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*ヴァンパイアモノ小説*

13春巻きp ◆HbpyZQvaMk:2014/02/18(火) 21:44:11 HOST:softbank126005114002.bbtec.net
【交わる輪廻の物語(epiro-gu)】ー1−

鏡子からの報告を受けた二人は急いで《狩り》をされた場所へと向かった。

「ここ‥‥で良かったんだよな」

「鏡子さんが言ったのはこの辺のはずですが‥‥‥」

だが、二人の目の前に広がるのはヴァンパイアの死骸がさっぱり消えている光景だった。あまりにも奇妙な光景に呆気に取られていた二人の目の前に、一人の小柄な少女が現れる。

「‥‥‥‥‥おい、そこの他校生徒。さっさと帰れ、邪魔ださもなくばーッ!伏せろ!首が吹っ飛ぶぞ!」

口を開いた少女の言葉を聞いた二人はびくっと肩を震わせてしゃがみこんだ、少女は刀を抜き間合いを置くと加速(ヘイスト)を使って悠姫と成瀬の後ろに迫っていたヴァンパイアの心臓を貫き通すとそのままぐじゃりと横に刀を捻り勢いよく上へと切った。声も上げられないうちにヴァンパイアはばたりとその場に倒れて動かなくなった。あまりの速さに起こった出来事に二人は目を見開いていた。そして、その少女に息を呑んだ。サラサラの艶やかな銀色の地面に着きそうな程長い髪に切れ長の赤い瞳、しなやかだがくっきりとしたボディライン。黒い布越しからでもわかるふっくらとした胸、それぞれのパーツに目を奪われていた。少女は刀に突き刺さったままの心臓を袋に入れると自らのポケットへと突っ込んだ。そしてしゃがんだままの二人に手を差し伸べる、手を差し伸べられた二人はその手をかりて立ち上がる。

「あんたは‥‥‥」

悠姫が口を開くと、少女は「あぁ」と深い溜息をついた後刀を鞘に戻して気だるそうに二人に向き合った。

「戦闘態勢解除、警戒態勢発動」

またもや二人は息を呑む。目の前の少女の体はみるみるうちに男特有のボディラインにかわり髪も黒髪に、瞳の色も黒に変わっていった為だ。

「俺は桜花千本桜王凌龍学園中等部三年の風紀委員と生徒会会長をやっている美鈴零連だ。俺の名前を知らないと言う事は他校生徒だろう?」

二人は美鈴から他校生徒だと思われている事に勘付いてこくりと頷いた。そんな二人を見た美鈴は呆れたように深い溜息をまたつく。

「二度と間違ってここに足を踏み入れるな、俺達の計画の邪魔になる」

計画ー?二人は詳しく聞こうとしたが、その前に美鈴はコツコツとブーツを響かせ黒いコートを靡かせながら闇へと溶け込んでいった。

二人は家に戻った後、深く考える為に個室で話し合う事にした。鏡子はそんな二人を察して散歩へと出掛けた。

〜議会の間〜

「‥‥‥美鈴とか言った奴の情報はー?」

「情報ーですか‥‥でも、分かっている事は桜花千本桜王凌龍と言う学園がある人間界から来たこと、最強最悪の狩人(ハンター)と恐れられている事、四人仲間が居る事ーです」

「それだけか‥‥‥‥」

重い空気が二人の間を通り抜けると共に一人のアンティーク人形(ドール)を思わせるような格好をしている少女が現れ、淵に座った。二人はそれを見ると何か知らないかと声をかけた。

《その狩人(ハンター)には美黒大魅閻(みくろおおみおえん)と言われている。男が三人女が二人で構成されている。名前は美鈴零連 黒神猫子 大塚神坂 魅織香音 閻魔雷光そしてその式神雷獣ミャーコで構成されている。美鈴はヴァンパイアの何倍も速い加速(ヘイスト)を使う、黒神はヴァンパイアの身まで食らう、大塚は大地を操る事が可能、魅織は風を操る事が可能、閻魔はー力が強力すぎる為これ以上の詮索は不可能》

「おまっ、なんでそこまで詳しいんだ」

《‥‥‥私も生きていた頃は美黒大魅閻の仲間だったから》

「‥‥‥‥‥‥‥」

そう、彼女ー霧島奏はこうなる前は立派とした光の住人の人間であった。だが、将来この世界の姫となる事が分かった為この国のヴァンパイアから殺され、この世界の住人とされた哀れな少女なのだ。だが、あのヴァンパイア狩人の仲間だったとは初めて聞いたので驚きだった。

《彼等の計画はヴァンパイアの撲滅》

「それはー本当なのか?」

《うん》

二人は有力な人物からこうも多くの情報を貰えた為か気分が晴れ晴れとしていた。これで相手の事が分かった為、万が一戦っても有利に勝てる。だが、もし相手もこちらの情報を探っていたとしたらこの戦闘は不利となる可能生もあった。

