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たそがれ読書部

1誰そ彼:2023/10/14(土) 01:24:05 ID:???0
立ててみました。
いま読んでる本、読んだ本の感想、おすすめの本、語り合いませう。

2誰そ彼:2023/10/14(土) 02:13:03 ID:???0
ナボコフの『ディフェンス』を読んでいる
ざっくりと言い表せばチェスの小説
ちょうど藤井聡太が八冠になってちょっとしたシンクロを感じた

3誰そ彼:2023/10/14(土) 08:25:17 ID:???S
いいね、今後良スレになりそう👍
今は時間ないから詳しく紹介出来ないけど
俺は遠藤周作の『沈黙』を上げるよ。
キリスト教禁制下の江戸時代に宣教師が密入国して隠れキリシタン達を啓蒙しに行くんだけど、やはりバレて捕まってしまい拷問やら何やら苦渋の決断を迫られるお話。
映画版もあるけど原作小説の方が面白い。
原作を読んだあと映画を視たけど、面白かったけど物足りなかった。
映画も視るならまず原作から読んで欲しい。

4誰そ彼:2023/10/14(土) 15:55:16 ID:???0
遠藤周作で有名な小説を読んだことないなあ
私が棄てた女は読んだ
あとは短篇集を二冊くらい

5誰そ彼:2023/10/14(土) 18:22:38 ID:???0
ナボコフ『ディフェンス』めっちゃ面白そうだな
文豪の代表作じゃないけど隠れた名作っていいよね
遠藤周作『沈黙』はいつか小説で挑戦してみたいな
映画を観るのは好きだけどこれは原作を先に読みたいと思ってる

6誰そ彼:2023/10/14(土) 18:26:32 ID:???0
この間読んだ隠れた作品だと、
ガルシン『紅い花』←短編集が面白かった
とくに表題作の『紅い花』
精神病棟での話で背景や展開は暗いはずなのに読後感が爽やかだった
短いし青空文庫で読めるのでもし良かったら

7誰そ彼:2023/10/14(土) 18:43:39 ID:???0
『私が棄てた女』も映画があるんだね
この作品も原作を読んだ方が良さそう
ちなみに、wikiによると現行の講談社文庫版は「トルコ風呂」が「ソープランド」に変わってるらしいw
個人的には『海と毒薬』も気になってる

8誰そ彼:2023/10/14(土) 18:52:37 ID:???S
ここだけ たそKインテリばっかりで草

9誰そ彼:2023/10/14(土) 20:11:04 ID:RCSa1.8Q0
大学時代に読んで痺れたのは三島由紀夫の「潮騒」ヘミングウェイの「老人と海」
内容も語彙も平易だけど滅茶苦茶感情揺さぶられる
「潮騒」は性描写なんてロクに無いけど、精通を迎えた頃にあったマグマのように溢れんばかりの性や愛への熱が爆発する
「老人と海」は端的に己を持ち生きるってどういう事かを理解らせられる

新書なら阿部彩の「子供の貧困」は現代の女性・子供の問題がどのような傾向を持つのかを極めて客観的に明らかにしてる
一方で統計的事実を明らかにした所で、その課題を解決する具体的な方策を見出す事は極めて困難って事を学ばせてくれる
昨今のフェミ的なキショさが無いし、科学的思考を身につけるって意味でも大学一年には読んでほしい本

10誰そ彼:2023/10/15(日) 01:18:14 ID:???0
>>6
患者の視点に寄り添った語りは、幾分正常な感覚を残していて面白いね
岩波文庫がまた重版してくれないかな
立原正秋の「白い罌粟」を思い出した、これはただ麻薬中毒を治す話だけど

11誰そ彼:2023/10/15(日) 01:27:49 ID:???0
ナボコフの小説は日本でも手に入りやすいから助かる
といっても読めたのはディフェンスとセバスチャン・ナイトと偉業と絶望とロリータくらいだけど
青白い炎はすぐに読むのをやめてしまった

12誰そ彼:2023/10/15(日) 01:37:33 ID:???0
>>9
人の読書を見ると全然読めてないと思ってしまう
知っているけど読んでないものばかり
「潮騒」は三島の小説の中で読むことができた数少ない本だった
悪役の設定に到るまで純朴な話だけど、惹き込まれたかな

13誰そ彼:2023/10/15(日) 09:16:58 ID:???0
あんまり本読まないけど今まで読んだ中で印象に残ってるのは「銀の匙」かな
灘高校ではこれを3年間かけて読み解くという話を聞きつけた母が勧めてきて、そんな難解なもの読めないよと思いつつ恐る恐る読んだ
でも全く難しい本じゃなくて子供視点の美しい情景描写がひたすら並んでて逆に面食らったな
もはや小説じゃなくて文章で描かれた画集って感じの作品だった

14誰そ彼:2023/10/15(日) 10:14:07 ID:???S
ちょっと昔の作品で精神疾患の患者について書かれたものだったら北杜夫の「楡家の人々」や「どくとるマンボウ医局記」も良いよ
ナチスドイツ体制下での精神疾患への迫害が書かれた「夜と霧の狭間で」っていう作品が特に評判良いようだがそれはまだ読んだことがない
「医局記」はエッセイみたいなもので戦中〜昭和中期あたりの精神病院の様子が興味深い

「海と毒薬」を読んだら、その続編に当たると思われる「悲しみの歌」も読んでほしいな
高度成長期の東京の片隅での群像劇で、「海と」に出てきた勝呂医師が再登場する
悲しみの中に救いがあるような、どこまでも遣る瀬無いことばかりのような話
同じく遠藤周作の「イエスの生涯」で描かれた、『永遠の同伴者イエス』っていう解釈が大好きな人には特にオススメする

15誰そ彼:2023/10/15(日) 10:19:28 ID:tUXRRRJoS
箱根駅伝の予選会が昨日あったので、毎年通り三浦しをんの「風が強く吹いている」を読み返した。
中高生が主人公の青春スポーツ小説とはまた違った趣と爽快感。
駅伝は10人で200キロ以上を走る団体競技なのに、刹那的で孤独な戦い。そして交通網が発達して東京から箱根なんてすぐ行ける時代なのに、歴史や仲間の思いの染み込んだ襷を必死こいて繋ぐどこか矛盾めいた有様が痛快。
競技に対する情熱と速さは必ずしも比例しないし、その事に裏切られたと感じる事もあるけど、それでも好きであり続ける事に速さは関係ない。そして何より「強い」ってどういう意味か考えるきっかけになる。

寄せ集め駅伝部のメンバーにきっと誰か1人は感情移入出来るキャラが居る筈

16誰そ彼:2023/10/15(日) 10:28:12 ID:???S
エログロとかアングラ系で言うと「six samana」っていう雑誌が好きなんだけど誰か読んでる人いるかな?
クーロン黒沢氏っていうライターが中心になって編集してる
前は定期的に出ていたがここ数年はネタ切れっぽくて不定期

そもそも自分がたそちゃんに流れ着いたのは、その雑誌の特集に出できた「成人映画館」に興味を持って検索したら
女装子のまとめ記事がヒットした…っていうことがきっかけだった

six samanaは日本や東南アジアのドラッグ・闇商売・精神疾患・売春・貧困・猟奇事件などが特集されてて、
成人映画館以外にもたそちゃんの記事と重なる部分がいくつもあった
(脱法薬物のアヤワスカ、独自の思想を込めた手紙を女子高生に渡すラッキーコーン先生など)

前述のように近年は不定期になってるんだけど、クーロン黒沢氏がずっと付き合ってきた年上の友人である北林氏が
コロナ禍でひっそりと孤独死した後の追悼特集号は濃厚エピソードと哀愁の闇鍋になってて特に好き
kindle unlimitedでは無料で読める
ttps://www.amazon.co.jp/Kindle%E6%9C%AC-%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%B5%E3%83%9E%E3%83%8A-Kindle%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A2/s?rh=n%3A2275256051%2Cp_lbr_books_series_browse-bin%3A%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%B5%E3%83%9E%E3%83%8A

