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夢ノ花園
19
:
出雲 葵
◆gGTOhi3OZY
:2011/04/06(水) 10:03:38 HOST:zaq7d044017.zaq.ne.jp
………………………………………………………………………………………………………………………………………………。そういうことか。嬉し涙ってやつか。相手の名は『真守』?2文字で『マモル』か。『守』だけでもマモルと読めるのに。って、それはいいか。何故か読みに執着してしまった。……あいつのせいか。
「よかったね」
嬉しさのあまり抱きついてきた花音に向かってそう言った。そして抱きしめ返した。ハタから見ればレ○かもしれないが、ただの友情として取っておこう。私達は友達以上恋人未満の関係なのだ。……ということにしておこう。花音がどう思っているかは知らないが。とにかく今は、花音が喜んでいることで私も嬉しい。余計なことは考えないでおこう。
しばらく経つとチャイムが鳴りSHRの後授業開始。そう言えば花音にあの佐藤悠輝という人間の事教えてもらえるのか聞いてない。……まあいいか。アキラに任せよう。でも何故初めて聞いた名前なのに分かったんだ?しかも私が探していた人を。「佐藤」なんて名字日本にどれだけあると思っているんだろう。約47万世帯(それ以上)。それで「ハルキ」という読みが1つとは思えない。考えれば考えるほど分からなくなってくる。結局どう考えても謎のアキラの事は分からないか。
「はぁ……」
そうぼそっと溜息を吐いたとたん、落ち込んでいるのか殺気なのか、こちらに向かってくるのが分かった。小声だったはずなのに。
「ほう……。
わしの授業は溜息を吐くほどためにならんか?
いくら天才美女と言われようとわしゃ手加減せんぞ?
あの問題解いてみぃ」
殺気のおじさん(一応先生かと思われる人)の指の先をみると黒板。そこに現在習っているものなのか問題が書かれていた。もう2年で習う所を少しやってるみたい。……でも『天才少女』とか言われているのは初耳。また誰か変な噂でも起こしたか。それより今は目の前のあの問題からかな。文章から……
「“Of course. After your break,……―――……to the front of the line.」
ボソボソっと呟いてから要点に、そして訳。あぁ、簡単だ。私そこまで馬鹿じゃない。授業聞いてなくてもこれくらいできる。……。そう言えば訳からどうすればいいんだろう。(この間0.5秒)
「訳できたら何すればいいんですか」
それを言うと驚いた顔をされた。
「それでいいんじゃけど……。
もうできたのかい?」
そんなに言われるほど早かったか?まあいいや。訳を言ってとっとと座らせてもらおう。
「―――――」
はい、終わり。さっさと自分の時間に戻らせて下さいね。貴方の授業聞いてても分かってる事ばかりで意味無いんですよ。為にならない……かもね。
さて、こんな事があったけど私の頭はアキラと悠輝という男の事ばかり。今日の授業の内容あの当てられたところしか覚えてない。簡単で聞く意味もなかったことくらいなら覚えてるけどね。さっさと家に帰ってリーデンしようか。アキラと居ると何故か楽しい。嫌な気分が吹っ切れる。誰にも言ったことが無いし、私の心の中だけにしまっていることだけどね。……そう言えば、あの男からも少し似たような雰囲気を感じられた。……気がする。気のせいだろうけどね。ただ男女の違いを分からせない外見からそう感じるだけだろう。似てると言えばそこだけだろうな。
朝からこの時間までにアキラが何らかの情報を集めてるとは思えない。学生の場合学校、それじゃなかったら仕事でもしてる筈だ。アキラにあいつの事まかせっきりだけど別にいいか。私は何もできない。本当に……、何もできないよな……、私って……。
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