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【資料】神秘主義の系譜【探索】
45
:
名無しさん
:2013/07/20(土) 06:00:23
>>44
[中国] 中国には古くから民間信仰を中心にして,血縁・地縁をこえて,〈義〉に基づいて結合した集団が,社会の底辺に広く組織され,病気,自然災害や悪政,外敵の侵入など民衆の苦難を救済し,しばしば政治権力に対抗する存在となっていた。戦国時代(前5〜前3世紀)の墨家集団は,その最も早いものと考えられ,また同じ頃から活躍していた〈任惟〉〈遊惟〉などと呼ばれる遊民集団にも(惟客),上記のような性格をもつものがある。このような反社会的集団は,時の政府によって〈邪教〉〈姦徒〉などと呼ばれて禁止され,厳しく取り締まられたために,おおむね秘密宗教ないしは秘密結社として,その存在をベールで覆って活動を続けた(黒祠邪教)。2世紀末,張角に率いられた太平道や張陵の五斗米道(ごとべいどう)は,いずれも土俗的な民間信仰と呪術的治療とに支えられて長期にわたって強大な勢力を張り,後者は鎮圧されて後にも,後世の道教の源流である天師道として命脈を保ち,4世紀末から5世紀にかけて江南の地域で熱心な信者を得ていた。
宗教的秘密結社として最も長く生命を保っているのは,弥勒下生(みろくげしよう)信仰を中心に阿弥陀信仰,マニ教の菜食主義や五戒などの生活規範を取り入れて,元朝の中ごろに強大な勢力をもつにいたった白蓮教(びやくれんきよう)である。これは10世紀ころに始まり,時の政府から終始〈邪教〉として厳禁されていたが,元末(14世紀後半)に,紅巾の乱と呼ばれる大反乱を起こして元朝を崩壊に導き,さらに,明・清時代を通じて,厳しい弾圧を受けながらも,しぶとく存続し,清代中期,嘉慶年間(1796‐1820),長江(揚子江)中流域を中心とする山岳地帯で蜂起し,清朝支配体制を動揺させた(白蓮教の乱)。白蓮教の支派末流は,ごく近年まで根強く活動し,1900年の義和団運動のほか,在理教,黄天道など種々の名で華北一帯の民衆の間に信仰されていたが,その一つである一貫道は,現在も台湾で活発に布教している。
これらとは別に,清代には異民族支配に反抗して漢族の明王室を再興しようとする政治的秘密結社が早くから華南の地に興り,天地会,哥老会,三合会などと称され,辛亥(しんがい)革命(1911)の前後になると,孫文らの革命勢力とも呼応して軍事的な貢献があった。なお,近代中国の秘密結社は,国民党と青幇(チンパン),共産党と紅槍会などの結びつきにみられるように,政治動向の帰趨を左右するほどの大きな勢力を維持していたことに注意しなければならない。 坂出 祥伸
[未開社会] 未開社会の秘密結社は,邪術師や呪医の秘密の集団やマウマウ団のような革命的秘密結社まで多種多様であるが,ふつうにみられるのは,結社の成員であることがその部族において高い社会的地位を意味し,諸儀礼の一部分のみが秘密とされている集団である。下コンゴのデムボ結社やナイジェリアのベニン族の王宮結社などは,こうした例にあたる。またリベリアのクペル族にみられるポロ結社は,若者たちを〈死と再生〉を伴う加入儀礼によってブッシュ・スクールに長期間隔離し,成人男子としての心得について訓練する。⇒男子結社 綾部 恒雄
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