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月夜に照らされ、鏡に映り――。

1神音 光希 ◆ptZpvaYoVY:2011/06/19(日) 12:09:55 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp

 初めまして。もしくは今日は。コロコロと名前が変わりますがこれから一定にしたいと思います、二作目の神音 光希(カミネ ミツキ)です。
今回は、学園系から少し離れたいと思いましてスレを作成させて頂きました。まぁ、少しくらいは学園系も入ってくると思います((


少し注意事項を。

更新は非常に亀で、『駄文』です。グロ表現が多く入ってくる予定ですが抑えるようにしていきたいです。英語、ドイツ語、イタリア語、等、様々な言葉が入ってきます。超能力者や魔術師、吸血鬼、死神、様々な擬人化、クローン等と言う非現実的な物があります。

上記のような物が苦手な方はUターンをお勧めします。
 もしよければ拝見して頂けると有りがたいです。

 *感想、アドバイス、どしどしお待ちしております!*



駄目駄目な私ですが、宜しくお願いします。



―この物語の終りは、誰にも分からない―

2神音 光希 ◆ptZpvaYoVY:2011/06/19(日) 17:47:52 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp

 空に浮かぶ小さな島。雲の少し上にある住人百五十人程度の島。

 この小さな島一一、邦來島(ホウライジマ)の下には"人間"と言う者が住んでいると聞いた事がある。空気も汚く、不愉快な人間しかいない、と風の噂で聞いていた。

この邦來島の下は全く見えないから、本当に人間が住んでいるのかも分からない。ただ、昔の書物には、私達は神とも呼ばれていて、この邦來島は人間界のどこかの祠の中なのだと。

 真実なのかも、嘘なのかも全く分からない。けれどもここには月も太陽もあり、家具もある。島から外は全く見えない、そして島の端には結界が張ってあり、島から出る事は許されない。


 そんな私でも、島の外に出たいと願うこともある。
       実際に外へ出た人もいるらしい。



 なのに、何で私は、私達は出られないのでしょうかー…?




†next story・人間界と邦來島の人々†

3神音 光希 ◆ptZpvaYoVY:2011/06/20(月) 18:25:53 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
†序章・人間界と邦來島の人々†

 空は既に暗く沈んでる。キラキラと黄色に輝く星はまるで笑っているかのようにキラリと光っている。
薄ピンク色の髪を腰までゆったりと垂らし、赤いリボンの付いたカチューシャに桜が付いていて、首には桜のネックレスをしている。濃いピンク色の瞳を宿し、ピンク色の服を着ている。そんな少女の名は、ハル。

 ハルは空を見上げてから深くため息を付く。欠伸を小さくすると「なつくん、いるんでしょう?」と木陰を見つめる。木陰から、はぁ、と言う残念そうなため息を付くと、サラサラとした水色の髪を肩まで伸ばし、青色の瞳をキラキラと宿し水色のネクタイ、白いYシャツをはいた少年、通称・なつ、がニコリと笑う。

「ハルのお姉ちゃん。 バレてた?」

 あはは、と笑いブーッ、とつまらなさそうに言う。困ったようにハルは「まあ、私の能力さえ使えば、ね」と苦笑しつつ言う。

4神音 光希 ◆ptZpvaYoVY:2011/06/21(火) 17:20:15 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
 この邦來島は人間が住んでいる訳ではなく、人間界で例えると、人間ではないものが人間に例えられる、いわゆる“擬人化”というものなのだ。
 十七歳のハルは季節である春の擬人化。十四歳のなつは季節である夏の擬人化なのである。

 なつはにっこりと笑い「実はボクだけじゃないんだよね。 あきちゃんや、フユもいるよ」と言う。なつが笑いながら、その事を告げると「全く。なっちゃんは信じれねぇ」と呟きながら出て来る、赤髪を腰より5cm程度短くして、栗色のクリクリとした瞳をパチパチとさせている。耳には紅葉の形をしたピアスをして、白いYシャツ、秋色のベスト、淡い黄色のズボンをはいている少年、季節である秋の擬人化の十四歳のあきが出て来る。それにつられたように白髪を太ももまでサラサラにし伸ばし、白いリボンを付けている、白い長袖のワンピースの胸元に青いリボンの付いた、白色の瞳をした無表情少女、十二歳のゆきは、季節である冬の擬人化である。フユは、なつの妹である。フユは無表情に「………ハル姉様、なつ兄、あき兄様」とポツリと呟く。

