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夢ノ花園
18
:
出雲 葵
◆gGTOhi3OZY
:2011/04/06(水) 10:03:15 HOST:zaq7d044017.zaq.ne.jp
<<サトウ ハルキ>>
real・MINAMIside
いつも通りの時間に学校に着く。かと言ってやることが無い。私の一日はいつも同じ日を繰り返しているようにしか見えない。……見えなかった、のに。あの男が話しかけてきてからなんか変な感じ。ずっとモヤモヤしてる。最悪。仕方ないのか。一応アキラにあの男の事を任せたものの、何にも知らないのに大丈夫かと思っている。せめて学校くらい教えておいた方がよかった気がする。今、リーデンにアキラいるかな?居たら伝えよう。居なくてもアキラの家に行って手紙でも置いてこようか。
私は携帯を手に取りそこからリーデンにアクセスする。PCと同じように何でも出来る訳じゃないけど、ある程度の事は出来る。ただ、戦争はやっぱりPCの方がやりやすい。って、それはどうでもよかった。早くアキラに伝えよう。少しでも早くサトウハルキとかいう男の事を知りたい。……何故ここまで私はあの男の事が気になるのか。分からないけど気になるなら調べるまで。そう思っているうちにアキラの家の前まで来た。まずはインターホンを押す。すると、すぐに扉が開いて中からアキラが出てきた。動きがいつもとは少し違うところからして彼も携帯からやっているのだろうか。
「何?珍しいね、こんな時間に」
「アキラ、せめて私の学校くらい伝えようと思って」
「大丈夫、それくらい知ってる」
状況理解に約30秒。アキラって何者?何故わかったか聞こうとしたらアキラがこんな事を言ってきた。
「その為にわざわざ来たの?ご苦労さん。
あ、彼の漢字はすぐわかったよ。
サトウは『佐藤』。
ハルキは『悠輝』。」
『佐藤 悠輝』……。この漢字、ユウキとも読めそうな……。ま、ハルと読むくらいなら私でもわかる。とにかく、漢字がわかったんだ。それだけでも結構うれしい。しかし、どうやって調べたのだろうか。私、学校名だけじゃなく学校の特徴も言ったことが無いはず。制服なども一切どんなものかとかも言ってないのになぜわかるのだろうか。……ま、でも、アキラが謎だらけなのはもうずっとの事だし、いいか。
「アキラ、ありがとう」
そう言ってすぐにログアウトし携帯を閉じた。アキラの返事など待たずに。そろそろ誰かが来る時間だ。他人には興味が無いけど、ずっとシンとした部屋に居れば音くらい聞こえる。これだけ静かだと遠くで階段を上ってくる音も聞こえるのだ。ごくたまにだが、靴箱を開ける音も聞こえてくることがある。私がリーデンにずっと居るものだとは知られたくない。もしこの学校にリーデンをやっている者がいて、私がやっているとばれたらいつ「PCオタク」と噂されるかわからない。ずっとリーデンでレジェンドナイトとして存在し続けていたんだ。毎日PCを触っていることくらい分かるはず。そんなことばれる訳にはいかない。どう思われようと別にいいといえばいいのだが、どうせなら知られたくないことはそのままにしてほしいから。
ずっとそんな感じで考え事をしていると、いつの間にか時刻は8時15分。周りがざわざわし始めてきた。考え事をしていると時間が経つのは早い。
「みっなみー!!!!!
おはよぉ!!!!!!!!」
来た。いつも朝っぱらからテンションMAXで大声を張り上げながら私の所に真っ先に来る人。私の親友(と思われる人)、花音。ったく、花音にはいつも不意打ちで驚かされる。何故こう来る時間がバラバラなのか。もう少しそろえてほしいものだ。8時ちょうどに来たと思えば次の日は9時5分前頃に来て遅刻だったりする。今日は遅すぎず早すぎずってところか。
「風邪はもう大丈夫なの?
そんなに元気ならぶり返すよ」
分かっていながらそんな事を言う。そうすると見る見るうちに花音の眼がうるんでいくように見えた。しまった。気に障る事を言ってしまったのだろうか。大方ナンパ相手に告って振られたとかだろう。向こうは遊び目的だったって訳か。てか出会ってすぐに告白する花音って……?
「真守君がねー、告白してくれたのー!!!!」
19
:
出雲 葵
◆gGTOhi3OZY
:2011/04/06(水) 10:03:38 HOST:zaq7d044017.zaq.ne.jp
………………………………………………………………………………………………………………………………………………。そういうことか。嬉し涙ってやつか。相手の名は『真守』?2文字で『マモル』か。『守』だけでもマモルと読めるのに。って、それはいいか。何故か読みに執着してしまった。……あいつのせいか。
「よかったね」
嬉しさのあまり抱きついてきた花音に向かってそう言った。そして抱きしめ返した。ハタから見ればレ○かもしれないが、ただの友情として取っておこう。私達は友達以上恋人未満の関係なのだ。……ということにしておこう。花音がどう思っているかは知らないが。とにかく今は、花音が喜んでいることで私も嬉しい。余計なことは考えないでおこう。
しばらく経つとチャイムが鳴りSHRの後授業開始。そう言えば花音にあの佐藤悠輝という人間の事教えてもらえるのか聞いてない。……まあいいか。アキラに任せよう。でも何故初めて聞いた名前なのに分かったんだ?しかも私が探していた人を。「佐藤」なんて名字日本にどれだけあると思っているんだろう。約47万世帯(それ以上)。それで「ハルキ」という読みが1つとは思えない。考えれば考えるほど分からなくなってくる。結局どう考えても謎のアキラの事は分からないか。
「はぁ……」
そうぼそっと溜息を吐いたとたん、落ち込んでいるのか殺気なのか、こちらに向かってくるのが分かった。小声だったはずなのに。
「ほう……。
わしの授業は溜息を吐くほどためにならんか?
