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1195とはずがたり:2016/10/24(月) 15:37:18
>>1194-1195
 一方のHVDC方式では、電力会社から受けた交流を直流に変換して蓄電池に充電した後に、直流で放電した電力をそのままICT機器に供給することが可能だ。ICT機器の内部では1回だけ直流-直流の変換が必要だが、合計2回の変換で済むために電力の損失が少ない。電力の変換回数を4回から2回に減らすことで、消費電力量を20%削減できる。

 HVDCに対応したICT機器は日本ヒューレット・パッカードやシスコシステムズなどが販売している。NTTファシリティーズによると、HVDC対応のICT機器の価格は通常の製品と同程度である。

太陽光発電と組み合わせた効果も実証中

 NTTファシリティーズは2011年にHDVC給電システムを製品化して、NTTグループを中心に販売してきた。この給電システムは電力会社が供給する200Vの交流を380Vの直流に変換する「HVDC整流装置」と、380Vの直流をICT機器に供給する「HVDC分電盤」の2つで構成する。

 新たにHVDC整流装置の低価格版を発売して、データセンターの導入事例を拡大する狙いだ。100kW(キロワット)の電力を供給できるタイプで従来は約740万円だったが、約500万円に引き下げた。整流装置に使う部品の共通化を図って製造コストを大幅に削減した。

 これまでHVDC給電システムは初期の導入コストの高さが課題になっていた。整流装置の価格を引き下げたことで、交流を利用する通常の給電システムと比べて5%程度の割安になる見込みだ。

 最近はデータセンターの電力の一部を再生可能エネルギーで供給する取り組みが各地に広がってきた。太陽光発電事業も手がけるNTTファシリティーズは米国の大学でHDVC給電システムと太陽光発電システムを組み合わせた実証プロジェクトにも取り組んでいる。テキサス大学のオースチン校にある「テキサス・アドバンスト・コンピューティング・センター(TACC)」で2016年8月に実証運転を開始した(図4)。

http://tohazugatali.dousetsu.com/l_nttf2_sj.jpg
図4 テキサス大学オースチン校の構内で実証運転中のシステム構成。出典:NTTファシリティーズ

 TACCでは太陽光で発電した直流の電力をHDVC対応のパワーコンディショナーで380Vに変換する。同時にHDVC整流装置を使って電力会社の交流の電力を380Vの直流に変換して、両方を合わせてHDVC分電盤からICT機器に供給する仕組みになっている。HDVC整流装置は大容量の500kWタイプを採用した。

 さらにHDVC対応の照明や空調も導入して、省エネ効果を最大限に発揮する。従来と比べて電力の消費量を15%削減することが目標になっている。2017年3月まで実証運転を続けて節電効果を検証する予定だ。


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