17誰そ彼:2023/10/15(日) 10:30:26 ID:???S
連投でごめん
>>16で書いた追悼特集はsix samana第38号です

18誰そ彼:2023/10/15(日) 11:07:06 ID:nZtLOKKc0
「hackerjapan」無線lanハッキングの達人

とかって本を読んでる。ルーターのセキリュティって思ってたより
脆弱すぎて本気だしたら余裕で突破できるんだな〜…とか思いながら
読んでる。全部分読み終える頃にはワイも無線ランhackerだなとか思いながら
ニヤニヤしてる

19誰そ彼:2023/10/15(日) 13:10:35 ID:???M
six samanaのクーロン氏はyoutubeもやってるね
ネタが切れたのはネットの発達で未知の薄暗い部分がなくなってきたせいか、氏の加齢で体力や気力や感性が鈍ってきたせいか

Cooking for Geeks って本が好き
今となっては広く浸透してる科学的調理の初期に出てきた名著
技術オタク向けに書かれているという点が斬新
翻訳レシピ本にありがちな、材料や料理に馴染みがないという欠点はあるものの、料理の考え方の基礎は十分に学べる
自分の料理に関するバイブル

20誰そ彼:2023/10/15(日) 22:06:16 ID:FHzPGYQES
エロゲの影響で「倫理伝学論考」なる本を読んでるけど、全く意味わからんくて草
素直にエロゲのノベライズ版買っとけば良かったわ

21誰そ彼:2023/10/15(日) 22:45:26 ID:tV.rMVHIS
>>11
ブレードランナー2049のポストトラウマベースラインテストの引用元と知って俺も読んでみたけど無理矢理最後まで読んだけで頭には殆ど入ってこなかったな

22誰そ彼:2023/10/15(日) 23:54:27 ID:VtFP1jtQS
サイクス=ピコ協定 百年の呪縛
何年か前に読んだ。
今話題のパレスチナ問題の発端となった協定の本。
どんな内容か自分はぼんやりとしか覚えてないが、元々中東には様々な民族様々な宗教宗派が混在し、サイクス=ピコ協定(つまりイギリス)だけが現在の中東情勢の原因じゃないよ、って話を専門的に解説していた本だったはず。

断りを入れておくと俺はハゲてないし、例のスレで切れ散らかして勢いで新スレ立ち上げたハゲでもないよ

23誰そ彼:2023/10/16(月) 16:27:43 ID:2Ohwr/ecS
仁義なきキリスト教史

タイトル通り、旧約聖書〜新約聖書〜ルターの宗教改革までのキリスト教の歴史や
色々な聖人や英雄のエピソードを東映実録ヤクザ映画のノリで書いている
宗教はヤクザ組織、教祖は組長、ヤハウェ神は大親分…っていう役柄に置き換えると
本当にキリスト教の歴史ってヤクザ抗争のようになるんだなと感心する内容

>ヤハウェ大親分とは、ユダヤ地方一帯を支配するユダヤ組の組長である。
>子分がその姿を見ただけで恐怖で震え上がり絶命したとさえ言われるほどの迫力を持った大侠客であり、
>性格はまさに豪快苛烈。

>「イエスさんのことじゃがのう、ヤハウェ大親分から直盃(じきさかずき)を
>下ろされたァー言われちょるそうじゃが、ありゃあホンマかのう」

キリスト教かヤクザ映画か、どっちかに興味あれば面白く読めると思う
筆者が広島出身なので広島弁を使いこなしていて素晴らしい
姉妹書で「仁義なき聖書美術」もあるがまずは「キリスト教史」から読んでほしい

24誰そ彼:2023/10/16(月) 19:42:11 ID:???0
>>20
もしかして『論理哲学論考』け?
ゲームは『素晴らしき日々』かな
高島ざくろちゃんかわよ

25誰そ彼:2023/10/17(火) 06:54:34 ID:h5F4p0k2S
>>24
せや、「論理哲学論考」や
タイトルすら覚えられん白痴ですまんな、、、
ワイはリルルが好きや

26誰そ彼:2023/10/17(火) 18:33:39 ID:???0
>>23
おお!まさかそのタイトルをここで見るとは!!
自分もその本好きなんだ。宗派だなんだとごちゃごちゃしがちなのが、ヤクザの勢力に例えるとアラ不思議!すぐイメージできるってとこに笑ったw
しかしこれ、日本じゃなきゃ出せないよなw
久しぶりに思い出して読みたくなったわ

27誰そ彼:2023/10/18(水) 11:31:47 ID:Tf6aTOrIS
>>26
23です
あの本面白くてわかりやすいよねw
自分はキリスト教もヤクザ映画も好きだからどっちの視点からも楽しめて良かった
宗教も政治もきれいごとを言っても正義や仁義なんてどこにもないんだろうなと思う

イスラム教版も読んでみたいがそちらは本当に危険なので実現しないことが残念

28誰そ彼:2023/10/18(水) 13:55:44 ID:???0
>>27
26っす
正義って、きれいごとを1番うまく言える奴を指すんかもね
イスラム教は本当に洒落にならんとは思いつつ、ガチの研究者が書いたラノベがある事実も見逃せんw
「俺の妹がカリフな訳がない!」ってやつ

29誰そ彼:2023/10/19(木) 10:01:42 ID:???S
口訳 古事記 (町田康)

古事記の口語訳や新訳で「読みやすい」と言われてるものでも読めたためしがなく、
断片的な内容しか知らなかった自分が初めて古事記を通して読むことができた
町田康が好きなんだが、その饒舌で理屈っぽくて装飾過剰なところもある文体は
古事記との相性が良かったのかなと感心

地の文は基本的には直訳のようだが町田康独自のヒネリや説明も加えられていて
ところどころで面白い
台詞はコテコテの河内弁でこれも独自のアレンジだけど口語訳の面白さや愛嬌があって好き

オオクニヌシ、海幸彦と山幸彦、ヤマトタケルなど、聞いたことがある物語について
あれは古事記という大きな物語の中ではこういう位置にあるのか…と知ることが出来て良かった

30誰そ彼:2023/10/19(木) 14:15:44 ID:/gD5foUsS
最近はあんまり読書出来てないなぁ…
一応ニュースで話題になった時、アフガニスタンやウクライナ、クルディスタンの本読んだから、時間が出来た時読み返して、改めてここにレビュー投稿するよ

31誰そ彼:2023/10/19(木) 14:24:08 ID:9BSHFq3U0
>>29
この前テレビで紹介されてた佐々木良「令和万葉集」も奈良弁+ギャル語とかで万葉集を解釈したものらしくおもしろいみたいね

32誰そ彼:2023/10/19(木) 19:53:13 ID:6GB.XIlES
『街の裸婦考 お嬢さん、なにゆえそこに?』著:川副 秀樹

本、というか写真集なんだけど街に何故か溢れる女性の裸像を特集した本。
もともとはこちらの記事、
https://togetter.com/li/1471129
日本のあちこちに全裸少女像がある理由
を読んで紹介されてたので購入。
どちらかと言うと個人的には記事が本編で本は資料集的なもの。
戦後、戦前の軍国主義的な空気を否定するため平和の象徴として軍人の像の代わりに女性の裸婦像を置いたのが始まりらしい。
その経緯にはあの電通も絡んでるとか…。
繰り返しになるが事実上ネットの記事が本編で書籍の方はおまけのような物なので、購入を考えてる方は値段を確認してからにするべし。

33誰そ彼:2023/10/19(木) 20:03:18 ID:6GB.XIlES
追記。
上の本は本当に写真集のようなもので著者は興味本位でしか著してないので注意。
裸婦像が町中に溢れる理由を知りたければ記事だけで充分。
ただし本で紹介されてる裸婦像は主に東京圏にあるので、近所に在住の方は実際に見に行きたければガイドブック代わりに使えるかも。

34誰そ彼:2023/10/19(木) 21:10:16 ID:???S
裸の銅像関連だったら「股間若衆 男の裸は芸術か」も面白かった覚えがある
なんで男の裸の銅像がたくさんあるのか?っていうことについての本だった
タイトルは「古今和歌集」に掛けたシャレなんだけど内容のほうでも男の裸の銅像の股間表現について詳しく書いている草

でも裸婦像に特化してる本もあるんだね

35誰そ彼:2023/10/19(木) 21:56:58 ID:???S
>>34
まあ女性の裸ってわりとストレートな欲求ですしね。
なんだったら男の裸が好きな男より女の裸が好きな女のほうが多いでしょうよ。
しかも造られた理由が敗戦とはいえ、かなり政治的なのも興味をそそられます。
男の立場からすれば合法的に女の裸を見れるのも結構ですが、ネットが普及する前から一部のフェミには違和感を指摘されていたそうですね。
今後の動向が気になります。

36誰そ彼:2023/10/19(木) 23:17:57 ID:VFBqcxRUS
「仏像のお医者さん」
現代仏師の修理のエッセイ?
仏像を透視撮影して修理部分を調べるために今は非合法になった水着が透けて撮影出来る赤外線カメラで修理する仏像を「盗撮」したり、修理の時出たほこりも預かり品だということで返却するなど、その業界のウラ話を教えてくれる(ついでにその時出た埃はお寺が有り難い御守りとして販売したそうだ。まさに鰯の頭も信心からである)。
やたら例え話に初代ガンダムのネタをぶっこんで来るのも特徴。
関西に住んでいてお寺に拝観する機会が多い黄昏民は勉強になるので読んでみてはいかが?