いくら天才美女と言われようとわしゃ手加減せんぞ?
あの問題解いてみぃ」
殺気のおじさん(一応先生かと思われる人)の指の先をみると黒板。そこに現在習っているものなのか問題が書かれていた。もう2年で習う所を少しやってるみたい。……でも『天才少女』とか言われているのは初耳。また誰か変な噂でも起こしたか。それより今は目の前のあの問題からかな。文章から……
「“Of course. After your break,……―――……to the front of the line.」
ボソボソっと呟いてから要点に、そして訳。あぁ、簡単だ。私そこまで馬鹿じゃない。授業聞いてなくてもこれくらいできる。……。そう言えば訳からどうすればいいんだろう。(この間0.5秒)
「訳できたら何すればいいんですか」
それを言うと驚いた顔をされた。
「それでいいんじゃけど……。
もうできたのかい?」
そんなに言われるほど早かったか?まあいいや。訳を言ってとっとと座らせてもらおう。
「―――――」
はい、終わり。さっさと自分の時間に戻らせて下さいね。貴方の授業聞いてても分かってる事ばかりで意味無いんですよ。為にならない……かもね。
さて、こんな事があったけど私の頭はアキラと悠輝という男の事ばかり。今日の授業の内容あの当てられたところしか覚えてない。簡単で聞く意味もなかったことくらいなら覚えてるけどね。さっさと家に帰ってリーデンしようか。アキラと居ると何故か楽しい。嫌な気分が吹っ切れる。誰にも言ったことが無いし、私の心の中だけにしまっていることだけどね。……そう言えば、あの男からも少し似たような雰囲気を感じられた。……気がする。気のせいだろうけどね。ただ男女の違いを分からせない外見からそう感じるだけだろう。似てると言えばそこだけだろうな。
朝からこの時間までにアキラが何らかの情報を集めてるとは思えない。学生の場合学校、それじゃなかったら仕事でもしてる筈だ。アキラにあいつの事まかせっきりだけど別にいいか。私は何もできない。本当に……、何もできないよな……、私って……。
20
:
出雲 葵
◆gGTOhi3OZY
:2011/06/03(金) 23:38:59 HOST:zaq77193332.zaq.ne.jp
お久しぶりです―。
自分でももう更新しないかと思ってた←
そしてこれからもしないだろうと思うのに、一応続きを書いてみる。
今はそういう人間(に化けた生物)になっていますね。
では、物語の方行きますか。
<<それから>>
readen
「ミナ」
ミナがリーデンにログインするなりいきなりアキラが話しかける。ホント神出鬼没、と思いながら「何?」と答えるミナ。その中には「もしかして」という気持ちも現れていた。そしてミナの予想通りの事だった。
「悠輝の事だよ。
学年1、クラス2。
趣味は2つあるとの情報。
1つは『人間観察』らしいけどもう1つはまだ分からない」
まずはクラスが隣だったことに驚くミナ。そして趣味が2つと聞いて少しムカつくみたいだ。確かに1つだけとは聞いていないが2つもあるとも聞いてないと思っているらしい。悠輝は謎で居たいのだろうか。大半はそう思うだろう。何故ならその通りなのだから。ミナに対してだけだが。人をからかって遊ぶようなことだがそれが楽しいのだろう。特にミナの、美浪の反応が楽しいんだろう。自分の人に知られたくない所を隠すあたりが楽しくて可愛kt(((ry ……すみません。自分の妄想が暴走しました← S系の人間にとっては美浪は反応を楽しめる人間だということを考えて置いてください。というか私からしたらかとも思いますが。 ……本編に戻りましょうか。 まぁとにかく。そんな美浪を楽しんでいるから、こんな謎だらけにしているのだろう。
アキラが悠輝の事を何故ここまで知っているのかはもう謎でしかない。ミナからしてみれば、アキラも悠輝もよく似ている謎の人間なのだ。アキラはともかく悠輝の事は分かってきたミナ。とにかく後1つだけ。そう思うと嬉しくなったミナ。アキラに後1つを任せながらも自分でも探ってみようと思うのだった。アキラにお礼を告げ、その後すぐに剣を持ち攻めに行った。もうレジェンド・ナイトの事は国を大きくする「仕事」のようなものだからやはり忘れる事はやめた方がいい、国の人たちに失礼だ。そんな思いがアキラはともかくミナにはある。リーデンでは他人の事も気になるのだ。というより気にするのだ。そしてまた国を少し大きくしたらPCを閉じてそのまま少し今日の復習(授業聞いてなかったから)をし、後は普通に過ごして1日を終えた。
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