したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

本のブログ(2013年から新規)

240korou:2015/12/15(火) 21:31:27
澤村伊智「ぼぎわんが来る」(KADOKAWA)を読了。

今年度(第22回)日本ホラー大賞受賞作で
選考委員の評価は高く、アマゾン書評も抜群の高評価とあって
かなり期待度を高くして読み始める。
最初の数ページでかなりの筆力の持ち主と判る。
これなら読み進めれそうと思い、確かにページをめくる手がスムーズに動く。
本当ならバカバカしい、あり得ないナンセンスな話なのに
どこかリアルで、人物造型も確かなのは何故?
確かに、霊媒師が主役になる後半部分は
ある意味ライトノベル風なお気楽さ、雑でキャラに任せた展開と言えなくもないが
そこ以外は、実によく物語が進んでいき
構成としても隙がない。

読後は、思ったより軽い感じ。
とてもホラーを読んだ後とは思えない。
子育てというテーマを扱っているのだが
そのへんも全然後に残らない。

でも、読んでいる間が楽しかったことは事実だし
そういう小説も必要だ。
何よりも、次の作品を読んでみたいと思わせるほどのストーリー展開、着想の良さ、文章力が
最大の魅力である。
そう思わせる新人作家はそうそう出てこないのだから。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板