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1529とはずがたり:2018/05/21(月) 00:06:47

 そして、それをお店やネットショップで好きに買ったスマホにセットすれば、OKである。

 値引きや特典をつけたキャリアの専用機も一応存在はするが、主流ではない。中国自体が急成長で、新しい機種や通信方式が次々に出てきたので、一度契約しても、結局SIMフリーに乗り換える。

 それどころか中国ではキャリアの違う番号を複数持っている人も多く、例えば一つのスマホに、中国移動、中国聯通の2枚のSIMカードをセットして両方とも“生きた”状態で使える。

 こういう状態だとスマホのハードの乗り換えは非常に簡単である。

 特に若者だと、新しい機種が出た途端に、今までのスマホを売っちゃって(あるいは、誰かにあげるか、捨てて)、「試してみよう!」となる。もちろん番号も変えなくて済む。

 消費者の気持ちをつかむ商品で戦略が正しければ、あっという間に市場を塗り替えることができる。

 結果として、市場の変化が非常に速い。

 ゆえに、中国では大手メーカー以外に無数の無名や弱小メーカーが絶えずスマホ市場に参入し、かつ消えていく。

 この17年間、市場の勝ち組は初期がモトローラ、そのうちノキアになり、やがてサムスンに変わった。このころからiPhoneが出てきたが、中国製スマホが台頭し始め、今、筆頭はやはり華為技術(ファーウェイ)だろう。そして小米(シャオミー)のシェアを奪ったのが、オッポである。

 北京在住の私から見たオッポは、正直、最初は知名度もなくいわゆる「雑牌子」(十把一絡げのブランド)の一つ、という印象だった。

 小米が最初からわりとカッコ良かったのにくらべ、初期は、今一つあか抜けない。どこかで見たことのあるデザインが多い。

 それがあるとき、ボーンと大きな広告を見たかと思ったら、売り場面積が広がり、知人友人からも名前を聞くようになる。

 大規模な広告で一気にシェアを取るのは、中国のIT系でよくある戦略で、小米(シャオミー)もそうだった。

 が、小米が都市部インテリのネット購入ユーザーを狙ったのに対して、オッポは地方のリアル店舗とリアル広告で、売上を着実に伸ばしていた。中国は流通に商品をのせるのが非常に大変だが、オッポには販路もあった。

● アジアで若者に人気の オッポ製品

 商品もずいぶん洗練されてきたが、「若者向けに絞る」いうコンセプトは変わらない。

 オッポの製品は、国を越えてアジアなど“都市化されていないエリア”の10〜20代のある種の若者にウケる気がする。

 勉強がすごーく好きってわけじゃないが、「友達が多くて仲間が大事」「楽しいことが大好き!」みたいな子が見ると、「カッケー」「欲しー」、とズキューン! と、心に刺さるものがあるんじゃないだろうか。そして中国はこういう子が多い。

 オッポの初期のヒット商品は自撮りが優秀な機種である。

 実店舗で試せば、その機能も、そして若者好みにエッジをきかせた色も質感も体験できる。

 「私たちの特徴は強いユーザー志向です。お客さんが求めるものを基準に製品開発をしてきた」と、鄧宇辰氏。

 1年以上使ったオッポユーザーに話を聞いてみると、写真以外にも、「電池の充電が速くて、使える時間が長い。iPhoneほど画面はハイスペックではないけど、その分、iPhoneより長持ちかも。アプリをあけるのにちょっと時間がかかるけど、フリーズすることはめったにない。アップデートやセキュリティーも良くて、値段からすると非常にいい性能」という。

 値段が高ければ、それはすべてに最高のオペレーションができる。

 しかし、普通の若者はそこまでお金を出せない。機能の何を優先し、何を落とすか、が消費者目線なのである。そして顧客をつかんだ上で上位モデルを投入してきた。


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