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作り話なんだけど異世界にいった時の話を聞いてほしい

1丸三角死角:2014/03/18(火) 14:31:35
色々な異世界に関する書き込みを見てて、あー俺もそういえば俺も行ったことあるなーって思い込もうとしたんだけど、俺嘘つくのとかマジ無理なタイプだし、嘘ついちゃった時にはもう罪悪感でいっぱいで夜も眠れない日が続いてしまうようなナイーブ加減だから、本当のことを言って書き込もうと思ったのね。だって、餅つきは新年の始まり、嘘つきは泥棒の始まりってよく言うでしょ。餅はついても嘘はつくなって、これ日本古来の諺だよね。ここで俺は疑問をもつわけだけど、そんじゃ尻もちはどうなんだって。そりゃまぁ尻もちは仕方ないわな、バランス感覚がないだけやもん。せやけど俺に助言してくれた人はいっつも他人の肩だけは持つなって言っててんやん。せやから俺はいっつもモチのろんや!って言ってた。

53丸三角死角:2014/03/20(木) 15:52:52
それでRiotousな二人はついに変な塗り壁の博物館の前に立ったの!私が彼の手をそっと握った時、彼はこう言った。「心配するな」そんな彼の手には私が食べたホットケーキのカスがしっかりとついたの。私は言った。「幸せは分かち合うものだよね?」彼はそうだねって頷いた。でも本当は、ジャスティンが分かち合った幸せっていうのは接触で感じられる愛情のことじゃなくって、油のベタベタのことだったの。ジャスティン馬鹿だから気づいていなくって、多分手を握ったことを言ってるんだと思ってて「僕は幸せだよ」とか言ってて、全然気付いてないーとか思って笑いを堪えるのに必死だったよ。

54丸三角死角:2014/03/20(木) 16:43:02
入館する時、私はジャスティンのおかげですっかり綺麗になった右手で入場券を受け取ったの。でもジャスティンはベトベトな左手で受け取った。「吾輩はレフティーである、名前はジャスティン」って雰囲気を醸し出しながら。でもこの子猫は飼い殺されていることに気づいていないの。私にはそんな彼が可哀想に見えたから、言ってあげたんだよ「汚いから手洗ってきなよー」って。そしたら彼は「吾輩はこれで読心術を心得ている」って言って私の綺麗な右手を汚れた左手で握ってきたの。もう本当ベトベトで、ありなくて、私は「意味わかないし何やってるのー?」って感じ。その時点で彼の言ってることを理解するのはロゼッタストーンを解読するよりも難しかったんだ。でも彼は続けたの。「読心術だよ、僕には君のしていることが愛情表現の裏返しだって分かる、だからすごく幸せなんだ」否定はできなかった、確かにそうかもな〜って。

55丸三角死角:2014/03/20(木) 16:52:48
それからジャスティンは急に私の手をとって「こっち!」って言って走り出したの。私は「痛い痛い!」って叫んで、ブーティで挫きながら連れていかれた。その時やっと、ブライダルカーの空き缶の気持ちが分かったよ。空き缶も大変だな〜って感じ。で、博物館のある場所で止まって、息を切らしながら顔をあげると、そこにはなんと、前は盗難されたかもって思ってた絵があったの!ジャスティンが幸せを感じた時に勘が鋭くなることは皆も知ってるよね?だから簡単に見つけちゃったの!彼がゴールデンレトリーバーならすごく優秀だからまさにジャーキーあげてるところだったね!

56不思議な名無しさん:2014/03/20(木) 17:30:21
>>51
そうだよ
後年齢とか…教えたく無い事は言わなくていいよ

57丸三角死角:2014/03/20(木) 18:16:27
>>56
一応最初にかいたけど、ピチピチの大学生だよ。
見た目とかはジャスティンとの出会いの話の時に書くつもり!

58丸三角死角:2014/03/20(木) 18:54:58
ジャスティンの頭をよしよしって撫でたら彼、ハァハァってハスキングをし始めの。私も流石に引いたよー。それから「ボール投げてくれ、ご主人様!」って言ったから無視して絵を眺めた。やっぱり何だか懐かしいの。何て例えたらいいんだろう!なんか、小さい頃に使ってたブランケットの匂いを嗅ぐと心が温かくなる感じ!私、小声で「心がポカポカする」って呟いたの。そしたらジャスティンは「俺はシコシコする」って言った。私、いきなりのことで「!?」って感じで言葉にならなくって、慌てふためいたの。エジプトでこの人何するつもりなんだろうって思って目見開いて横見たら、何か噛んでた。そっちのシコシコするか!そっか!歯ごたえのする方か!いや、やっぱりそっちもこっちもないや!...私は自分を恥じたよ。それで、聞いたの。「何食べてるの?」って。そしたら彼は「わかんない」って言ったの。私ここでまた「!?」って感じで口の中の物を急いで吐かせたの。それで問い詰めたの!「これは何?」って。そしたら「さっき拾った」って言ったのね。もー私疲れちゃって、手に吐かせたものを彼の口に押し込んで絵に集中することにしたんだよ。

59丸三角死角:2014/03/20(木) 19:05:37
でもね、なんか遠くの方からずっと視線を感じるの。ジャスティンも気づいてた。だから私は横目で見てた。ジャスティンは視野が狭いから正面を向いて睨めつけてた。私はその時思ったね、あー、これがガン見ってやつかー!って。するとその人が私たちの方にゆっくり向かってくるの!二人してどうしよう、こわ〜い!って感じだよ。それで、私たちの正面で止まった。全身を黒い布で覆った、目の綺麗な女の人だったの。その人は「こんにちは」って言ってきた。若そうな声だったから、きっと20代前半だよ!だって20代後半にはない声の艶があったもん!

60丸三角死角:2014/03/20(木) 19:22:24
私は一瞬怪しげな顔をしてから、こんにちはって返事したの。ジャスティンはまだ睨み続けてる。そしてその女の人は言ったの。「この絵は特別よ」私はすぐに思ったのね。この人、この絵について何か知ってるかも!って。でも私基本疑り深い性格だし小さい頃から母親に知らない人の言うことは聞かないように言われてたし例えそれが優しそうな人でもダメって言われてたしその変はちゃんと理解して育ったいい子だったから、すぐには信用できなかった。でもその女の人の次の「ついてきたら秘密を教える」っていう釣り針にまんまと引っかかってしまったの、まるでブルーギルのように。

61丸三角死角:2014/03/20(木) 20:22:21
三人はある建物の前についたの。年季が入ってて一階しかない古ぼけた汚い建物だったんだ。素人目から見ても築1000年は経ってたよ。そして謎の女の人に導かれて、門をくぐったの。部屋の中ではいくつもの蝋燭が光を灯していて、電気はないのに暗くなかったの、まぁ変な黒色のカーテンみたいなので部屋を覆ってたから薄暗いくらいだったかな。で、女の人は律儀に紅茶まで出してくれたの。中東の味がしたよ。それからしばらくして、女の人が話した。
「女の人は私の名前はレイラシラフ。レイラが名前、シラフはお酒を飲んでいないってことよ。私は頭がおかしくてあなたたちをここに連れてきたんじゃない。ちゃんとした理由があるの。」
確かこのへんだったかな、ここでレイラがスカーフを脱いだの。そのレイラっていう人、すっごく綺麗だったの!いわゆる中東美人ってやつ !眉毛が真っ黒で、鼻筋が通ってて、頬が痩せてた。それで黒色の髪が青色の瞳をより一層際立たせるの!