37誰そ彼:2023/10/20(金) 01:24:51 ID:kU/gceYIM
戦争が起こる度に坂口安吾の堕落論を思い出す
戦争を経験した当事者じゃないと到底書けない内容で現代の日本人が他国の戦争を語る際に触れるのは怒られそうだけど
戦争当事国の人達の中にも安吾のように感じている人もいるのかなと思いを馳せてしまう

「戦争中、私は臆病者で血を見るのも嫌いであったが、偉大な破壊が好きであった。
死と隣り合わせの戦火の中、私は爆弾や焼夷弾に抗いつつも狂暴な破壊に興奮していた。
にもかかわらずこの時ほど人間を愛し懐かしんでいた時はないような思いがする。
戦争中の日本は嘘のような理想郷で、実際に泥棒すらもなく、ただ虚しい美しさばかりであった。
1人の馬鹿であった私は、惚れ惚れとその美しさに見とれていたのだ。
あの偉大な破壊の下では、運命はあったが、堕落はなかった。
偉大な運命。運命に従順な人々の美しさ。それに比べれば、敗戦後の表情はただの堕落にすぎない。」

38誰そ彼:2023/10/20(金) 08:56:33 ID:???S
戦争中は鬱病とそれによる自殺が減るっていう統計があるんだっけ
戦争をしてる国の社会のあり方が個人にプラス面の影響を与えることもあるのかもしれんね
意識が張り詰めて意欲が湧き上がる人もいるのかもしれない

39誰そ彼:2023/10/20(金) 09:57:03 ID:asaUSKokS
>>38
まあ死にてえって気持ちも平和な時代の「贅沢」なんだろうね
逆に生きたいって気持ちも戦乱の時代の贅沢なんだろうけど

40誰そ彼:2023/10/20(金) 12:31:27 ID:lhFFQir60
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/13415/1680159736/l30
のスレで紹介されてたので参考に
https://mainichi.jp/articles/20231017/k00/00m/010/291000c

41誰そ彼:2023/10/20(金) 12:32:59 ID:lhFFQir60
>>40
台湾有事に備え日本国沖縄県は難民の受け入れの準備に備えろって内容ね

42誰そ彼:2023/10/20(金) 15:04:44 ID:???0
>>38
太宰治は美知子さんとの結婚直後〜戦時中は元気でユーモアあふれる作風になったけど、戦後は日本社会に失望して暗くなったね

43誰そ彼:2023/10/20(金) 15:33:11 ID:???0
ベタかもだけど、三島由紀夫の『金閣寺』
あんな分厚いのに一気に読んだわ。
あとがきに書いてたけど元は連載だったらしい。だから毎話見どころがあって連続ドラマを観てるみたいに楽しめる。
自ら破滅していく主人公に共感してしまう…

44誰そ彼:2023/10/20(金) 15:40:56 ID:???0
>>38
少し違うかもだけど、三島の金閣寺もそんな空気があったわ。
燃えて消滅する空想の金閣寺に美を感じる主人公。
あと山川方夫の短篇に『煙突』というのがあるのだけど、戦時中ならではの友情・青春って感じですごく良い

45誰そ彼:2023/10/20(金) 15:51:09 ID:???0
>>43
途中まで読んだけど時間がなくて読むの止めちゃったな、また読もうかな
乙武さんみたいなモテモテの障害者が出てくるのと、主人公の母ちゃんが寝取られたとこは憶えている

46誰そ彼:2023/10/21(土) 00:19:26 ID:???0
>>38
本能による欲求だろうな
死の危機が迫っていると、生物としてやることをやってから死なねばっていう使命感が出てきて、それが生きる力につながって、心身共に健康になったりする。その個人レベルの欲求が全体主義的ナショナリズムに利用されがち
平和な時代や、ぼんやりと戦争が近づいている不安のある時代は生きる意味を見出すのが大変だったりする

47誰そ彼:2023/10/21(土) 08:04:26 ID:.MLysKr6S
病院で急変患者が出た時にイキイキして迅速に対応していく医師や看護師がいたり、
新型コロナで大変なことになってる保健所の中でも水を得た魚のように感染症対策に活躍する職員がいたり
危機状態にある時にアドレナリン?が分泌されて軽く躁っぽくなる人は間近で見たことあるわ

自分にもそういう仕事上の危機状況の経験はある
イキイキするよりも緊急事態が嫌だったし業務の忙しさも辛かったけど、やりがいや使命感が得られていた
働く理由や自分のやるべきことが明確化されるのは危機ならではの効果だよね
>>46が書いてるように、本来なら人間には誰しも生きる意味(死ぬ意味)を求める欲求があるのだろう

災害時にも似たような現象が起こる
ただしアドレナリンの効果は永遠じゃないから段々と燃え尽き症候群に移行していく人も多い
戦時下の人で鬱が改善する現象は戦争が長引いてもずっと続くんだろうかね… 戦況やプロパガンダ次第かな

48誰そ彼:2023/10/21(土) 08:10:59 ID:???S
長文でスレ主旨から脱線してしまって申し訳ない

戦時中の市民の生活とはまた違うが、兵隊の生活については「悲しき戦記」が好き

著者や他の経験者の体験を元に、虚飾も露悪もなく比較的淡々と書かれている短編集
戦闘に勝った負けたの話ではなくて、あちこちの戦場で起こった印象的な場面が書かれていて
当時の兵隊さんたちはこんな風に泣き笑いしていたんだなって感慨深い
戦争=悪、兵隊=人殺し っていう部分は否定できないけど、そればかりじゃないし
当時の人々の考え方は現代と大きく違う所もあるから現代の価値観で断罪するのは難しい所もあるなと思った

49誰そ彼:2023/10/21(土) 11:09:59 ID:2ftzaZVk0
初めて覗いたんだけど、ここの人たちの文章すごく読みやすいですね
やっぱり本を読むと論理的な話し方が身につくのかな。それともやっぱり自分でも書いた経験があるとかですか?

50誰そ彼:2023/10/21(土) 13:34:22 ID:???S
誰か>>49に答えてやってよ
俺は文章下手だからさ

51誰そ彼:2023/10/21(土) 13:52:00 ID:???S
答えると自分が文章上手だと思ってる奴みたいで恥ずかしいじゃん笑
まあそれは抜きにしても、本読むと文章の書き方や語彙が身につくことは事実だと思う

52誰そ彼:2023/10/21(土) 14:33:34 ID:???S
>>51
謙虚で草

53誰そ彼:2023/10/21(土) 17:42:22 ID:???0
やっぱり文章に触れているとその構造なんかが身についてくるんですね。
 でもインプットばかりでも文が上手くなるものなんですね。何かを身につける為にはアウトプットの方が大事だと思っていたもので…

54誰そ彼:2023/10/21(土) 18:02:44 ID:???S
小説書くこともあるけど所詮はオリジナルじゃなくて二次なので原作に只乗りさせてもらってる身だよ
オリジナルで書くなら説明も描写もキャラの魅力も自分で工夫しないとならないが、
二次の場合は原作ありきだからそのへんのハードルはかなり低くなってると思う

そういうわけで自分の場合は「アウトプットすることが文章力向上につながる」とは胸張って言いづらい
仕事で報告書とか記録書くこともあったけどそっちでは創造性は無いな笑

