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長距離走者の孤独

1よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/15(日) 19:46:59
何故だかガラケーからスレ立て出来んばぁい><

てか、久しぶりにパソコンから来たばぁい(^0^)/
 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

58よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/15(日) 22:58:38
「祖父母part11」

駅前のオバサンの店で冷やし中華を御馳走になり、
ノブ一家はタクシーで母親の実家を目指した。

30分くらいかかっただろうか。
景色は、どんどん田舎になっていき未舗装の砂利道に入って、木々が生い茂る路地裏に着いた。

母親の実家の真ん前に到着。

父方の実家と同じく広い敷地に平屋の木造の一軒家だった。

屋根は瓦屋根だが、なんとも歴史を感じさせる田舎の一軒家だ。

玄関から10メートルほど離れた入り口を入ると縁側に、初めて見る母親の母親…つまりお婆ちゃんがニコニコしながら座っていた。

お婆ちゃんは、足を悪くして寝たきりと聞いていたが、這って縁側まで出迎えてくれていたのだ。

ノブにとっては、初めて見るお婆ちゃんにノブは、何故か涙あふれてきた。

「おーい、じいさんや!来たぞ〜」
家の中に向かって婆ちゃんが叫ぶと玄関の引き戸から、これまたノブにとっては初対面のじいちゃんが出てきた。

じじいの割りには身長が175センチくらいあり背筋が伸びていて、しゃんとしていてノブは少し驚いた。

だが頭は、もちろんハゲていた。


今日は、ここまで。

つづく……

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

59よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/15(日) 23:01:24
「祖父母part12」

母親の実家の隣、隣と言っても歩いて20メートルほど離れたところに、

お祖父さんの姉さん、母からしたら叔母さんで周囲から“オバン"と呼ばれている婆さんが住んでいた。

家と呼ぶには程遠く、小屋…下手したら少し大きな納屋、或いは廃墟みたいな
屋根も壁もボロボロなお化け屋敷みたいな家だった。

ある日、早朝6時くらいに近所の子ども達と一緒に夏休みのラジオ体操をし終わったノブは、

オバンのお化け屋敷が気になって、祖父母ん家には戻らずにオバンのお化け屋敷みたいな家に、
まるで肝試しでもするような気持ちで様子を見に行った。

おそるおそるガタガタの引き戸をひいてみた。

誰もいないような静けさ。

「おはようございます」… 蚊がなきそうな小さな声を出したが反応が無い。

玄関を上がってすぐ右横にあるふすまを、ゆっくり開けてみた。

「うわっ!」ノブは思わず後ろにのけ反りながら尻餅をついた。

ノブの目に入ったのは、ヤマンバが一升瓶に入ったえたいの知れない泥水みたいなものを欠けた湯飲みに注ぎながら呑んでいたオバンだった。

「うぃ〜っ、おう!名古屋から来たボウズか!

よう来たの〜こっちきんしゃい」

酒くさい匂いが鼻をついたが、風貌とは違い天使の様な微笑みにノブは一瞬面食らった。

「あれっ?優しい人じゃんか」

ノブは気を許してオバンの隣へ行った。

「とりあえず呑め」とオバンが、えたいの知れない液体を欠けた湯飲みに注ぎノブに薦めた。

「くっさ〜何これ?」ノブが訊ねる。

するとオバンは、「どぶろくばぁい」と言いながら幼いノブ少年に、どぶろくを呑ませた。

「オエーッ」ノブが吐くと、オバンは手を叩きながら笑っていた。
異文化と交流する厳しさを知ったノブだった。

数十年後、母から聞いた話によるとオバンは沖縄に住んでいて沖縄の地上戦で家族を亡くしてからは、出水に戻ったのだが、
戦争のトラウマから酒にすがったということだった。

ノブ一家が帰宅して1ヶ月後にオバンは、肝臓ガンで亡くなった。

肝臓は、ボロボロにやられていてノブが行った時には、手の施しようがない状態だったらしい。


今日は、ここまで。
つづく……


 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

60よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/15(日) 23:03:26
「祖父母part13」

長かった初めての九州は鹿児島県出水市での暮らしも、ついに終わりを迎える日が来た。

2週間弱の暮らしであったが、ノブ少年には1年くらい過ごした感覚があった。

いろんな思いでが出来た。
親戚の叔母さんとスイカ畑でスイカを収穫したこと。
井戸水で冷したスイカを縁側で大勢で食べたのは実に美味かった。

朝飯のたくさんの魚介類が入った鍋のような味噌汁には驚いた。

電気は通っていたが、上下水道、ガスなどのインフラが整備されていなくて、
まるで何処か違う国に来たような感覚もあった。

薪で火をおこしたりゴエモン風呂にも入った。

いろんな面で都会とは違って不便な面が多かったが、
田舎独特の人情味というか人の優しさやぬくもりをひしひしと感じたのは、ノブには居心地が良かった。

もう名古屋には帰りたくない気持ちが湧いてきて、本当に帰る日は寂しかった。

昼御飯を食べて荷物の整理をして、いよいよ別れの時が訪れた。

おじいさんや親戚の人達が門のところまで見送ってくれた。

一家で挨拶をして、手を振り名残惜しそうに振り向くノブ。

すると、縁側に足の悪いおばあちゃんが這いずってきて涙を流しながら手を振ってくれていた。

思わず後戻りしかけたノブの肩を母親が掴んで首を横に振りながら言った。

「帰れなくなるし、おばあちゃんも余計にツラくなるから行っちゃダメだよ」…そう言いながら母親も涙ぐんでいた。



以上。
祖父母の田舎シリーズは、これで終わります(^.^)
また明日からは、徒然なるままに…つづく。



 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

61よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/15(日) 23:08:01
「歌謡曲」

ノブ少年が小学3年生の頃は、歌謡曲が元気だった。

アイドルと呼ばれる人達も、基本的に単独で且つ生歌で勝負していた。
(歌が上手いか下手かは別にして)

1976年、昭和51年…今でも、覚えているのがなんといっても子門正人の『およげタイヤキくん』だった。

この頃は、まだ特別、好きな歌手もいなかったノブ少年である。

流行りの歌や歌手とか特に興味無かったが、翌日の友達との会話の為に、なんとなくテレビで歌番組を観ていた感じだ。
女の歌手では山口百恵、男の歌手では沢田研二が印象深かった。

だけど魂を揺さぶられるような曲じゃなく、あくまで娯楽のひとつとしてテレビを眺めていた。

そこにピンクレディーとか言う、色気を売りにした二人組の女コンビが登場してきた時は、
歌…と言うよりも違う感覚でペッパー警部の振り付けを眺めていたものだ。

顔を赤らめてテレビを観ていたノブの鼻から鼻血が少し、滴り落ちたのを両親が指摘して大笑いされたのは恥ずかしかった。
しかし、歌に魂を揺さぶられたのとは違うと言っておく。

そんな折り、子ども向け番組『ひらけポンキッキ』で流れたら曲にノブ少年は魂を揺さぶられた!
タイヤキ食べたいと言う思いにかられた。

“およげタイヤキくん"だった

♪ま〜いにち、ま〜いにち僕らは鉄板の〜…

今まで聴いたことのない独特の声と節回しで歌う子門正人の歌にノブ少年は感動したのだった。

また詩の内容が、最後に釣ったオジサンに食べられると言う少し切ない話にもノブ少年の心を揺さぶった。

季節が寒くなってきた頃だったので、路上には的屋のタイヤキ屋台が多数出現した。

当然、ノブ少年は母親にねだりタイヤキを買ってもらい美味そうに食べたのだった。

ちなみに当時のタイヤキは、皮は外側パリッと内側ふんわり、程よい甘さのあんこがビッシリつまっていて本当に美味かったもんだ。

今は美味しいタイヤキとか大判焼きとか無いなぁ〜
味が落ちたと言うか…(^_^;)

それとも子どもの頃だったからタイヤキを美味く感じたのかな?

ちなみに、1976年に後にノブが虜になる浜田省吾が、ソロデビューしたのだが、

まだ知る由もなく、“およげタイヤキくん"に感動してタイヤキを食べるノブ少年だった。(笑)

ちなみに“パタパタママ"は全然、興味無かった。


今日は、これにて失敬。
つづく………

 (・Θ・)
=(ο┳ο
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62よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/15(日) 23:09:55
「いきなり大阪」

ノブが4年生に進級して1ヶ月が過ぎた初夏の、ある日の夜の出来事だった。

いつものように、夜9時に就寝して間もなくすると親父が酒を呑んで帰宅するやいなや「おい!みんな起きろ!今から大阪に行くぞ」

みんなビックリした「どうしたの急に?」母が問いかけると、

「いいから、とにかく今から急いで準備しろ」と親父。

この頃は、以前のように家族に暴力をふるわなくなっていたが、
それでもやっぱり、いつ豹変するかわからないので、
母も、あまり問い詰めずに、いきなりの提案に従った。

弟と妹は、眠たかったのかグズっていたがノブは、ワクワクしていた。

まだ週の始めで明日も学校があったのだが休まざる得ないからだ。

なんだか知らんが学校を休めるのがノブは、嬉しかった。
(4年生くらいになると授業についていけなくなっていたので、つまらなく感じていた)

簡単な身支度を済ませタクシーを呼んで名古屋駅まで行き新幹線で、あっという間に新大阪に着いた。

ちなみに大阪には母親の兄弟が3人住んでいた。

だけど、いきなり兄弟の家にお世話になることは出来ないので、小さな町旅館の2階に泊まった。

改めて母が問いかけると…
「理由なんてないよ。
急に大阪に行きたくなったんだよ」と笑いながら答える親父に、母親とノブ兄弟は、呆気にとられた。

母は1階にあったピンク電話で、末っ子の弟に電話して次の日、オジサン家族と大阪観光をしたのであった。

とりあえず、通天閣に行った…記憶がある。

今日は、ここまで。
つづく……

 (・Θ・)
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63よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/15(日) 23:11:19
「いきなり大阪part2」

あくる日、末っ子の伯父さんが旅館まで車で迎えに来てくれた。

当時の伯父さん家族は、奥さんと3歳の長女と1歳の長男の四人家族で、
子どもが小さかったから奥さんと子ども達は来なかった(当たり前だわな)

伯父さんは、人がよくて急な誘いにも快く迎えてくれた。

伯父さんは、僕たちの為に郊外の小さな遊園地に連れて行ってくれた。

2時間くらい遊んで、夕方近くなってきた頃に通天閣界隈へ連れて行ってくれた。

ノブは通天閣を、「なんだかチンドン屋みたいなタワーだな」…と思いながらも一応登ったけど、
名古屋のテレビ塔の方がマシだと感じた。

ビリケンさんには、びびった!妹は泣き出す始末だ。

「大阪のセンスは、よくわからん」…つくづくノブは思いながらも足の裏だけは撫でておいた。

そして、親父と伯父さんのメインイベントの食事(飲み歩き)に付き合った。
そこで、ノブは初めて知る大阪の食文化に感動したのだった。


今日は、ここまで。
つづく……


 (・Θ・)
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64よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/15(日) 23:12:54
「いきなり大阪part3」

