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消えないリアル...

12切音 ◆Mjk4PcAe16:2010/12/22(水) 16:43:26 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
     (第五章――…、零花目線)

ここは逃人家を追うリアルというグループ専用の家の隊長室。
リアルグループはマフィアでいうファミリーなのでボスもちゃんと決まっている。

「れーちゃん、ひーちゃんが逃亡するってさ!どーする、そろそろ追い掛けよーか。」

きいろがけらけらと笑いつつも私に向かい言う。

「どうするも何も、Rからの連絡がなきゃ行動出来ない。」
「いーよ、Rには言っとくからさー、れーちゃん行っといで!」

これには流石の私もいいかと考え、黒い服を身にまといドアを開けた。

「きいろ、Rに言っておいて。私は行ってくるから。」

携帯を持ち、バックに入れれば素早く動く。
すると運良く近くに陽奈を発見するが、ここで見つかっては勿体ない。

なのでそーっと近づくが、その時首に何か弾のようなものがかすった。

「え、あっあ…れ、零花ちゃ…きゃあ!」

ここでは危ないと考え必死に陽奈を捕まえ逃げる。
誰が撃ったのかはわからないが、狙われているのは確かだ。

「……零花ちゃん、私…もう捕まった……?」
「静かにっ…誰かが私達を狙ってるの。」

先程から首が痛むと思えば血が出ていて顔を歪ませるが今はがまん。

「見つけたぞ、零花!他、零花と同い年くらいの女子一名発見!!」

もう見つかったかと思うと狙われているのは私だけ。
とっさに陽奈をつき離せば小さな声で言う。

「陽奈さんはここに隠れてて!周りをうろうろすると危ないわ。」

ああ、ちゃんとRに断れば良かった。
きいろの言うことなんて聞かなければ…

嫌、これはきいろの言うことを聞いた私が悪いんだな。

そんなことを考えていればすぐに追いつかれた。

「おい、待てよれ、い、か、ちゃん!今回はRもいねーんだな、なら捕まえられる。」

零花ちゃんだなんてきもい。
私は必死に逃げて逃げて、結果てきに追い詰められてしまった。

「れーかちゃーん。そろそろ素直に捕まっちゃってよー!」
「嫌よ、こんなきもい人に捕まらない。」

いつでも毒舌は忘れず、こそりと片手に銃を持つ。
…が、意味はなかった。

「銃なんてこっわいなー!それに、きもいだなんて言っちゃあRに嫌われちゃうよ?ま、嫌われる前に俺らが奪ってあげるけどなー。」

怖い。零花の中でそんな感情ばかりが出てくる。
そんなとき、大好きなあの人の声が聞こえた。

「あーぶなかったー!零花、大丈夫?」
「そ、そんなこと言われなくても大丈夫に決まってますっ…!」

慌てる私を見て喜ぶR。
そんなRを見て、私もにこりと笑ってしまった。

「おい待て、もう零花は俺が捕まえたんだぜ、R。正々堂々と戦って勝った方に零花が行くってのはどうだ?」
「いいよ。」

――Rと謎の男の勝負。勝つのは勿論…!!


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