62丸三角死角:2014/03/20(木) 20:36:03
レイラは立て続けに質問してきたの。「あの絵に興味があるみたいだけど?」とか「あの絵の良さがわかる?」とか。私はいっぱい質問されても一気に答えられないから、戸惑った。
「良さっていうかなんていうか...」
吹っ切れたようにレイラは言った。
「そう、じゃあ説明してあげる。絵には描いた者の魂が宿るっていうでしょ。でもあの絵はちょっと違うみたい。普通は人が絵を造るけど、これは絵が人を造っているの」
私は思ったよ。どういうことー?って。
「つまり、この絵はもともと人だったのよ。あなたへの想いが強かった故人。」
私は誰なんだろうって思ったんだけど、レイラがあまりにもペラペラ喋るから、とりあえず心にしまっておくことにしたの。

63丸三角死角:2014/03/20(木) 21:22:39
「何故あなたたちはあの場にいたの?」
私はすっかりこの人を信用していた。だから正直に話したの。
「数年前に見て、すごく不思議な絵だなって思って。帰ってからずっと、また見たくて。それに声が聞こえたし、呼ばれた気がしたの...」
レイラは二度頷いた。
「なるほどね、実はあなたと絵が最初に出会った時、心が繋がったの。だから安易にあなたの心に侵入することができた。声の正体はそれよ」
ここで私は聞いたの。「何でそんなこと分かるの?」って。そしたらレイラは笑顔を見せた。
「これでも私は占い師なのよ」
私はだからか〜!と思った。
「あの絵はあなたのことをずっと探していたの」とレイラが言った。
私は意味が分からなかった。だって私を探す必要が思い当たらなかったから。

64丸三角死角:2014/03/20(木) 21:38:42
あまりに理不尽だから、私怒ったの。もう激おこpunpun Punch-and-Judy丸。
「何故私のことを探すの?私が何か悪いことしたの!?確かに、スーパーマーケットで本読んでた時に立ち読みやめなさいって母親に怒られたから寝そべって読んだり、お箸やスプーンを使わずにご飯を食べてた時に摘み食いやめなさいって言われたから手を使わずに口だけで食べたり、悪いこといっぱいしたけどそれが原因なの?」
レイラは即答した。
「いいえ」
「じゃあ何で?...それに心に侵入できるなら簡単に私の居場所が分かるはずだよね?」
「ええ、居場所は分かる。でも絵に姿を変えてしまった今、直接会にいくことは不可能だった。」

65丸三角死角:2014/03/20(木) 21:51:47
レイラはさらに続けた。
「だから間接的に探しに行ったのよ。盗人に呪いをかけて、絵を盗ませ、人の手を渡り歩くことを決めた」
私は妙に納得したの。そして急に、今まで黙りこくっていたジャスティンが首をつっこんだ。
「そうですか、だからあの時は見つからなかったのか!」
中東人のレイラは中東の味がする紅茶を自分の中東にある家で、そっと口にした。
「そうね、博物館で窃盗されたといわれているものの中で、その物が望んで窃盗されることはそんなに珍しいことじゃないわ...でもそれじゃ、あなたを探し出すのはほぼ不可能、確率が低すぎる。絵も途中でそのことに気がついたのね。だから呪いを解いて自ら博物館に戻ってきたの」

66丸三角死角:2014/03/20(木) 22:00:45
そろそろ私は核心をつくことにしたの。大きな声で、はきはきと言った。
「ところであの絵の正体は一体誰なの!?」
レイラは三人の中心にあった机の上においてある本に右手を置き、目をつむった。そして言ったの。
「あなたの前世の赤ちゃんよ。精神がとても幼いように感じるわ、恐らくまだ胎児ね。恨んでるんじゃなくて、その子...あなたから産まれたくって仕方がなかったみたい」
へぇ、私の子供になりたいなんて見る目があるなぁ、と思って微笑んだ。でも同時に悲しみもこみ上げてきて、すぐに緩んだ顔の筋肉を引き締めたの。

67丸三角死角:2014/03/20(木) 22:19:17
私はなんとなく悟った。
「っていうことは、死んでしまったの?」
レイラはとても言いづらそうだった。
「ええ、そうよ。あなたはとても悲しんだ。でもその子はもっと悲しんだ、あなたの子供になりたかったから。でもなれなかった。その無念があの絵を産んだのよ。あの絵に描かれた二人の人間はあなたとその子を象徴しているの。手を伸ばしている方が生まれてくるはずだった胎児ね。そして間に描かれている模様はピラミッド、つまりお墓」
レイラは続けた。
「この出来事は何千年も前のこの土地での出来事で、古代にまで遡る。ずっと探し、今やっと出会うことができたの。でもどうしようもないわ。一度天国へ行かなければ、人間に転生することはできない。あなたの子供になることもできない。あなたにできることは何もないの。だからもうこのことは忘れて、この土地から離れた方がいいわ」

68丸三角死角:2014/03/20(木) 22:34:00
私は戸惑った。こんな話を聞いて、すっかり忘れてこの土地を離れることなんて絶対にできない。
「そんなの可哀想だよ、悲しみを和らげてあげたい!」
「だめ、深入りしない方がいい。絵に引きずりこまれる可能性だってあるのよ、危険すぎる」
私は無言で、目に涙をためて、震えながらひたすらレイラのことを見続けた。しばらくして、レイラが口を開いた。
「...でもあなたが本当にそれを望むのであれば、この花を持って話しかけてみることね」
「...これは?」
「この土地の言葉でセシェン。ロータスのことよ。これはとても神聖な花なの」
私はその白色の花を優しく持ち上げた。とても美しかった。

69丸三角死角:2014/03/20(木) 22:36:20
私は戸惑った。こんな話を聞いて、すっかり忘れてこの土地を離れることなんて絶対にできない。
「そんなの可哀想だよ、悲しみを和らげてあげたい!」
「だめ、深入りしない方がいい。絵に引きずりこまれる可能性だってあるのよ、危険すぎる」
私は無言で、目に涙をためて、震えながらひたすらレイラのことを見続けた。しばらくして、レイラが口を開いた。
「...でもあなたが本当にそれを望むのであれば、この花を持って話しかけてみることね」
「...これは?」
「この土地の言葉でセシェン。ロータスのことよ。これはとても神聖な花なの」
私はその白色の花を優しく持ち上げた。とても美しかった。

70丸三角死角:2014/03/20(木) 22:50:17
レイラは「私と彼には何もできない。苦しい戦いになるかもしれない、本当にできるの?」と言い、最後に念をおした。
「だって、私の赤ちゃんなんでしょ?何かやってあげないと可哀想だだもん!このまま見捨てちゃったら、ずっと私のことを探し続けるんでしょ?そんなの絶対にダメだよ!」
私はそう言って、ロータスを片手に立ち上がり建物から勢いよく飛び出た。でも私は建物の門で立ち止まったの。もう、日が暮れていた。
「あ...博物館、もう閉まっちゃったかな...」
後ろからジャスティンに抱きしめられた。
「大丈夫、明日会えるよ。だから今日は泊まらせてもらおう」
私は小さく頷いた。