まず、串カツ屋なる店に入った。

カウンター席のみだが、なかなか広い店内だった。
豚カツが串状になった物は初めてのノブである。

親父と伯父さんは、もちろん瓶ビールも注文して串カツ片手に美味そうにビールを呑んでいた。

「く〜っ…うんめ〜な」親父が、本当に嬉しそうに言うのでノブは、
「ビールってそんなにも美味いの?」と、問いかける。

「おうよ、呑んでみろ」そう言うと親父は、子どものノブにビールを少しだけコップに注いだ。

母は「やめなさいよ」と言うが、「ちょっとくらいええわ」と言って取り合わない。

そんなやり取りの最中にノブ少年は、コップに注がれた約50mlほどのビールをグビッと一気に呑んだ。
「ぶはっ!何これ?苦い!」むせながら言うと親父と伯父さんは爆笑していた。

串カツが運ばれて来て早速食べてみた。

「美味い!」ロースカツのミニサイズみたいで食べやすくて、衣もサクサクで感動した。

ふとカウンターに目を向けると、
手でちぎった様なキャベツとバケットに入った大量のソースがあった。

「伯父さん、このキャベツどうするの?」ノブが問いかける。

「ソースに浸けて食べていいんだよ」と伯父さん。
「へぇ〜」ノブは、あっけない返事で大ざっぱにちぎったキャベツをソースに浸けて食べてみる。

串カツに合った。

「いけるなぁ〜」串カツとキャベツを2回ソースに浸けようとしたら急に伯父さんが「ダメだよ!2度づけは、ダメ」とノブに注意。

理由を訪ねるとソースが汚れて他の人に迷惑だからだよと言われ、
至極当然だが、「これが大阪ルールか」と妙に感心したノブ少年だった。

串カツ屋は、そんなにガッツリ食べずに1時間も居なかった。

続いて『ぼてぢゅう』と言うお好み焼き屋に行った。

そしてまた、初めての大阪のお好み焼きに驚くのである………。


今日は、ここまで。

明日は、お好み焼きの続きから……


【予告編】:
「なんだと!衣と具を最初にかき混ぜるだと!マジかよ!」

「えっ?お好み焼きにマヨネーズ?初耳やぞ(@ ̄□ ̄@;)!!」



 (・Θ・)
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65よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/15(日) 23:15:27
「いきなり大阪part4」

ぼてぢゅうの店内に入ったノブが、まず最初に驚いたのが、

通されたテーブルのほとんどを鉄板が占めている鉄板テーブルだった。

ノブ少年の地元の行動範囲には、まずお好み焼き専門店なんて無かった。

お好み焼きと言えば近所のケンちゃん家の駄菓子屋のばあちゃんが焼くお好み焼きだ。

鉄板で焼くんだが、駄菓子屋の奥で焼いて持ち帰りスタイルだった。
だから、お好み焼き専門店があること自体に驚いた。

しかも店内は、綺麗だ。
お好み焼きなんて駄菓子屋のオマケみたいなもんだと思っていたから、
ちゃんとした一見、高級料理店のような店内にカルチャーショックだ。

66よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/15(日) 23:15:55
鉄板テーブルに感動しながら席に着くとテーブル脇に、いろんな調味料があるのにも興味津々だ。

そしてメニュー本がある!「えっ?メニューなんて壁に書いてある短冊みたいなやつだけじゃないのかよ!」
少なくとも駄菓子屋は、そうだった。

一応メニューに目を通したノブが一番気に入ったネーミングが“豚玉"だった。
「なんやこれ?豚玉?」
名古屋のお好み焼き屋にもあるけど「肉入り玉子入り」と言っていた。
伯父さんは「スペシャルにしておけ」と言ったが、豚玉と言うネーミングが気に入ったノブは、豚玉と言いたくて、

店員に「豚玉ください」と注文した。
皆は、スペシャルだった。

「さてはて目の前の鉄板で、どうするんだろう?店員が焼いてくれるのか?まさか自分で焼くのか?」などと考えていたら、小さなボール容器を店員が運んできた。

「ん?」不思議そうにボール容器の中身を見ると豚肉、キャベツ、玉子、その他の具と底の方に衣と思われる水で溶かれた小麦粉があった。

「どういうこと?」ノブが伯父さんに聞いた。

「軽く混ぜて鉄板で焼くんだよ」と、伯父さん。

「えっ!出来上がったお好み焼きが運ばれてくるんじゃないのかよ!」強烈なカルチャーショックに“ガーン"(゜ロ゜;

そして何よりも衣と具を混ぜて焼くというスタイルに驚いた!

「なんやて!衣と具を混ぜるやと」

ノブが驚くのも無理ないのだ。
名古屋では、まず生地をお玉の底で丸く伸ばして、
生地の上に具を乗せて、しばらく焼いて、さらに生地を上から回しかけてひっくり返すのが名古屋式だからだ。

だから最初から混ぜる大阪式は初めて知った。

伯父さんがノブ一家に、お好み焼きの作り方をレクチャーしてくれた。

「なんだか楽しそうだな」ノブは、自分で焼くのが楽しみだった。
弟と妹は、伯父さんに焼いてもらっていたが、
ノブは「自分でやりたい」と言って焼きだした。

問題は小さな2つのコテを使って、返すところだ。

「えいっ!」ノブが自分の内側から外側に返してみた…グチャ!崩れた(>o<")
テーブルに笑いが起きた。

すかさず伯父さんが「外側から内側だよ、さっき教えたろ」

全然聞いていないノブだった。

なんとか伯父さんが修整してくれて形になった。

仕上げに伯父さんがハケでソースを塗り、粉末の鰹節と青のりをふりかけた。

美味しそうなソースの甘い匂いが鉄板テーブルに広がった。

次の伯父さんの行動には、ノブのみならず一家も驚いた。

なんと出口が細いマヨネーズ容器でマヨネーズを手際よくチューッっと編み目状にかけたんだ。

「なんやて!お好み焼きにマヨネーズかけるんかよ( ̄□ ̄;)!!」

今までお好み焼きにマヨネーズをかけるなんてしたことのないノブ一家には、驚きだった。

さて、いよいよ食べるんだが皿が無いよ(^_^;)

割り箸を割り箸立てから取ろうとしたノブに、また伯父さんが、とんでもないことを言い出した。

「箸、いらんで〜コテで、お好み焼きを切ってコテで食べるんやで〜」

「はっ?何を言っているんだ、このオッサンは」…そんな行儀悪いこと出来んぞ…と思っていたら周囲の客たちもコテで食べていた。

さすがに母親は、「無理」と言って取り皿と割り箸で食べた。
弟と妹も、箸で食べた。

ノブは、面白そうなのでコテで食べてみた。
「アッチッチッ!」いきなり一口で食べたら熱かったので思わず口から出す始末。

また笑いが起きた。

しかし、甘いソースとマヨネーズが凄くマッチングして美味かった。

「なんだ、これ!ソースにマヨネーズってめっちゃ合うな」

しかも、またこのソースが普通のウスターソースとは違い濃厚で甘くて美味かった。

「伯父さん、これ普通のウスターじゃないでしょ?こんなのあるの?」ノブが訊ねる。
すると伯父さんは「いいとこに気がついたな!お好み焼き用のソースや。スーパーにも売っとるで」
「えっ?名古屋には無いよ」
ノブは、お好み焼き用ソースなるものが存在することにさらに驚いたのだった。

(ちなみに現在では、名古屋でもスーパーには、お好み焼き用ソース、焼そば用ソースはあるが当時は無かったのだ。)

たかが、お好み焼きが、こんなにも奥が深い大阪にカルチャーショックを受けっぱなしで店を出たノブだった。


明日は、人生初のふぐ料理、つぼらやの話ばぁい(^o^)/

つづく………


 (・Θ・)
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67よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/15(日) 23:18:19
「いきなり大阪part5」

大阪の料理は基本的に薄味だ。
薄味と言っても味が薄いわけじゃない。

味噌や醤油を使う量が少ないと言う意味です。

お好み焼き屋を出たノブ一家は、伯父さんの計らいで伯父さんん家に招待された。

夜もふけていたと言うのに申し訳ない気持ちになった。
奥さんは、優しい人で快く迎えてくれたのは救いだった。

伯父さんの小さな子ども達は既に夢のなかだ。
小さな布団で寝ている寝顔が可愛かった。

両親と伯父さん夫婦は、居間でお茶を飲みながらしばらく会話していたようだが、
ノブ達、子ども達はジュースを飲んでから早々に床に着いた。

あくる日、目が覚めると既に朝ごはんが用意されていた。
伯父さんの奥さんの手料理である。

並べられた料理は、ごく普通で、ご飯、味噌汁、漬け物、うるめ…だったような記憶がある。

まず驚いたのは味噌汁の味噌が薄い!
白味噌だからってわけじゃなく味噌の量が少ない(^_^;)

「なんだよ、味がするのかよ」…と内心、心配しながら飲んでみたら、しっかりと出汁が取れていて美味しかった。

見た目は薄いが味は、しっかりとしていて少し不思議な感覚にとらわれた。

その日は、全員で六甲山まで遠出した。

あんまり記憶が無いけどロープウェーに乗ったり温泉に入った記憶がある。

そして再び大阪の繁華街に連れて行ってもらい、つぼらやとか言うふぐ料理店に行った。

軒先に飾られたドデカイふぐの模型にノブは興味津々だ。

その時、ノブはふぐなる魚を知らなくて「なんだか、変な魚だなぁ」くらいに思っていた。

二階の座敷に通された。座敷になっていたがノブにとっては初の座敷体験だった。

刺身と鍋料理の材料がが次々と運ばれた。

身の薄いふぐの刺身を初めて見たノブ。

数枚箸でとってタレにつけて食べることを教わり、食べてみた。

美味いとも不味いともなんだかよくわからないが、食感の良さとタレの旨味は印象にある。

鍋は…これまた、あんまり覚えていない(^_^;)

やっぱり、お好み焼きの印象が強すぎて、
いくら高級なふぐ料理でも子どもには、わからなかった(笑)

あと印象深かったのは、うどん屋だ。

名古屋に比べて、色が(醤油)薄い!…って言うか、ほとんど色が無い!

