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*ヴァンパイアモノ小説*
16
:
春巻きp
◆HbpyZQvaMk
:2014/02/19(水) 08:52:03 HOST:softbank126005114002.bbtec.net
【交わる輪廻の物語(epiro-gu)】ー2.5ー月華と零連のリンネ
ーーーーーー零連・月華ー王宮の部屋にてーーーーーー
「‥‥‥‥零連、お前の気持ちは良く分かるんだ。俺だって辛い、お前はあそこにいて良かった。だがー‥‥だからどうかお願いだ、目を覚ましてくれ零連」
父ー月華はずっと零連の手を握っていた。王宮につれて帰ってからはずっと寝たきり状態だったのだ、そんな息子を心配して様子を見て驚きを隠せなかった。髪は腰辺りまである銀色の艶やかな髪色だったが、体は男だったのだ。これは、どちらかの空間に亀裂が入ってきていると言う証拠だった。このままではどちらかの人体が消えてしまう事になるーそれは月華にとって大切な我が子を失う事と同じだった為、つくせる事はした。後は自分の子の精神・体力・気力を信じるだけだった。
「お願いだー、戻ってきてくれ」
『お父‥‥‥‥様』
はっと月華は顔を上げる、かすれた声だったが確かに零連の声が聞こえた。嬉しさに顔を綻ばせて息子の顔をみようとするがーその姿に絶句した。そうー零連は、完全に女と融合し不完全なヴァンパイアとして生まれたのだ。絶句している月華に対して零連は首を傾げるとそっと月華の頬に両手を添えた。
『お父様?今、零連は眠っています。私《俺》はーもう目覚める事を望みません。ですからどうかお父様、そんな顔をしないでー?』
零連はぎゅっと月華の体を抱きしめる。月華は零連の艶かしい声を聞きながらあぁーと悟った。
「(我が息子は、眠ってしまったのだな‥‥‥‥もう、起こされる事は望まないというのだな)」
ふと一瞬、目の前にクリスタルに眠って涙を一筋流している零連が見えたがそれは幻覚だと思う事ができた。そんな月華を見ていた女・零連は
『(お父様、どうか気づいてこの子の本当の気持ちに、苦しみにー)』
互いの気持ちはすれ違ったまま、リンネは今確かにまわり始めるのであったー。
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