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ジャンル問わず不思議体験を教えてください

502不思議な名無し:2020/06/25(木) 08:23:56 ID:4jmW2ybQ0
>>501 の続きです。

私がプチ・アモーにこもっている間、民衆の怒りは頂点に達して革命が起きたの。
イギリスの目論み通り、フランス王室は瓦解。
長い年月をかけたフランスとイギリスとの戦いは、フランス革命による内紛によって一方的な自壊をしたかのように見えるけど。
実際には、かなりイギリスの手が入った事による作為的な革命のように見えたわ。

革命の先導者は確かにフランス人だったのかもしれないけれど、協力者がイギリス人でもおかしく無いと感じていたの。

それこそ、王宮でオーストリア人で権力らしいものを何一つとして持っていなかった私の存在を突いて、勝手にドレスを燃やす程度の事はしていた訳で。勿論、ドレスを燃やす係は、いつもフランス人だったわ。
でも、裏から指示を出して、ドレスを燃やさせていたのはイギリス人じゃないかと感じていたの。

でなきゃ、こうも鮮やかに革命って成功するものかしら?少なくとも内部事情に、かなり精通している人間がいないと無理だと思うの。

革命後に王室メンバーを次々に首だけにしていった手際の良さと速さは、予め大がかりに準備され予定されていたからだとしか思えないもの。
そんな事が革命軍の中で貴族も含め定期的に話し合われ、会議されていたとは、ちょっと考えにくいし。何より貴族達と、どうやって渡りをつけていたのかしら?まともな平民階級だと、貴族と会話する事すら難しいと思うの。それが、貴族に仕える侍女であったとしても、よ?

だからイギリスという、仲介者が間に居たから成功した革命だと感じているわ。

その、とても恥ずかしいお話しだけれど。
私は、オーストリア人だし、もしかしたらギロチン刑から免れるじゃないか、流刑になり、そこの牢屋で、なんとか生き延びられるじゃないか?とも考えていたの。

のうのうと国民の血税を使って生活していたのだから、極刑になってもおかしくないとは、頭の中では理解してはいたわ。

でも、本当は毎日「マリー」と呼びかけられて、向かう先の部屋では、私が犯した事のない罪を「お前がやった」と一方的に告げられて、私が「いいえ」を告げたら更に続く私の釈明を話す事もできないまま、部屋から連れ出される日々だったの。

お陰で、毎日、牢屋の中では「お願い、誰か私の話しを聞いてちょうだい」と思いながら泣いて過ごしていたわ。

日毎に重ねられて行く罪状の数が怖くて、その事実に素直に向き合えなかったのね。

だから、最期の辺りでは「マリー」と呼び掛けられる、その事が、ただただ恐ろしくて。
名前を呼ばれる度に、びくっと両肩を震わせていたわ。

そんな事もあって、ギロチンにかけられると決まった時は、すごくショックだったわ!

ギロチンにかけられる前の裁判は本当に酷くて、一応、裁判にかけたという事実を作る為だけの場所だったわ。あんなに酷い裁判が、もう二度とこの地球上で起こらない事を祈るしかないくらいよ!


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