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消えないリアル...

1切音 ◆Mjk4PcAe16:2010/12/12(日) 18:02:29 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
逃げたいんなら

   逃げればいい


逃げれるんなら

   逃げればいい


――リアルからは逃げられない


(/どうも、切音という名前で書いている者です!*

消えないリアル...は逃亡者が逃げ切れるかという話(Σ
空想の世界へ迷い込んだと思えば又リアルがやってくる、どこまでも消えないリアルが逃亡者を追い続ける小説です(´・ω・`)

正直最後まで書き続けられるかなあと思いますがこそっとでもいいので読んで下さると泣いて喜びます*←)


消えないリアルはどこまでも逃亡者を追う

そう、君は逃げられない――…

2切音 ◆Mjk4PcAe16:2010/12/12(日) 20:12:51 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
     (人――…)

逃人陽奈(とうにん ひな)
逃人家の一人の少女。逃人家の人間は必ず逃亡者になると決まっているが本人はわかっていない。

昼間月陽(ひるま つきひ)
陽奈の親友。逃人家が逃亡者に選ばれることが唯一わかっている少女。

梨否零花(りいな れいか)
冷静な少女。逃亡者を追うリアルというグループの一人。

R(アール)
逃亡者を追うリアルの一人。少年だがリアルの中では偉い人。

L(エル)
Rと一緒。

きいろ(―)
謎の少女。明るい性格で好かれやすい。


(/後から仲間とか色々と出てきまry←
小説書きながらこの人はこうするとか考えてるので今は書けないんです(´っω・`。)
書いても出てこない人がいるかもorz(Σ)

3切音 ◆Mjk4PcAe16:2010/12/12(日) 20:49:30 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
     (第一章――…、零花目線)

ピー……

小さな音が聞こえ、バックからそっと携帯を取った。
いつもならメールは流すつもりだが、今回ばかりはそうはいかない。

そう、今回のメールは逃亡者の個人情報が書かれているから。


逃人


……逃亡者の名前が出てこない。
苛々と携帯を握れば緊張が溶け溜息を零す。

その時――

ピロロロ、ピロロロ……

又携帯が鳴り出すが、今回はメールではなく電話だ。
更に苛々と携帯を握り電話に出れば、笑い声が聞こえた。

「零花ですが…誰ですか。逃亡者の名前なら早く教えて下さい。」
「え、ああ……はははっ、やっぱりあのメール嫌だったんだねー…零花。」

声だけでRだとわかるが、あえて名前を述べさせる。

「さっさと名前を教えてくれませんか。名前教えてくれなきゃ誰だかわからない。」

Rは携帯で話す時だっていつも感情がわかりやすい。
だから今は笑顔。というよりからかってるのかなあ。

「もー、わかってるくせに。Rだよー、わかるよね。…でさ、逃亡者のことなんだけど。」

こんな幸せな時間が好き。だって、Rが好きだから。
だけど今はがまんだよってある少女に言われたんだもん。

「……何ですか、早く教えて下さいよ。又逃人家ですよね。」
「すっるどいなー。逃人家だよー、逃人陽奈。零花と同い年だよね?」

…私はRのこと全くわからない。
なのにRは私のことわかってるなんて……

ずるいよ。

そんなことを考えればそっと口を開き呟く。

「うん、そうだね……。」

いつもと違う口調に驚くRが面白くて、私はくすりと笑った。

「とりあえず、逃人陽奈……。個人情報とか、調べといてくれるかな。僕、他の女の子といちゃいちゃするの嫌なんだよねー。」
「他…って他に誰かいるんですか。」

他という言葉にちょっと緊張する私は問い掛ける。
携帯だから、顔が赤いのだって、泣きそうなのだってわからなくていい。


「………他、って…零花のことなんだけど。」


……うん、そうだね…っ私、他って言われるのは嫌だけど、好かれてるんだね。


――こうして、仕事の仲間同士の恋愛と、逃亡者の個人情報調べという新たな仕事があり、幸せで大変な生活が零花にやってきたのだった。

4切音 ◆Mjk4PcAe16:2010/12/18(土) 14:35:29 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
     (第二章――…、陽奈目線)

