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主音名固定型階名唱(「移動サ」)の提案
33
:
Bhaashendradatta
:2009/12/12(土) 09:52:17
この108種の主要メーラーのために必要な「移動サ」階名は17個で、
>>21
、
>>22
で挙げた、西洋音階のための17個と同じ個数である。
但し、内容には2個の出入りがあるので、両方を重ねると次の19個になる。
「サ・シ・ラ・リ・ル・ガ・ギ・グ・マ・ミ・ポ・パ・ピ・ダ・ディ・ドゥ・ナ・ニ・ヌ」
これに更に、フラット系の分布で飛躍している個所を埋めるために「ソ・モ」を足し、
また、フラット系に比べてシャープ系が少ないバランスを取るために「ゲ・ネ」を足すと、
「ソ・サ・シ・ラ・リ・ル・ガ・ギ・グ・ゲ・モ・マ・ミ・ポ・パ・ピ・ダ・ディ・ドゥ・ナ・ニ・ヌ・ネ」
の23個となる。
47の基本階名のうちの約半分であるが、四分音などを含む音階を考えないとすれば、
この23個で大概の用は足すことができる。
(>実用上他の階名が必要になった経験はまだない)
長音階・短音階のための10個の階名(
>>20
)から始まって、この23個まで拡大できれば、
「移動サ」の機能を十分発揮できるまで身につけられたと言えると思われる。
34
:
Bhaashendradatta
:2009/12/12(土) 10:13:51
音階(メーラー)は、使われる主要音の数によって、
七音音階(サンプールナ)
六音音階(シャーダヴァ)
五音音階(アウダヴァ)
の三つに大別される。
四音以下では音楽を紡ぐのに少なすぎ、八音以上では型として一度に
把握するのに複雑すぎるので、一般には音階として数えられない。
但し、旋法によっては上昇と下降で異なる音を使うために、旋法レベルでは、
昇降合わせると八音または九音となるものが数多くある。
(例えば、西洋音楽の「旋律的短音階」を参考)
また、わらべ歌等のうちでも簡単な楽曲では、実際に使われている音が
四音または三音しかない曲もある。
35
:
Bhaashendradatta
:2009/12/12(土) 10:43:19
「移動サ」による413の音階(メーラー)は、七音音階のみを挙げたものである。
それとは別に、六音音階は336種、五音音階は175種が数え上げられる。
(因みにもし八音音階を数えれば314種、九音音階は147種となる)
七音音階の分類方法には、二種類がある。
音階の骨格となる五度音程の配置や、最も有力なテトラコード・ペンタコードが
何であるかによって分けたものが「チャクラ」であって、
主要108メーラーは、6メーラーずつ18のチャクラに分けられる。
(※即ちインドゥ、ネートラ、アグニ、ヴェーダ、バーナ、リトゥ、
リシ、ヴァス、ブラフマ、ディシュ、ルドラ、アーディティヤ、
ピシャーチャ、ヤクシャ、マーラ、ヴィグナ、ラークシャサ、アスラ
(後方の6種は私が仮に名付けたもの))
残りのメーラーについては6つずつに分けられるわけではなく、4つずつであったり
3つずつであったり、または2つずつであったりする。
もう一つの分類が「ヴァラヤ」であって、転回(ムールチャナー)の関係にある
メーラーをグループにまとめたもので、私が仮にそう名付けた。
七音音階であるから、転回における対称性はなく、7つずつが一つのヴァラヤに
属する。即ち、413のメーラーは、59のヴァラヤに分けられる。
一つのヴァラヤに属する各メーラーは、そのヴァラヤの「パルヴァン」であると
称される。
59種のヴァラヤのうち、9種は、高低関係一式を裏返したときに同じヴァラヤに戻る
鏡像対称ヴァラヤである。残る50種は、2つずつ25の対になって鏡像関係にある。
36
:
Bhaashendradatta
:2009/12/12(土) 11:43:10
西洋の「長音階」と「自然短音階」とは、同じヴァラヤに属する。
即ち、西洋で「ディアトニック音階」と言われるものである。
ヴァラヤ名としては「ゴータマ=ヴァラヤ」と仮に命名している。
「ゴータマ=ヴァラヤ(仮称)」に含まれるメーラー(音階)は、
〔ド旋法〕<ディーラシャンカラ―バラナム>「サリグマパディヌサ」(バーナ)
〔レ旋法〕<カラハラプリヤー>「サリギマパディニサ」(ヴェーダ)
