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【怖い話】夏休み!怖い話募集!!!
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ジョーが死んだときの話 1
:2019/09/18(水) 18:53:46 ID:cSAksYwA0
祖父が大の動物好きで、母は子供の頃から猫や犬、インコ、うさぎ、ハムスター、魚、トカゲなど様々な動物を飼っていた。
中でも小学生のときに飼っていた雄の黒猫ジョーは、子猫のときに捨て猫だったのを自分で見つけたこともあり、他の動物よりも一層愛情を注いで育てていたそうだ。
母の実家は自営業だった。一階がワンフロア土間になっており、そこにずらーっと商品を並べていた。
何の商品かは伏せるが、販売はもちろん修理も承っており、一時は相当羽振りも良かったらしい。
母は兄弟と祖父母と動物たちといっしょに、店舗の二階に住んでいた。
祖父母が亡くなるまでは、私も正月やお盆の度に遊びに行ったが、行く度にショートケーキのような家だと思った。
というのもその家は、道が二股に別れるちょうど真ん中のまさに三角州のような土地に建っていたからだ。
左右の道に面したところに一ヵ所ずつ、商品を出し入れできるように透明なガラスの大きい引き戸があり、その大きさから道に面したところはほぼガラス張り状態で、カーテンもなかったので一階はいつでも丸見え状態だった。
家族は左の道からも右の道からもガラス戸を通って出入りしていた。
ジョーは4才で車に轢かれて死んだ。母が小学4年の時だった。
商売柄ガラス戸はいつも開けっ放しで、猫たちも出入り自由状態で飼っていた。
家の両側に交通量の多い車道があれば轢かれることも予想できただろうに、当時は完全室内飼いなんて誰の頭にもなく、猫は自由にさせておくのが当たり前だったらしい。
だからジョーが轢かれたのを見たときも、母以外の家族は仕方ない、どんくさい子だったからねなんて言って死を受け入れていたが、母は違った。
何しろ子猫のときから育てたいわば子供のような存在だ。泣き腫らした目で学校に行き、家に帰ればまた泣いていたらしい。
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