「おはよ、月陽。今日雪降ってたんだよー、冷たかったー!」

私、逃人陽奈はにこりと笑顔で親友の昼間月陽に話す。

「………静かに。」

月陽は本を読んでいたいのか雪より冷たい返事が返って来る。
これが私達の日常、だけど最近ちょっとだけ月陽が暗い。

「………お、おはよ零花。」

そんな暗い中、くるりと後ろを向けば友達の梨否零花がいることに驚き、それでもにこりと笑った。
零花は小さく頷き、静かな返事を返す。

「…おはようございます。」

まさかの敬語に苦笑する私は何となーく零花に近づかない方がいいと思った。
そそくさと離れれば又ぴっとりと、まではいかないが着いてきたりする。

「あ、あの……私に何か用、かな………。」

思い切って問い掛ければ、零花はにこりと笑い呟く。

「いえ、何もないですが…目障りですよね。」

急に落ち込む様に苦笑されればびくびくと反応する私。
泣かれたらどうすればと考え慌てて拒否する。

「ちっ、違うの…!ただ、私と零花ちゃんってあんまり話さないから……急に何でかなあって思っただけなの!…目障りなんてそんなっ……!」

すると零花は又笑顔になり小さな小さな聞こえないような声で呟いたと思う。
何て言ったかなんて聞こえなくてわからなかったけど。

「…………そう、私は陽奈さんが目障りだから死んでもらいたいんだけどね。」

―――死んでもらいたい……?
いやいやいや、聞き間違いだよね。

……違う、よね。


そういえば、月陽と零花…最近やたらと仲が良いっていうか、いつも一緒にいる。
月陽が暗くなったのは、零花が私を死ねって思ってることを聞いたから……?

まさか。それに、零花が私を殺せるはずないってば。
同い年だもん、それにまだ子供だからね。


「あー、ひーちゃん油断はいけないんだー。」

けらけらと笑ったのはきいろ。
よくわからない子。

唯一私のことをひーちゃんという可愛いあだ名で呼んでくれる。

でも、油断はいけない…?
それって零花も私を殺せるってこと?

「子供だからこそ簡単に殺せちゃうもんなんだよねー。今の内に逃げたほーがいーかもよ、とーぼーせーかつってゆーの?あれ、捕まったらたいへーん!だからさー。」


――私は逃げなきゃいけないの?誰から、いつ追い掛けられるの?
謎は深まるばかり。だが、私の中ではもう逃亡生活への心の準備が進んでいた。

5ゆみぃ☆:2010/12/18(土) 17:55:34 HOST:softbank221076192097.bbtec.net
切音さんの小説おもしろいです

6ゆみぃ☆:2010/12/18(土) 17:56:27 HOST:softbank221076192097.bbtec.net
続きが楽しみです

7切音 ◆Mjk4PcAe16:2010/12/19(日) 19:37:44 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
ゆみぃ☆様

感想有難うございます*
これからもゆったりとマイペースで書いていくので良ければ愛読ryではなく読んで下さると泣いて喜びます。←

8切音 ◆Mjk4PcAe16:2010/12/19(日) 20:07:32 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
     (第三章――…、陽奈目線)

逃人家

・逃人家の人間は迷わずはっきりと生きること。
・他の家庭のように甘い人間にならないこと。
・逃人家の子供は中学二年生になってから逃亡生活を誰か一人行うこと。

私は家に帰ってから逃人家のルールなどと言われ渡されたものを読んだ。

「……逃人家の子供は中学二年生になってから逃亡生活を誰か一人行うこと………何これ、私が逃亡するんだよね…。」
「そーだよひーちゃん。とーにんけの人間は必ず逃げなきゃいけないんだよーだ。」

ここは私の家、だよね。
何できいろがいるんだろう……。

…まさか!

「きいろ、まさか私を追いに……っ!!」
「まっさかー、きいろがそーんな悪うーい人間なわけないよー。ま、協力はするよー。」

……協力とは一体何のことだろうか。
私をサポートするのかなあ。

「………れーちゃんに決まってるよねーまあそこは。きいろがひーちゃんに協力するなんて、あっりえなーい!」

れーちゃん…とは零花。
ということは私は…

「ひっとりー!よーくわかったねー。あ、あとさーそのとーにんけのルール作ったのきいろだから。」

……逃人家のルール、そういえばママもある人から渡されたって言ってたな。

「一、逃人家の人間は迷わずはっきりと生きることー。さーさーひーちゃん!生きるか死ぬか、早く決めちゃって!あ、もっちろーん、そのまま死んでも困る人はいないんだよ、だよ?せーぜーあんたのママとパパくらいだろーねー。死んだあんたのせーで殺されちゃうんだからー。」

殺される…?!


――生きて逃亡生活という辛い人生にするか、死んで楽になって親達も殺すか。私はどっちを選ぶ…?

9梅干☆:2010/12/19(日) 20:24:20 HOST:p5012-ipad01matuyama.ehime.ocn.ne.jp

うぅ!!
おやつを梅干し1にするか梅干し2にするかほど迷う究極の選択!!
梅干☆なら、作者の空気読んで逃亡生活選ぶかなぁ?(笑)

この小説面白いです!!がんばって更新おねがいします(キラキラ目<☆

10切音 ◆Mjk4PcAe16:2010/12/20(月) 16:48:46 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
梅干☆様

感想有難うございます*

むむ…、私は梅干1がいいですノ←
逃亡生活、中二の子にしては大変そうですねーry

ゆったりマイペースなのですが頑張って書きたいと思います・ω・

11切音 ◆Mjk4PcAe16:2010/12/20(月) 17:11:07 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
     (第四章――…、陽奈目線)