〔ミ旋法〕<ハヌマトーディー>「サラギマパダニサ」(ネートラ)
〔ファ旋法〕<メーチャカリヤーニー>「サリグミパディヌサ」(ルドラ)
〔ソ旋法〕<ハリカーンボージー>「サリグマパディニサ」(バーナ)
〔ラ旋法〕<ナタバイラヴィー>「サリギマパダニサ」(ヴェーダ)
〔シ旋法〕<プララヤンティカー>「サニダポマギラサ」(ラークシャサ)
の7種である。
各行末尾の()内は、所属チャクラ名であるが、同じヴァラヤのパルヴァンでも、
このようにチャクラはバラバラ(この場合は5種類)であり、その逆も言える。
37
:
Bhaashendradatta
:2009/12/12(土) 12:07:35
西洋クラシックで標準の「ヴァラヤ」は、この「ゴータマ=ヴァラヤ」の他、
和声的短音階のもの(「サーラダー=ヴァラヤ」(仮称))と、
旋律的短音階の上昇形のもの(「アチユタ=ヴァラヤ」(仮称))の
合計3種類だけである。
>>31
で、西洋的なドレミでは最大21種のメーラーまでにしか対応できない、と
述べたのは、この3つのヴァラヤに属する21のメーラーのことを意図している。
西洋の手法によるソルフェージュでは、「ゴータマ=ヴァラヤ」の音程感は
特に鍛えられるが、その他のヴァラヤ、特に西洋クラシックにない56種の
ヴァラヤについては、違和感のあるもの、咄嗟に対応しがたいものとして
残るのである。
それを避けるためにも、「移動サ」で多様な音階を歌い慣れておくことが
有効なはずである。
38
:
Bhaashendradatta
:2009/12/14(月) 20:35:28
<ドレミ>を拡張して主音名固定型階名唱に使うことに関して
英語圏では、「シ」のことを「ティ」と言うらしいが(※「ドレミの歌」の
英語詞でもそうなっている)、そのことによって、各階名の子音が互いに
全て異なるようになっている。
従って、<ドレミ>のそれぞれのシャープやフラットを、母音を変化させて
表し、それによって主音名固定型階名唱を実現することができる。
私は具体的な事情を何も知らないが、英語圏では行われているそうである。
しかし、これは日本では問題がある。
まず、既に「ドレミ」が「固定ド」と「移動ド」の両方の使い方で使われ、
その混乱が問題になっているからである。
そこに3番目の用法を持ちこんでは、混乱を助長しこそすれ、解決にはならない。
即ち例えば、イ短調以外の短調を「ドレミで歌いましょう」と言ったときに、
3種類の歌い方があることになるし、「ファの音が低すぎるよ」などと指示を
送っても、これまで以上に、意図が通じにくいことになる。
だから、用法によって階名セットを分けた方がいいのである。
続いて、日本語母語話者としての事情だが、「ドレミ」を拡張した階名は発音が
判別しにくい部分がある。
即ち、日本語では使わない「L」の音を区別しなくてはならないことが一つで、
「ラ・レ・リ」等に於いては、「ra・re・ri」と「la・le・li」を区別して発音し、
聴き分けなくてはならない。語学の鍛錬としてはいいかもしれないが、単純に
音楽の習得を目指すには不適当である。
「ティ・ディ・シ・リ(ri)・リ(li)」などの階名分布は発音の特徴が似すぎていて、
「移動サ」よりも混乱しやすい。
更には、元のドレミの母音を生かすようにしているため、母音の変化が不規則で、
必ずしも歌いやすくないと言える。
このような理由から、私は「移動サ」の方が、日本における主音名固定型階名唱に
適していると思っている。
39
:
Bhaashendradatta
:2009/12/14(月) 23:27:28
異名同音を整理して12階名にするというアイデアについて
12平均律の楽器、特にピアノのような鍵盤楽器なら、その方が過不足なく
扱い易くて便利である。
しかし、様々な音律の様々な旋法を歌い分ける、というのが、音階のための
階名「移動サ」の方向性・コンセプトなので、いわゆる異名同音も区別を
きちんとつけるのである。
微分音的でも音程が違い、何より音階の中での役割の違う音は、なるべく
別の名前で呼んだ方が、音楽の把握という面では優れていると考える。
音階に使われうる音程は、非常に多種多様なので、実際には、47階名に
-M,-H,-MHを付けたものも含む188種でも、全く厳密な区別には届かない
程である。
43
:
Bhaashendradatta
