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継続:科学と疑似科学を判別する

527Ken:2025/09/13(土) 09:39:39 HOST:52.66.62.130.static.user.transix.jp
(前回の復習)
鏡といえどもエーテルは無抵抗で透過するはず。しかしその鏡は光を完全反射する。媒質の透過と波の反射の両立は力学的にありえない。ゆえにエーテルは透過する物質などではなく、空気や水と同じく普通の流体にすぎず、その弾性と密度は18世紀の技術で測定可能。注射器の内面を鏡面にすれば確実にエーテルを封入できる。(1)の矛盾はこれで明らかにできます。

では次の問題を検証しましょう。

(2)同じ空間を音と光が異なる速度で伝わる

問題の基礎となる物理は、波動速度が異なる2種類の流体が混在する空間では、異なる速度の2つの波が伝わるのではなく、両者の混合で決まる1種類の媒質の特性に依存する1種類の波が伝わるという点にあります。

たとえば1気圧の条件で、窒素を伝わる波は354m/s、酸素を伝わる波は330m/s。しかし両者の混合である大気では、354m/sと330m/sの2種類の波ではなく、343m/sの1種類の波が伝わります。そうなる理由は、窒素と酸素の粒子が衝突し影響を与え合うことで、混合気体としての弾性と密度が決まり、それが音速を決めるからです。

ここにエーテルが加わっても原理は変わりません。エーテルも窒素や酸素と影響しあい、全部を含めた混合気体の弾性と密度が決まり、それがただ1種類の波の速度を決めるはずです。

ただし、エーテルとその他の気体の間で力が作用しないのなら、エーテルの波(光)とその他の波(音)が別個に、異なる速度で伝わるかもしれません。しかしエーテルと通常気体の間では力が作用します。そのことはエーテルも通常気体も同じ障害物に力を作用させることで分かります。エーテルが障害物から力を受けることは(1)で述べました。通常気体はむろん力を受ける。ゆえに、同じ力はエーテルと通常気体の間でも働くということです。

なお、これは(4)で論じることですが、粒子の質量が非常に小さいエーテルは大気圏には留まれません。この指摘への反論として、大気中の乱流のせいでエーテルは地上近くに運ばれるというものがありました。しかし通常気体がエーテルを運ぶには、エーテルとの間で力が作用せねばなりません。もしエーテルが通常気体を無抵抗で素通りするなら、ひとたまりもなく地球大気を脱出することでしょう。

さらには、光が物体を加熱することも、エーテルと通常物質の間で力が作用することの証拠になる。熱の正体が物質の運動ならもちろんですが、その正体がカロリックなる物質だとしても、エーテルの波がカロリックを運んでくるわけだし(そんなことが物理的に可能だとして、ですが)、そのカロリックが水の沸騰のような質量運動を起こすのなら、そこにはニュートン力学的な力が作用しています。要するに、エーテルから物体にじかに力が作用するか、間にカロリックを挟むかの違いにすぎません。

エーテルと通常物質は力を及ぼしあいます。ゆえに窒素と酸素の混合と同じ原理で、エーテルを含む空間を伝わる波の速度も1種類です。100万倍も速度が異なる2種類の波(光と音)が同じ空間を伝わるのは、物理矛盾なのです。


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