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1475とはずがたり:2018/03/05(月) 12:36:09
>>1474
 それでも1年で1千本ほどの動画を作り、サラリーマンを辞めた年の12月には動画の再生回数が計100万回を越え、初めて黒字になりました。

 翌年は、投稿頻度を減らす代わりに「レイアウトの作り方」「塗装方法」など、視聴者の需要をより意識。ファンが徐々に増え、「京王線調布駅の再現」がヒットしてからは、「駅は鉄道マニアだけでなく、地域の人にもウケる」と、3日に1本のペースで、実在する駅をひたすらプラレールで作り続けました。

 航空写真や電車の展望動画のほか、実際に現地にも足を伸ばし「電車の止まる位置まで正確に」分析し、直接レイアウトに関係のない駅の歴史や地名の由来などまで学びました。

 「駅を好きにならないと、どこかにこだわりのなさが出るから、ばれてしまうんです」

「ずっとウケるかわからない」
 16年には初めてのレイアウト設営依頼をカフェから受け、公共施設での展示会も初開催し、貯金ができるように。

 車両やレールをさらに買い足し、「誰もやってないことが一番面白い」と、山手線や大阪環状線などの全駅再現のほか、プラレールを用いたジェットコースター、ひな祭り、子供たちと一緒にレイアウトを作るワークショップなどと新しいアイデアを仕掛け続けています。

 松岡さんの収入源は、こうした催しの入場料金とYoutubeの広告収入、法人などから受ける設営依頼の3本柱。資材の購入など支出も多いですが、「お金の心配はしていない」くらいの収入は確保しているそうです。

 とはいえ「天候にも左右され、台風が直撃すると誰もイベントに来なくて赤字になる。今後ずっとウケるかもわからない」と、今の仕事は人には勧められないと話します。

 一方で、「一日中寝ていても、何をしても自由だ。時間をつくり、取材旅行へ行くこともできる」と、自分で開拓した今の居場所に満足しています。

「需要があって伸びると思った」戦略家の面も
 子どもたちが選ぶ「なりたい職業」にもランクインするほどになったユーチューバーですが、松岡さんの道のりを振り返ると、現実的なハードルも見えてきます。

 まず「これしかやらない」というキメが必要。「今は赤字だけど、伸ばすしかない」とひたすら製作に取り組みました。一度だけ、転職活動という「誘惑」に負け、郵便局の最終面接にまで進んだこともありましたが、「こんな自分に普通の働き方がつとまるわけがない」と、直前にキャンセルしたそうです。

 自分の好きなものがウケるとも限りません。プラレールを選んだのは「好きだからという以上に、需要があって伸びると思ったから」と想像以上に戦略的です。出費を抑えるため、バンドや合コンなど、ほかの趣味はやめました。

 周囲の賛同も少ないなか、ひたすら集中して続けるためには「好き嫌いじゃなく、熱くなれるかどうか」と断言します。

1度挫折しても、まだ道はある
 入社3年目の私に、松岡さんと同じような決断ができるか考えると……。会社からもぎ取った長期休暇で旅行などの趣味を楽しみ、ブログでちょこっと紹介するのが限界かも。それで生活費を稼ごうという勇気はわきません。

 でも、松岡さんのようなレールに乗らない生き方で自分の才能を発揮できた人がいるということには、「1度挫折しても、まだ道はあるんだ」と希望がわきました。

 「人には勧めない」と言いながら、子どもやファンに囲まれる松岡さんは、いつも満足そうに見えました。

 「東海道新幹線の全駅再現も、近いうちにやるだろうな」。松岡さんの野望は尽きません。


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