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mugenバトルロワイアル

363 ◆7eQNLEQzeg:2010/04/07(水) 04:18:37 ID:VILT9Kos0
※※※

 私は早くこの場から離れたかった。というよりドラクロから離れたかった。
 普段は寡黙キャラで通してるのにテンション上がって叫んだところを見られてるし、なんかもう殺しあったりする雰囲気では無いしドラクロの相手をしていると頭が痛くなる。
 コイツ絶対にアホの子だよ。龍騎とかバトロワワとかどうでも良くなってきた…。
 もういい。適当にウソでもついて誰か別の対戦相手を探そう。

「……どらくろ、きみのかんがえはよくわかった。わたしはどうかしていたようだ。ころしあいはぜったいにしないよ」
「――――!」

 物凄く棒読みだったがドラクロは目に見えて喜んでいた。やはり思ったとおりコイツはただのバカだ。……いいアイデアを思いついた。

「私はこれから仲間を集めて脱出しようと思うのだが、君も手伝ってくれるか?」
「!!!!!」

 ドラクロは首を何度も縦に振る。其の度に先ほどのキィ〜という音が辺りに響く。物凄く耳が痛い。これは立派な攻撃だ。
 しかし目に見えてテンションが上がってきてるなコイツ…。だがバカの付き合いもあと少しで終わる。

364 ◆7eQNLEQzeg:2010/04/07(水) 04:19:07 ID:VILT9Kos0
「で、では二手に分かれて仲間になりそうな人を探そう」
「……!?」

 ドラクロは急に動きを止めてこちらに目を向ける。話をちゃんと聞くくらいの知性はあったか…。

「私はこれから仲間集めに九州方面を行こうと思う。君は人の多い東京方面へ行ってくれ。君にしか出来ないことだ」
「………。」

 勿論仲間を探すなんて事はしない。私の目的はこの究極のトーナメントで優勝することなのだ。
 だがここにはドラクロ以上の狂レベル、もしくはあの場に現実が居たことを考えれば神や論外レベルのキャラが居るかもしれない。
 そしてそんな連中や単純バカが集まるとしたら東京などの大都市だろう。理由は人が沢山居るイメージが有るからだ。確かにここではなく実際日本の東京などは人が腐るほどいる。そういうイメージも手伝って多くのキャラが向かうはずだ…。
 そんな所に向かうなどわざわざ死にに行くようなものだ。だからヤツに向かわせる。無駄に強いだけのバカにはちょうどいい仕事ある。

「それとこれからもし私の様に乗っている人に出会ったら、まず説得などしないでくれ。辛いのは分かるが彼らが罪を犯す前に止めるんだ…。意味は判るな?」
「―――――――!!」
「驚くのも無理は無いが、君のためだ。約束してくれ」

 ドラクロは決意したようにコクンと首を縦に頷く。自分が利用されているとも知らないで…。素直な態度に多少罪悪感があるがこの際気にしない。ヤツには出来るだけ多くの優勝狙いのライバルを減らしてもらわなければな…。

「…最後にドラクロ、集合地点を決めよう。場所は…そうだな…、三回目の放送時に大阪で落ち合おう」
「……。」

 多分微塵も疑いをしていないだろう目で私を見つめる。上手く行き過ぎて噴出しそうになるが我慢する。
 三回目に集合といったのは適当だ。出来るだけ先の時間にすればそれだけヤツが死んでいる可能性が増えていると思ったに過ぎない。

365 ◆7eQNLEQzeg:2010/04/07(水) 04:19:39 ID:VILT9Kos0
「…では、無事を祈る!!」
「……!」

 わざとらしく手を振りながらこの場を去る。ドラクロには感謝しないとな。さっきまでの私はここに居る全員とでも戦うつもりだった。
 だがヤツの書いたメッセージ、~殺し合いは良くない~。いい忠告をもらった。つまりは今は動かずに居ること。
 下手に殺し合っていれば多くの人物と戦うことになる。
 この序盤で体力を使い切るわけにはいかないし、切り札の龍騎の実力はいまだ未知数だ。それに全員敵というわけではない。
 現にドラクロのようにいい駒になるヤツが居るかもしれないのだ。

「ヤツはもう居ないな」

 私はおよそ30分近くかけ辺りをうろうろし、ドラクロが居なくなったことを確認した後、住宅地に戻って着た。
 ドラクロとの約束を守るつもりは無い。第一ヤツはただの駒だし三回目の放送まで生き延びているのかどうかさえ分からないのだ。
 暫らくして適当に見つけた家に入る。ここに暫らく隠れていることにしよう。そこそこ弱そうなヤツが来たら龍騎のテストに使ってもいい。  
 どの道一回目の放送まではここに居るつもりだ。気長に待つとしよう。

 【愛知県/一軒家/一日目/深夜】
 【カンフーマン@MUGEN】
 [状態]:健康
 [服装]:胴着
 [装備]:無し
 [道具]:基本支給品一式、
 [思考]
  1:第一回放送までこの場で待機。
  2:並キャラレベルのキャラが一人で来たら龍騎のテストに使う。
  3:ドラクロのように利用できる駒を捜す。

