したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

企業の提携・合併観察スレ

904荷主研究者:2010/02/20(土) 18:38:08
>>900
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/02/20100216t52007.htm
2010年02月16日火曜日 河北新報
前進?後退?有機EL研究 山形県、支援を大幅縮小

 山形県は新年度、主導的な役割を担ってきた照明用有機エレクトロルミネッセンス(EL)の研究開発支援を大幅に縮小する。過去7年間、総額43億円を支出した県は「新たな段階に踏み出す」と前向きな姿勢を強調するが、研究者側は「支援が終われば過去の努力が水の泡だ」と猛反発する。「有機ELの山形」は前進するのか。後退するのか。両者の隔たりは広がっている。
(山形総局・今里直樹)

<世界最高の水準>
 「種をまいたリンゴの木が育ち、やっと1個の実が取れた。これから多くの果実を取ろうというときに、栽培をやめるようなものだ」
 有機EL研究の第一人者で、県が2003年に開設した有機エレクトロニクス研究所(エレ研)所長の城戸淳二山形大教授は、県の姿勢を批判する。

 城戸教授は、有機EL産業の集積を目指す県の「有機エレクトロニクスバレー構想」(03〜09年度)の中心人物として、県の委託を受けて所長に就任した。
 これまで「世界の科学者が奇跡と言った」(城戸教授)という30センチ四方の発光パネル開発に成功。有機ELパネルの低コスト量産化技術を確立した。パネル専業会社も設立し、今月15日、サンプルパネル出荷にこぎ着けた。

 城戸教授によると、エレ研が開発した有機ELパネルの光利用効率は蛍光灯の約3倍。消費電力は、今後3〜5年の研究で、蛍光灯の3分の1から4分の1程度まで低減するという。
 民間企業の技術者が加わり、世界最高水準の成果を生み出したエレ研だが、県の支援縮小に伴い、本年度で廃止される。城戸教授は「実用化技術の研究は大学では難しく、民間の力がないとできない。(エレ研廃止で、有機EL産業における)山形の魅力がなくなる」と肩を落とす。

<今後は調整役に>
 県は新年度、エレ研を衣替えする形で「産学官連携有機エレクトロニクス事業化推進センター」を設立。有機EL産業集積に向けた新たな体制を構築する。国の事業として山形大が開設する「有機エレクトロニクス研究センター」への人件費支援や大学と民間企業の橋渡しなど、調整役に徹する。
 佐藤和志商工労働観光部長は「7年間の成果として、量産体制の道筋ができた。これまで巨額な税金を投じた事業は、今後さらに発展させる。支援が弱まるという批判は当たらない」と強気な姿勢を崩さない。

 県内部には、事業化が見えた段階で「後は民間に任せるべきだ」との意見があり、一方で城戸教授は「研究はまだこれからだ」と言う。今回の事例は、先端科学技術分野で行政と民間の役割分担をどうすべきかという難問にもつながる。
 有機エレクトロニクスバレー構想は、自治体が次世代産業の研究開発から実用化まで主導的な役割を担う全国でも珍しいケースだった。画期的な事業が最終盤を迎えた今、関係者に後味の悪さが広がっている。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板