きつねうどんを注文して食べてみた。

「なんじゃこりゃー!めちゃめちゃ美味いがな!」
揚げも出汁も、しっかり鰹や昆布の旨味がしていた。
麺も、ツルツルモチモチで美味かった。


帰りに雷おこしを買ってもらい、新幹線の車内で雷おこしをボロボロこぼしながら食べて、
母親から、きつく叱られたノブだった。

それと、昔は変な缶ジュースがあった。
少しこぶりで、プルタブが無くて両端を小さな穴あけ道具で穴をあけて飲むタイプのやつ。

オレンジジュースが多かったけど、とにかくあとくちが悪くなる甘ったるいジュースだった。

雷おこしと、その変なオレンジジュースを飲んだものだから、あまりのあとくちの悪さに、
新幹線のウォータークーラーの水を、専用の小さな紙袋で口の中を洗い流すノブだった。

もちろん弟たちもあとに続いた(笑)


“いきなり大阪"シリーズは、これで終わります。

明日からは、また違う話です。………
つづく……………


 (・Θ・)
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68よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/15(日) 23:20:33
「焼鳥屋」

ノブが4年生で、もうすぐ夏休みになる手前…、

1学期も終りが近づいた7月の土曜日の夕暮れを迎えた時の話である。

午前中だけの半日授業を終えて帰宅するなり、
いつものように仲良しのフミトくんと、その他二人くらいで、
いろんな遊びをして楽しんだ子ども達も夕暮れを迎える頃には、お腹も減ったし、
何よりもお母さんに叱られるから、一斉に家に帰った。

「今日の晩御飯は何かな?カレーライスだといいな〜」…などと考えながらノブは帰宅した。

「ただいまー」ノブが帰宅すると母が台所で何やら晩飯を作っていた。

匂いからして焼き魚だった。
「なんだ魚かよ、つまんねーの」…ノブは以前、魚の骨を喉につまらせ痛い思いをしてから魚嫌いになっていた。

そこに思いもよらない親父の救いの声がかかった。

テーブルの椅子に座り、お茶をすすっていた親父は、ノブの帰りを待っていたかのように、

「おう、帰ってきたか!今から焼き鳥屋に行くぞ!」

「えっ!?」…ノブと同じく母親も驚き、
「ちょっと〜そんな話、聞いていませんよ。今、晩御飯作っているのに〜」…と不服そうに母は文句したが、

ノブは…と言うと「うん、行く!」…と2つ返事。

焼き鳥屋など1度も行ったことのないノブである。

また親父と二人きりで外食したことなんてなかったから楽しみであった。

この頃の親父は、以前のように外で飲んで帰ってきて酔っぱらって家で暴れる行為は無くなっていた。

酒は相変わらず飲んでいたが、家で大人しく飲んで飲むと、すぐに寝ていたのだ。

大人しくなった親父に抵抗感がなくなったノブにとって、
二人っきりで夜の焼き鳥屋に繰り出す行為は、
なんだかちょっとした冒険のような感じでワクワクして楽しみだった。

「ねえ、お父さん焼き鳥さんって何処にあるの?」
既に出掛けて焼き鳥に向かい歩いていたノブが問いかける。

「築地口の交差点のパチンコ屋の裏の路地にあるところだ。」
少し微笑みながら優しく語りかけた。

「そっか、じゃあ歩いて10分もかからないくらいだね」…ノブは嬉しそうに返事をした。

こんな他愛もない何気無い会話にノブは、一時の幸せを感じた。

“あんなに暴れて怖かったお父さんが優しくなってくれた"…

普通の家庭では普通のことだがノブにとっては、この上無い喜びであった。

焼き鳥屋に着くまで、ノブは学校であった出来事やフミトくんのことを親父に話し親父は、優しくうなずき共に笑いながら会話した。

ノブは、焼き鳥よりも親父と手を繋ぎながら笑いながら歩く現状が嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。

程なくして焼き鳥屋に到着した。


今日は、ここまで。
つづく………



 (・Θ・)
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69よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/15(日) 23:24:39
「下町の中華ラーメン」

当時のラーメンと言えば、基本的には家で食べるインスタントの袋ラーメンが主流だった。

出前一丁、サッポロ一番みそラーメン&塩ラーメンを、お母さんに作って貰っていた。(キャベツたっぷり)

しかしこれらインスタントは、外食のラーメンとは、まるで別物だった。

やっぱり中華屋で食べたラーメンは美味かった。

昔は、今みたいにラーメン専門店なんて無くて、中華料理店で食べるラーメンが、外食のラーメンだった。

ノブが初めて外で食べたラーメンは、近所の小さな中華屋だった。

中華屋を営んでいたいたのは年齢が60前後の夫婦だった。

店は、前回話した焼き鳥屋よりも、やや小さな店だった。

カウンターは5〜6席。
テーブル席が3つ程だ。

カウンターは赤色で、壁紙とかも赤を基調として唐草模様入りだったっけ。

壁や厨房には、メニュー短冊が10枚程、メニュー表に書かれたメニューも品数が少なかった。

いわゆる下町の小さな中華屋である。

初めて、その中華屋に行ったのは港区に引っ越した次の日くらいだったように思う。

引っ越し荷物の整理で忙しいので一家で、行った。

ノブ兄弟は中華屋、初体験だったので少し緊張して両親と店に入った。

時間は、夕方6時くらいだったと思う。

店に入る前から、中華屋独特のニンニクの匂いや油の匂いが換気扇から湧き出て食欲をそそる。

「いらっしゃいませ〜」店の親父さんと女将さんの声。

店内は、満席とはいかなくて4〜5人くらいのオッサンが、それぞれ一人でラーメンや炒飯、餃子などをビール片手に食べていた。

家族連れで来るような店じゃなかったのだ。

少し照れ臭そうに子ども達は、テーブル席に座った。

コップに入った冷水とビニール袋に入ったおしぼりを、女将さんが運んでくれた。
「ご注文決まりましたら、また教えてください」…にっこり微笑んだ女将さんの笑顔は、ノブを安心させた。

メニュー表を見たが、ノブは最初から普通の醤油ラーメンと決めていたので、「僕、ラーメン!」と母親に言った。

すると母は、「ご飯ものにしなさい!中華飯が良いんじゃないかな?」…なんて言うもんだから

弟と妹は、母親の意見に従い中華飯にされた。

しかしノブは、どうしても人生初の外食のラーメンが食べたかったので「嫌だ!ラーメンがいい!」…頑としてラーメンといい続けた。

「好きなもんを食べさせてやれよ」親父が救ってくれた。

「もう、しょうがないわね!」母親は諦めてノブのラーメン注文を受け入れてくれた。

親父は、チャーシュー麺と餃子とビールを頼んだ。
母親は、もちろん中華飯である。

このとき、ノブは“チャーシュー麺"と言うワードを初めて耳にして、
「なんだろ?変なの?」と、思ったが後から運ばれてきたチャーシュー麺を見て、

「あーっ!こっちのがいいわ!」…と後悔するのだった。

しばらく一家で、他愛もない会話をしているとカウンター横から女将さんが「お待たせしました」と、まず中華飯を先に3つ運んで来た。

スープ付きで、やっぱり家で母親が作る中華飯とは別物だった。

見た目も匂いも、家とは違い美味そうである。

「先に食べるわね」母が言うと、親父は「あぁ」と一言。

70よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/15(日) 23:25:34
続いて、ノブのラーメンが運ばれてきた。

油が少し浮いて、中華ラーメン独特の醤油の匂いが湯気となり食欲をそそる。

レンゲで一口スープを飲んでみる。
「あぁ〜うんま〜」ノブが実に美味そうに言うと、弟と妹が「いいなぁ〜」と言い出したので、

母が女将さんに、小さめのご飯茶碗をもらい、中華飯とラーメンを少しずつ分けた。

ラーメンは、いたってシンプル。
チャーシューが2枚、メンマ、ナルト、刻みネギ等の具材。

麺は中細ストレートだった。
スープは今、思えば普通の中華ラーメンスープだが、
子どものノブにとっては、インスタントの粉末スープとは違い、今まで食べたことのない
鶏ガラ出汁の味が格別に美味く感じた。

続いて親父の注文したチャーシュー麺なる物が運ばれてきた時に、ノブは目を疑った!

「なんやて!チャーシューが麺を覆っているがな!なんちゅうチャーシューの量や!」
ノブは、すかさず「いいなぁ〜チャーシューいいなぁ〜」思わず本音が出た。

「これ、はしたない」母がたしなめたが親父が「分けてやるよ」と、笑いながらノブ兄弟にチャーシューを分けてくれた。

ちなみに餃子を1個ずつ分けてもらったのは言うまでもない。

この餃子が、また家で母がスーパーで買ってきたチルド餃子とは味が全然違いノブ兄弟の目を丸くさせた。

そんな食べ盛りの子ども達を両親は、微笑みながら「美味しい?」と聞いてきて、
「うん、美味しい」とノブ兄弟は、笑顔で返事をした。

食後に瓶入りオレンジジュースを注文してくれた。
ノブは「コカ・コーラが飲みたい」と言ったが、
母が「炭酸ジュースは、やめときなさい!オレンジジュースにしておきなさい!」と言う。

まぁ〜今度はノブが折れて母に従った。

バヤリースの冷たいオレンジジュースも、なかなか美味かったが…やっぱりコカ・コーラが飲みたかったノブは少しふて腐れていた。

だけど、帰宅して『8時だよ!全員集合!』を笑い転げながら観るとスッキリしたノブだった。

“ババンがバンバンバン"エンディングで、カトちゃんが「宿題やったか?風呂入ったか?歯、磨けよ!」と言うセリフに、

ノブは「宿題は、まだやってない!風呂入った、歯も磨いた」…いちいちテレビに向かって返事を毎週末するノブだった。

おしまい……

また明日から新しい話ばぁい(^o^)/
 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

71よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/15(日) 23:28:04
「キャッチボール」

夏休みに入ってすぐの平日、なんだか知らないけど親父は仕事が休みだった。

早朝6時に近所のラジオ体操に参加してスタンプを押してもらい帰宅して、
いつものように、ご飯と赤だし味噌汁と納豆と卵と味付け海苔と言った朝食を済ませ、
夏休みまんが祭りのテレビ番組でも観ようかとしていた時だった。

お茶を飲みながら新聞を読んでいた親父が
「野球を始めたんだって?ちょっとお父さんとキャッチボールでもしようか?」
…なんて突然言ってきたのでノブは少し驚いた。

親父は子どもと遊ぶなんて、今まで一度も無かったのだ。

お父さんから一緒にキャッチボールしようと声をかけてくれた。

ノブは、嬉しくなりテレビのアニメまんがを観たい気持ちも、ふっ飛び快諾した。

だけどグローブは安物の子ども用のグローブひとつしかないはずだ。

「でも、グローブは僕のしか無いよ」ノブが言うと、
親父は、「実は、お父さんも持っているんだよ」
そう言うと、ノブが見たことなかった大人用のなかなか良さげなグローブを見せてくれた。

「うわぁ、何これ?お父さん野球やったことあるの?」ノブが訊ねる。

「あぁ〜昔、少しな」親父は答えた。

二人は家から歩いて5分ほどの児童公園に行ってキャッチボールを始める。

20メートルほど離れてノブが軟式ボールを親父めがけて投げる。

思い切り投げたつもりだが今、思えば山なりの緩いスピードだ。
「おっ!良い球投げるじゃないか」親父が誉めてくれてノブは嬉しくて照れ臭く笑った。

「じゃあ、いくよ」親父が軽く投げたように見えたボールが、近づくにつれ伸びてきた。

「うわぁ!」初めて見る大人の投げたボールの伸びにノブは驚き、
少し逃げ腰になりながらも、なんとかキャッチした。

「お父さん、凄いね!ビュッって伸びて来たよ」とノブが言うと、

「そうか?アハハハハ」と笑った。

それから10分ほどキャッチボールをした時に、
「ちょっと投げ方を教えてやるよ」と親父が言い出した。

「腕だけで投げるんじゃないんだよ」そう言うと親父は、
足のつま先の回転から膝の回転、腰の回転、
引き腕、投げる利き腕、肘、手首の使い方を手取り足取り教えてくれた。

「たかがボールを投げる動作ひとつに、こんなにも合理的な理屈があるのかぁ〜」ノブは、とても感心すると共に親父が、こんなに野球のことを知っていることを初めて知って驚いた。

