[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
メール
| |
鈴扇霊 二つ目の物語
44
:
ピーチ
:2013/07/29(月) 22:39:06 HOST:em114-51-149-36.pool.e-mobile.ne.jp
『……どうしたの?』
どうにも集中力というものをどこかに置き忘れてきたように錯覚させる友人に、少女が問うた。
『…ねぇ、神代さん』
呼ばれた少女、神代天音が視線を投げる。
『………この学校、かっこいいひと居ないよね』
『―――は?』
『なんでもないっ』
慌てて言った少女に、天音が胡乱げな視線を向けて。
『どうしたの? いつもの秀才ぶりはどこに置き忘れてきたのよ?』
『秀才じゃないし』
苦笑した彼女―――飛湘あおりに、天音はあ、と言って。
『今日、紹介したい人が居るの』
そのとき、あおりはまだ予想していなかった。
彼女の紹介したい人、と言う人物像を。
開いた口が塞がらないという慣用句は、まさにこのためにあるのだろうと、あおりは初めて思った。
『天神柊一さんと、飛鳥井昇さん』
『うっわお前にさん付けられるとすげぇ違和感ある………あれ?』
昇と言われた方が大袈裟に言ったあと、あおりに視線を向けて呟く。
『ひょっとして、昨日の?』
やはり、昨日助けてくれた彼だった。
『あ、き、昨日はありがとうございましたっ』
明らかな動揺を見てとり、天音が昇に視線を投げた。
『知ってたの?』
『いや、名前までは知らねぇよ。昨日悪い虫が寄ってたのを払っただけだけど?』
『はぁ?』
天音の言葉に被せるように、柊一と呼ばれた少年があぁと呟いた。
『そういえば、昨日変な男に言い寄られてた女の子助けたって言ってたね』
『別に、助けたわけじゃねぇよ』
苦笑気味に答える彼。そんな彼が、あおりに向かって笑いかける。
『次は変なのに近寄られないようになー』
『は、い……』
二人の会話を聞いていた天音が、
『…じゃあ、今日は二人で帰ったら? 私は柊と帰るし。どうせ私の家だしね』
『また護衛かよ』
苦笑しながらもあおりの傍に一歩近寄った昇を見て、天音が念を押すように。
『柊のことも、色々と教えててね。闇夜に入ったって言ってるから』
『闇夜!?』
『だから言ってるんじゃない。よろしくね』
それだけ言い残し、天音と柊一がさっさと歩き去った。
『え、えと……闇夜ってほんと?』
『え? え、えぇ…』
昇からだからどうしたと言うわけでもないが、何となく聞いてしまう昇である。
『…え、っと。これから、よろしくお願いします』
ぺこんっと頭を下げた彼女に、昇がしばらくうーんと唸って。
『やっぱ駄目だな…』
『え?』
『よし決めた』
一人でぶつぶつと呟いて、彼は言った。
『今日から、俺のことは呼び捨てで。ついでに敬語もなし』
さらりと言ってのけた彼に、あおりは数秒間たっぷり固まって。
『………はぁぁっ!? ちょ、何考えてっ』
『嫌なんだったら先輩命令』
何が嫌なんだったらなのか分からないが、それを言われるとうっと言葉に詰まる。
『返事は?』
『……分かりました』
『はいー? 今なんつったかー?』
『分かった!』
開き直ったように答えると、昇が満足げに笑った。
『それでよし。それと、俺のことはこれから昇ね』
そう言って笑い、彼女を家の前まで送り。
『じゃ、明日な』
そう言って去ろうとした彼の言葉に引っ掛かりを覚え、少女が問い返す。
『え?』
『あいつのことだから、たぶん俺と柊一の交代で送ることになるよ。嫌ならそれで構わねぇけどさ』
それだけ言い残し、少年がすっと踵を返した。
45
:
たっくん
:2013/08/13(火) 15:09:08 HOST:zaq31fa533d.zaq.ne.jp
【ピーチさんが田代まさしさんを救うスレッド】
ピーチさん・・もし貴方が本当に人間としての心を持つ者
あるいは人の気持ちを理解できる人間なら、
私の頼みを聞いて下さい。
依頼内容は『田代まさしさんを救う』です。
ピーチさんにお願いがあります。
田代さんのYせつ行為に耐えてあげて下さい。
田代さんが芸能界に復帰する方法はただ一つ・・
少女に思う存分イタズラをさせてあげる事。これ一点に尽きる!
問題なのは、誰にやらさせるかです。
自ら希望する少女はまずいないでしょうし・・・。
そこで思い出したのがピーチさんです!
こうなったらピーチさんがソッセンしてやらせてあげるしかないと思います。
ピーチさんの身体を田代まさしさんに授けてみてはいかがでしょうか。
貴方を犠牲にする事で田代まさしさんが救われるなら安いもんです。
というわけで宜しくお願いします。
不正行為を認める他ないです。
そうでもしなければ彼のストレスは積もる一方
【意外にもピーチさんが田代まさしさんを救ってしまうスレ】
ただしピーチさん、これだけは約束して下さい。
田代まさしさんに何をされても、田代さんがどんな行為に出ても
我慢して耐え抜いて下さい。
どうか彼を訴えるのだけはカンベンしてあげて下さい。
もし訴えたらピーチさん、一生恨みますからね。
もしピーチさんが訴えたら
フリダシに戻ってしまって、
私のせっかくの計画が全てパァ!になってしまうので
宜しく!