55誰そ彼:2023/10/21(土) 18:22:28 ID:???0
>>54
返信ありがとうございます。正直スレチかもしれないので書き込む時は悩んだのですが…丁寧な返信をいただけて嬉しいです。
確かにキャラ描写やストーリーとなってくると文章力とはまた別の話になってきそうですもんね。二次創作という形が最も文章力が生かされる場面なのかもしれません。
それに報告書とかならある程度フォーマットがありそうですし、ここでもそんなに役に立つものではないのかかもしれませんね。どちらかと言うと、文章力とは読解の力の方が大きいような気もします。

56誰そ彼:2023/10/21(土) 20:06:10 ID:???0
初心者は小説と説明文は分けて考えた方がええな
例えば普通推理小説は犯人を最後に書くけど
警察の報告書は最初に犯人を書く
wikipediaもそんな感じやな
パラグラフ•ライティングっていう文章術で
味気ない代わりに理路整然とした文章が書けるんや
ちな一応スレの意向に従っておススメの書物書いとくわ
「理系の文章術 更科功」や
論理学の入門書としても極めて優秀な一冊やで

57誰そ彼:2023/10/22(日) 01:53:03 ID:4n8nZVbM0
ネットのスレなんて玉石混交やけど、こういうのはホンマに勉強なること多いし最高や
ちなワイのオススメ小説は米澤穂信の『ボトルネック』。精神的に抉るような内容で思わず声が漏れるで。
後は芥川龍之介の『或旧友へ送る手記』は文豪の遺書って感じで一読の価値はあるな。

5854:2023/10/22(日) 09:22:41 ID:???S
54です
>>55
スレチの話題続けてすまんし、納得してくれたみたいなのに申し訳ないんだけど、
>確かにキャラ描写やストーリーとなってくると文章力とはまた別の話になってきそうですもんね。
>二次創作という形が最も文章力が生かされる場面なのかもしれません
文章力が鍛えられるのはやっぱりオリジナル作品だと自分は思う
キャラ描写やストーリーを綴る力も文章力(この定義次第かもしれないが)の重要な要素だよ

59誰そ彼:2023/10/23(月) 18:13:39 ID:1cRnoxegS
はえ〜ここには知識人が多いんだなぁ。
と圧倒されてたけど、ちんさんwまんさんwぷゆゆ〜wで笑ってる奴らなんだと思うと表裏が激しすぎて驚くわ。
ワイの最近読んだ本は「残穢」映画にもなったホラー小説やで。

60誰そ彼:2023/10/23(月) 22:26:45 ID:Q7FTbThIS
まだ読んでる途中だけど『エロマンガ表現史』
北海道で有害図書になって一躍有名に
正直参考文献としてそのまま成人漫画のコマを引用したらそりゃ指定されるだろうと
著者はこの本は研究書で医学書と何が違うのかと宣うが、医学書はAVから画像を引用せんだろと言いたい

61誰そ彼:2023/10/24(火) 13:06:25 ID:???0
>>58
返信ありがとうございます。何か書かれた事あるんですね。やはり好きが高じると自分で作り上げてみたくなるものなのですね。いつか作品が世に出たら(もう出てるかもしれませんが)それとなくここで紹介して欲しいです。

62誰そ彼:2023/10/24(火) 13:10:51 ID:???S
手塚治虫の「アドルフに告ぐ」を読み始めた
まだ全体の15%くらいだけど序盤から急展開に次ぐ急展開で退屈しないで引き込まれる
戦争や人種差別や憎しみの絶えない社会だからこそ輝く作品なのかもかな
この作品が退屈な古典になることが理想なのかもしれないが、そんな時代は訪れるのだろうか

63誰そ彼:2023/10/24(火) 18:44:34 ID:???S
「帰りたくない 少女沖縄連れ去り事件」
青少年の社会問題を多く書いているライターによる本
2004年、47歳の男が10歳の少女を誘拐して連れ回し、8日間に渡って各地を点々とした末に沖縄で逮捕された事件を題材にしている
少女が「家に帰りたくない」と言ったことから旅が始まり、道中は少女主導だったという不思議な事件
果たしてこの二人はどのような人間性で、どのような関係性で、その8日間の旅はどのようなものだったのか

子供の頃に感じた(今でも感じる)「遠くに行きたい、消えてしまいたい」という思いが二人の旅に具現化されているようで
楽しそうでいいな…ずっと捕まらなかったら良かったのに…なんて思ってしまう楽しそうな場面もあるんだけど
事実はそうやって綺麗なままでは終わってくれない
この二人が会うことはもうないんだろうが、もうすっかり大きくなったはずの少女はどんな大人になったんだろうと思う

子どもが被害者になってる実在の事件に言うには不謹慎なんだが、南への逃亡というのはロマンがあるね
北に逃げるのとはまた違う解放感や明るさや楽天性があるような気がする 
気候だけじゃなくて、北に逃げたらロシア中国アラスカしかなくても南に行けば東南アジアに抜けてどうにでもなれる地理的条件のせいかな

64誰そ彼:2023/10/24(火) 20:38:15 ID:???0
なんか八日目の蝉に似た寂寞感がある
奇跡のサバイバル60って本も色んな事情で逃げた人々を紹介しとるが
自国に逃げるとかやなく「当てもないのにただ逃げる」のが一番心に来る
ちなアメリカやと逃亡犯は当てもなく西へ行くらしいで(洋ドラ情報やが)
アメリカ人は西部開拓のイメージが強いんかな

6563:2023/10/24(火) 21:39:25 ID:???S
確かに八日目の蝉と似てるかもしれない
「軌跡のサバイバル60」は初めて知ったけど自分も逃亡者の話に興味あるので面白そうだ どうもありがとう

アメリカでも日本でも、生き延びたい場合は南とか西部とか、ひらけている方に逃げるんだろうかね
日本の場合、北に逃げても北海道でドン詰まりになるし寒い気候は寂寥感があるので、北への逃亡者は自○のイメージがあるかもしれない
アメリカだと、西部じゃなければ南米のメキシコやボリビアに逃げようとする印象がある(映画の中では)

逃亡者つながりだと吉田修一の「怒り」は市橋被告をモデルにしたと思しき逃亡中の殺人犯が出てきたり、
同じく吉田修一の「悪人」でも、やむを得ずに罪を犯した主役カップルが当てどない逃亡を始めたりするね
当てとなく逃げる逃亡犯や失踪の場合、段々と追手が迫ってきたり選択肢が狭まってきたりして息苦しさが増していく描写がたまらない

66誰そ彼:2023/10/27(金) 20:21:47 ID:Ied47pbES
『ブックオフから考える: 「なんとなく」から生まれた文化のインフラ』
二週間くらい平日の夜に読み進めてようやく読み終えた。
タイトルどおりブックオフに纏わる文化史社会史かな?
ブックオフが如何に社会に与えてきた影響を30年くらいかけて語る本。
最初はブックオフに対する評価の変遷。90年代は今までの古書店にはない新たな形の『新古書店』として流通に革命を与えた時代の寵児として、ゼロ年代からは出版業界に損害を与え地方の景観を“ファスト風土”化させた悪の権化、10年代中期からは若い消費者に文化や流行をリーズナブルな値段でお届けする救世主へと評価は変遷する。
次にブックオフが社会(特に地方)に与えた文化的影響とその結果?かな。ブックオフは地域に根差してるので、その土地・その店舗で取り扱う商品に変化や個性がでる(例えば山梨とかのブックオフでは富士山関係の本が多い)。そのため店舗に並んでる商品でその土地の個性や近所に住んでいる人の感性が見てとれる。
そしてブックオフに影響され新たな文化が生まれたとも記述されている。
とくにあの“あいみょん”は本人が青春時代にブックオフに影響を受けてアーティストになったと公言しており、あいみょんのあの独特な作詞は若い頃ブックオフで立ち読みした「官能小説」に影響されたらしい。なるほど。その他あいみょんほど著名ではないが数々の文化人が紹介されている。
最後にブックオフの“公共性”と文化的インフラとしての社会的役割に論じている。後者は先に述べたように地方に最低限の文化を手の届く価格で提供したことで、前者の公共性はこの書籍の“きも”である。
著者は書籍の中で何度も『なんとなく性』と表したが、ブックオフの公共性とは作られたり押し付けられたりするような、ともすれば意識の高いポリコレ的公共性ではなく、無意識の集合で「なんとなく」出来上がった公共性であると述べる。
著者は本文の中でそれをネット空間に例え、対比として蔦屋書店や図書館を挙げ、ブックオフを自然体で他に変えがたい存在として語ってるようであった。
自分としては全く納得共感出来る内容であったが、上にあげたようにネットをポジティブなものとして対比にだし、その「負の側面」をあまり強調しておらず、そういう部分にセンシティブな人にはあまり共感されないかもしれない。
特にやや意識の高い人が散見されるここ「黄昏ちゃんねる」に於いては、若干の不評を買う可能性がある。

