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【怖い話】夏休み!怖い話募集!!!
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:
不思議な名無しさん
:2019/09/07(土) 13:58:52 ID:Rkq0QHP.0
実家が二階建ての二世帯住宅で、一階に祖父母、二階に両親と兄と俺が住んでいた。
夜遅い時間に一階にある風呂に入っていたら、階段を下りてくる足音が聞こえてきた。
風呂の隣がトイレで、足音はちょうどトイレの前で止まった。
誰か用を足しに来たんだなと、その時はさして気にしていなかった。
頭も身体も洗い終わって湯船に浸かっている時、なにか変だなと違和感を覚えた。
トイレから何の音もしてこない。
水を流す音は風呂場にいても聞こえるはずなのに、いつまで経っても何の音も聞こえてこない。
二階に戻っていく足音もない。
なら、まだトイレにこもっているのか?
それにしたって、いくらなんでも長過ぎる。
まさか、トイレの中で倒れていたりするんじゃないかと心配になってきた。
おかしい。何か変だ。
そもそも、ドアを開ける音を聞いていない。
頭を洗っている時に聞き逃しただけかもしれない、とも思った。ドアを開け閉てする音はそこまで大きな音にはならないから。
もしも、ドアを開けてさえいないのだとしたら?
扉一枚隔てた向こうに、ずっと立っている事になる。
トイレに用がないなら、何故そこから動かない?
俺に何か用があるのなら声をかければいい。何故、なにも言ってこない?
さっきまで家族の心配していたのが、何か別のものへの恐怖が湧いてきて風呂から出るのが怖くなった。
とはいえ、いつまでも風呂に籠城していても仕方がない。もし本当に誰か倒れていたらまずい。俺は意を決して風呂場のドアを開けた。
何もいない。
トイレのドアを見ると、小窓は暗い。トイレの明かりが点いていないのだ。という事は、誰も入っていない事になる。
正直言うと怖くてもう部屋に逃げ帰ってしまいたかったけれど、念のためにトイレの中も見てみる事にした。
誰もいなかった。
安堵したものの、薄気味悪い感じが残った。
二階に戻り、まだ起きていた兄に尋ねてみた。俺が風呂入ってる間に誰か下に行ったか、と。
誰も行ってない、という答えが返ってきた。両親はとっくに寝ているし、兄も下へは行っていないというのだ。
また怖くなってきた俺は、さっきの出来事を兄に話した。気のせいだ、と言って欲しかった。
兄は平然とした顔で言った。
「あぁ、よくあるな、そういうの」
冗談で言うのでもなく、怖がらせるためでもなく、いかにもいつもの事だという口振りだった。
更に、兄はこう続けた。
「この前も、上がって来た足音が、お前の部屋の前で止まってた」
俺の部屋は階段上がって最初の部屋だ。
あの足音は、俺の所に来ているのか?
怖さのあまり逆ギレした俺は、余計な事まで言った兄に肩パンして部屋に逃げた。
この夜の出来事の後に、「引き戸を開けようとする指」と「トイレのドアから浮き出た顔」を目撃した。
というのが、俺の心霊体験の全て。
いずれも実家での出来事で、実家を出てからは心霊現象には一度も遭っていない。
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