「うし、まだあいつらの行動を見るか」

「そうですね」

「奏、宜しくな」

《こちらこそ》

こうしてヴァンパイア撲滅活動を壊滅させる為の計画が発動するのであった。

ーーーーーーその頃美鈴零連はーーーーーーーー

「なん‥‥‥‥だと‥‥‥‥?」

目の前の光景に唖然とするしかなかった。そうー彼が見る先にはー‥‥‥‥‥

14たくや&コルド大王:2014/02/19(水) 00:32:21 HOST:zaq31fa4a5b.zaq.ne.jp
↑相変わらずアホなスレなので
削除して下さいお願いします。

15春巻きp ◆HbpyZQvaMk:2014/02/19(水) 08:50:15 HOST:softbank126005114002.bbtec.net
【交わる輪廻の物語(eriro-gu)】ー2ー月華と零連のリンネ

「お父‥‥‥様‥‥‥」

そう、彼が見る先には零連の父ーヴァンパイアの王・美鈴月華がいたのだ。彼は「おぉ」と声を上げると山積みになった人の亡骸から飛び降りて、零連を抱きしめる。だが、零連はその山積みになっ『人』の中に仲間達がいるのを見て絶句した。

「お前が家を出て100年近くたったよの、もうすぐお前は俺の後をつぐんだ。こんなお遊びなどやめて、父とあちらの世界へ戻ろう」

零連は、父の言葉など耳に入っていなかった。むしろ、父に対して憎しみの念が湧いていた。 

「(これは遊びなんかじゃなかった、本気でやっていた事だった。ヴァンパイアの撲滅ーヴァンパイアが居るからこそ人間の立場が危うい、このままではヴァンパイアの方が人間の数よりうわまってしまう。それに何より自分自身の存在が許せなかった、ヴァンパイアと人間とのハーフー中途半端な存在ーヴァンパイアの忌み子全部が嫌で、あの世界から抜け出してきた。そして、宛もなく彷徨っていた俺を心良く受け入れてくれたのはー黒神・大塚・魅織・閻魔だった。それをーそれを‥‥‥)」

拳をぎゅっと力強く握ると同時に莫大なエネルギーが体から放たれる。ヴァンパイアとして君臨する事を選んだのだ、撲滅する為に。

「おぉ、やっと君臨するに決めたか」

「えぇ‥‥ヴァンパイアを撲滅する為の王に君臨しました!」

零連は勢いよく父を押し倒すと、心臓を抉りだそうと手の内に巨大な大鎌を作り振り上げる。が、それも虚しく父の加速(ヘイスト)により呆気なく立場を逆転されていた。

「お前をこんなにもしてしまったのはやはり『あいつら』の存在のせいなのか?あぁ、やはり抹消しておくべきだったな」

月華は低くそう呟くと背中から二つの巨大な黒い翼を生やし、黒神・大塚・魅織・閻魔の体を貫いて粉々にしてしまった。死んでしまった死体からは声も発される事はなく、ただただ粉々になっていくだけだった。

「うっ‥‥あ‥‥うああぁぁぁぁぁぁぁああああぁあぁぁあーーーー!!!!!!」

零連は『仲間』を殺された憎しみに我を忘れ、父の背に向かって大鎌を振り上げた。だが、振り下ろす前に体が硬直してしまう。足元を見ると、父の『影』が自分の足を捉えていた。

「可哀想にな、零連。涙もかれおって‥‥さ、帰ろう。こんな所に長居は無用だー愛しい我が息子、そして‥‥姫君」

涙がー出ていない?零連はそっと自分の頬をさわる、確かに涙は出ていなかった。そのかわりにただ恍惚とした笑が浮かんでいた仲間が死んだのに、自分は涙を流さずただ恍惚とした笑を浮かべていたのだ。もうーこうなったらどうでもよかった、仲間を殺されあまつさえ仲間を殺されたと言うのに涙は流れず恍惚とした笑を浮かべているだけーこうなれば確実に自分は闇の世界へと行くしかなかった。零連は父に手をとられ、闇へと消えて行くーその時に男も辛い記憶を閉ざすために女へと変わっていたー。

ーーーーーーーー悠姫&成瀬ーーーーーーーーー

《ヴァンパイア狩人が全滅》

「なっ、どういう事だ!?」

《原因は零連・その父ー月華にあり》

「月華って‥‥‥この世界の王じゃないですか!」

「ーー!?って事は零連は月華の‥‥息子?」

《零連は息子でも娘でもないー生まれ持って男性の体と心・女性の体と心を持つ二重人格両性体》

「「ーーー!」」

二人の間のばらばらだったピースが今ーカチリと音を立てて繋がった。

16春巻きp ◆HbpyZQvaMk:2014/02/19(水) 08:52:03 HOST:softbank126005114002.bbtec.net
【交わる輪廻の物語(epiro-gu)】ー2.5ー月華と零連のリンネ