推敲しないで思ったまま書いたので感想はこれで以上です。尻切れトンボでスマン😣

67誰そ彼:2023/10/27(金) 20:49:59 ID:Ied47pbES
ブックオフめぐりは素晴らしい、本を読んでそう思った。読む前からそう感じてたし、読んでる途中で出張になり、実際空いた時間でブックオフを巡っていた。
ただ、著者と住んでる場所が違うのか、著書に書いてるほどには店舗ごとの品揃えの個性にそこまで差を感じなかった。どちらかといえば単純に地元のブックオフに無い掘り出し物に廻り合った嬉しさの方が勝った。
しかしたまに本当に店舗の個性を感じたこともあった。地域性というより近所に住んでる人の趣味が反映されてるのかなと感じた。

68誰そ彼:2023/10/28(土) 08:47:44 ID:???S
気が向いたら鳴子ハナハルを含めて漫画家レビュー始めるわ
適当に始めると収拾がつかなくなるからまずは快楽天の表紙作家から、ワニマガの作家やその他の雑誌の看板作家へと紹介してくわ
個人の趣向もあるから取りこぼし有るだろうし、あまり興味の無い作家のレビューはたんぱくになるだろうけどそこは容赦やで

69誰そ彼:2023/10/28(土) 08:52:52 ID:???S
>>68
誤爆や恥ずかしーーーーーーーーー(><)!!

70誰そ彼:2023/10/28(土) 15:19:19 ID:???0
青空文庫が神アプリなことに最近気がついた。
一生かかっても読めないんだよな・・・

71誰そ彼:2023/10/29(日) 11:13:08 ID:???0
>>70
たそちゃん住人におすすめなのは蘭郁二郎や
初期は江戸川乱歩や夢野久作の匂いを感じるエログロ的幻想文学、後期は海野十三に影響された草創期の日本SF。どれも面白いで

あと日本各地の伝説や怪談を短く簡約した田中貢太郎も面白い

72誰そ彼:2023/10/30(月) 15:39:33 ID:mQPjfgKUS
ウロボロスレコードはラノベの最高傑作や

73誰そ彼:2023/10/30(月) 19:13:06 ID:1TjTJVCMS
>>66
ブックオフええよなぁ
アプリが結構使えて、入荷した古本の情報とか教えてくれるし、取り寄せ(店舗受取ならどんなに安くても送料0円)とかしてくれるし重宝してるわ。
あんまり流行らなかったアニメのボロッボロのコンテ集とか集めてるワイにはなくてはならない存在やわ。

74誰そ彼:2023/10/30(月) 19:31:39 ID:???S
>>73
へぇ〜〜自分アナログ人間だからアプリのサービスなんて知らなかったわ。
取り敢えずこの書籍の内容は凄く勉強になったけど、残念ながら毎週毎週ブックオフに行くとそれほど商品の入れ替えは無いから目新しさもないし、うちの地方だけか判らないけどそれほど店舗ごとの個性は感じなかったわ。
ただ、以前はレトロゲーや漫画、アニメDVD位しか買わなかったけど、この本を読み始めた後は以前より文学の棚を漁るようになったわ。

75誰そ彼:2023/10/30(月) 19:33:12 ID:???S
>>73
重ねて返信するけど取り寄せって在庫さえ有れば別のブックオフから取り寄せてくれるってこと?

76誰そ彼:2023/10/30(月) 20:21:39 ID:EiOCTbPs0
最近ライ麦畑を再読した
高校の時に読んだ時は「なんやねんこの厨二病のうざいガキw」って思ってたんやけど
今読むと逆になんかくるものがあったわ

77誰そ彼:2023/10/30(月) 22:17:16 ID:1TjTJVCMS
>>75
たぶんそう
店舗間でリスト化されてるのか、どっかの倉庫で保管されてるのかはわからないけど、今店舗にない本を持ってこられる。
まちまちやけど、1週間位で指定の店舗に届く感じ。

78誰そ彼:2023/10/30(月) 23:07:25 ID:???0
>>70
これいいですよね。ただ惜しいのが三島由紀夫がない事なんですよね…ギリギリで著作権法が改定されたとかでまだ著作権フリーにならないんですよ…

79誰そ彼:2023/10/30(月) 23:14:22 ID:iX1iORbES
age

80誰そ彼:2023/10/30(月) 23:18:04 ID:URnhh10s0
>>76
ワイはライ麦畑の崖下に落ちた側の人間になっちまったかなあ…たまに自省するために読んでるわ
ホールデンはクソガキやけど同時に「良い子」過ぎて病んでるのよな

81誰そ彼:2023/10/30(月) 23:24:43 ID:URnhh10s0
ちなアメリカ文学好きは知ってるかもやけど「ワインズバーグ・オハイオ」はかなり胸に来るものがあったわ
19世紀のアメリカでも現代の日本でも、閉鎖的なクソ田舎で生活してる人々の屈折した孤独な心情は普遍的なものなんやなって

82誰そ彼:2023/10/30(月) 23:33:53 ID:???S
>>77
ニキって大都市圏に住んでるのか?
ワイが思うに同じ商圏やフランチャイジーや直営店同士じゃないと融通してくれないと思うんよな。
例えば北関東なら東京のブックオフの豊富な在庫から取り寄せが可能だと思うが、北東北とか北陸って首都圏や阪神地域からは取り寄せ出来なさそうなんだよな…

83誰そ彼:2023/10/30(月) 23:36:28 ID:???S
>>77
自分のとこ田舎だし、一番最寄りの政令指定都市なら車で行けるから地域ないで在庫回ってるなら意味ないなあ

84誰そ彼:2023/10/31(火) 00:11:08 ID:???S
>>80
いやまさにワイもや
だからこそめちゃくちゃ来るものがあるんや…
ホールデンを厨二って笑うやつもおるけど正直なんだかんだその姿勢が一番大切だよなって思うわ
悪い厨二じゃないというか

大人の汚いところを軽蔑するのはまともな感性やわ

85誰そ彼:2023/10/31(火) 00:12:18 ID:???S
>>81
これ知らんかったけどググったら面白そう
読んでみるわサンガツ!

86誰そ彼:2023/10/31(火) 01:32:00 ID:???0
めっちゃ伸びてますなw
ライ麦畑久しぶりに読みたくなってきた。
ちなみにフラニーとゾーイー読んでるから個人的にタイムリーな話題。
バナナフィッシュもええぞええぞ。
サリンジャーは軽快な会話と重苦しさのバランスがたまらん。

87誰そ彼:2023/10/31(火) 07:39:21 ID:Q3ic8oFgS
>>82
長野市やで
内部の人間じゃないから正確にはわからんけど、田舎だと届くのが遅くなるらしいわ。
対応店舗は県の8割位やった。

88誰そ彼:2023/10/31(火) 07:50:28 ID:???S
>>87
サンガツ
長野ならちょっと頑張れば東京のブックオフから取り寄せてくれそうやな

89誰そ彼:2023/10/31(火) 08:30:39 ID:???S
甲信越と静岡なら首都圏の延長みたいなものか
恵まれてんな

90誰そ彼:2023/10/31(火) 08:42:44 ID:???S
>>87
わいの住んでるところよりよっぽど都会やんw

91誰そ彼:2023/10/31(火) 09:06:40 ID:???S
フラニーとゾーイは「承認欲求」や「自己顕示欲」って欲求がここまで肥大化した令和やからこそ再読する価値がある話やね
俗物が嫌いだけど自分も俗っぽいところがあってそれに自己嫌悪するってのは割と多くの人がありそうやし
かと言って引きこもるわけにもあかんし

当時は宗教的な要素が多くて最初読んだ時わからん部分もあったけど今読むとなかなか深いなって思う

92誰そ彼:2023/10/31(火) 10:43:14 ID:???S
>>66
タイムリーだ
この本及び著者が紹介されてる
https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/articles/20231030-OYT8T50171/
ブックオフは地方に於ける文化的インフラというのがよく判る事例

93誰そ彼:2023/10/31(火) 14:52:05 ID:???S
>>77
つーことは快楽天のバックナンバーを頼めばわいの持ってない号が手にはいる可能性が微レ存!?