キャッチングの仕方も教えてもらい、
1時間ほどの親父の野球教室は、あっという間に時間が過ぎた。

だいぶ投げる動作が様になってきたのをノブ自身も実感出来て、親父も「なかなか良いぞ」と誉めてくれたのでノブは嬉しかった。

帰り道に「どうして、そんなに詳しいの?」ってノブは訪ねたが、
「なんとなくな…アハハハハ」と笑うだけの親父だった。

「ふ〜ん」ノブは納得出来なかったが、
なんだかあんまり聞かない方がいいのかな?…内心ノブは思い、しつこく聞くことはしなかった。

帰り道の途中、もうすぐ家に着くときにケンちゃん家で駄菓子屋の『田中屋』さんでラムネを買ってくれた。

昔は瓶入りのラムネだ。
ビー玉の詮を専用の道具でポンッと開けると1/3程も、こぼれてしまうラムネを、
勿体ないとばかりに口を瓶の飲み口にもっていきすすり上げる父子だった

青空の下、店先に置かれた長椅子に座り笑いながらラムネを親父と一緒に飲んだ一時が幸せなノブであった。……

(余談だが、親父のいない時に母に聞いたら、
なんでも親父は高校野球をやっていて甲子園を目指していた高校球児だったらしい。しかもピッチャーだったとか…
肘を痛めて野球をやめたとか……)


今日は、ここまで。
ノブ物語はつづく………

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

72よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/15(日) 23:30:08
「おもちゃ&ゲーム」

いつもは外で野球をしたり公園の遊具、かくれんぼう、缶けり等で遊んでいたノブだった。(ほとんどの子どもが、そんな感じ)

でも雨の日は、さすがに外で遊ぶことは出来ずに家で遊んだ。

家での遊びは、おもちゃやゲームだ。
ゲームと言っても今のようなテレビゲームとかネットゲームなんてなくて、
人生ゲーム、ボーリングゲーム、レールの電車やミニカー…そんなアナログ感が漂うおもちゃやゲームが楽しかった。

だけどノブん家は貧乏で、メーカーのおもちゃなんて無くて小学舘の“小学○年生"の付録のセコいおもちゃゲームしかない。
だいたい紙製品だから実につまらない(^_^;)

そんなノブが思い付いたのは友達ん家で遊ぶことだった。

だから雨の日は、傘をさしながら友達ん家によく行ったもんだ。

出来るだけ金持ちで、おもちゃゲーム類をたくさん持っている友達ん家に行った。

フミトくん家は金持ちだが、さほどおもちゃゲームの類いは無かったので、
箕浦(みのうら)くん家に行った。

箕浦くんは祖父母と同居していて、お祖母ちゃん、お祖父ちゃんっ子で、
箕浦くんの祖父母も孫にあまくて、いろんなおもちゃゲーム類を買い与えていた。

まさに、おもちゃのワンダーランドみたいな家だった。

当時、流行っていたおもちゃゲーム類は、だいたい持っていた。

ミニカーの立体駐車場は圧巻だ。

100台くらいのミニカーを立体駐車場にセッティングして遊んだ。

またレールの電車は箕浦くんの父親が趣味で景色のオブジェとかを作った専用の部屋があって、
実際に動かして楽しんだ。

「うわぁ〜すっげーな」ノブは目を輝かせながら楽しんだ。

だけどノブが一番好きなおもちゃは野球盤だった。

今も野球盤は、あるみたいだがだいぶ進化しているみたいだ…(^_^;)

最初の野球盤だった。

消える魔球とか実に面白かった。磁石でカーブとか変化球も出来た。

箕浦くんは、リアルの野球は下手くそだったが野球盤は上手かった。

2時間くらい遊んで楽しんでいると、お祖母ちゃんがニコニコしながら
「楽しそうに遊んどるね〜ノブくん、遊びに来てくれてありがとうね」優しくノブに語りかけてくれた。

打算的な自分が申し訳ない気持ちでノブは、「いえ、とんでもないです」…とうつむきながら言うのが精一杯だった。

「お腹、空いたやろ?居間にケーキとジュース用意したからこっちに来なさい」

“なんやて!ケーキとジュースやと"

ノブは滅多にケーキなど食べられる機会がなかったので、そりゃあもう嬉しかった。

当時、珍しかった洋間のリビング&ダイニングは15畳ほどの広さもさることながら、
本革のソファー、ルネサンス調の豪華なテーブル、壁にかかった鹿の頭部、
ペルシャ絨毯、どでかいカラーテレビ、どでかいステレオ&スピーカー……まさにザ・金持ちの家だった。

「うわぁ〜すっげーな〜」ノブが目を丸くしてキョロキョロとリビングを眺めていると、
お祖母ちゃんは、ケーキ屋さんの白い箱に入った様々なケーキを箱ごと二箱、持ってきてくれた。

普通の家では皿にイチゴのショートがひとつなんだが…なんと箱ごと持ってきてもらったのは初めてで、ノブは驚いた。

ノブが、まだ食べたことのない茶色い渦巻き状のケーキがあったので、

「何これ?」と思わず口にすると箕浦くんは
“モンブラン"だよと教えてくれた。

「ふ〜ん、モンブランね」…なんて素っ気ない素振りを見せながらも、モンブランの意味さえ知らないノブであった。

恐る恐る初モンブランを口にしてみた。

「うんま〜!すっげー美味いよこれ!」

ノブの反応にお祖母ちゃんも箕浦くんも笑っていた。

あとイチゴのショートケーキ、メロンのショートケーキ、シュークリーム…やっぱケーキ屋さんのケーキは美味かった。

ノブは遠慮なく6個入りのケーキをたいらげるのであった。

箕浦くんは3個くらいだった。

ケーキを食べ始めたノブに「ジュースは何がいい?いろいろあるでよ」お祖母ちゃんが、そう言うと、

ノブは「コカ・コーラください」と図々しく言った。

「はい、好きなだけ飲んでね」
お祖母ちゃんは、冷蔵庫で冷やされた瓶入りのコカ・コーラ3本と栓抜きとコップを、お盆に入れて持ってきてくれた。

「こんなに飲めないよ〜」なんて言いながらケーキ片手に瓶入りのコカ・コーラを2本飲むノブだった。

“箕浦くんは大切にしよう"

ケーキを食べながら心に誓ったノブだった。


おしまい……
今日は、ここまで。


 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
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73よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/15(日) 23:32:44
「水泳教室」

ノブ少年は毎日、外で体を動かして遊んでいたせいもあり、
体育の授業は、遊びの延長みたいな感覚で体育が好きだった。

まあまあの運動神経を持ち合わせていた。

しかし…体育好きなノブも、ひとつだけ苦手なものがあった。

水泳だ!

特に水が怖くて顔をつけられない、プールに入って潜れないとか…
では無いのだが、上手く泳げなかったのだ。

息継ぎが上手く出来ないから、クロールは非常に疲れるのだった。
だから1学期の後半に始まる水泳の授業は嫌いだった。

1〜2年生の頃は、遊びの部分が多かったが、
4年生辺りから“遊び"よりも“泳ぎ"が重要になってきた。

なんとか25メートルは途中で立たずに泳げたのだが…お世辞にも泳げると言うレベルでは、なかった。

泳ぐと言うよりも溺れている感じである(笑)

今は、どうだか知らないが当時の水泳の授業では、
教える先生のレベルも全然、成っていなかったように思う。

実に適当で大ざっぱな教え方だった。

だからノブだけじゃなくて綺麗に上手に泳げる生徒は少なかった。

そんな中でもフミトくんは綺麗な泳ぎだった。

スイミングスクールに通っていたのである。

フミトくんだけじゃなく4〜5人は水泳が上手で、やっぱり泳ぎが上手い子はスイミングスクールに通っていたのだ。

1学期も終わりに近づいた下校途中、フミトくんが何気無くノブに語りかけた。
「泳ぐの苦しいだろう?」……少し間をあけて「うん」と恥ずかしそうにうつむきながらノブは答えた。

「フミトくんは泳ぐのが上手で羨ましいよ」ノブが言うと…

「最初から泳げた訳じゃないよ。1〜2年生の頃は水が怖くてプールに入れなかったんだよ」意外な返事がフミトくんから帰ってきた。

「なんやて!マジかよ(*゜Q゜*)」ノブは、にわかに信じがたくて少し疑った。

するとフミトくんは続けて、「水泳はコツがあって教える人が上手ければ必ず楽に綺麗に泳げるようになるよ。
担任の教え方じゃダメだよ」

“なんだ、こいつは!スイミングスクールの勧誘かよ"

ノブはフミトくんが何を言いたいのか察知して、
「そうだね、フミトくんみたいにスイミングスクールに通えれば良いんだけど、
家は貧乏だから、そんな余裕ないしな」

ため息をつくような言い方でノブは答えた。

すると予想外の言葉が、フミトくんから帰ってきた。

「僕がコーチするから週4で月から金まで市民プールに行かないか?」

「なんやて!」さらにノブは驚いた。

“確かに泳ぎは上手いが教えるなんてことを、ガキが出来るんかよ!"

「うん…でも…大丈夫?」ノブが不安げに訊ねる。

「とりあえず、一緒に行ってみて納得出来ないならすぐに止めてもいいよ」笑いながらフミトくんが言った。

“なんちゅう自信家なんや!じゃあちょっとお手並み拝見といこうじゃないか"

ノブは上手く泳げることよりもフミトくんのコーチングに興味がわいてきた。

夏休みに入ると朝イチ10時から市民プールに行くノブとフミトくんの二人の水泳教室が始まったのだった。


今日は、ここまで。
つづく…………


 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
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74よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/15(日) 23:35:19
「水泳教室part2」

フミトくんとの水泳教室初日、
前日フミトくんから「初日は、とりあえず9時半に俺んちに来てよ」と言われたのでノブは、
学校指定の水着とおもちゃみたいなゴーグルとタオルを
仮面ライダーのアニメが書かれてある透明ビニール製の水着入れのカバンに入れて、フミトくん家に行った。

部屋に通されると、「はい、これあげる」

差し出されたのは当時の普通の小学生では、持っていない競泳用のゴーグル(メーカーはSPEED)だった。

「えっ?いいの?」ノブが驚いて訊くと

「いいよ、ちゃんとしたゴーグルで練習した方がやりやすいからね」とさりげなく答えてくれた。

「でも…悪いな〜(^_^;)」ノブが言う。

「たくさん持っているから大丈夫だよ」あっさりフミトくんは答えた。

実にありがたかった。

初めて手にしたSPEEDのゴーグルをまじまじと眺めているノブに、
「これ作ったから練習終わって家に帰ってから目を通しておいてね」とフミトくんが手書きで書いた手作り製の冊子を差し出した。