あんたらもとっとと
田代まさしさんを救う方法考えろよ
たまには人の役立つ事をしてくれ
46
:
ピーチ
:2013/08/14(水) 01:11:00 HOST:em1-114-0-148.pool.e-mobile.ne.jp
「あーまーねー!」
「…………………」
耳を押さえてげんなりをした表情を浮かべる天音に、あおりが首を傾ける。
「? どしたの?」
「…ううん、何でもないわ。気にしないで?」
「そう、だったらいいけど…?」
「―――朝っぱらから何やってんだお前ら」
どきんと心臓が跳ねた。
「し、昇!?」
いつの間に、と狼狽える少女に、青年が呆れたように応える。
「ついさっきからずっと居たんだけどな。柊一と小夜も一緒に」
「あ、あ! 天神さんおはようございます! 小夜もおはよ!」
「…おはよう」
苦笑気味に返す柊一と呆然とそれを見ていた小夜。
明らかな慌てように目を白黒させていた小夜が「お、はよ…」とだけ返し、しばらく何かを思案した後。
「………ふーん、なるほどねぇ…」
意味ありげに笑い、自分よりもずっと長身の彼を見上げた。
「? んだよ?」
「別に?」
そう言って腰の辺りまである髪を翻し、天音と柊一に向き直る。
「天音、天神さん。二人だけに話があるんです。後で来てもらえますか?」
「え?」
「俺たち?」
ほぼ同時に返す二人に苦笑しながら、小夜が頷いた。
「二人だけなんで。あおりたちは来ないでよ」
念を押すように言って、彼女はその場を離れた。
「で? 話って?」
「あの二人のことなんだけど」
小夜の言葉に、二人が顔を見合わせる。
「あの二人って、」
「昇と小夜のこと?」
「そ。あおりの気持ち、気付いてる?」
「あおりの?」
胡乱な表情を浮かべる天音の隣で、柊一が思い当ったように問うた。
「ひょっとして、中学の頃からの?」
「そう。それです。なのにあの馬鹿、肝心なあいつが気付かなかったらどうなると思います? 一生一方通行でそのままさようならですよ!」
「……ちょっと待って、どういう意味? あおりの中学の頃の気持ちって」
「…天音、知らなかったの?」
小夜の、驚いたような声が聞こえる。
「知ってたらこんな真面目に聞くことなんかないわよ。どういうこと?」
小夜と柊一が顔を見合わせた。
そして。
「もー……世話が焼ける…」
ぶつぶつと文句を言いながら、少女が口を開いた。
「あのね―――」
47
:
ピーチ
:2013/08/19(月) 22:26:17 HOST:em1-114-111-160.pool.e-mobile.ne.jp
「……で、どうしたの?」
ぶすっと明らかに不機嫌丸出しの状態の友人の隣に腰を下ろし、柊一が苦笑気味に問うた。
「あおりが何言ってんのかさっぱりわかんねぇ」
「は?」
聞いてみれば、些細なことで言い争いになり、そのまま喧嘩別れをしたという。
「……うーん…」
実行するのなら今なのだろうが、天音も小夜も居ないこの状態で自分だけで何とかなるのか。
やらなかったら二人がうるさいだろう。というよりも、小夜が。
しばらく考え込んだのち、諦めたように息を吐き。
「…前から思ってたんだけどさ。昇ってあおりちゃんのこと、どう思ってるの?」
「へ?」
「俺から見たら、凄く魅力的な子だと思うよ? なのに、昇はどこか不満があるみたいな言い方ばっかだよね」
突然の友人の言葉の意味をしばらく理解できず、ただ目を見開いていた昇が。
「…………っ、はぁ!? なに言ってんのお前!?」
「え? ただ思ったことを言っただけだよ?」
薄い微笑を乗せた青年の一括りにされた髪が一房、はらりと肩を滑る。
「天音とか小夜ちゃんと同じくらい綺麗だし、あおりちゃん自身、まだ好きな人とかも居ないだろうし」
柊一の言葉を聞いていた昇が、呆れたように問う。
「……じゃあ何? お前があいつのこと好きだとでも言いたいわけ?」
昇の言葉を受けた柊一がうっと言葉に詰まった。今言ったことは嘘ではないが、恋愛感情があるかといえば否だ。
なのだが。
「…さぁ? どうだと思う?」
柊一の返答を聞いた昇がすっと立ち上がる。
「もーいいや。お前に聞いた俺が馬鹿だった。じゃな」
「あとでね」
ぱたんと玄関が閉まり、青年の気配が完全に消えてから恐る恐る携帯を取り出す。
そして。
「―――あー、もしもし。小夜ちゃん?」
48
:
たっくん
:2013/08/22(木) 14:54:34 HOST:zaq31fa5b2f.zaq.ne.jp
お前の話なんかどうでもいいんじゃアホ
くだらん書き込みすんな
49
:
たっくん
:2013/08/22(木) 14:56:57 HOST:zaq31fa5b2f.zaq.ne.jp
>>1
お前の話なんかどうでもええねんアホ
くだらんスレ立てんなカスのピーチ
ピーチは一度死んだほうがええ
50
:
たっくん
:2013/08/22(木) 14:57:26 HOST:zaq31fa5b2f.zaq.ne.jp
とっとと消えろ
カスピーチ
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板