94誰そ彼:2023/10/31(火) 18:09:32 ID:GFGJlSEkS
>>93
ブックオフアプリは全年齢対応や
残念やったな

95誰そ彼:2023/10/31(火) 18:31:50 ID:???S
>>94
がっかりんぐす😖⤵️

96誰そ彼:2023/11/02(木) 20:14:52 ID:wuoHhNBsS
「シーラという子」著:トリイ・ヘイデン

先週ブックオフで購入、一週間で読破。
小学生のころ本屋で平積みにされてた不気味な表紙の本を、あれは何だったのかと記憶を頼りにブックオフで発見。価格は220円と破格。いざ手に取って見ると純文学と思いきやノンフィクションだった。
事実上表紙買いだったが内容に引き込まれて平日にも関わらず一週間足らずで読みきってしまった。

特殊学級を担当する筆者の元に前科のある僅か6才の少女“シーラ”が編入されるところから始まる。少女は機能不全家庭出身で、今風に言えば「毒親」に様々な虐待されながら育った。
他の教師が匙を投げるなか、筆者は懸命に対応する。以前映画スレで紹介された『ザ・セル』の主人公の女性のように、相手が加害の過去を持つ人間でも慈愛と母性愛に満ち溢れた、地道な対応に少女も問題を乗り越え抱えながら少しづつ成長する。
しかし「加害者」である少女にも今度は悲劇が襲いかかる……。
続く

97誰そ彼:2023/11/02(木) 20:15:29 ID:wuoHhNBsS
>>96
続き
詳しいレビューは稚拙な私よりアマゾンのレビュー欄に譲るとして、ここからは自分の感想。
この作品自体は90年代に発表されたが、時代背景はなんと70年代。この時代に現在にも通ずる感性の持ち主の人間がいたことに驚愕する。
被害者が可哀想なのは当然としてもそれは切り分け、加害者のそこに至る背景に想像力を働かせ必要以上に『憎しまない』その姿勢に感嘆する。
その対象は勿論シーラにだけではなく、彼女を虐待し続けてきた父親及び、果てはのちにシーラを加害することになる叔父にまで及ぶ。
「罪を憎んで人を憎まず」とは言うがそれをここまで実践出来る筆者に重ね重ね敬服する。
自分も昔よりテレビのワイドショーを賑わす犯罪者(青葉とか)に心のそこから憎しみを抱いたり、正義感を満たしてそれに酔うようなことはなくなったが、一次的とはいえ、深い関係にあった教え子をそこまで酷い目に遇わせた加害者に、そこまで理性的に対応する著者を真似することは出来るだろうか?自分の家族と重ね合わせると胸が潰れる想いである。
続く

98誰そ彼:2023/11/02(木) 20:16:42 ID:wuoHhNBsS
>>97
続き
この作品は悲劇的な展開もあるが最終的には心暖まる読後感良い作品に仕上がっている。が、どうやら続編はどうやらそうでないらしい。
一緒に購入したので現在手元にあるが、『タイガーと呼ばれた子』という続編では前著の感動を台無しにするような未来が待ってるらしい。
アマゾンのレビューでも散々言及されてるが、自分は読む前からびくびくである。
ただ、それをもって著者の人格批判をするのはどうかと想う。正直彼女も一人の人間である以上、責任持てる範囲に限界があると思う。彼女がシーラを養子に迎えれば円満だったと思うが、それだと教育者として救える子供達に限りがでてしまう。
もう少し世の人間は他人に責任を求めすぎるのは控えるべきだと思った。

99誰そ彼:2023/11/03(金) 08:34:02 ID:???S
>>98
一日たってあらめて思い返してみるとまだまだ感想は尽きない。
黄ちゃんの読者でこの本を取った人はどれ程いるのか?そもそもこの作品は黄昏ちゃんねるの視聴者層に被っているのか、いないのか。
この本を読んで思うに、登場人物のうち、黄ちゃんユーザーが自己投影するのは著者のトリイ・ヘイデンではなくシーラなのではないか。
かつて黄昏ちゃんねるでシンママの記事の米欄に現れた人(彼は男だったが)のことを私は思い出した。
そう考えると黄昏視聴者層に紹介するには少々酷な内容かもしれない。

100誰そ彼:2023/11/03(金) 17:40:38 ID:???S
「シーラ」と「タイガー」、読んでみたくなったわ
ありがとう
ネタバレ気にしないタイプなのでアマゾンレビューなどを読み漁ってみたけど
シーラは著者が願ったようには成長しなかったようだね

大きくなったシーラから著者に投げかけられた言葉を知ると、単なる反抗や非行じゃなくて
日本での「積木くずし」に書かれた子どものような心境があったのかなと思った
70年代の事例だから現代ほど個人情報の取扱が厳しくなかったのかもしれないけど、
何もかも赤裸々に書き立てられた本人としてはショック受けるのも抗議するのも当然だよなあ…

101誰そ彼:2023/11/03(金) 18:01:04 ID:???S
>>100
在庫さえばブックオフで220円で購入出来るよ
ベストセラーだったらしく流通量も多いから手に入れ易い

102誰そ彼:2023/11/03(金) 18:02:12 ID:igIucVvIS
>>101脱字失礼。
在庫さえ“有れ”ばブックオフで220円で購入出来るよ
ベストセラーだったらしく流通量も多いから手に入れ易い

103誰そ彼:2023/11/04(土) 12:24:48 ID:OoO1yjOg0
>>98
続編を読了したら、トリイ・ヘイデン公式サイトでシーラの現在を知ってほしい。

104誰そ彼:2023/11/04(土) 12:40:57 ID:???S
>>103
意外と結構既読の方いらっしゃるんですね
私が紹介するまでもなく黄昏視聴者にはトリイ・ヘイデン読者が多かったようだ
出来れば私より先に紹介して貰いたかった。

105誰そ彼:2023/11/05(日) 19:07:05 ID:iJ0vKYeo0
被虐待児のノンフィクションだと「itと呼ばれた子」とか
「ジェニーの中の400人」(いわゆる多重人格になったケース)も有名やね
「24人のビリー・ミリガン」も虐待があったんだっけ

10年以上前の初読時は、アメリカは児童虐待のスケールも日本とは違うな…と思った覚えがあるけど、
日本での酷い虐待ケースは過去には報道されてなかっただけで昔からあったんだろうな

106誰そ彼:2023/11/05(日) 23:43:38 ID:Z1hgRSTg0
ビリーミリガン!
アルジャーノンに花束を

107誰そ彼:2023/11/06(月) 09:36:51 ID:9xZWB3vM0
「アルジャーノンに花束を」読後感は悲しくもなるが名作だね

こっちは映画だが「レナードの朝」も似たような気持ちになる
「カッコーの巣の上で」もちょっと近いかもしれない

108誰そ彼:2023/11/07(火) 01:58:06 ID:???0
アイン・ランドの「水源」
図書館で借りる予定だけど、読んだ人いるかな?
本読むの遅いくせして無謀にも挑戦しようとしてるわw

109誰そ彼:2023/11/08(水) 18:08:55 ID:???0
「イワン・デニーソヴィチの一日」
ロシアの収容所の一日を描いた名作。
そるじぇにーつ

110誰そ彼:2023/11/08(水) 18:12:57 ID:???0
>>109
ソルジェニーツィン自体が反乱分子として収容所にぶち込まれたり国外追放されたりKGBに暗殺されかけたりノーベル文学賞取ったりとすごい経歴の持ち主。
収容所の一日だが、その中で描く人物たちに当時のソ連の階級やらが垣間見える。
収容所モノと言っても暗さが無いのもまた読みやすかった

111誰そ彼:2023/11/10(金) 18:37:12 ID:BQGDs1HsS
色川武大「怪しい来客簿」
戦争中に少年時代を過ごして戦後は無頼派作家になった著者が、敗戦直後からその後の時代まで
自分の身の回りにいた人々の出来事について書いている私小説の短編集