「すごいね、この大軍。なつが集めたの?」

「ううん。フユが集めた」

ニコニコと笑う。あははは、とあきもつられて笑う。


 ハルは静かに笑うと「この島の外は、どうなってるんだろうね。きっと私達はココから出られないんだろうけど……出て、みたいよね」と結界に手を触れながら言った。

5神音 光希 ◆ptZpvaYoVY:2011/06/24(金) 22:45:08 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
「あ、はい。分かりました。やっておきます」

 只今職員室。生徒会会長、黒髪を真ん中でわけ、キリっ、とした目。学園の制服、白いYシャツチェックネクタイ、緑っぽいブレザーのイケメン少年、見月 時雨(ミツキ シグレ)は職員室を出たあと、ため息を付いた。

「あーあ。何で人気だけで生徒会長になっちまったんだろー」

棒読みで廊下を歩いていると女子生徒の大群を発見。女子生徒達もこちらをみて目を輝かせ「時雨っ、呼び出し?」と問いかけてくる。時雨はにこりと笑って「うん。生徒会関連でね」と小さく頷く。
 キャーキャー騒ぐ、女子生徒の中一人に全く興味に無さそうに無表情で見つめている、藤紫色の髪を低い位置でツインテールにして、薄紫色の瞳を宿し大分似合っている伊達眼鏡をかけ制服を着ていないで巫女服を少しアレンジしたものを着ている少女、星屑 紫闇(ホシクズ シアン)。紫闇は引低く舌打ちをすると、すっと時雨の横を通り、背伸びをし時雨の耳元で「大嫌い……サイアク」と呟いた。



日が傾いて、疲れた。そう思っている間に叫び声が聞こえてきた。……空から。

「やべぇな。お迎えか?」

冗談っぽく笑って見る。アホっぽく笑った瞬間体に三十キログラム程度の重さが加算された。


「ああ、ぅ……。まさか結界が破れるなんて………あ!すいません、すいません、すいません!!」

 いじめられた子のように何度もペコペコと頭を下げ誤る少女。小さく時雨が笑うと「大丈夫だよ。と言うか何があったの?」と問いかけてみると、少女は……ハルは目をスーッと逸らした。

「ハ………ル……?」

後ろから小さな声がした。巫女少女、紫闇が立っていた。手はカタカタと震えている。時雨はニヤリと笑い「紫闇、知り合い?」と問いかける。紫闇はハッとしたように「別に。……まず、見月生徒会長には関係のないことなので。御安心を」とフン、と鼻で笑う。ハルは紫闇を見てパァァッと顔を明るくし「キラお姉ちゃん!! やっぱり人間界に来てたんだね!?」と紫闇の手を握ろうとするがバシッとハルの手をはじいた。

6神音 光希 ◆ptZpvaYoVY:2011/06/25(土) 15:56:38 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
「……っ!?」

 ハルが目を開けると、フユが心配そうに見つめていた。ハルは目をこすり「ゆ、め……か」と呟いた。あのイケメン少年は……、誰なのだろうか、そんなことがハルの頭の中をグルグルと回る。

「ハル、姉様……? どうか、した?」

キョトンとフユが首を傾げる。ハルはニコリと笑い「何でもない」と首を横に振った。

「やっほぉーい。元気かぁい? お、ハル姉元気っぽくね?」

 地味にテンションの高いあきがキラキラと瞳を輝かして扉を開く。ははは、と苦笑するハルはハッとしたように「そう言えば……何で、私……」と上事のように呟く。あきがキョトンと首を傾げ「覚えてねーの?」と問い掛けると、ハルは小さくコクコクと頷いた。

「……あのとき、結界に触れた瞬間、ハル姉様の体が光に包まれて……倒れた」

 無表情で低く呟いた。


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