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【怖い話】夏休み!怖い話募集!!!

186不思議な名無しさん:2019/10/09(水) 12:45:05 ID:sp3G5ubk0
2部制の18時頃から始まる大学に通っていた頃の話。
7月頃、台風が来るため大学が休講になった。

することもなかった私は、当時父親から車を貰ったと話していた友人に連絡を取り、
「暇なのでどこかドライブにでも連れて行ってよ。」と頼んだ。
秋葉原のバスケットコート脇に18時頃に待ち合わせて、助手席に乗ってから行先を決めた。
特に意味はなかったが、下道で軽井沢まで行こうとなった。
既に雨風は少し強まっていて、途中の道からは土砂降りになり、前の車のテールランプを見て付いていくようにして運転するしかなかった。

軽井沢の直前の峠に差し掛かる頃には0時前後になっていて、雨はもう止んでいた。
雨の後のせいか峠は異常なほどの濃霧で、本当にゆっくり走らないと危険なほど前が見えなかった。
おそらく時速20kmも出ていなかったと思う。
「こういうときに前から車とか来たら怖いよね。」と話しかけると友人からは返事がなく、
どうしたのかと顔を見ると、ただ真剣に運転をしていた。そう思った。

峠を抜けて、適当な場所で車を止めてタバコ休憩をした。
さっきから急に友人が静かになっていたので、おそるおそる「どうかしたの?」と聞くと、
「さっきの霧の中の道のとき、おれの方を一度見たろ?」と言う。
「うん、確かなんか話しかけて、なにも言わないからどうしたのかな?って」と話すと食い気味に、「おれの横見た?」と言う。
私「横?」
友「横っつーか、車の外側の、なんつったらいいんだろ。」
私「どうかしたの?」
友「おれの真横を並走するように人が走っていて、ずっとおれのこと見てた。」
私「んー?いたかな?見えなかったけど・・・」と言いかけながら思い出そうとすると、
あれ・・・全然気付けてなかったけど、なんか・・・。
私「・・・白い服着てた?」
友「見てんじゃん!」
私「あー、霧と同化してたけど、そういわれてみるとあの時なんか視界に入った気もする。」

不安を解消するために長話をして、結局帰りは3時前になった。
怖いものみたさがあったわけではなく、単純に他の道がわからなかったのもあり、来た道を引き返すしかなかった。
ありがたいことに霧はほとんどなくなっており、見通しはいい状態だった。
峠に入るとすぐにヘアピンカーブに近いほどのうねった道になる。
さっきの話はすっかり忘れた状態でぼーっと助手席に載っていると、
左カーブのところを女性がひとりで歩いている。こんな時間に何してんだろ?と完全に呆けていた。
大きい右カーブがあり、また左カーブ、に差し掛かった時にさっきのことを思い出した!

これのことか!?と友人を見ようと振り返った瞬間、車のスピードが上がった。
友人も気付いたらしい。
私「待って、慌てると事故るよ!」
と言うと我に返ったのかスピードが少しは落ちたものの、かなりのスピードであっという間に峠を抜けて、しばらく走った先のコンビニの駐車場に止めた。

友「あれなに?」
私「確かめに戻る気にもならないよ。」
友「見えた?」
私「見えたけどそれについて話したくない。」


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