たそちゃんで取り上げられてる変人たち(岩間、あぶだく等)が昔の時代にいたらこうなってたのかな…
と思わされるような、その土地に根付いていたローカルな奇人変人のエピソードもあれば
日の当たる場所を歩けなかった歌手や相撲取りについての思い入れたっぷりの紹介もあり
もっとささやかな暮らしを生きようとしていた市井の人達の思い出もあり

全体的には物悲しくて薄暗くてこの世とあの世の境界が曖昧になってる雰囲気
当時の時代背景に浸りたい人にもおすすめ

112誰そ彼:2023/11/10(金) 18:40:45 ID:BQGDs1HsS
連投でごめん
学歴がなくて波乱な生き方で無頼派とされる作家さんたちであっても読書はしてるんだよな
色川氏も、数年前に亡くなった西村賢太氏も、「仁義なき戦い」の原作になった手記を書いた美能氏も

あと無頼派というほどじゃなくても色々な経験をしてきた浅田次郎氏も読書家だったっけ
どんな小説ジャンルであっても、表現するためにはインプットが大事なんだなと思い知るわ

113誰そ彼:2023/11/16(木) 19:43:46 ID:jtiykUZYS
皆読書スピードっての?
読む速さどれくらい?今「天使の囀り」読んでるんだけど、10月頭から読み始めてまだ半分の300ページ位しか読めてないんだけど

114誰そ彼:2023/11/16(木) 22:33:02 ID:???S
>>113
面白ければ平日なら一週間、休日なら落ち着いた雰囲気の喫茶店を利用して二日

115誰そ彼:2023/11/16(木) 22:35:30 ID:???S
>>113
ついでに最近読み終えた本は「シーラという子」ね

116誰そ彼:2023/11/18(土) 04:05:04 ID:???0
>>114
>>115
喫茶店で読書は俺にはオシャン過ぎるわ
2日で読破は早いな

「天使の囀り」読み終わった。
読む前は名作ホラー小説って印象だったけど、物語後半は只々切ない、やるせない気持ちになる話だった。
奇怪でありながら規則性のある不可解な自殺の連鎖、解明するばするほど恐ろしくなる真相に近づく推理パートと

117誰そ彼:2023/11/18(土) 04:08:42 ID:???0
始まりから終盤までは期待していたミステリーホラー小説だったけど、終盤のボディホラー展開からは本当にやるせない話だった。
28歳フリーターのパートが特に良かった。
切なさが怖さに勝ってる小説だったけど、おすすめ。

118誰そ彼:2023/11/18(土) 18:45:38 ID:???0
アタシは小説なら1日で読むわ
その代わり買う前にしっかり吟味するけどね
「総理に告ぐ」って小説は超大物政治家相手に主人公のライターが尋問を行うんだけど
そこで現総理の衝撃的な秘密が判明するのよ
だけどそんなことがどうでも良くなるレベルの大事件が目の前で起きる
これが導入なんだけど中盤以降もどんどん状況が悪化して…って感じ
ページを捲るのが止まらなくなるわ
興味持てない小説買っちゃった時は1日数ページが限界だけどね

119誰そ彼:2023/11/21(火) 15:28:01 ID:???S
自分は小説を買った時、頭からじゃなくて適当に真ん中を開いて、それで面白そうだったらそこを目指して読むっていう変な癖があるんだけど、似たような癖を持ってるいたりしますか?

120誰そ彼:2023/11/21(火) 15:28:47 ID:???S
自分は小説を買った時、頭からじゃなくて適当に真ん中を開いて、それで面白そうだったらそこを目指して読むっていう変な癖があるんだけど、似たような癖を持ってるいたりしますか?

121誰そ彼:2023/11/26(日) 11:23:50 ID:sEYG5ScAS
亡くなった西村賢太氏の著作が好きで何冊も持ってる
人間のせせこましい感情の機微や、自分の中の醜い思考をこんなに筋道立てて書けるのはやっぱりすごいな
1無頼生活 2同居女性 3尊敬する作家のこと っていう内容のパターンの少なさから、何か別の所で読んだような作品がいくつもあるのはちょっと欠点だけども

122誰そ彼:2023/12/04(月) 08:07:42 ID:???S
「リング」読んだ
映画版と異なる箇所が多くて驚く、大筋は映画と同じだけど、細かい心理描写や物語の背景が大幅に多くなってて、映画を見てオチを知っていても充分に楽しめる小説だった

123誰そ彼:2023/12/05(火) 16:33:29 ID:nzKOkbD.S
町田康の「告白」
明治時代の大阪で実際に起こった大量殺人事件の犯人を主人公にして生い立ちから最期までを書いてる
自意識過剰というのかとにかく不器用で周りに馴染めないという犯人像だけど、その根幹にあるのは
心のなかでは色々考えすぎるくらいに考えてるのに言葉に表すことができない性格
主人公の思考の流れがとことん詳細に書かれていて面白い
決して馬鹿ではなくプライドが高いけど半端者にしかなれずに失敗を重ねて鬱屈を重ねていくという点では、
津山30人殺しの犯人とも似たところがあるように感じた

124誰そ彼:2023/12/10(日) 11:26:17 ID:z.Flk.yU0
「鬼畜ー阿弥陀仏や、おいおい」という小説。出所した主人公の樫尾が、連続して強盗
事件を起こす話。基本、登場人物は樫尾1人が多いので一人称視点での場面がイメージ
できる。特に事件の場面は流血描写が多く、浄水場の事件は顕著かも。一つ欠点が有る
とすれば裁判過程の省略ぐらい。同時期の西口彰事件より話題性が低いのは何故だろう…
著者は「丑三つの村」で有名な西村望。

125誰そ彼:2023/12/17(日) 21:48:45 ID:???0
>>122
自分もちょうどこの間読んだばかりだからタイムリー…!
原作の竜司さん良いキャラしてんねぇ!
らせんは途中までで図書館に返して積んでる

126誰そ彼:2023/12/28(木) 23:19:53 ID:???0
リングは原作も謎解きサスペンスっぽくてハラハラするよね
らせんとリング0バースデイもSFっぽくなるけど面白いし、あと映画に比べると貞子が
割と人間味があるというか俗っぽいのが意外性あった
ループは個人的には「そうきたかー…」って感じで他のに比べるとちょい落ちるけど

127誰そ彼:2024/01/19(金) 08:52:31 ID:???0
ここにいま読んでる本紹介したいんやけど記録サイト使ってるからモロにアカウントバレてしまうからできないジレンマ
とりあえずワイのおすすめはオーウェル「一九八四年」かな
いまアニメや映画になっても面白いくらい良くできてる

128誰そ彼:2024/02/05(月) 18:03:39 ID:UBL9uxZI0
 中公新書 篠田謙一著『人類の起源』
・白人の肌が白いのは、アナトリア(現在のトルコのアジア側)の農耕民の遺伝子が
紀元前5千年ぐらいからヨーロッパに広がったから。
 一万年前のイギリスに住んでいた人は暗褐色の肌で眼は青かった。
 白い肌と青い目と金髪は別個の遺伝子だから、一そろいじゃなくてただの組み合わせ。
・六千年ほど前の朝鮮半島南部に住んでいた人は現代日本人とほぼ同じの遺伝子を
持っていた。
 現代韓国人は、現代中国人(漢族)と現代日本人の中間あたりに位置する。
 歴史的に、朝鮮民族が北部から南部に移動し、「遺伝子的に日本人」がいた朝鮮半島
南部に住むようになった。
・白人は、高緯度だから肌がだんだん白くなったと思っていた。
 朝鮮半島南部が「遺伝子的日本人の居住地域」だとは知らなかった。
 糸魚川のヒスイも出るし前方後円墳もあったのはそういう過去があったからですな。

129誰そ彼:2024/02/13(火) 18:05:33 ID:???0
>>128
これ面白そうだな、借りて読むわ
あくまで都市伝説の範疇として、某宗教の創始者も有色説あるけど、こういうの見てるとありそうって気してくるね

