IoTで苦戦のグーグル「Nest」 主要メンバー数十人が配置転換
ネストのサーモグラフィー photo by Christian Science Monitor / gettyimages
サーモスタットメーカーのネスト(Nest)の社員がグーグルに移籍することが関係者の話で明らかになった。
移籍するのはネストのデバイスにサードパーティーのサービスやデバイスを接続可能にするための「Works with Nest」のチームと、無線通信プロトコル「Weave」のチームだ。グーグルとネストはともに持ち株会社「アルファベット」傘下で、IoT(モノのインターネット)に取り組んでいるチームを整理統合する目的だ。フォーチュンがこのニュースを最初に報じた。
移籍する数十人は、今後グーグルのIoTプラットフォームの開発部門に所属することになる。チームを率いるのは、アンドロイドで上級副社長を務めていたヒロシ・ロックハイマー。同部門では「Weave」と「Works with Nest」のほか、IoTデバイス向け省エネOSの「Brillo」も担当する。将来的には現在はLinuxをOSとしているネストのデバイスに「Brillo」を搭載する方針だという。
関係者によると、ネスト従業員の移籍計画は以前から進められていたが、最近になって本人たちに内密に通達があった。「Works with Nest」の責任者だったGreg Huなど上層の社員が指揮を執ったという。ネストの広報担当者はコメントを控えるとした。