71丸三角死角:2014/03/20(木) 23:10:52
その日の夜も私の前世の赤ちゃんの夢を見た。「どこ、どこ...」って私のことを探し回ってた。やっぱり私がなんとかしないと。
翌朝、良い香りで目が覚めた。レイラがスープをいれてくれていたのだ。朝日が空気の澄んだエジプトの街を照らし、まるで街全体が黄金の光を放っているようだった。中東の香りに素晴らしい景色。とても爽快な朝。うまくいかないかもしれないという心配もあったが、助けになれるかもしれないという充実感の方がまさっていた。

72丸三角死角:2014/03/20(木) 23:24:45
支度を済ませて三人で博物館へ向かう。入場券を受け取り、あの絵のある所へ。よかった、まだあった。三人で絵の前に並んだ。そしてレイラが口を開いた。
「私たちはここでお役御免。あとはあなたがやるのよ」
ジャスティンも続いた。
「大丈夫、君は一人じゃない」
私は「ありがとう」と言い、一歩前に踏み出した。そして絵を見て一度息を深く吸い込み、話しかけた。
「この花、あなたのために持ってきたのよ。あなたが私の赤ちゃんだったって本当?私のことを探していたって本当?...でももう大丈夫、私ここにいるから」

73丸三角死角:2014/03/21(金) 00:21:37
そう言うと、私は急に激しい吐き気を感じて倒れこんだ。瞼を強く閉じ、頭を両手でおさえた。あまりの気分の悪さに嗚咽した。
どれくらい経っただろうか。この時の苦痛は数時間に感じた。しかしある時、その苦痛がすっと消えた。私は強烈な眩しさを感じながらも瞼を緩めて目を開けた。そこは、まさに夢で見た場所であった。真っ白の部屋に目の前には小さな女の子。でも、あの時よりもはるかに現実味が増している。私はこれが夢ではないことを確信した。多分、絵の中に入ったのだ。

74丸三角死角:2014/03/21(金) 00:38:35
女の子がすすり泣く声が聞こえる。私は「大丈夫?」と声をかけた。すると女の子は所々つまりながら言った。
「会いたかったよ。カシカ...っていうのね、お母さん」
私は一瞬驚いたが、この子は私の心に侵入したのだ、名前を知っていてもおかしくはない。
「そうよ、あなたの名前は何て言うの?」
「まだ無いの...」
すすり泣く声は大きくなり聞き取りにくくなったが、必死に耳をすました。
「...ねぇ、一緒にお家に帰ろう?」

75丸三角死角:2014/03/21(金) 00:46:25
私は胸が痛くなった。こんな純粋そうな子を突き放さなければいけないのだ。
「ごめんね、それはできないの。だって、だって...あなたはもう死んでるの」
「死んでる...?」
「そう、あなたはもうこの世にいてはいけないの!」
女の子は震え始めた。
「そんな...ひどい...」
「ひどいよ!何でそういうこと言うの!」
そう言って女の子は大粒の涙を流した。同時に、水が部屋から湧き出てきた。
「本当にごめんね、お願いだから泣かないで!」
それでも水は収まるどころか、どんどん満ちていく。

76不思議な名無しさん:2014/03/21(金) 00:49:17
見てるよー

77丸三角死角:2014/03/21(金) 00:59:54
>>76
よかった。

78丸三角死角:2014/03/21(金) 01:00:38
「お願い...!!」
私は混乱した。どうすればいいんだろう。でもこのまま何もしなかったらと二人とも溺れてしまう。私は女の子の方へ向かって、膝の高さになった水の中を強引に進んだ。そして、女の子を抱きかかえた。
「ごめんね...あ、そうだ、この花。見て、この花、あなたのために持ってきたんだよ。綺麗でしょ?」
女の子が小さく頷いたのを確認してから、私は続けた。
「...苦しかったね。でももう大丈夫だよ。私がついてるから...もう大丈夫」
その時、女の子の口が動いた。声は聞こえなかったが、「ありがとう」って言ったのが私には分かった。

79丸三角死角:2014/03/21(金) 01:10:43
すると水位が一気にあがり、二人は水に包まれた。私は女の子を離さないようにしっかり抱きしめた。そして、その子の感情が一気に伝わってきた。とても悲しい気持ち。でも今度ははっきりと、脳に直接的に聞こえた。「大好きだよ」って。
ー気がついたら道に倒れこんでいた。全身が痛む。それでもゆっくりと体を起こす。ここはどこだろう?目の前には女の子が着ていた真っ白の服と、私が持ってきたロータスの花が落ちていた。私はそれらを拾い上げ、辺りを見渡した。

80丸三角死角:2014/03/21(金) 01:31:06
両端は木々が連なっている。正面は奥に行くほど空が暗くなっており、背面の空は奥に行くほど明るくなっている。私はこの状況を理解するのに時間がかかった。しかし、恐らく、どちらかに歩いてここから脱出しろということなのだろう。私は悩んだ。明るい方は現実世界に、暗い方は非現実世界に繋がっているのではないだろうか?もしそうなら、振り返って明るい方に進むべきだろう。でも、何故か気が進まなかった。怖くても、あの子のために、暗い方へ進まなくてはいけないと思った。あの子はもっと暗い世界に閉じ込められていたのだ、それに比べれば大したことはない」

81丸三角死角:2014/03/21(金) 01:31:58
両端は木々が連なっている。正面は奥に行くほど空が暗くなっており、背面の空は奥に行くほど明るくなっている。私はこの状況を理解するのに時間がかかった。しかし、恐らく、どちらかに歩いてここから脱出しろということなのだろう。私は悩んだ。明るい方は現実世界に、暗い方は非現実世界に繋がっているのではないだろうか?もしそうなら、振り返って明るい方に進むべきだろう。でも、何故か気が進まなかった。怖くても、あの子のために、暗い方へ進まなくてはいけないと思った。あの子はもっと暗い世界に閉じ込められていたのだ、それに比べれば大したことはない。

82丸三角死角:2014/03/21(金) 01:49:01
私は暗闇の広がる方へつま先を向け、歩き出した。歩いても歩いても、両端の景色は変わらなかった。ただ、歩けば歩くほどに空の色は変化していった。真っ暗で空虚な空間に吸い込まれていく。恐れがないわけではない。しかし、あの女の子のために、絵の前で待つ恋人のために歩き続けた。休憩してる暇なんてない。空腹を感じている暇なんてない。何があろうと、立ち止まりたくはない。何日歩き続けたのだろうか。見当もつかない。そしてロータスの花は、見る見る元気を無くしていった。彼女と私の精神を結ぶ束が、日増しに緩んでいく気がした。

83丸三角死角:2014/03/21(金) 02:01:21
日に日に暗くなる世界に自分を失いそうになる。自分の出す呼吸の音さえ、今では煩わしい。しかしそれを抑える術はない。身体中からは血が滲み出る。肉体的にも、精神的にも追い込まれた。立ち止まって反対方向に進んだり、途中で死にたくなって殺してくれと乞うこともあった。しかしそのたびにレイラの言葉を、ジャスティンの言葉を、そして自分の赤ちゃんになるはずだった女の子の顔を思い出して、更なる暗闇へと進み続けた。

84丸三角死角:2014/03/21(金) 02:03:24
クライマックスだけど一旦休憩挟むよー。

85不思議な名無しさん:2014/03/21(金) 11:14:18
クライマックスきたか
ちゃんと見てるから書き上げてくれ

86不思議な名無しさん:2014/03/21(金) 15:22:45
頑張りすぎワロタw

87丸三角死角:2014/03/21(金) 18:40:00
>>85
最後まで見ないと怒るからね!

