は、米ネット企業が欧州を利用して大胆な租税回避を続けていることもあり、ますます先鋭化している気がしますが、今年に入り、その動きはかつてないほど活発化しています。そう遠くない未来、双方の間で決定的かつ避けられない“ガチンコ対決”が起きるのは間違いないでしょう。
(岡田敏一)

 【プロフィル】岡田敏一(おかだ・としかず) 1988年入社。社会部、経済部、京都総局、ロサンゼルス支局長、東京文化部どを経て現在、編集企画室SANKEI EXPRESS(サンケイエクスプレス)担当。ロック音楽とハリウッド映画の専門家。京都市在住。


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