130誰そ彼:2024/02/27(火) 00:10:24 ID:6yretvz.0
 ちくま新書351 島田裕巳著『日本人の神はどこにいるか』

 一神教と多神教は対立しているものとして捉えられている、を
「一神教=多神教モデル」によって解決しようとする試論である。
 全知全能の一神教の神は世界を創造したりするが(「天空神」を
検索されたい)、それゆえ日常生活者からすると「暇な神」
(あまり相手にされないちょっとかわいそうな神)になってしまっている。
 そこで聖母マリアや聖者などの手近で祈ることのできる信仰対象が生まれ、
いわば多神教化した。
 理を会得して輪廻からの解脱を求める仏教であったが、
いつもまにか祈る対象を発生させ、現在では本尊として特に重要視される
信仰対象を顕示している。これは一神教化傾向があると言える。
 また、近代の国家神道は天皇を神とする一神教的な強い主張であった。
 本書では、これらの「多神教の一神教化」と「一神教の多神教化」を
「一神教=多神教モデル」として統合できるのではないかと提示している。
 つまり、一神教や多神教はそれぞれ信仰の表現型であるのだよ、と言っている。
 対立したものとして考えなくていいんだよ、と。
 どうだこれで統合できただろう。
 止揚という手法で対立を解決しよとしたものであるな。

 おれは、多神教内部で序列が発生し、その序列が先鋭化して最高神が
それ以外の神々の権能を吸収して一神教が発生したと考えていた。
 多神教には人間世界の序列化が投影されて「一神教化傾向」があり、
また一神教には安定化のために「多神教化傾向」があるのが破綻を避けるための
つりあいであろうとおれは思う。
 いずれにせよ、原理主義的な思想と行動は人に異常な負担をかけてしまう。
落ち着ける形に変化していくものだと理解すればわかりやすい。

 もっとも、おれ個人の見解だが、一神教は全知全能の神という「自己言及の矛盾」を
自ら拡大させる論理的瑕疵を売り物にしているという「意味不明の脅威」と
認識している。
 そのような一神教が、論理的には瑕疵のない多神教と同じだという論は、
排他的で並立しない物事を無理やり同じ容器に押し込める行為である。

・民衆宗教の天理教が戦後、一神教を目指してうまくいかなかった話。
・柳田國男の仏教嫌いと「祖霊還元論」「祖霊一元論」の強弁。
「先祖代々之墓」が登場するのは明治二十年代になってからなのに、
柳田は古くは個人の墓は存在せず「先祖代々之墓」しかなかったと述べている話。
・ほかにいろいろあるが、書くのが疲れたのでもうやめる。

131誰そ彼:2024/03/23(土) 02:44:20 ID:???M
河内10人斬り検索した 熊太郎のきもちわかる

132誰そ彼:2024/04/26(金) 21:23:50 ID:FAjUJq1w0
 相模書房 大岡敏昭著『江戸時代 日本の家』。
 書名に江戸時代と入ってるが、それまでの時代の家も説明されている。

・室町末期に「北正門」
 日本の家の形式は、中国から伝わった「天子は南面する」の建物の形を踏襲し、
建物群の南に正門があった。
(もちろん、邸宅と呼ばれるような上流階級の家の話)
 また、建物群は左右対称であった。奈良時代あたり。
 つまり「南向き、南入り」だった。
 平安時代になってその形は続くものの、平安時代の中頃に南側に大きな池が作ら
れるようになった。
 小島には樹木を植え、小さな橋を架ける。
 やがて後期には立派で豪華な寝殿造りになった。
 さて、こうなると正門は東か西へ作るしかない。正門が東西へ移動した。
 しかしまだ北側に正門がある建物はない。
 なんと室町末期になってやっと「北正門」の家が出現した。
 おれは家の正門は立地によるものであると思っていた。
 そちら側に正門を作るのが都合がいいからそちらに作る。
 そう思っていた。しかしそうではなかった。
 北側に正門ができるには、日本人の方位観の変化が必要であった。
 もと南面、そして平安中期の浄土教による西方位観、やがて鎌倉以降の仏教の自
然化平等化で全方位観に変化した、という説明がされている。
 方位に関する好悪の感覚がなくなってやっと北側に正門ができた。

 「梲(うだつ)」(漢字が出ないかも)(「MJ文字図形名 MJ014018」を検索す
ると出ます)
 これは梁の上の構造材だが、隣家と接する境界壁のこともこれと同じような名称
で呼ばれている。卯建や卯立など。
 その境界壁の卯建について、防火壁であるとの説明が横行している。
 それ、大嘘。
 16世紀前半室町後期の洛中洛外図(町田本)に街並みの絵がある。
 屋根は板葺きに重石、そこに卯建が見られるが、その卯建は藁か茅葺。防火どこ
ろか燃えやすくてしかたない。
 飾りとして出現したものであると理解されている。
(同書、p.186)
 のち、建物が総瓦葺きの立派なものになり、その卯建も漆喰で瓦屋根になった後
付けで「防火」などと言い出したのであろう。
 もちろん、のちに防火の性能を獲得したのならそれにこしたことはない。ただ、
「防火のために作られた」は嘘である。

 この本は建築史か民俗・時代考証系に興味がないとおもしろくないかもしれない。

133誰そ彼:2024/05/12(日) 19:44:04 ID:chJ2iKCE0
語ってやってもいいが管理人次第だな
不公正なip規制やめろ

134誰そ彼:2024/05/14(火) 16:52:08 ID:???0
テステス

135誰そ彼:2024/05/15(水) 17:58:05 ID:FjmbSELI0
 早川書房 劉慈欣著『三体』1-3
 おもしろいということを聞いていたので読んだ。

 宇宙の他文明は見つけ次第殲滅しないと自分たちは生き残れないという「暗
黒森林理論」に従って人類は三体文明側から攻撃を受ける。
 この「暗黒森林理論」は「パイオニア探査機の金属板」「ボイジャーのゴー
ルデンレコード」に真正面から喧嘩を売っているので、その点は笑っていいと
思う。
 知性賛歌の能天気民主主義側でも、暗黒森林の考え方をこの作品に用いた作
者の出身国の「人類の敵である共産政権」側でも、どちらを笑ってもいい。
 まあ、おれは両方を等分に笑う立場ではある。
 しかし最後に自らを犠牲にして「宇宙」を救おうとする行いがある。
 この「宇宙」を次代に残そうとする知性体のなかに人類が含まれていたわけ
だ。
 訳者あとがきに、光瀬龍の『百億の昼と千億の夜』や小松左京の『果しなき
流れの果に』の書名が出てくる。
(この二作は中学生のころに読んだ。おもしろかった)
 宇宙論的な意味ではこの『三体』はビッグクランチまでなので、上記二作と
は別の範疇の世界の物語ということになるが、それは物語の設定なのでなんの
文句もない。
 なかなか魅力的な登場人物も出てくるし、話の流れも楽しんで読める。

136誰そ彼:2024/05/15(水) 18:06:26 ID:???0
最近なかなか本読めてないや
そもそも本屋が閉店しまくってる
いや購入したけど読んでないで積んでる本もたくさんあるからこれから読む本に不自由してるわけじゃないんだが

137誰そ彼:2024/05/15(水) 18:13:35 ID:???0
ざっくりとしたコメント感想で申し訳ないんだけど…
最近「異世界」に嵌まってる
ダンジョン飯とかフリーレンとかの影響でね。
それでファンタジーや幻獣等をテーマにした図鑑や辞典を繰り返し眺めている
特にあまり定番のファンタジーにも言及されないジャンルの本。
ホルヘルイスの幻獣辞典や水木しげるの中国妖怪辞典など
ネットが出来る前に編纂された本に書かれた情報をネットで検索して新ためて調べてみるのも楽しいよ

138誰そ彼:2024/05/15(水) 18:23:40 ID:???0
昔は落ち着いた喫茶店で読書していたもんだが田舎に引っ越してからめっきりそういう小洒落た喫茶店がなくなった
それに引き換えスタバがどんどん増える始末、ここ田舎だよ?
スタバじゃ騒がし過ぎてとてもじゃないけど読書出来ない
そもそも座れないしな

139誰そ彼:2024/06/05(水) 04:45:35 ID:???0
スタバですらないから羨ましい…
バスで片道20分いかないとスタバもツタヤも本屋もない田舎だわ
いまでも、うちの地元みたいに本屋の数に関してはモロにその土地の学力などに関わるからなぁ…
このまま全国的に減っていくとどうなっていくのかしら


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