88丸三角死角:2014/03/21(金) 18:41:23
>>86
過労死する...

89丸三角死角:2014/03/21(金) 18:43:17
歩き始めて何日も経ったある日、ようやく前方に何かが姿を現した。私は感動のあまり、埃で黒くなった自分の顔の皮膚を洗うかのように涙を流した。何かが見える、人工的な何かだ。正体はすぐに分かった。お墓だ。それもおびただしい量のお墓。私は考えた。ここは現実世界の墓地なのだろうか?それとも天国...?私には分からなかったが、私は導かれるように墓地に立ち入った。何かが私のことを呼んでる気がする。そう感じた瞬間、私は墓地の中を無心で走っていた。

90丸三角死角:2014/03/21(金) 19:09:53
「あなたのお墓...なんだか虚しいね。何でだろう?」
理由は薄々気づいていた。
「そうだよね、名前がないから...」
そう言って私は立ち上がり、近くの石を拾い女の子の墓石に再び近づいた。
「だったら作ればいいんだよ」
私は墓石に手をかけ、拾った石で墓石を掘り始めた。五分もしないうちに、それは完成した。
「できた!あなたの名前は...アナ」
墓石にはAnaという三文字がはっきりと刻み込まれていた。すると、今まで感じたことがなかった風が勢い吹き、よく私を包みこんだ。さらに枯れていた花の生気は瞬く間に蘇り、元の鮮やかな白色に戻っていく。そして墓石に刻んだ文字から微かに光が放出されているのに気がついた。やがてその微かな光は大きな光輝に変わり空間を覆い、漆黒の空に光明をもたらした。私はそれをただ座り込んで呆然と見ていた。

91丸三角死角:2014/03/21(金) 19:12:15
間違えたあああ!
>>90は無しで。

92丸三角死角:2014/03/21(金) 19:13:28
気がつくとあるお墓の前にいた。でもこのお墓、違和感がある。何かが足りない。そうだ、名前だ。不思議なことに、他の墓石には名前が刻まれているのにこのお墓には無い。これってひょっとして...?私は数秒静止した後で表情をやわらげ「あの子が私をここへ導いたのね」と呟き、墓石の前に座りこんだ。そして、右手に持っていた彼女の服を墓石の前に置いた。
「この服、可愛いね」
次に左手で握っていた花を置いた。そして私は悲しげに語りかけた。
「ごめんね、急いで届けにきたんだけど、枯れちゃった」
私は一度大きなため息をついて、続けて言った。

93丸三角死角:2014/03/21(金) 19:14:24
「あなたのお墓...なんだか虚しいね。何でだろう?」
理由は薄々気づいていた。
「そうだよね、名前がないから...」
そう言って私は立ち上がり、近くの石を拾い女の子の墓石に再び近づいた。
「だったら作ればいいんだよ」
私は墓石に手をかけ、拾った石で墓石を掘り始めた。五分もしないうちに、それは完成した。
「できた!あなたの名前は...アナ」
墓石にはAnaという三文字がはっきりと刻み込まれていた。すると、今まで感じたことがなかった風が勢い吹き、よく私を包みこんだ。さらに枯れていた花の生気は瞬く間に蘇り、元の鮮やかな白色に戻っていく。そして墓石に刻んだ文字から微かに光が放出されているのに気がついた。やがてその微かな光は大きな光輝に変わり空間を覆い、漆黒の空に光明をもたらした。私はそれをただ座り込んで呆然と見ていた。

94丸三角死角:2014/03/21(金) 19:17:17
>>93も間違えたああああ
飛ばして読んでね〜

95丸三角死角:2014/03/21(金) 19:18:38
「あなたのお墓...なんだか虚しいね。何でだろう?」
理由は薄々気づいていた。
「そうだよね、名前がないから...」
そう言って私は立ち上がり、近くの石を拾い女の子の墓石に再び近づいた。
「だったら作ればいいんだよ」
私は墓石に手をかけ、拾った石で墓石を掘り始めた。五分もしないうちに、それは完成した。
「できた!あなたの名前は...アナ」
墓石にはAnaという三文字がはっきりと刻み込まれていた。すると、今まで感じたことがなかった風が勢い吹き、私を包みこんだ。さらに枯れていた花の生気は瞬く間に蘇り、元の鮮やかな白色に戻っていく。そして墓石に刻んだ文字から微かに光が放出されているのに気がついた。やがてその微かな光は大きな光輝に変わり空間を覆い、漆黒の空に光明をもたらした。私はそれをただ座り込んで呆然と見ていた。

96不思議な名無しさん:2014/03/21(金) 19:39:11
どうした?疲れてるみたいね
無理しないで

97丸三角死角:2014/03/21(金) 20:05:46
>>96
ありがとー、でも書くよ!

98丸三角死角:2014/03/21(金) 20:06:33
空を見上げる私の爛々と輝いた瞳には、散りばめられた光の粉の中で楽しそうに踊っているアナの姿があった。私は言った。
「アナ、愛してるよ」
アナの顔にもう傷はなく、頭の上に光輪があるのが私にははっきりと見えた。私たちは既に心で通じ合い、声を発せずとも相手の言っていることが聞き取れるようになっていた。「ずっとこうして遊べたらなぁ」とアナが言ったのが伝わった。私は「でも行かなきゃ、そうでしょ?」と心の中で言った。私は確信していた。アナは分かってくれる。いい子だから、きっと分かってくれる。私は続けた。
「約束する。私たちはまた会える。あなたはまた私の元に産まれるのよ。日が暮れるまで遊んで、泥まみれの服でご飯を食べて、そのままベッドで二人寄り添って寝るの。そしてお父さんに怒られて...。絶対にまた会える」

99丸三角死角:2014/03/21(金) 23:57:01
アナが応えた。
「本当?」
「嘘じゃない。あなた次第でいつでも生まれ変われるの」
「うん...じゃあどうすればいいの?」
「天国に行くのよ」
「どうやって?...分かった、あの階段をのぼればいいのね?」
私は見渡してみたが階段らしきものは見当たらなかった。おそらくアナにしか見えていないのだろうと察して、言った。
「そうよ」
アナは「綺麗な階段...」と言い、階段をのぼっているらしかった。そして「また会おうね」と言った。悲しくなんてない。少し離れ離れになるだけだ。

100丸三角死角:2014/03/21(金) 23:58:09
私はアナの声が聞き取りづらくなっていくのに気がついて「絶対に戻ってきてね」と急いで言った。
「お腹空いたなぁ...ママのご飯、早く食べたいなぁ...」
これが私の聞いたアナの最後の言葉だった。辺りは閑散としている。虫の鳴き声すら聞こえないこの場所で、私は一人立ちすくんでいる。悲しくもあり嬉しくもある。説明のできない感情が涙として溢れ出し、頬をつたう。
「愛してる...」
私のことをこんなに必要としてくれる存在があること、全然知らなかった。もし元いた世界に戻れたら、愛してる人に正直に自分の気持ちを伝えよう。私はそう決意を固め、来た道を帰った。

