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:
竜野翔太
◆sz6.BeWto2
:2012/10/27(土) 17:27:48 HOST:p8152-ipbfp4204osakakita.osaka.ocn.ne.jp
ACT.13「脱出開始」
流生に言われた可能性の情報を、『ウェポン』から飛び出した藤村は生徒会室に戻りその場にいた工藤、真田、神乃院、神山に伝える。二年生メンバーと狩矢は見回りのようだ。いつ事件が起きてもおかしくないため、ゲームセンターに近寄る生徒を早く帰らせているらしい。
藤村が流生の言っていたことを話すと、工藤は考えるような仕草をしながら頷く。
「そうだね。可能性としてはありそうだ。それにしても、何処に行ってたのかと思ったら『ウェポン』にねぇ」
苦笑いをしながら工藤は言った。
どこか自分も行きたそうな感じに聞こえたが、仕事のせいで行けない。子供と約束していた遊園地を仕事が入ってしまい行けなかったお父さんみたいだった。
椅子に腰を掛けながらプリンを食べている真田が口を開く。
「流石、と言ったところかしら。あの人は私達みたいなカチコチの頭じゃ考えられないような思考回路をしてるからね。こういうところではかなり頼りになるわ」
まるで他はてんでダメみたいな発言だった。
流生が聞いたらどういう反応するんだろう。多分怒りも泣きもせず『あっはっはっはっ! 言うようになったじゃねぇか!』とか言ってむしろ喜びそうだ。
「でも、そうだとしたら疑問があるんですけど……」
神乃院が遠慮気味に手を挙げながら言った。
工藤と真田の視線が彼女に集中し、彼女は泣きそうな顔になりながらも質問の内容を伝える。
「工藤会長が折宮から手に入れた情報は『犯人の一人は学生ではない』。そして流生さんは『喧嘩が売りたかっただけ』。一体こんなことやって何になるって言うんですか? 大体、喧嘩を売りたいなら別に私達じゃなくてもいいでしょうに」
「そこが不思議なのよね」
真田がプリンを食べ終わり、溜息をついた。
犯行理由が分かっても動機が不純で目的が掴めない。彼らが一体何のためにこんな事を行ったのか。それが掴めないというのは何だか気持ちが悪い。
すると黙っていた神山が口を開く。
「んじゃ、その学生じゃない奴がうちに因縁があったんじゃねぇの?」
「―――!」
神山の言葉に工藤が表情を変える。
それに気付かない他のメンバー。真田が神山に呆れたように溜息をつく。
「それも考えたわよ。でもだったら何故在籍中の奴らがそいつの指示に従ってるのよ。突付けばいくらでも質問が出てくるわよ?」
「……いや、あの……あくまで可能性であって……」
真田の鋭い指摘に神山が完全に萎縮する。彼女は改めて怖いと全員が確認した。
「……一人、いるんだ」
工藤が口を開く。
意味深かつ意味が分からない言葉に全員が注目する。
工藤は全員の視線を感じたのか、彼らが駆動の方へと向くと話を始めた。
「あの学校でたった一人いたんだ。かつて俺と戦ってボロ負けした奴が。そいつは剣木浜高校で一番強く、信頼されている奴だった。あいつは俺達より一つ上だったから今回の事件とは関係ないと思ってたけど、かつての最強が声を出せば、全員が協力態勢に入るだろうね」
「……懐かしいわね。二年前だったっけ?」
真田が口を開いた。
彼女は一年の時から工藤といるため、彼に関する事件や出来事には彼女も関わってきた同然なのだ。だから覚えていたのだろう。
「奴の名前は東城影史(とうじょう かげふみ)。戦場原を去った後、剣木浜で最強に返り咲いた男さ」
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