そこには「クロールを泳ぐには」と言うタイトルで書かれた10ページくらいに及ぶ手製の冊子だった。

ノブは感動して涙ぐみ「ありがとう!俺、頑張るo(`^´*)」

「うん、一緒に頑張ろう」とフミトくん。

歩いて10分ほどで市民プールに到着すると着替えてプールサイドに出た。

まずは、ラジオ体操で準備運動をした。

市民プールは屋外で、水深が1.2メートル、距離が25メートルの6コース分の泳ぐプールと、
小さな滑り台があって水深が膝程度の遊びのプールに分かれていた。

泳ぐ25メートルプールも3コース分は、仕切りのコースロープを外して夏休みの子ども用の為に遊びのエリア。

隣の3コース分が泳ぐ為のコース。
さらに良かったのは一番外側の第6コースは練習の為のコースを設けてあった。

ノブとフミトくんは第6コースで練習するのであった。

ゆっくりと足からプールに入る。
少し冷たい水が気持ち良い。

ノブがボーッと突っ立っているとフミトくんは、
水に入るや否や水の中に沈んでは浮きながら小さなジャンプをしだした。

2〜3回浮き沈みジャンプをしてからフミトくんが言う。
「まず、ホビングしながら25メートルいってみようか」
「なんだそりゃ?ホビング?初耳やぞ」ノブが言う。

「水中で少しずつ鼻から息を吐いて浮き上がると同時に息を口から吐ききり、素早く口から息を吸うんだよ。
これを歩いてジャンプしながらやるんだよ」

「特に鼻から少しずつ息を吐くことに意識してね」
フミトくんの真剣な説明にノブは頷き、フミトくんの後ろをホビングしながら進んだ。

水中で鼻から少しずつ息を吐きながらノブは思った。

「なるほど、水中で息を鼻から吐くのか〜今まで水中では息を止めていたもんな〜」

感心しながら、25メートル反対側の壁に着いた。

壁に着くと、
「その場で、ホビングしてみせて俺が水中でチェックしてみる。」フミトくんが言う。

言われるがまま、ノブがホビングすると

「OK!これが息継ぎのポイント、泳ぎと合わせれば泳げるようになるからね」

「これから毎回、練習に入る前にホビングを1往復してウォームアップね」

「うん、了解(`◇´)ゞ」

こうしてノブとフミトくんの水泳教室は幕を開けたのであった。………


今日は、ここまで。
つづく………

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

75マフラーぬこ:2018/04/15(日) 23:48:59
よしりんさんこんばんは〜( ´ ▽ ` )ノお疲れ様でした〜( ´ ▽ ` )ノ
また読み直したけどやっぱり面白いねぇ(・∀・)

76よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/16(月) 00:29:43
>>75
マフラーぬこ!早速のレスをありがとうばぁい(^o^)/

みなさんも遠慮なくレスつけてちょんまげ(^o^)/

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

77よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/16(月) 00:30:56
でも今夜は、引っ越し作業で疲れたから更新は無しよ(^o^)/

みなさん、おやすミンチ(-_-)

すぅすぅ・・・
      /\___
     /__ヾ  )
   /(-Θ-*)~◎/
   / ̄U⌒ U⌒ ̄)
  / ∴∵∴∵ /
`/ ∴ぷぅ〜∵/
(______ノ
爆笑またなーーコマネチ

78マフラーぬこ:2018/04/16(月) 00:33:01
>>77
よしりんさんおやすみなさい〜( ´ ▽ ` )ノ

79よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/16(月) 07:23:49
>>78
マフラーぬこ、乙ばぁい(^o^)/

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

80よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/16(月) 07:25:10
どういう訳だか、昼間は書く気になれんばぁい(^_^;)

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

81ようこ:2018/04/16(月) 08:36:59
おはようございます。
(したらば)デビューです。〜〜入れるかな。

82マフラーぬこ:2018/04/16(月) 14:43:10
皆さんこんにちは〜( ´ ▽ ` )ノ
>>79
よしりんさん乙あり〜♪
>>80
まぁ、そういうもんでしょう(・∀・)
>>81
ようこさんいらっしゃい〜入れてますよぉ(・∀・)

83よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/16(月) 22:53:40
>>81
あーっ!港のヨーコ横浜横須賀!来てくれてありがとうばぁい(^o^)/

♪あんた、あの娘のなんなのさ

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

84よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/16(月) 22:55:30
>>82
マフラーぬこ、したらばに自分のスレを立てろばぁい(^o^)/

ブログにしてもよかばぁいよ(^o^)/

 (・Θ・)
=(ο┳ο
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爆笑またなーーコマネチ

85よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/16(月) 22:56:17
「水泳教室part3」

ホビングを終えて、キックの練習に入った。
プールサイドの側溝を掴んでのキックから。

「足に力を入れないで付け根部分からムチをしならせるイメージで、やってみて」…フミトくんが言う。

「わかった」ノブが返事する。

「うん、それでいい。あと両足の親指が触れ合うくらいに少し内股にしてみて」さらにフミトくんが言う。

「OK!」ノブは再び言われるがままやってみた。

「いいよ、そんな感じ。なかなか筋がいいよ」フミトくんが言うと

ノブは少しムカついたような嬉しいような不思議な気持ちにかられた。

それからコースのスタート地点の壁を蹴り、
顔を水につけたままで息継ぎは、しないが少しずつ鼻から息を吐きながらの
グライドキック約10メートルを、2〜3回繰り返した。

次に顔は水につけたままで視線を真下じゃなく
伸ばした両手の指先を見ながらのグライドキックを繰り返した。

そして初日最後の練習としてビート板を使って息継ぎをしながら、
12.5メートル進む練習を数回、繰り返した。
その際の息継ぎは、6秒に1回といった指示だった。
ラスト25メートルを1往復して初日の練習を終えた。

帰り道、ノブは思った。

“なんだか学校で習った練習と違うけど充実感あるなぁ〜"…と

そんなことを思いながら歩き出したノブにフミトくんが言った一言にノブは、感心した。

「スポーツも勉強も理論に基づいて合理的な練習をしなければ意味ないんだよ。
学校の担任の気合いと根性だけでガムシャラにやっても疲れるだけで時間の無駄だよ。

目標設定をして、その為に何をすべきか設定してこなしていけば自ずと目標達成出来るさ」…さらりと言い放つ、この10歳のガキにノブは驚きと感心の畏敬の念を覚えるのであった。

“惚れてまうやろー"

そんな気持ちになったのだ。

今日は、ここまで。
つづく………



 (・Θ・)
=(ο┳ο
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爆笑またなーーコマネチ

86マフラーぬこ:2018/04/16(月) 23:36:00
>>84
丁重にお断りしますm(_ _)m(笑)
>>85
ノブ良いお友達をもったねぇ(・∀・)
明日も楽しみにして待っているねぇ(・∀・)

87よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/17(火) 22:10:44
二回目の“水泳教室"では、ストローク(腕のかき)を中心に行われた。

まず準備体操をした後、ホビングのウォームアップ。

そして前回のキックを10分くらい復讐して
「さあー今回は何を教えてくれるんだろう?」

…そんなふうに思いながらスタート地点の壁付近でノブは、その場ホビングをしていた。

「今日は、ストローク…腕のかきかたを練習しよう」フミトくんが切り出した。

「ちょっと、その場で泳がなくていいから立ったままで腕のかきをしてみせてよ」フミトくんが言うので、

「うん、いいよ」
ノブは学校で教えてもらった通り、
まず両腕を肩の延長線上に構えた後、
指先を閉じて右腕から真っ直ぐ下に回して元の肩の延長線上に戻した。

そして左腕を回そうとしたところフミトくんが、割って入って動きをとめた。

「はい、やめて…やっぱり知らないよな、無理もない」フミトくんがつぶやくように言うのでノブは反論した。

「なんでだよ、先生が言っていたじゃん」ノブが少し怒りながら言うとフミトくんは答えた。

「うん、先ずは指先を揃えなくて力まず普通に伸ばす感じだよ。
腕も肘を伸ばしたままだと疲れるでしょ?」

…そう言われればそうだな。確かに疲れるよな。
ノブは思った。

フミトくんは自分で動きを見せながら説明してくれた。

「指先は無理に閉じないで自然な感じで腕を伸ばす。
次に水中では肘を曲げるんじゃなくて肘を立てて体の中心に腕を持ってくる。
このとき、手首と肘は曲げない。肘を立てたままで肘から手のひらで水をかき集める感覚だよ。
そして水を胸までかき集めたら、太ももに一気に押し出す。
そのときも肘を支点にして水を押し出してやるんだ。」

…あまりのカルチャーショックにポカーンとしていたノブ。

次にフミトくんは実際に数メートル泳いで見せた。

そしてフミトくんの言葉にノブは、新たなカルチャーショックに見舞われた。

「腕を回すんじゃない。水をかき集めて後ろへ押し出す。これが水中での腕の使い方のコツ。
そして押し出した腕は、力を抜いて水上に出してまた肩の延長線上に戻す。
戻す時も肘を支点に完全にリラックスさせながら戻すんだよ。

これがプルとリカバリー。」

「えっ?プリン?」ノブが聞き返す。

「プリンじゃなくて…プルだよ“引く"って意味。
つまりは腕のかきだよ。
リカバリーは戻すって意味ね。」

フミトくんのレクチャーは担任の先生の授業よりもわかりやすかった。

プルの練習はつづく。


今日は、ここまで。
つづく…………

明日は病院の診察&点滴があるので副作用により書けんかもしれんばぁい(^_^;)

 (・Θ・)
=(ο┳ο
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爆笑またなーーコマネチ

88KD ◆H0vSTaxlHU:2018/04/17(火) 23:11:57
なんと!嫌がらせ[スマンねw]のような大作が!!
バッテリーが不安定なのでまだ未読だが頑張れ!!

89マフラーぬこ【team月乃きら】 ◆4tJhPf.y9A:2018/04/17(火) 23:25:30
ノブとフミト君は良い関係だねぇ(・∀・)
明日はくれぐれも無理しないようにゆっくり休んでねぇ(・∀・)

90よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/18(水) 06:41:22
>>88
あーっ!KD来てくれてありがとうばぁい(^o^)/

アメーバブログで、書いている物をコピペしとるばぁい(^o^)/
バッテリーが弱いのにスマンばぁい(^_^;)
レスつけても、つけなくても自由ばぁい(^o^)/

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
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91よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/18(水) 06:42:54
>>89
ありがとうばぁい(^o^)/

てか急にトリップつけて、どうしたんだ?

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

92マフラーぬこ【team月乃きら】 ◆4tJhPf.y9A:2018/04/18(水) 07:56:45
>>91
よしりんさんおはよう(・∀・)
前にねぇ偽物が現れた事があったからこのスレには来ないと思うけど念の為(・∀・)www

病院に気を付けて行ってらっしゃい〜(・∀・)

93KD ◆H0vSTaxlHU:2018/04/18(水) 23:31:16
乙〜!\(Φ、Φ)/〃
     
途中まで読んだよ
クイズ番組勝ち組の賞品は何だったんだね?

94よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/19(木) 21:14:19
>>92
なんやて!
マフラーぬこの成りすましなんかして何がオモロイんや?
物好きな奴もいるもんだな(^_^;)

病院は無事に終わったばぁい(^o^)/
ありがとうばぁい(^o^)/

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
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95よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/19(木) 21:16:01
>>93
パウンドケーキと饅頭一箱だったばぁい(^o^)/

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

96よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/19(木) 21:16:35
《ちょっと飽きてきたので、はしょります(笑)》

それから息継ぎ無しのプルの練習を徹底的にして、
だいぶ形が様になってその日の練習を終えた。

帰り道フミトくんから受けたレクチャーは、これまたノブを驚かせた。

「平泳ぎ以外の3泳法は、プル(手のかき)が7、キックが3くらいの力の割合なんだよ。
キックはバランスを取るものくらいでいいよ。」
さらりとフミトくんは言った。

「なんやて!今までキックの方が泳ぐ為の比重が高いと思っていたぞ!」

しかしプルの練習をしてみて、
手のかきの推進力を実感したノブは一方で、なるほどザ・ワールドな気持ちでもあったのだ。

感謝の意味を込めてノブは駄菓子屋で、フミトくんにガリガリくんをおごってあげたのだった。

次の練習はブレス(息継ぎ)に入った。
右側に顔を出してブレスすることを選択して、
キックと片手(右手)によるプル、
いわゆる片手クロールをだいたい習得出来たので、その日の練習を終えた。

帰り道、今度はフミトくんが駄菓子屋でノブにコカ・コーラをおごってくれてノブは「昨日、俺がおごったから、これであいこだな」…と妙に納得したのであった。


今夜は、ここまで。
つづく……

次回で水泳教室は終わります。


 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

97マフラーぬこ【team月乃きら】 ◆4tJhPf.y9A:2018/04/20(金) 00:04:44
>>93
KDさんこんばんは〜( ´ ▽ ` )ノ
>>94
よしりんさんこんばんは〜( ´ ▽ ` )ノただ意地悪されただけで済んだよぉwww
>>96
いいなぁ〜ノブとフミト君(・∀・)ほのぼのするお(・∀・)

98KD ◆H0vSTaxlHU:2018/04/20(金) 19:30:19
乙〜!\(Φ、Φ)/〃
     
>>95 よしりん乙だぜ!m9(Φ、Φ)ο〃
成る程〜、美味かったか?
     
>>97 マフラーぬこさん乙です!\(Φ、Φ)/〃 ← これでも笑顔なのである
     
フミトくんは大人だなあa(_ _ )/〃

99マフラーぬこ【team月乃きら】 ◆4tJhPf.y9A:2018/04/20(金) 22:48:36
>>98
KDさんこんばんは〜( ´ ▽ ` )ノ良い笑顔ですお(・∀・)

100よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/21(土) 00:23:57
>>97
なんだ!ただの意地悪か?(^_^;)

まぁ、昔の2ちゃん時代のぽっくんみたいな攻撃されなくて良かったばぁいな(^o^)/

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

101よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/21(土) 00:25:30
>>98
KD乙ばぁい(^o^)/
美味かったばぁいよ(^o^)/

ってノブも大人だろーが(>o<")

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

102よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/21(土) 00:26:21
「水泳教室part6」

夏休みも、あと残り10日余りになった頃にノブとフミトくんは、
クロールの完成を目指した。

これまでやってきたキック、プル、片手クロール…
これらを組み合わせたコンビネーションで完成とした。

まずは、ひとつひとつを復習していった。

片手クロールで息継ぎとフォームに気をつけて練習していた時にノブは、
息継ぎが楽に感じた。

「いける!」…ノブが実感したのと同時にフミトくんが、
「よしっ!いけるぞ!」と笑顔で言ってくれた。

「最後にクロールで50メートルやろう!」

「なんやて!50やと!(*゜Q゜*)」意外な一言にノブは驚いた。

“普通は片道だけの25じゃないんかいな?"
呆気にとられていたノブにフミトくんが続けて言う。

「速く泳ぐんじゃなくて、息継ぎのタイミングと全体のフォームを意識して楽に泳ぐことを第一にやってみて」

今まで続けて50メートルを泳いだことなんてなかったノブは不安だったが、
「やるしかない」と覚悟を決めて、フミトくんの言う通りに楽に泳ぐことを意識して泳ぎだした。

「ブクブク…パッ!」右手が、かききると同時に顔を素早く横にあげて息を吐ききり素早く息を吸って水中に戻す。

タイミングがバッチリだ!

25メートルの壁についても苦しくない。
壁に両手を付くと同時に体を反転させてターンした。
(ちなみにクイックターンは練習しなかった)

復路の半分まで来ても苦しくない!

ノブは泳ぎながら涙が溢れてきた。

泳げる嬉しさもさることながら、
一円の徳にもならないことを真剣に教えてくれたフミトくんに感謝の気持ちで一杯だった。

ついに50メートルを泳ぎきったノブに、フミトくんが自分のことのように喜んでくれた。

「ありがとう!本当にありがとう!」ノブがお礼の言葉をフミトくんにかける。

「いやいやノブにセンスがあったからだよ!
よく頑張ったね」

労うフミトくんにノブは、ただただ感謝の気持ちで一杯だ。

帰り道、ノブは初めてフミトくんにコカ・コーラをおごった。

2学期始めに水泳のテストがあり、ノブはクロールで最高評価の5をもらった。

しかし、この時はクロールだけじゃなく平泳ぎのテストも同時にあった。

平泳ぎは練習していなくて、なんとか泳げたものの、
プル(手のかき)とキックとブレスのタイミングがイマイチで5段階の3であったのだ。

相殺されて結局4だった。
水泳の授業が終わってからフミトくんが苦笑いしながらノブの肩を叩きながら言った。
「来年は、平泳ぎを練習しようね」


今夜は、ここまで。
ノブの物語はつづく…


 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

103KD ◆H0vSTaxlHU:2018/04/21(土) 14:42:53
乙〜!\(Φ、Φ)/〃
     
>>99 マフラーぬこさんありがとう〜!\(Φ、Φ)/〃
     
>>101 よしりん、美味かったのなら良かった!m9(Φ、Φ)ο〃

104マフラーぬこ【team月乃きら】 ◆4tJhPf.y9A:2018/04/21(土) 17:51:07
>>100
そして今は変なのに付きまとわれているwww
>>102
ノブとフミト君の息がぴったりなのが良いねぇ(・∀・)
>>103
KDさんこんばんは〜( ´ ▽ ` )ノ

105ようこ:2018/04/21(土) 18:30:09
(したらば)入れて良かったYO-。
マフラーぬこちゃん、よろしく哀愁〜〜〜。

そうだ、(フミト君)はお医者さんになったんだね。
(♪ナイスガイ)になってるかな。

106よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/21(土) 18:55:49
>>103
うむ(^_^;)

だけど虎屋のきんつばの方がよかばぁい(^_^;)

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

107よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/21(土) 18:57:23
>>104
なんやて!(*゜Q゜*)

変なのって誰や!(*゜Q゜*)

フミトくんとは、バロムワンの仲だったからな(^o^)/

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

108よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/21(土) 18:58:34
>>105
うむ(^_^;)ナイスガイばぁいよ(^o^)/

ぽっくんは見事にはずれたばぁい(^o^)/

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

109よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/21(土) 22:28:01
「転校生」

4年の2学期に入ると同時に転校生が来た。
大阪から来た男子だ。

阪神タイガースの帽子を被った、その男子は自己紹介では人見知りせずに、
大阪弁で早口で、捲し立てていきなり笑いをとっていた。

ノブは驚いた。
“見知らぬ人前で、よくもまぁ〜あんなにぺらぺらと喋れるもんだな"

なんて感心していると先生が、転校生の席を一番後ろの角の席だったノブの隣に指名した。

ニコニコしながらノブの隣に座った大阪弁の転校生は「いろいろ教えてな!よろしゅう」…なんて気安く語りかけてきた。

“うわぁ〜関西人苦手だわ〜"

コテコテの大阪弁の転校生は名前を森永くんと言った。

放課時間にノブが「森永チョコボールと何か関係あるの?」と真剣に訊くと
森永くんは「ノブやんオモロイなぁ〜」…と大笑いした。

“なんやて!ノブやんだと"…その馴れ馴れしさにノブは少し戸惑いながらも、
オモロイと言われたことがうれしくて「そうかなぁ〜へへへ」…と愛想笑いをするのだった。

それから少しずつ、うちとけていき、
ノブは、ここぞとばかりにカトちゃんや志村ケンの物まねを披露した。

フミトくんや他の友達は笑っていたが何故か森永くんは笑わず、
「ちょっと、そう言うのは違うわ。おもんないわ」…

はっ?ノブの渾身の物まねが初めて否定されてノブはショックだった。
…と同時に対抗心から「じゃあ森永くんが何かオモロイことしてみせてよ


ノブが、そう言うと森永くんは真剣な表情で「う〜ん、何かするとかと、ちごうて日々の生活の中で自然に起きる笑いが、笑いやで〜」

“出来る!こいつは手強い"と思った矢先、椅子に座ろうとしてわざとコケるコケ芸を見せてくれた。

ノブを含めて皆、爆笑の渦に包まれた。

“スゲーな(*゜Q゜*)"…お笑いの真髄に出会った気持ちになり、ノブは興味を持った。
それから、いろんなお笑いの技を教えてもらった。

なかでもノリツッコミには感心して、おっさんになった今でも、
ノリツッコミのボケには自然とノリツッコミが出来るようになったのだった。

ただ阪神タイガースファンと言うことが、
巨人ファンのフミトくんとノブには、ネックであり一緒に野球の会話は出来なかった。


今日は、ここまで。
ノブ物語はつづく………


 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

110マフラーぬこ【team月乃きら】 ◆4tJhPf.y9A:2018/04/22(日) 00:34:51
皆さんおやすみなさい〜( ´ ▽ ` )ノ
>>105
ようこさんこんばんは〜( ´ ▽ ` )ノよろしくですお(・∀・)
>>107
名無しさんだから分からないのぉ(´Д` )
前の人とは違うからまた別な人だわぁ(´Д` )
>>109
西と東では笑いのツボが違うからねぇ(´Д` )
巨人VS阪神かぁ…こりゃあ相入れないなぁ(´Д` )
私の家族は人気のセVS実力のパだったからなぁwww
もちろんわたしはパ派で肩身が狭かった(´Д` )

111よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/22(日) 08:59:24
>>110
まぁ基本的に、ストーカーは名無しだろうな(^o^)/

うむ、東と西じゃあ笑いのツボが違うばぁい(^_^;)

なんやて!パ・リーグファンやと(*゜Q゜*)

変わっているばぁいな(^_^;)

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

112KD ◆H0vSTaxlHU:2018/04/22(日) 13:25:11
乙〜!\(Φ、Φ)/〃
     
>>104 マフラーぬこさんどうも〜!a(_ _ )/〃
       
>>106 よしりんは虎屋が好きかあ、お大尽だなあwヾ(Φ、Φ)ノシ
     
>>110-111 お二方、
東京もんだが日本ハムファイターズファンの我輩であるσ(Φ、Φ)/〃

113マフラーぬこ【team月乃きら】 ◆4tJhPf.y9A:2018/04/22(日) 18:00:35
皆さんこんばんは〜( ´ ▽ ` )ノ
>>111
よしりんさんお誕生日おめでとう111getおめでとう(^ー^)ノ
   *'``・*。
    |    `*。
  ,。∩    *
+  (´∀` ) *。+゜
`*。 ヽ、 つ *゜*
  `・+。*・'⊃+゜
  ☆  ∪~。*゜
   `・+。*・
>>112
KDさんこんばんは〜( ´ ▽ ` )ノおぉ〜同士よぉ〜(・∀・)
私は試される大地民だから日ハムファンだお(・∀・)
札幌ドームには10回位観戦に行ってるよぉ〜(・∀・)
でも、元々日ハムは東京だものねぇ(・∀・)

114よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/22(日) 23:31:20
>>112
なんやて!(*゜Q゜*)

虎屋は、お大尽なのか?
寅さんが居る気さくな和菓子屋と違うんかあ?