101丸三角死角:2014/03/21(金) 23:59:27
来た道を帰るのは案外容易かった。進むほどに精神的に安定したため、最初いた場所に戻るまでの道のりはとても短く感じた。あとはひたすら歩けばいいだけだ。元の世界に戻れる確証はなかったが、信じて進んだ。歩くにつれて私を取り巻く世界はどんどん明るくなっていく。途中からは眩しさのあまり肘で目を隠して歩くほどであった。私は足の痛みが限界に感じたある時、立ち止まった。そして肘をおろし、瞼をゆっくりと開けた。眩しさは消えていた。私の正面にはピラミッドがそびえ立っている。あの絵に描かれていたものとそっくりだ。ここは何処だろう。何故ここに到着したんだろう。状況を把握できない私はひとまず民家を探して救いを求めることにした。

102丸三角死角:2014/03/22(土) 00:01:02
ピラミッドから数十分歩いたところにそれはあった。一軒の民家だ。喉の渇いた私は走って民家のドアに駆け寄り、三度強くノックした。しばらくして家主の男性が厳かな顔で出てきた。そんな近寄りにくい雰囲気も、私には愛おしく思った。こちらは藁にもすがる思いなのだ。私は事情を説明し、水をもらい、ここはどこなのか聞いた。彼によるとここはギザらしい。カイロからは二十キロ離れている。私が何故ここに着いたのか謎だったが、ここ最近謎だらけだったため格別気にはしなかった。私はその男性に頼んで警察に連絡してもらい、しばらくして私のいる民家に訪ねてきた警官に保護された。同時にジャスティンとレイラにも連絡してもらった。

103丸三角死角:2014/03/22(土) 00:01:57
警察署で三人は落ちあうことになった。あれから何日経ったのだろう。私は疑問に思ってカレンダーを眺めた。あれから五日が経っていた。体感ではもっと長く感じる。普段は気にもしなかった時間の経過。五日間存在が消えるだけで、自分がいない間の状況の変化にこんなにも不安になるものなのか。ジャスティンはこのことを私の両親にどう説明したのだろう。様々なことが気になった。私は早く皆に会いたくていてもたってもいられず、警察署の前まで出た。約十分後、パトカーに乗ったジャスティンとレイラの姿が見えた。私はその時、嬉しさのあまり涙をこぼした。この瞬間をずっと待ちわびていた。私は停車したパトカーに勢いよく駆け寄った。ジャスティンもその様子を見て急いでドアを開け、すぐに私の元へ走った。二人は警官が見守る中、激しく抱き合い長いキスをした。やっと彼に触ることができた。私はひたすら愛してると言い続けた。彼は私の変わり様に驚いた様子だったが、しばらくして僕も愛してるよ、と言った。私は彼の肩の力がふっと抜けたのが分かった。

104丸三角死角:2014/03/22(土) 00:04:30
こうして私のエジプト旅行は幕を閉じた。レイラ曰く、私がピラミッドに着いた本当の理由は分からないらしい。でも彼女の推測によると、ピラミッドは不朽不滅の象徴であり、アナと私の永久的な家族の絆があそこに導いたんじゃないかって...。
これは去年のことのお話。実はこの話には後日談があって、エジプトから帰ってすぐ私の妊娠が発覚したの。もちろん父親はジャスティン ビール。私たちはアナじゃないかってとても興奮したの。だからこう名付けることにした、アナ ビール。

105丸三角死角:2014/03/22(土) 00:05:20
I did it...

106丸三角死角:2014/03/22(土) 00:08:17
エジプト編終了だよ。
需要があるなら、おまけとして短めのジャスティンとの出会いを書こうと思うんだけどどうだろう?

107不思議な名無しさん:2014/03/22(土) 00:41:03
読みたい!
書いて!
切なくて素敵な話だったよ

108丸三角死角:2014/03/22(土) 01:42:18
>>107
ありがとう!
じゃあ書くよー。

109丸三角死角:2014/03/22(土) 01:43:14
私の名前はカシカ マルスリーっていうんだー。出身はイギリスだよ。パパのハロルドとママの玲奈との間に生まれた、イギリスと日本のハーフなの。ちなみにハロルドがイギリス人で、玲奈が日本人ね。実は私、家がすっごく裕福なの!何故かというと、パパは貿易会社に勤めてていっぱい稼いで帰るから!でもそのせいで幼い頃から出張ばっかりで、一つの土地に長くとどまることはなかったの。友達をつくっても、すぐ離れ離れになっちゃうの。だから家は裕福でも私の心は貧しかったんだ。ほんと困窮の極みだったなー。そして、スウェーデンに行った時に初めていじめられたの。あれはそうだなー、小学校の低学年だった。私はこんな性格だから、いきなりこんな感じで話しかけるから拒絶されることも多かったの。だから私、その頃から塞ぎ込んじゃった。それからずっと私は下を向いて生きてたんだ。

110丸三角死角:2014/03/22(土) 01:44:28
でも当時もう高校生になっていた私に転機が訪れたの!それは日本への引っ越し!もうこの頃になると、転校なんて別に気にしなかった、すっかり慣れっこだったし、ちょうどこの時もいじめられていたし。その時の原因は、多分私の容姿なの。私は黒髪で、前髪はかなりおでこが見えるくらいのぱっつん。瞳も眉毛も黒。目は大きくて、イギリス人と言えばそう見えるし、日本人と言えばそう見えるような中途半端な顔つきなの。だから、どこにいても浮いてしまうんだ。

111丸三角死角:2014/03/22(土) 01:45:28
私はいつものように、誰に見送られることもなく飛行機に乗ったの。今でもあの時のことは鮮明に覚えてるよ。私の席は二つ座席が並ぶ列の通路側にある席だった。家族とはバラバラの席だったから不安だったよ。自分の席に向かうと、窓側の席に同い年くらいの男の子が座ってたのね。金色の髪にグレーの瞳をしたブリティッシュなイケメンだった。でもその男の子、変だったの。その子は右手で左の背骨を掴んで、左手で右の背骨を掴んでた。すっかり内気になっていた私も流石に話しかけたんだ。「何やってるの?」って。久しぶりに自分から誰かに喋りかけたの。そしたらその子は「こうすると安心するんだよ」って。日本に向かう飛行機の中で、二人でそのポーズをやったんだ。そしてそのポージングのまま、会話した。「何しに日本に行くのか」とか色々!話を聞くと、その男の子は数年前から日本に住んでいて、私が住む家の近所に住んでいるらしかったんだ。日本もいじめらるんだろうなーって憂鬱だった私は彼のおかげで少し元気がでたんだよ。私は隣に座っているこの男の子に恋をしたの。その男の子っていうのが今の恋人、ジャスティン。

112丸三角死角:2014/03/22(土) 01:55:39
【あとがき】

みんなー、おはようこんにちはこんばんはさようならー、作者だよ!
以上で一応、エジプト編、青春期編完結という形で終わるね。
最初の方は勢いだけで書いていたからすぐ力尽きて更新しなくなると思ってたんだけど、アイデアが思いの外でてきて、完結してしまったよ。
続編は未定かなー。

最初じゃなくて最後の方でカシカについて詳しく書いた理由は、そっちの方がカシカの性格の長所と短所の原因がより引き立つかなーと思ったからなんだ。
もし不思議.netまとめてくれるなら連投とミスの>>69>>80>>90>>93は無視してほしいの。

新ジャンル、オカルトアンドコメディ通称OCが広まればいいなぁ!(クリスマカーを広めるつもりはない)
聞いてくれてありがとう!