ーーーーーー零連・月華ー王宮の部屋にてーーーーーー

「‥‥‥‥零連、お前の気持ちは良く分かるんだ。俺だって辛い、お前はあそこにいて良かった。だがー‥‥だからどうかお願いだ、目を覚ましてくれ零連」

父ー月華はずっと零連の手を握っていた。王宮につれて帰ってからはずっと寝たきり状態だったのだ、そんな息子を心配して様子を見て驚きを隠せなかった。髪は腰辺りまである銀色の艶やかな髪色だったが、体は男だったのだ。これは、どちらかの空間に亀裂が入ってきていると言う証拠だった。このままではどちらかの人体が消えてしまう事になるーそれは月華にとって大切な我が子を失う事と同じだった為、つくせる事はした。後は自分の子の精神・体力・気力を信じるだけだった。

「お願いだー、戻ってきてくれ」

『お父‥‥‥‥様』

はっと月華は顔を上げる、かすれた声だったが確かに零連の声が聞こえた。嬉しさに顔を綻ばせて息子の顔をみようとするがーその姿に絶句した。そうー零連は、完全に女と融合し不完全なヴァンパイアとして生まれたのだ。絶句している月華に対して零連は首を傾げるとそっと月華の頬に両手を添えた。

『お父様?今、零連は眠っています。私《俺》はーもう目覚める事を望みません。ですからどうかお父様、そんな顔をしないでー?』

零連はぎゅっと月華の体を抱きしめる。月華は零連の艶かしい声を聞きながらあぁーと悟った。

「(我が息子は、眠ってしまったのだな‥‥‥‥もう、起こされる事は望まないというのだな)」

ふと一瞬、目の前にクリスタルに眠って涙を一筋流している零連が見えたがそれは幻覚だと思う事ができた。そんな月華を見ていた女・零連は

『(お父様、どうか気づいてこの子の本当の気持ちに、苦しみにー)』

互いの気持ちはすれ違ったまま、リンネは今確かにまわり始めるのであったー。

17コヨミ:2014/03/08(土) 15:41:07 HOST:zaq31fa51ce.zaq.ne.jp
お前らのバカさかげんには愛想が尽きたよ
クソスレは削除して寝ろクソガキww

18コヨミ:2014/03/12(水) 17:33:45 HOST:zaq31fa4c5b.zaq.ne.jp
落ちこぼれのコヨミさんを宜しくお願い致します。
彼女は実に無能な人物であります。

19名無しさん:2014/05/18(日) 17:52:49 HOST:wb86proxy04.ezweb.ne.jp
バカ

20名無しさん:2014/05/18(日) 17:54:04 HOST:wb86proxy03.ezweb.ne.jp
>>18
無脳なのはお前だよ
字まちげえてるし終わってるなwww

21名無しさん:2014/05/18(日) 17:54:26 HOST:wb86proxy03.ezweb.ne.jp
 ̄●_〇 ̄

22名無しさん:2014/05/18(日) 17:54:37 HOST:wb86proxy03.ezweb.ne.jp
 ̄●_〇 ̄

23名無しさん:2014/05/18(日) 17:54:47 HOST:wb86proxy03.ezweb.ne.jp
 ̄●_〇 ̄

24名無しさん:2014/05/18(日) 17:55:00 HOST:wb86proxy03.ezweb.ne.jp
 ̄●_〇 ̄

25名無しさん:2014/05/18(日) 17:55:12 HOST:wb86proxy03.ezweb.ne.jp
 ̄●_〇 ̄

26名無しさん:2014/05/18(日) 17:55:22 HOST:wb86proxy03.ezweb.ne.jp
 ̄●_〇 ̄

27名無しさん:2014/05/18(日) 17:55:32 HOST:wb86proxy03.ezweb.ne.jp
 ̄●_〇 ̄

28名無しさん:2014/05/18(日) 17:55:44 HOST:wb86proxy03.ezweb.ne.jp
 ̄●_〇 ̄

29名無しさん:2014/05/18(日) 17:55:59 HOST:wb86proxy03.ezweb.ne.jp
 ̄●_〇 ̄

30名無しさん:2014/06/29(日) 01:15:22 HOST:wb86proxy10.ezweb.ne.jp
@@@@

31凪☆:2014/11/26(水) 20:45:00 HOST:ntoknw040136.oknw.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
こんちわ★

32名無しさん:2015/01/29(木) 11:12:05 HOST:google-proxy-66-249-82-228.google.com[om126204164152.6.openmobile.ne.jp]
wwwwww

33ミキ:2015/02/16(月) 02:21:02 HOST:nttkyo757085.tkyo.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
こんにちは

34名無しさん:2015/09/09(水) 21:26:17 HOST:google-proxy-66-249-82-178.google.com[ai126249011086.22.access-internet.ne.jp]
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