したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

長距離走者の孤独

87よしりん# ◆AcVyotaJPw:2018/04/17(火) 22:10:44
二回目の“水泳教室"では、ストローク(腕のかき)を中心に行われた。

まず準備体操をした後、ホビングのウォームアップ。

そして前回のキックを10分くらい復讐して
「さあー今回は何を教えてくれるんだろう?」

…そんなふうに思いながらスタート地点の壁付近でノブは、その場ホビングをしていた。

「今日は、ストローク…腕のかきかたを練習しよう」フミトくんが切り出した。

「ちょっと、その場で泳がなくていいから立ったままで腕のかきをしてみせてよ」フミトくんが言うので、

「うん、いいよ」
ノブは学校で教えてもらった通り、
まず両腕を肩の延長線上に構えた後、
指先を閉じて右腕から真っ直ぐ下に回して元の肩の延長線上に戻した。

そして左腕を回そうとしたところフミトくんが、割って入って動きをとめた。

「はい、やめて…やっぱり知らないよな、無理もない」フミトくんがつぶやくように言うのでノブは反論した。

「なんでだよ、先生が言っていたじゃん」ノブが少し怒りながら言うとフミトくんは答えた。

「うん、先ずは指先を揃えなくて力まず普通に伸ばす感じだよ。
腕も肘を伸ばしたままだと疲れるでしょ?」

…そう言われればそうだな。確かに疲れるよな。
ノブは思った。

フミトくんは自分で動きを見せながら説明してくれた。

「指先は無理に閉じないで自然な感じで腕を伸ばす。
次に水中では肘を曲げるんじゃなくて肘を立てて体の中心に腕を持ってくる。
このとき、手首と肘は曲げない。肘を立てたままで肘から手のひらで水をかき集める感覚だよ。
そして水を胸までかき集めたら、太ももに一気に押し出す。
そのときも肘を支点にして水を押し出してやるんだ。」

…あまりのカルチャーショックにポカーンとしていたノブ。

次にフミトくんは実際に数メートル泳いで見せた。

そしてフミトくんの言葉にノブは、新たなカルチャーショックに見舞われた。

「腕を回すんじゃない。水をかき集めて後ろへ押し出す。これが水中での腕の使い方のコツ。
そして押し出した腕は、力を抜いて水上に出してまた肩の延長線上に戻す。
戻す時も肘を支点に完全にリラックスさせながら戻すんだよ。

これがプルとリカバリー。」

「えっ?プリン?」ノブが聞き返す。

「プリンじゃなくて…プルだよ“引く"って意味。
つまりは腕のかきだよ。
リカバリーは戻すって意味ね。」

フミトくんのレクチャーは担任の先生の授業よりもわかりやすかった。

プルの練習はつづく。


今日は、ここまで。
つづく…………

明日は病院の診察&点滴があるので副作用により書けんかもしれんばぁい(^_^;)

 (・Θ・)
=(ο┳ο
.◎ー┻◎
爆笑またなーーコマネチ


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板