【解説】

セシェン
エジプトでは再生の象徴で、花言葉は「あなたを愛してる」。

【出典・参考】

ヴェルタースオリジナルのCMに登場するおじいさんの台詞より
夏目漱石『吾輩は猫である』より

【登場人物】

私 マルスリー カシカ
恋人 ジャスティン ビール
母 玲奈 マルスリー
父 ハロルド マルスリー
弟 マルスリー ジョン
占い師 レイラ シラフ ハビバ
少女 アナ

著 私
協力 ふっふっふー、ふっふっふー、ふっふっふっふっふっふっふー、ふっふっふー、ふっふっふー、ふっふっふっふっふっふっピュー!英社

2014.3.22

113丸三角死角 ◆XksB4AwhxU:2014/03/22(土) 02:10:17
このスレでいつか続編をかくかもしれないから、一応トリップを残しておくね!

114不思議な名無しさん:2014/03/22(土) 02:20:39
お疲れ様でした
面白かったよ
カシカの奔放な性格がとてもかわいい
あんな風に自由に生きてみたいわ
次回作楽しみにしています

115丸三角死角 ◆XksB4AwhxU:2014/03/22(土) 02:51:25
読み返したらミスがあった...
>>111に出てくる"背骨"は"肩甲骨"の間違いでーす

116丸三角死角 ◆XksB4AwhxU:2014/03/22(土) 02:52:54
>>114
最後まで読んでくれてありがとう!
私もカシカみたいな性格に憧れるなぁ

117不思議な名無しさん:2014/03/22(土) 03:09:39
訂正だー訂正だー!
>>101にかいた"肘"は"腕"の間違いだー!

118不思議な名無しさん:2014/03/22(土) 09:22:02
お疲れさま〜
面白かったよ〜☆
てかこういうの好きだわww

119不思議な名無しさん:2014/03/22(土) 13:29:19
>>1

乙!

おもしろかった!!先生の次回作に期待してます

120丸三角死角 ◆XksB4AwhxU:2014/03/22(土) 21:33:16
>>118
>>119
ありがとう!!
次回作は...考えとくね!

121不思議な名無しさん:2014/03/25(火) 00:48:46
うん
よかったよ

122アリス:2014/03/25(火) 13:12:56
丸三角死角さんこんにちは!
不思議.net管理人です。

話しが一段落ついたようですので、ウチで紹介しようと思い準備中です。
準備ができ次第ご紹介させていただきますのでよろしくお願いしまね。

陰ながら次回作にも期待して応援しています♪


これからもよろしくお願いしますね!

123丸三角四角:2014/03/25(火) 21:05:25
>>121
さんきゅー!

124丸三角四角:2014/03/25(火) 21:07:02
>>122
アリスちゃん、それ本当ー?
すっごく嬉しい!近いうちに続編書くよー

127:2014/03/27(木) 23:27:25
これはアメリカのゲームです。1度やってみてくださ い。 これは、たった3分でできるゲームです。試してみてくださ い。 驚く結果をご覧いただけます。 このゲームを考えた本人は、メールを読んでからたった10分 で願い事が かなったそうです。このゲームは、おもしろく、かつ、あっと 驚く結果を 貴方にもたらすでしょう。

約束してください。絶対に先を読まず、1行ずつ進む事。 たった3分ですから、ためす価値ありです。

まず、ペンと、紙をご用意下さい。 先を読むと、願い事が叶わなくなります。

�まず、1番から、11番まで、縦に数字を書いてください。 �1番と2番の横に好きな3〜7の数字をそれぞれお書き下さ い。

�3番と7番の横に知っている人の名前をお書き下さい。(必 ず、興味の ある性別名前を書く事。男なら女の人、女なら男の人、ゲイな ら同姓の名 前をかく)

必ず、1行ずつ進んでください。先を読むと、なにもかもなく なります。

�4,5,6番の横それぞれに、自分の知っている人の名前を お書き下さ い。これは、家族の人でも知り合いや、友人、誰でも結構で す。

まだ、先を見てはいけませんよ!!

�8、9、10、11番の横に、歌のタイトルをお書き下さ い。

�最後にお願い事をして下さい。さて、ゲームの解説です。

1)このゲームの事を、2番に書いた数字の人に伝えて下さい。

2)3番に書いた人は貴方の愛する人です。

3)7番に書いた人は、好きだけれど叶わぬ恋の相手です。

4)4番に書いた人は、貴方がとても大切に思う人です。

5)5番に書いた人は、貴方の事をとても良く理解してくれる相 手です。

6)6番に書いた人は、貴方に幸運をもたらしてくれる人です。

7)8番に書いた歌は、3番に書いた人を表す歌。

8)9番に書いた歌は、7番に書いた人を表す歌。

9)10番に書いた歌は、貴方の心の中を表す歌。

10)そして、11番に書いた歌は、貴方の人生を表す歌です。 この書き 込みを読んでから、1時間以内に10個の掲示板にこの書き込 みをコピー して貼って下さい。そうすれば、あなたの願い事は叶うでしょ う。もし、 貼らなければ、願い事を逆のことが起こるでしょう。とても奇 妙ですが当 たってませんか?

129不思議な名無しさん:2014/03/30(日) 03:57:17
レイラ シラフワロタWWW

130カザール:2014/03/30(日) 06:23:58
Fed up with the japan chit chat? I am at this website for you personally!!
カザール http://www.techreuters.com/【カザール-サングラス】Cazal【Legends】-9061-302【即日発送対応】-jp-7161.html

131adidas ゴーグル a133 スペアレンズ:2014/03/30(日) 19:18:08
Facts: bag Can Have Significant role In Any Organization
adidas ゴーグル a133 スペアレンズ http://www.techreuters.com/アディダスadidasゴーグル-a133-yodai-spare-lens-スペアレンズ-jp-6957.html

132丸三角死角 ◆XksB4AwhxU:2014/03/30(日) 22:47:30
【まえがき】
どうやらまだ不思議.netには掲載されないようだから続編を書こうと思う!
続編といっても、今回書くのははエピソード0とエジプト編の中間に当たる日本編だよ。
この時期は残念なことに異世界には行ってないんだけど、不思議な体験をしたから貴方たちに教えるね。
どうぞお楽しみに!

