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○試論 釈尊の説かれた縁起の法・空・無我について

292Libra:2005/12/28(水) 05:56:50
2.存在論と認識論

 わたしは、関係性を論じるさいには、存在論と認識論を区別して論じるべき
であると考えます。松本先生は主として存在論を論じておられ、佐倉さんは認
識論のみを論じておられるというのがわたしの印象です。

 存在論と認識論を区別して関係性を論じるということは、《概念》を関係項
として論じる場合と《具体的な存在》を関係項として論じる場合を区別して関
係性を論じるということです。

 たとえば、「男」という概念と「女」という概念は、まさに相互否定の関係
にあるといってもよいとおもいます。「男」という概念がないのに、「女」と
いう概念のみがあるということはありえません。佐倉さんが「第二章」[*2]で
論じられているように、たしかに龍樹もこういった議論を展開して、概念に自
性などはないと主張しているとおもいます。

 これにたいしまして、ある具体的な男の子(太郎)と女の子(花子)がいた
として、この太郎と花子の関係性を論じる場合を考えましょう。この太郎と花
子の関係を、「男」という概念と「女」という概念の関係と同じにように考え
るのは馬鹿げているとわたしはおもいます。

 松本先生は、《具体的な存在》を関係項として、〝関係の不可逆性〟をいわ
れているのだとわたしは理解します。


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