>>113
祝ってくれてありがとうばぁい(^o^)/

でっかいどー(^o^)/
北海道(^o^)/

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

115よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/22(日) 23:32:12
「箕浦くんとフミトくん」

ノブが幼稚園の年長から小学2年生の頃までは仮面ライダーのライダースナックが流行った。

スナック菓子にライダーカードがオマケとしてついていて、
皆カード欲しさに少ないお小遣いから捻出して競ってライダーカードを集めたもんだ。

3年生くらいから仮面ライダーV3も終わり、ノブの周囲では仮面ライダー人気は下火になり、プロ野球に移行していった。

当時のプロ野球は今では考えられないくらい人気があった。
テレビも連日、巨人戦を中心として放映していた。
プロ野球が長引き、テレビ放映が延長されるなんて当たり前で、
ドラマやバラエティー等は、当然のように後回しにされていたのだ。

現在のように地上波では、ほとんど放映されなくなったプロ野球しか知らない若者からしたら信じられないだろう。(笑)

学校に行けば、昨夜のナイターの話題で盛り上がっていたのだった。

秋も深まってきた2学期の中間くらいに事件は起こった。

10月の下旬から11月の上旬頃だったと思う。

とある日曜日、ノブはクラスメート5〜6人くらいで、空き地で野球遊びをした。

夕方になり日も暮れかかってきたので帰ることにした。

帰る方向が同じだったノブと箕浦くんとフミトくんの三人はケンちゃん家の駄菓子屋によることにした。

三人は、駄菓子屋に着くなりプロ野球スナックとジュースを、それぞれ買った。

駄菓子屋横に設置された背もたれのついた赤色のペンキが所々剥げてきて、
木目が剥き出しになっている古ぼけたベンチに座ってジュースとスナック菓子を楽しもうと決めたのだった。

小腹が空いて喉がかわいていたノブは、
コカ・コーラを飲みつつプロ野球スナックを交互に食べながらカードの袋を開封しようとした。
「巨人の高田繁が出たらいいなぁ〜」なんてワクワクしていた。


今日は、ここまで。

つづく………



 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

116マフラーぬこ【team月乃きら】 ◆4tJhPf.y9A:2018/04/23(月) 00:29:18
大人になってからプロ野球チップスを大人買いした事があるよぉ(・∀・)www

117KD ◆H0vSTaxlHU:2018/04/23(月) 21:23:18
乙〜!\(Φ、Φ)/〃
     
>>113 マフラーぬこさん乙〜!ヾ(Φ、Φ)ノシ
おお!同士でしたか^^
ファイターズが東京から離れた時は残念だったけど、
北海道で歓迎されて良かった!
     
>>114 よしりん乙〜!ゞ(Φ、Φ)/〃
我輩が知っている虎屋は、1本5千円の羊羮があるぞw

118マフラーぬこ【team月乃きら】 ◆4tJhPf.y9A:2018/04/23(月) 23:17:44
>>117
KDさんこんばんは〜( ´ ▽ ` )ノ
私は幼少期から実力のパ派だったので大歓迎だったのですが、巨人ファンが多いのでどうしたものかと言われてました(´Д` )
新庄剛志選手が加入となると直ぐに手のひらを返してファイターズファンが増えてびっくり(・∀・)
そして今に至るのですお(・∀・)
あの有名な『稲葉ジャンプ』ですが近隣が揺れ調査をしたら震度3ぐらいだったそうですお(・∀・)

119よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/24(火) 00:37:21
>>116
なんやて!(*゜Q゜*)

いくらくらいだね?
カードは巨人の坂本出たか?
 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

120よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/24(火) 00:39:21
>>117
なんやて!(*゜Q゜*)

いくらなんでもボッタクリの悪徳商売だろーが(>o<")

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

121よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/24(火) 00:42:00
>>118
へぇ〜新庄がね〜(^_^;)

えっ?稲葉ジャンプが震度3やと(*゜Q゜*)

それは、ちょっといくらなんでも大袈裟だろう?(^_^;)

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

122よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/24(火) 00:42:45
「箕浦くんとフミトくんpart2」

ノブはドキドキしながらカードを開封した。
袋からゆっくりとカードを引き出して見てみる。
「なんだ!中日の高木モリミチかよ!」
残念がりながらも一応、ポケットにカードをしまいこむノブ。

…と、その時だった。
真ん中に座っていた箕浦くんが右隣に座っていたノブの前を横切り、
ベンチの横にあったごみ箱にスナック菓子を捨てた。

呆気にとられながらノブは箕浦くんに訊いた。
「どうしたの?お腹でも痛いの?」

すると箕浦くんは笑いながら予想外の返事をしてきた。
「別にお腹なんか痛くないよ。いらないから捨てただけだよ。
欲しかったらどうぞ。」

“なんだと!捨てた物を食べてもいいだと!"

ノブは「そうなの!?じゃあ、お言葉に甘えて頂こうかな…ヘヘヘ」

少し惨めな気持ちになりながらも卑しいノブは、
捨てられたスナック菓子を取り上げた。

すると今まで黙っていたフミトくんが突然、怒りながら大声をあげた。

「ノブ!食べるな!」

さらに捲し立てるフミトくん。
「箕浦くん!譲るならまだしも食べ物を捨てるとは何事だ!
世界には食べたくても食べられずに餓死していく子ども達が大勢いるんだぞ!」

少し間を置いて箕浦くんが反論した。
「じゃあフミトくんが餓死していく子ども達を救えばいいじゃんか」

フミトくんも反論する。
「そう言うことじゃなくて、食べ物を粗末にするな!って言いたいんだよ。」

険悪な沈黙が流れ三人は無言のまま散り散りに帰っていった。

ノブはフミトくんの言葉に考えさせられながらも
“まずいな、箕浦くんと仲が悪くなると箕浦くん家に遊びに行けなくなる。
そしたらケーキやジュースを貰えないな"
(ノブよ!お前ってやつは……)

そんな姑息で卑しいノブを安堵させる事態が夕食後に訪れた。

夜、7時くらいに玄関のチャイムが鳴った。

「はーい」母親が玄関を開けて何やら笑顔で話し込んでいる。

何事だろうとノブが奥から覗いてみると、
そこにはうなだれた箕浦くんと箕浦くんのお母さんが菓子折りを携えて謝っていた。

母親から話を聞かずともノブは理解すると共に、
これからも箕浦くん家のおやつにありつけることに安堵したのであった。(笑)

次の日の月曜日、学校でフミトくん家にも謝罪に行ったことをフミトくんから伝え聞いた。

三人は照れ笑いしながら、また元の関係に戻ったのであった。

めでたし、めでたし。

今日は、ここまで。
ノブ物語はつづく……


 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

123マフラーぬこ【team月乃きら】 ◆4tJhPf.y9A:2018/04/24(火) 00:43:39
>>119
よしりんさんこんばんは〜( ´ ▽ ` )ノ
値段は忘れちゃったわぁ(汗)何せ大人買いだからねぇ(・∀・)
今から10年以上前の事だからねぇ…
パ派なのでセのチームのお名前が分からないのぉ(汗)
今は両リーグの選手のお名前もあまり分からない(汗)

124マフラーぬこ【team月乃きら】 ◆4tJhPf.y9A:2018/04/24(火) 00:46:28
>>121
本当だお(・∀・)ニュースでもやってたからねぇ(・∀・)
ちなみにボンジョビのライブの時も震度3だったお(・∀・)

125マフラーぬこ【team月乃きら】 ◆4tJhPf.y9A:2018/04/24(火) 00:50:10
>>122
3人仲良しに戻って良かったですお(・∀・)
でも、箕浦君は反省しないとねぇ…
フミト君は嫌われるかもしれないのに言えるって流石だねぇ…
ノブよぉ(笑)丸く収まって良かったねぇ(笑)

126KD ◆H0vSTaxlHU:2018/04/24(火) 19:25:05
乙〜!\(Φ、Φ)/〃
     
>>118 マフラーぬこさんどうも〜!ゞ(Φ、Φ)/〃
そんないきさつがありましたかあ・・・
ファイターズが北海道で受け入れられて良かったです^^
そして、スタンドが壊れないようにw
     
>>120 よしりん乙〜!ヾ(Φ、Φ)ノシ
高い羊羮もあるらしいが高い羊羮もあるという ← 高いのばかりだw
     
やはりフミトくんは大人だなあ

127マフラーぬこ【team月乃きら】 ◆4tJhPf.y9A:2018/04/24(火) 23:34:38
>>126
KDさんこんばんは〜( ´ ▽ ` )ノもう大丈夫ですお(・∀・)
稲葉さんが引退したのでそんなに揺れないみたいですお(・∀・)

128よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/25(水) 00:27:51
>>123
確かに最近の選手は、あんまり名前がわからんばぁいな(^_^;)

印象が薄いって言うか個性的で魅力ある選手が少ないのか(^_^;)

贔屓の巨人でも若手は、あんまりわからんばぁい(^_^;)

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

129よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/25(水) 00:29:24
>>124
んなアホな(^_^;)

震度3って言ったら相当やぞ(^_^;)

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

130よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/25(水) 00:30:26
>>125

ハッハッハッ(^o^)/

ぽっくんのおかげばぁい(^o^)/

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

131よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/25(水) 00:32:04
>>126
5千円のヨウカンなら、いきなりステーキの方が よかばぁい(^o^)/

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

132よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/25(水) 00:33:47
今夜は都合により『長距離走者の孤独』は、お休みします。

悪しからずm(__)m

明日は、やる予定ばぁい(^o^)/

みなさん、おやすミンチ(-_-)
すぅすぅ・・・
      /\___
     /__ヾ  )
   /(-Θ-*)~◎/
   / ̄U⌒ U⌒ ̄)
  / ∴∵∴∵ /
`/ ∴ぷぅ〜∵/
(______ノ
爆笑またなーーコマネチ

133マフラーぬこ【team月乃きら】 ◆4tJhPf.y9A:2018/04/25(水) 01:05:48
>>129
近隣には高層マンションとかあるんだと思うよぉ…

134マフラーぬこ【team月乃きら】 ◆4tJhPf.y9A:2018/04/25(水) 01:06:17
>>132
よしりんさんゆっくりおやすみ〜( ´ ▽ ` )ノ

135よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/25(水) 22:30:30
>>133

なるほど…耐震や免震施工が施されていないんだな。

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

136よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/25(水) 22:31:41
>>134
はいよ(^o^)/

ありがとうばぁい(^o^)/

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

137よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/25(水) 22:32:25
「柿泥棒」

もうすぐ12月になろうかとする秋も深まった11月下旬のことだった。

学校が終わってノブとフミトくんは、いつものように談笑しながら下校していた。

もうすぐノブん家に着こうかとするT字路の曲がり角を曲がった時、
10メートルほど先の2軒隣の家の壁の上にホームレスみたいなオッサンが立っていた。

ノブとフミトくんは驚き少し後ずさりをして、
角に隠れ身を低くしながらオッサンを見ていた。

ホームレスのオッサンは、周囲を見回してから壁のすぐ近くに植えてある柿の木から柿を3個ほど、もぎ取っている。

“あっ!柿泥棒だ"

ノブとフミトくんを声を発せずとも目と目で会話した。

と、そのときだった!