133丸三角死角:2014/03/30(日) 22:48:35
これはジャスティンに出会ってからの日本で過ごした高校時代のお話。あの飛行機での出逢いで見違えるほど性格が明るくなったとは言え、心の闇がすっかり消えたわけではなかったの。幼い頃に負った傷は、死ぬまでその人の心を蝕み続けるんだ。鏡を見れば未だに悪魔が見える。この顔で歩こうものなら通行人は興味津々にこちらを見てくる。自意識過剰なんかじゃなくて、事実。日本にいればイギリス人のように扱われ、イギリスにいる時は日本人のように扱われたの。どこにも馴染むことはできなくて、誰とも深い関係になることはできなかったんだ。私に話しかけてくる人といえば盛りの男くらいで、他は私の顔を見れば私から離れてゆく。私はコンプレックスの殻で心を閉ざすことを覚えた。でもそんな私をジャスティンが時間をかけて、着実に変えてくれたの。

134丸三角死角:2014/03/30(日) 22:49:34
私が東京にある二階建ての新しい我が家に着いた時、日本の学校はちょうど春休みだった。私は高校二年生からジャスティンと同じ学校に転入することになっていて、ジャスティンとは近所ということで一緒に登校することになっていた。一応神奈川に住んだことはあったけど、時代は変わり、分からないことがたくさんあった。だから春休みの間は私に日本について紹介してくれたんだ、もちろん筆談で。私は早速、紙という名の白い宇宙に鉛筆という名の黒い流星で線を描いた。
「何で筆談なの?直接街を案内してくれない?」
ジャスティンは紙という名の便器に鉛筆という名の黒い野糞で空間を汚した。
「ジョーダンはマイケルだけにしろよ。それって、ドリブルを習得する前にバスケをやるようなもんだぜ?確かにドリブルができなくてもシュートは打てるが、何でも基礎っていうのが大事なんだ。分かるよな、素人?」

135丸三角死角:2014/03/30(日) 22:50:25
彼の言葉遣いに私はとーってもイラついたんだよ。なんて無礼で失敬で無作法な小僧なんだろうって。だから言ってやったの。言ったというか、筆談だから書いてやったの。
「そっちこそ無レイはアレンだけにしなよ。さっさと紹介して」
ジャスティンは自分の書いたことが私の癪に障ったらしいことに気がついて、若干弱々しい字体になった。
「分かった、紹介するよ。まずこの国の人について。日本の人口は約一億人、その中で年間三万人が自殺で死ぬ。その他の主な死因はガン、心疾患、脳血管疾患。ここで驚きなのが老衰も主な死因の一つってことだ。だって普通、老いる前に殺されるよな?」
私は遮るように書いたの。
「待って、暗い」
ジャスティンはとぼけてた、はっ?って感じで。だから私は続けて書いたの。
「あのね、ちょっと疑問に思ったんだけど、何で私が東京に来て初めて持つ知識が日本の死因なの?」
「それが普通だよ、死因を知ればその国が分かる」
私はへぇ、普通なんだって思って簡単に納得した。

136丸三角死角:2014/03/30(日) 22:51:06
ジャスティンは自慢気に書き続けたの。
「よし、次に気になるのは建物だよな、俺が描いてあげるからよく脳裏に刻んでおいて」
私は酷い抽象画を見せられてかなり気分を損ねた。これじゃ精神崩壊してしまうよーって感じ。
「うん、大体分かったよ、次の話に移っていいよ」
私は完全に戦意を喪失していた。まるで今シーズンのレイカーズのように。私は思ったよ。口数の多い彼の話はあとどれだくらい続くんだろう?って。もしかして、彼のトークという名のゲームはまだ第一クオーターすら終わってないのかも知れないと思うと、居ても立っても居られなかったよ。

137丸三角死角:2014/03/30(日) 22:51:56
ジャスティンは大きな字で書いた。
「これが最後だ!」
やっとこの牢獄から抜け出せるんだ。筆談をしている間、私は冤罪で一生投獄される被害者のような気分だった。だから私はブザービートが決まった時ように歓喜したの。
「よーし、やっと最後かぁ!教えて気になる!」
「教えてほしい奴は手を挙げろ!」
ジャスティンは完全に調子に乗ったんだけど、私も優しいからノってあげたの。そんな両手を挙げた私を無視して彼は筆を執った。
「最後は日本の音楽についてだ。教えて欲しい奴は手を挙げろ!」
人生で最高の屈辱だった。私は両手を挙げ続けていて、まるで私が知りたいみたいになってる。

138丸三角死角:2014/03/30(日) 22:52:36
「よーし、仕方ない!教えてあげよう!」
ジャスティンはこの挙手プレイに興奮してたと思う。
「日本の音楽について何か知ってる人は手を挙げて?」
この時、この人は変態なんだって分かったの。私は両手を挙げ続けてる。でもこれは筆談。だから当てられても話すことはできない。頬を赤らめて下を向く私をジャスティンは嬉しそうに見てる。視姦だった。
「カシカ、何か知っているみたいだね?」
恥ずかしかったから、私は高く挙げた両手を彼の脳天めがけて勢いよく振り下ろしたの。

139丸三角死角:2014/03/30(日) 22:53:24
彼は間一髪それをかわしたんだけど、残念なことに高い鼻に直撃したんだ。鼻血という名の痔が紙という名の便器に滴り落ちたの。私はそれを見て笑ってたんだ。それでも彼は筆談を続けた。
「日本の音楽っていうのは特殊なんだ。人数が多ければ多い程メディアに露出することができる。つまり大は小を兼ねるってこと」
私は興味を持ったから筆を執ったの。
「じゃあ人口が多い中国人が一気に日本で活動したらメディアに引っ張りだこだね」
「ああ、色んな意味で話題になるだろう」

140丸三角死角:2014/03/30(日) 22:54:39
春休み中ずっと、こんな調子だったんだー。街を歩いて案内してはくれなかったけどそれなりに充実した日々だったから、まぁいっかーって感じ。
そして遂に迎えた登校日。いつもなら緊張しすぎて正露丸の持参が必須だったけど、ジャスティンが傍にいてくれるから安心できた。
真っ黒の髪に真っ黒の瞳に真っ黒の制服。何かが足りない。うーん。私は小さい脳で考えたよ。そしたら閃いたの。そうだ、抜け感が足りないんだ!って。だから私は片手に持ったバナナで抜け感を演出して家を出た。

141丸三角死角:2014/03/30(日) 22:55:27
そしたらちょうどその時、ジャスティンが私の家のドアの前に立ってたの!私は慌てて「びっくりー!」って言った。するとジャスティンは冷めた声で言ったの。
「カシカ、メイクしてるだろ?」
「うん、してるけど...」
「やめておけ、日本じゃ第一印象が大事なんだ、それじゃ浮いてしまう」
「メイクしなくても浮くし、それに...」
少し沈黙になったあと、ジャスティンが言った。
「それに?それに何?」
私は言いたくなかったけど、意を決して言ったの。
「恥ずかしいの!本当の自分を見せるのが嫌なの!」
ジャスティンは冷淡に言った。
「何で?」

142丸三角死角:2014/03/30(日) 22:56:13
「だって...顔がコンプレックスだから。絶対馬鹿にされるもん」
私は言うのが怖くて、せっかくの化粧した真っ白の肌に涙を流した。
「塗りすぎだよ。俺はありのままのお前が好きだ。誰がなんて言おうと、お前は綺麗だ、俺が保障する」
それでも私は不安だった。すると彼、そんな私の姿を見て歌い出したの。
「分厚いファンデーションは肌色消して
真っ白な世界に一人のあなた
ハリが心にささやくの
このままじゃダメなんだと
角質傷つき誰にも打ち明けずに
悩んでたそれももう止めよう」
私は思ったのね。何処かで聞いたことあるって。でも思い出せないの。ジャスティンは歌い続ける。

