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本のブログ(2013年から新規)
129
:
korou
:2014/07/22(火) 22:11:55
海老沢泰久「みんなジャイアンツを愛していた」(文春文庫)を読了。
もう20年も昔の文庫本である。
単行本としてはさらに10年古く
書いてある内容に至っては1978年頃から1982年頃のプロ野球の話なので
もはやマニア本の類といっても良いのかもしれない。
逆に、マニアには嬉しい本である。
まさにあの頃のプロ野球の映像が蘇ってくるようだ。
まだ「ジャイアンツ」の神話が信じられていた時代。
この時代のことを書いて
江川のことが取り上げられていないという手抜かりがあるので
本当の意味でのスポーツ・ジャーナリズムの本とは言い難いが
海老沢さんの「思い」をまとめた本であると思えば
これはこれでアリだろう。
まさに、皆こんな風に思っていた。
強いジャイアンツ、1球団だけ別格のジャイアンツ。
そんな時代が終わって久しい今
こういう主情に満ちた本とはいえ
時代精神の記録を冷静に記述したものとして
これはこれで貴重なのかもしれない。
あとはこれに史実をぶっこんで完成させる。
ドラフトでの江川、長嶋・王解任劇など
材料はいくらでもある。
誰かが書くだろうな。
それまでは、こういう本でノスタルジーに浸るとするか。
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