:2009/12/18(金) 01:29:01
十二音技法に基づく音楽(十二音音楽)はどう歌うのかについて
「移動サ」は、音階を歌うのが主眼であり、七音音階をその標準として
考えてある。従って、十二音音楽のような、音階を形成しないことを
前提にした音楽は、本来の対象ではない。
しかし、十二音音楽も一種の音階であるという考え方もできるので、
拡張を考えると、次のようになる。
十二の音を音階を構成するものとして対等に扱う音楽なので、母音だけを
変えたものと子音だけを変えたものと、構成の違う階名が混在するのでは
「移動サ」の基本設計思想にそぐわない。
そこで、5つの子音を追加して、次のように並べる。
「S・R・G・V・Ch・M・Th・P・Dh・N・J・Kh」
この中で、精確には、Th,は反舌音であり、Kh,は摩擦音化したものとする。
これら各々全てに母音 A,を加えて、オクターヴをカナ表記すると、こうなる。
「サ・ラ・ガ・ヴァ・チャ・マ・タ・パ・ダ・ナ・ジャ・ハ・サ」
上のサからの下降は、
「サ・ハ・ジャ・ナ・ダ・パ・タ・マ・チャ・ヴァ・ガ・ラ・サ」
サの位置であるが、テーマの音列の最初に出てくるときの先頭の音をサとし、
のちに明らかな転調(転高)があれば、そこでサの位置を変えて読み替える。
このようにすれば、既述の他の「移動サ」と矛盾なしに、十二音音楽を
階名唱することができる。
このために追加された「ヴァ・チャ・タ・ハ・ジャ」の5階名は、原則として
母音交替を行わない。音数の多い音階を歌うときにのみ、スポット的に現れる
追加階名である。
他の例)音階「サ・リ・ギ・マ・ポ・ダ・ナ・ハ・サ」の“ハ”。
(七つの子音を使ってしまった次の八つ目の音として、ヌと言うのでなく
ハを適用している。八音音階。)
しかしもし母音交替をするときは、「サ」の交替に準じた音程関係とする。
44
:
Bhaashendradatta
:2010/01/16(土) 17:20:20
「移動サ」の階名表を、中央のサを中心に3オクターヴ分作りました。
下記にありますので、参考にしてください。
http://www.mahaananda.jp/sangiit/flex_sa.html
45
:
Bhaashendradatta
:2010/01/19(火) 00:38:40
基準音サと、「完全・長・短・増・減」までの範囲の関係にある階名は計25個
ソ・サ・シ
ロ・ラ・リ・ル
ガ・ギ・グ・ゲ
モ・マ・ミ
ポ・パ・ピ
ド・ダ・ディ・ドゥ
ナ・二・ヌ・ネ
サの異名同音関係のみ計3個で、あとは1半音2個ずつ(11×2)。
これを記憶する「最大範囲」としても、実用上は、全く遜色ないと考えられます。
西洋古典とインド古典の標準の範囲を包含しており、これから外れる音階に普通の
日本人が触れることは非常に少ないと思われます。
46
:
Bhaashendradatta
:2010/01/21(木) 18:49:34
習得範囲拡大の段階として、次の3段階を設定してもいいだろう。
(1)単純半音階:12個
「サ/ラ・リ/ギ・グ/マ・ミ/パ/ダ・ディ/二・ヌ」
※これが歌えれば、長音階・各種短音階のみならず、西洋の教会旋法や、
インドの代表的な10種のタートにも対応できる。
また、十二平均律を用いる場合には、これで必要十分。
(2)二重半音階:25個
「ソ・サ・シ/ロ・ラ・リ・ル/ガ・ギ・グ・ゲ/モ・マ・ミ/
ポ・パ・ピ/ド・ダ・ディ・ドゥ/ナ・ニ・ヌ・ネ」
※いわゆる純正律の異名同音関係を、常識的・実用的な範囲で網羅したもの。
インドの基本音階72種や、途中で関係調への部分転調を挟む楽曲にも対応できる。
常識的・実用的な範囲の純正律には、これで必要十分。
(3)四重半音階:47個 + 補充幹音:7個 = 54個 (フルセット)
「シュ・セ・ソ・サ・シ・ス・シャ/リュ・ロ・ラ・リ・ル・レ/
ギュ・ガ・ギ・グ・ゲ・ゴ・ギャ/ミュ・メ・モ・マ・ミ・ム・ミャ/
ピュ・ペ・ポ・パ・ピ・プ・ピャ/デャ・デュ・ド・ダ・ディ・ドゥ・デ/
ニュ・ナ・ニ・ヌ・ネ・ノ」
+「ヴァ・チャ・タ・ハ・ジャ」+「ツォ・ゾ」
※日常的には触れることのない奇矯な音階や、十二音技法の音楽にも対応できる。
階名唱として身につけるメリットは、ほとんどないと思われる。
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