143丸三角死角:2014/03/30(日) 22:56:54
「ありのままの素顔見せるのよ
ありのままの自分になるの
何も怖くない 汗よ吹け
少しも恥ずくないわ」
ジャスティン、私この曲知ってる!というより将来の自分が聞いてそうな歌!ジャスティン、私ね、この時はまだ知らなかったの。この曲がのちに松たかこ的に有名になるなんて。
気がついたら私、雪のようなファンデーションを無心で洗い流してた。何やってたんだろう私、そうよ、ありのままの自分になるの!私は急いでジャスティンの元に戻り笑顔で「遅れてごめんね」と言った。

144丸三角死角:2014/03/30(日) 22:57:52
出発から二十分ほど経った頃、校門が見えてきたの。比較的新しい建物みたいだった。
ジャスティンによるとこの高校は日本的ではなくて、今まで通り全ての授業が移動教室でクラスは存在しなかった。だから私は自然に溶け込むことができるかもと気がついた。
門をくぐり学校の中へ。緑も多くて、中庭もあるみたいだった。綺麗な学校で良かったよ!私は手続きを済ませるために一旦職員室によった。その時もジャスティンは一緒に来てくれたの。教員のくだらないジョークを小一時間受け流して、二時限目からは皆と同じように授業を受けることになった。

145丸三角死角:2014/03/30(日) 22:58:39
私とジャスティンで哲学の授業が行われる教室へ向かう。私はここで異変に気がついたの。何故かすれ違う人がジャスティンに向かって「おはよう、ジャスダック」って呼んでる。皆が名前を間違えてる。私はジャスティンに理由を聞こうとしたんだけど、その時にはジャスティンはもう教室に入室していて、そそくさと席についてしまったから聞けなかった。私がジャスティンの左隣の席に着いた瞬間、チャイムが鳴った。すると教師が教室に入るのを押しのけて数人の生徒が入ってきた。そしてそのうちの女の子が私の左隣に座った。

146丸三角死角:2014/03/30(日) 23:03:21
茶髪でロングヘアーの左隣のその子は授業中にひっそり話しかけてきたの。「あれ、ひょっとして転校生?」って。私は応えた。
「うん、そう。よろしくね」
「ジャスダックから聞いてる。毎日、カシカカシカって本当うるさくて」
どうせ私が毎日バナナを一房たいらげる秘密でもバラしたのだろう。私はジャスティンを疑いの目で見た。するとその子が続けて言った。
「私、ナオミ。この学校の校則以外なら何でも知ってるから聞いてね」
私のこの子の第一印象はサバサバしたお嬢様、かな。まぁでも初日で話し相手ができてほっとしたんだ。

147丸三角死角:2014/03/30(日) 23:04:55
それから退屈な授業中ずっと喋ってたんだけど、遂に不思議に思ってたことを聞いてみることにしたの。
「あのさ、疑問に思ってたんだけど...何で皆ジャスティンのことをジャスダックって呼ぶの?」
「それは彼が株式売買が好きだから」
そんなの聞いたことないよ、ジャスティンって思って私は言葉を失った。真に受ける私を見てナオミは慌てて言い直した。
「冗談だよ!本当の理由はね、彼がアヒルの真似が上手だから!あるパーティの時、彼はそれを披露したの。それがいい具合にスベって、それから彼のニックネームはジャスダックになったってわけ。」
私はなんか複雑だった。それからナオミは少し声を大きくして言った。
「ねぇ、ジャスダック。久しぶりにダッグの真似してよ!」

148丸三角死角:2014/03/30(日) 23:08:04
ジャスティンは恥ずかしそう。照れた彼もまた可愛い。
「勘弁してくれよ」
さらにナオミは教師に聞こえない限界の声量で言った。
「みんなー、ジャスダックがダッグの真似をやるらしいよ!」
ジャスティンは呆れた顔見せたあと、何かを悟ったように生き生きとした様子で言った。
「そうだ、もっと面白い真似を出来る奴を知ってるよ。カシカって言う子が鰍(カジカ)の真似が出来るらしいんだ!」
ジャスティンは私を売った。私という証券をいとも簡単に上場した。ちょっとあり得ないんだけどーって感じ。私は鰍の真似なんてできない。っていうか鰍ってなあに?こうして私が呆気に取られていると終わりのチャイムが素っ気なくが鳴った。

149丸三角死角:2014/03/30(日) 23:09:18
放課後、緑の豊富な中庭には口喧嘩をする私とジャスティンの姿があった。
「何で私を売ったの?」と攻め寄る私にジャスティンは声を潜めて話した。
「悪かったよ、でもあれで打ち解けられただろ?」
「笑われただけじゃん」
「打ち解けられたから結果オーライ
皆が期待するお前の後来
インドベトナムシンガポールにタイ
世界中がお前のラップを聞きたい
なんて綺麗なお前の芳態
お前と戦えば相手は後退、全身包帯
お前は言うんだ『まるで老体』」

150丸三角死角:2014/03/30(日) 23:10:40
放課後、緑の豊富な中庭には口喧嘩をする私とジャスティンの姿があった。
「何で私を売ったの?」と攻め寄る私にジャスティンは声を潜めて話した。
「悪かったよ、でもあれで打ち解けられただろ?」
「笑われただけじゃん」
「打ち解けられたから結果オーライ
皆が期待するお前の後来
インドベトナムシンガポールにタイ
世界中がお前のラップを聞きたい
なんて綺麗なお前の芳態
お前と戦えば相手は後退、全身包帯
お前は言うんだ『まるで老体』」

151丸三角死角:2014/03/30(日) 23:15:31
前回までの脳内ラップバトル。アンダーグラウンド時代に作り上げたカシカのミックステープを誰も聞こうとはしなかった。ラッパーになる夢を抱いて以来、カシカはずっとスポットライトを浴びる瞬間を待ちわびてきた。その夢が今日、叶うかもしれない。ステージ裏ではゲットー育ちの黒人に紛れて一人、日本とイギリスのハーフが立っている。人種の壁を乗り越える時がきたのだ。マイクを持つ手は震え、ステージに上がるこの足の脛は89 That's mo'(永久脱毛)。魂でラップするカシカの口からは今夜、本物の魂が出る。墓場に浮かぶセントエルモの火のように。

152丸三角死角:2014/03/30(日) 23:19:24
突然、ジャスティンがラップバトルを仕掛けてきたんだ。目の前の様相が一変する。中庭にドープなビートが鳴り響く。人々も集まる。ここで逃げたら面目にかかわる。絶対に負けられない戦いがそこにある。例え声帯が切れようとも私はラップを続ける、そこにビートがある限り。
「ay yo, 貴様はホモ
自分の彼女を売るようなロコ
貴様のラップはまるでペリーコモ
毎日挑むこのフリースタイル
でも四方から聞こえてくるのはただのオールドスタイル
貴様のラップで皆の耳も腐る
私の出身はあのブラックプール
クリーンシート、人生のシード
圧倒的勝利でメダルはゴールド
気分はまさにクリスティアーノロナウド
要するに私は"随分の人"
一方予選敗退の貴様は今は亡き人」
勝ったと思った。スタンドのサポーターは私たちに盛大な拍手を送った。私たちはこうやって切磋琢磨してきた。バトルでお互いのスキルを上げていく特別な関係がここにはある。


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