「柿泥棒ーー!」

柿の木の住人で、その家のお爺ちゃんと思われる人の大声が閑静な住宅街にこだました。

オッサンは壁からジャンプして降りて逃げ出した。

少し周囲を見回してからオッサンは、こともあろうにノブとフミトくんがいる方向に向かって走ってくるではないか。

「うわーっ!」

ノブは咄嗟に物陰に隠れた。

次の瞬間、ノブは我が目を疑うほど驚いた。

なんとフミトくんが、道路の真ん中に立ちはだかり両手を広げて制止しようとしていた。

眼前まで迫ってきた柿泥棒は「どけ!ガキ!」と叫びフミトくんを突き飛ばした。

柿泥棒が見えなくなるのを確認してからノブは、フミトくんに駆け寄った。

「大丈夫か?フミトくん!」
心配して声をかけると

「いててて…まぁ〜大丈夫だよ」

少し照れ笑いしながら返事をするフミトくんの右肘と右膝から少し出血していた。

柿を盗られた家のお爺ちゃんが直ぐに駆け寄ってきてフミトくんの手当てをしてくれた。

間もなくしてパトカーが到着した。

お巡りさんが救急車を呼ぼうとしたがフミトくんは頑なに拒んだ。

お爺ちゃんとノブとフミトくんは、その場で事の成り行きを説明した。

そして柿泥棒は、間もなく逮捕されたのだった。

ノブは内心「勇敢なフミトくんは誉められるのだろうな」

…と思いきや意外な言葉が、お巡りさんから返ってきた。

『フミトくんの行動は勇敢だけど、二度とこんな真似をしたらダメだよ。
ノブくんが逃げて隠れたのは正しい行動だったよ。
フミトくん!幸い軽いかすり傷で済んだけど、非常に危険な行動なんだよ。
下手したら殺されちゃうからね。
こんな時は、先ず逃げることが大事なんだよ。
そして大人に助けを求めるんだよ。』

諭すように言うお巡りさんの言葉を理解したようにフミトくんは、
お巡りさんの目をしっかり見て「はい、わかりました」と返事した。

ノブのお母さんやフミトくんのお母さん、
近所の人達が集まってきた捕物劇も巻く引きしようとした。

別れ際にフミトくんから声をかけられた。

「ノブは凄いな!咄嗟に正しい行動をとれたからな。
俺もノブを見習うよ。」

……「まあね!実は俺も立ち向かおうとしたけど、後々のことを考えて隠れたのさ」

夕暮れの住宅道路には、にやけるフミトくんと、ひきつりながら笑うノブが居たのであった。(笑)


今日は、ここまで。
つづく…………


 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

138マフラーぬこ【team月乃きら】 ◆4tJhPf.y9A:2018/04/26(木) 00:53:15
>>137
ノブとフミト君のサスペンスだねぇ(・∀・)
でも、フミト君がかすり傷程度で済んで良かったねぇ(・∀・)

139よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/26(木) 20:44:46
>>138
まったくばぁい(^_^;)

それにしても…今でもあのときの恐怖は忘れんばぁい(^_^;)

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

140よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/26(木) 20:47:04
「お父さん」

銀杏の葉が道路を埋め尽くし寒さが増してきた12月の始めのことである。

ノブが学校から帰ってくると、お父さんが居た。

「ただいま〜」
ノブは、いつものように大きな声で“ただいま"をした。

「おう、帰ってきたか?」お父さんは、台所のテーブルの椅子に腰かけて、お茶をすすりながら新聞を読んでいた。

「ちょっと今から動物園に行こう」

突然の提案にノブは戸惑った。
「えぇ〜でも、フミトくんと遊ぶ約束したから…」ノブは返事をした。

お父さんは諦めてくれるかと思いきや、
「電話で断りなさい。なんならお父さんが、かけてやるから」

「えぇ〜恥ずかしいから、自分で電話するよ」
ノブは父親の強い意思を感じ取り、突然の提案に従った。

確かに以前から動物園に行きたいと言っていたノブではあったが、
突然だから少しめんどくさい気持ちであった。

“それにしても急だな〜…どうしたんだろう?"
「ところでお母さんや弟や妹は?」ノブが訪ねる。
「あぁ〜三人は、さっき買い物に行ったよ、
だから都合がいいんだよ」

父親の返事に、ますます意味がわからなくなったノブ。

親父のホンダスーパーカブの後部座席にまたがり、
2ケツで二人は地下鉄に向かったのであった。

つづく……


今日は、ここまで。
 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

141KD ◆H0vSTaxlHU:2018/04/26(木) 21:46:28
乙〜!昨日はバッテリーが回復しなかったぜw\(Φ、Φ)/〃
     
>>127 マフラーぬこさんどうも〜!ゞ(Φ、Φ)/〃
それなら安心w
我輩も今はライトファンなので選手の名前がわかりませんw
     
>>131 よしりん乙〜!ヾ(Φ、Φ)ノシ
いきなりステーキは高いらしいなあ?
入ったことないやw

142マフラーぬこ【team月乃きら】 ◆4tJhPf.y9A:2018/04/27(金) 00:27:35
>>139
よしりんさんこんばんは〜( ´ ▽ ` )ノ
>>140
動物園かぁ…もう何年行っていないのだろう…
>>141
KDさんこんばんは〜( ´ ▽ ` )ノ
木田さんのゴッドハンドで引き当てた子の名前すらもう浮かんでこない(・∀・)www

143よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/27(金) 07:50:09
>>141
KD乙ばぁい(^o^)/

なんやて!(*゜Q゜*)
いきなりステーキって高いんか?

立ち食いのくせに偉そうばぁいな(>o<")
 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

144よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/27(金) 07:51:31
>>142

動物園ってのは滅多に行かないからな(^_^;)

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

145KD ◆H0vSTaxlHU:2018/04/27(金) 17:39:55
乙〜!\(Φ、Φ)/〃
     
>>142 マフラーぬこさんどうも〜!ヾ(Φ、Φ)ノシ
清宮のことかなw
2軍で活躍してますね^^
     
>>143 よしりん乙〜!ゞ(Φ、Φ)/〃
ペッパーランチよりずっと高いらしいぜ

146マフラーぬこ【team月乃きら】 ◆4tJhPf.y9A:2018/04/27(金) 19:03:12
>>144
よしりんさんこんばんは〜( ´ ▽ ` )ノ行く人は年間パスを持っているそうですお(・∀・)
>>145
KDさんこんばんは〜( ´ ▽ ` )ノそうです!!清宮幸太郎君です(・∀・)は〜スッキリしました(・∀・)

147マフラーぬこ【team月乃きら】 ◆4tJhPf.y9A:2018/04/27(金) 22:02:01
よしりんさんこらー!!心配するじゃないかぁ!!
無理しないで横になりなさい!!

148よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/27(金) 22:06:19
>>145
ペッパーランチってなんだね?店名か?
知らんばぁい(^o^)/

ペッパー警部なら知っているばぁい(^o^)/

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

149よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/27(金) 22:08:16
>>146
うむ(^_^;)
年間パスは名古屋も同じく(^_^;)

毎日、行くんかな?(^_^;)

ムツゴロウさんかよ(^o^)/
 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

150よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/27(金) 22:08:20
>>146
うむ(^_^;)
年間パスは名古屋も同じく(^_^;)

毎日、行くんかな?(^_^;)

ムツゴロウさんかよ(^o^)/
 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

151よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/27(金) 22:09:29
>>147
先回りするんじゃない(^o^)/

もう大丈夫ばぁい(^o^)/

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

152よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/27(金) 22:10:12
「お父さんpart2」

1時間弱で東山動物園に到着したノブ親子は、
閉園時間、間もない2時間程を急いで楽しむのである。

やっぱり動物園と言えばゾウとキリンとライオンがメインだ。

ゾウやキリンの大きさに驚き目を輝かせて喜ぶノブ。
ライオンの迫力に怯えながらも恐々見物した。

お父さんは動物よりも、動物を見て喜んでいるノブの表情を見ながらニコニコしていた。

「ノブ、楽しいかい?」
お父さんが訪ねる。

「うん、2年生の時の遠足で来たときよりも、
お父さんと一緒に来られた今日の方が楽しいよ。」ノブは本音を言った。

「そうか、それは良かった。」
お父さんは少し照れ笑いを浮かべながらノブの頭を撫でた。

ノブもデレデレだった。

初めて父親と二人で訪れた動物園が楽しかった……
と言うよりも以前、酒を飲んでは暴れていた怖い父親が、
酒を控えて優しくなってくれたことがノブ少年には、このうえない喜びであった。

「ちょっとお腹空いただろう?
あそこの食堂で何か食べよう。」
お父さんは売店を兼ねた食堂を指差しながらノブに語りかけた。

食堂と言っても、大したメニューは無くて
カレーライス、うどん、そば、カツ丼くらいのファストフード的な物とビールとジュースくらいだった。

ノブは、天ぷらうどんとコカ・コーラを注文して、
お父さんはカツ丼とビールを注文した。

ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ…「く〜っ!うめーな〜」

喉を鳴らしながら美味そうにビールを飲む父親を真似て、
ノブもコカ・コーラを飲んでは「く〜っ!うめーな〜」と言った。

『ワハハハハハハハ』
二人で笑い転げた。

“この時間が永遠に続いたらいいのに…"
そんなノブの淡い望みを引き裂く蛍の光と閉園案内のアナウンス。

「そろそろ帰ろうか。」
お父さんが言う。

「そうだね…」
名残惜しそうにノブは、うつむき呟くように返事をした。

少し間を置いて「お父さん!また二人で来ようね!」
ノブは顔をあげて笑顔で言った。

「あぁ〜そうだな、また来よう。」
お父さんも笑顔でノブに返した。

動物園を出て来た道を戻るべく地下鉄へ向かう親子は手をは握りながら笑顔に満ち溢れていた。

だが、幸せこのうえない夢心地の時間も、それほど長くは続かなかったのであった………


今日は、ここまで。
つづく………



 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

153マフラーぬこ【team月乃きら】 ◆4tJhPf.y9A:2018/04/27(金) 22:39:40
>>152
ノブよぉ…お父さんとの嬉しくて少し寂しい動物園だったねぇ…

154KD ◆H0vSTaxlHU:2018/04/28(土) 20:43:01
乙〜!
     
>>146 マフラーぬこさん乙〜!\(Φ、Φ)/〃
スッキリして良かった!!
     
>>148 よしりん乙〜!ヾ(Φ、Φ)ノシ
ペッパーランチはいきなりステーキの系列店で価格設定が低めなんだよ

155KD ◆H0vSTaxlHU:2018/04/28(土) 20:44:52
>>152
動物園ではダチョウも見たかね?

156よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/28(土) 20:57:41
>>153
なんだか切なかったばぁい(^_^;)

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ

157よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/28(土) 21:00:57
>>154
KD、乙ばぁい(^o^)/

なるほど安めの系列店か(^_^;)
ペッパーランチに通う警察官をペッパー警部と言うわけだな(^o^)/

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ


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