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【怖い話】夏休み!怖い話募集!!!

14おかりな:2019/08/13(火) 09:39:16 ID:???0
怖くはないけど不思議な話。

もう30年近く前、我が家の庭の石にお不動様の姿が浮かびました。その姿は影絵のように真っ黒で、描かれたというより暑さ2ミリ程度の金属を貼り付けたような感じでした。

祖父に同居していた私たち孫を呼び罰当たりなイタズラをするなと叱られましたが、小学生でお地蔵様くらいしか描けないような私たちにそんな物が描けるわけもなく…w祖父はイタズラではないと私たちの反応で判断し(後々聞いた話では、その頃頻繁に金縛などにあっていたそうで夜な夜な何者かに起こされ寝不足になっていたらしい)、小さな祠を建て祀ることにしました。

祖父は当時仏像修繕などの仕事をしていて、土地柄修験道さんが町に滞在することもあり縁あって我が家には定期的に休憩所として迎えていました。その中の一人(Aさん)がとても霊感があるそうで、祖父に石の話を聞いてすぐ駆けつけ、石を見てこれはこの土地で亡くなり無縁仏となった戦国時代の武者たちが供養してほしくて現れたもの、有難い姿なら祀ってくれるだろうとかの形で出てきたのではないかと話し、祠ではなく常に水がかかるように祀る方がいいと言ったそうです。なぜ祠では足りないのか理由までは私にはわかりません。祖父は庭の池の隅に汲み上げ式の循環器を設置し石を置く土台を作りその石の上に水が落ちるようパイプを調整し、常に石が綺麗な水にうたれつつ雨風からは守れるように祠も作り直しました。


それから数年、心筋梗塞で倒れた祖父は医師もお手上げ状態でいつ逝くは生命力次第という状態に。しかし、祖父はある日容態が急変し快方に向かいました。医師もあり得ないと驚くほどの回復で、すぐに退院。祖母両親、親戚、そしてAさんを初めとする修験道さんも皆口を揃えて、恐らくお不動様に生かされたのだと話していました。

更に数年が過ぎ、心筋梗塞は治ったとはいえ元々肺も悪かった祖父は80を過ぎた頃亡くなり、祖母はそれを機に痴呆症が進化したため、お不動様のお世話は父が引き継ぎました。とは言え父は祖父ほど信心深くもなく、基本的には母が庭掃除がてら数日に一回様子を見て落ち葉などが祠に積もってれば掃除するという程度でした。

ある晩、大の字で大いびきで寝る父が、いびきもかかずなぜか頭を抱えるようにして寝ていると母が気付き珍しいと思ったそうです。数日そのような日が続き、ふとお不動様が気になり母が池に見に行きました。台風でも倒れたりしなかった石が倒れ池に落ちる寸前のところで頭を下に向ける状態で倒れていて、幸い漬物石程度の大きさなので母は元の状態に置き直し気付かなくてごめんなさいと手を合わせたそうです。その晩から父はまた大の字で大いびきで眠るようになったと安心していました。

特に怖いということはなかったけど、偶然にしても不思議だなと思った出来事でした。

ちなみにお不動様の成分をほんの少し削って調べてもらったところ、土に含まれる鉄分が固まったものらしいです。自然に表面に固まったにしては不自然な程絵に描いたような姿で、今も我が家の池に鎮座しています。


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