中二の少女が逃亡生活を行うなど聞いたことがない。
だからといって、私が逃亡生活から逃げようと死ぬなんて酷過ぎる。

それより、親達まで死ぬことが私にとって最悪なこと。

「生きるか死ぬかって聞かれて、ひーちゃんは何て言うかなー。」

きいろはにこりと笑顔になり問い掛けるように話す。
私はその言葉に首を傾げつつも小さな声で言った。

「勿論…生きたいから、生きるを選ぶ…かな。」

すると、きいろはこくりと一つ頷き呟いた。

「これもさ、生きるか死ぬかで考えればいいんだよー。生きたんだよねー、なら生きようよ。逃亡生活がんばってさー、又親に笑顔でただいまって言おうよ。きいろだって、ちょっとはサポートするからさー。」

――ママ、パパ。

親のことを考えるとぽろぽろと涙が零れ落ち、逃亡生活なんて嫌だと思う。
だけど、死んで一生ただいまを言えなくなるよりはずっといい。

「…私、逃亡生活……する。」

逃げ切って、笑顔でただいまって言うんだ。
そう考えた私は小さなリュックに水などを入れ、軽い財布を持った。

「ママ……。」

最後かもっていうのに、緊張などで怖くなり暗い声が出る。
ママは私が逃亡生活をするってわかってたのに、首を傾げ苦笑を零す。

「何、友達と遊ぶのならいいわよ。でも、リュックで行くのね。ああ、その方が身軽だもんね。ママ、急いでるから行っていいかな。危ないから――、」
「ママ、行ってきます。」

その行ってきますは、暗くて怖い、緊張が更に深まる言葉だった。
ついにママも涙を零す。それにつられて私の目尻に溜まっていた涙も零れる。

「あのね、私…行ってくるからね。……又ただいまって言えるように、ちゃんと戻って来るから。」

ママは黙ってこくりと頷いて、最後にはとびっきりの笑顔で行った。

「ちゃんと帰って来るのよ。………行ってらっしゃい!」


――こうして、私の逃亡生活はスタートしたのだった。

12切音 ◆Mjk4PcAe16:2010/12/22(水) 16:43:26 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
     (第五章――…、零花目線)

ここは逃人家を追うリアルというグループ専用の家の隊長室。
リアルグループはマフィアでいうファミリーなのでボスもちゃんと決まっている。

「れーちゃん、ひーちゃんが逃亡するってさ!どーする、そろそろ追い掛けよーか。」

きいろがけらけらと笑いつつも私に向かい言う。

「どうするも何も、Rからの連絡がなきゃ行動出来ない。」
「いーよ、Rには言っとくからさー、れーちゃん行っといで!」

これには流石の私もいいかと考え、黒い服を身にまといドアを開けた。

「きいろ、Rに言っておいて。私は行ってくるから。」

携帯を持ち、バックに入れれば素早く動く。
すると運良く近くに陽奈を発見するが、ここで見つかっては勿体ない。

なのでそーっと近づくが、その時首に何か弾のようなものがかすった。

「え、あっあ…れ、零花ちゃ…きゃあ!」

ここでは危ないと考え必死に陽奈を捕まえ逃げる。
誰が撃ったのかはわからないが、狙われているのは確かだ。

「……零花ちゃん、私…もう捕まった……?」
「静かにっ…誰かが私達を狙ってるの。」

先程から首が痛むと思えば血が出ていて顔を歪ませるが今はがまん。

「見つけたぞ、零花!他、零花と同い年くらいの女子一名発見!!」

もう見つかったかと思うと狙われているのは私だけ。
とっさに陽奈をつき離せば小さな声で言う。

「陽奈さんはここに隠れてて!周りをうろうろすると危ないわ。」

ああ、ちゃんとRに断れば良かった。
きいろの言うことなんて聞かなければ…

嫌、これはきいろの言うことを聞いた私が悪いんだな。

そんなことを考えていればすぐに追いつかれた。

「おい、待てよれ、い、か、ちゃん!今回はRもいねーんだな、なら捕まえられる。」

零花ちゃんだなんてきもい。
私は必死に逃げて逃げて、結果てきに追い詰められてしまった。

「れーかちゃーん。そろそろ素直に捕まっちゃってよー!」
「嫌よ、こんなきもい人に捕まらない。」

いつでも毒舌は忘れず、こそりと片手に銃を持つ。
…が、意味はなかった。

「銃なんてこっわいなー!それに、きもいだなんて言っちゃあRに嫌われちゃうよ?ま、嫌われる前に俺らが奪ってあげるけどなー。」

怖い。零花の中でそんな感情ばかりが出てくる。
そんなとき、大好きなあの人の声が聞こえた。

「あーぶなかったー!零花、大丈夫?」
「そ、そんなこと言われなくても大丈夫に決まってますっ…!」

慌てる私を見て喜ぶR。
そんなRを見て、私もにこりと笑ってしまった。

「おい待て、もう零花は俺が捕まえたんだぜ、R。正々堂々と戦って勝った方に零花が行くってのはどうだ?」
「いいよ。」

――Rと謎の男の勝負。勝つのは勿論…!!


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