366 ◆7eQNLEQzeg:2010/04/07(水) 04:20:17 ID:VILT9Kos0
※※※

 私は迷っている。
 彼はやはり殺し合いに乗ったままであった。私の思いは通じなかったのだ。
 彼は乗っている者達を殺せと言ってきた。私の思いは踏みにじられたのだ。
 だから私は彼に騙されるふりをした。彼に見つからないよう見張る為だ。
 彼が大げさに手を振りながら去っていく。
 彼の次の行動を計算した結果、ここに戻ってくるらしかったので隠れてここで彼を見張ることにした。
 彼は言った。罪を犯す前に止めろと。
 ならば彼がもし誰かを手にかけようとしたその時は……。果たして自分に出来るだろうか?
 私は迷っている。



 【愛知県/住宅地/一日目/深夜】
 【DragonClaw@MUGEN】
 [状態]:健康
 [装備]:無し
 [道具]:基本支給品一式 、ランダム支給品
 [思考]
  1:カンフーマンに見つからないように見張る。
  2:カンフーマンを止める。が自分に出来るか疑問。
  3:殺し合いには乗らない。次元意志を打倒する。
  4:殺し合いに乗っている者を止める。
 [備考]
  ※喋れません。ですが、同じ機械にならテレパシーを送れるかもしれません。

367 ◆7eQNLEQzeg:2010/04/07(水) 04:22:59 ID:VILT9Kos0
投下終了です。
タイトルはチルノのパーフェクト日本語教室です。
後で来ますので指摘などお願いします。

368テストしたらば名無しさん:2010/04/07(水) 15:03:07 ID:eEktapVk0
投下乙

確かにロワにシャワーシーンがあるのはいいねw
でも誓いの後で惨劇が起こる可能性が…

騙してると思ったら実はばれてる。これは恥ずかしいなw
DragonClawはいい奴だけど不毛な努力で終わるか、それとも…

369テストしたらば名無しさん:2010/04/07(水) 15:07:34 ID:eEktapVk0
ところで本スレに代理投下できる人はどんどんして欲しいな
溜まってしまう

370 ◆8CxJmLvFOI:2010/04/07(水) 17:55:45 ID:jM1KMjD.O
質問なんですが基本支給品て「食料」「飲料水」「地図」「筆記用具と紙」「方位磁石」「時計」「懐中電灯」 で良いんでしょうか?

371テストしたらば名無しさん:2010/04/07(水) 23:33:58 ID:0LhFX0kk0
ドラクロの手ってそういやV字の刃がついただけだったね
なにはともあれ投下乙

372テストしたらば名無しさん:2010/04/07(水) 23:43:17 ID:GWBhRpbQ0
大体あってると思う>支給品
時計が微妙なくらいかな?

373 ◆8CxJmLvFOI:2010/04/08(木) 00:31:25 ID:gS1H1bxYO
>>372
どうもです。
ありがとうございました。

374テストしたらば名無しさん:2010/04/08(木) 01:00:55 ID:tB2N901g0
これで予約分は全部終わり?

375テストしたらば名無しさん:2010/04/08(木) 03:41:06 ID:bLJwwa9U0
昨日だったか予約されたユェンを除けば終わりかな

376テストしたらば名無しさん:2010/04/08(木) 15:40:29 ID:abkPdYIY0
自分が出したキャラが予約されてないと
受け入れられていない気がして不安になるな…
予約がなかなか来ない場合は自己リレーしてでも
無理やり話を進ませたほうが良いのだろうか?

377 ◆8CxJmLvFOI:2010/04/08(木) 19:02:08 ID:gS1H1bxYO
ユェン・ソイレン投下します

378 ◆8CxJmLvFOI:2010/04/08(木) 19:02:50 ID:gS1H1bxYO
ユェンはクラウザーの相手を引き受けた雪姫と離れ繁華街の一角にある家電量販店に来ていた。
ここも例外なく照明は落とされており、外からは中の様子は伺えない。
玄関前に降り立ったユェンは周囲に人の気配がない事を確認すると僅かな逡巡を経て開かない自動ドアをGXマグナムで破壊してお辞儀をしながら店内に入っていった。
制服姿に戻り月明かりに広がる入り口でシンと静まり返る店内を一通り見回すが、覗くのは空間を埋め尽くす闇のみ。
このままでは探し物が困難と判断したユェンはおもむろに腰を落としデイパックの中身を確認しはじめる。
「…確かこの中に…」

ランダム支給品であるプレートの入った赤い帽子とUSBメモリの他に参加者共通の基本支給品というものがある。その中に照明器具があったのを思い出したのだ。

「…あった懐中電灯。これで」

問題なく点く事を確認したユェンはその唯一の光源を頼りに店内の探索をはじめる。
ここまでまさに泥棒そのものだがこの場所全体が舞台装置で参加者以外人がいないのを理解しているためそこまで良心の呵責は痛まなかった。
逆にそんな世界そのものを創るような大仰な事をやってのけた次元意思の力には改めて戦慄したが。
しかし打倒の鍵になるかもしれない物を今ユェンは持っていた。
そしてそれを守るためクラウザーの相手を引き受けた雪姫のためにもその鍵は必ず次に繋げなければいけない。
コツコツと自身の足音だけがこだまする店内で陳列された商品の一つ一つを慎重に確認していたユェンはやがて目的の物を見つけ足を止めた。
彼女の視線の先−−そこには様々な機種のパソコンが並んでいた。

「あった、けど…ここじゃまともに使えないよね」

パソコンの一つを開け電源を入れてみる。
起動音が鳴り、点くのは点いたが数秒すると電池切れを起こしてすぐに画面はブラックアウトしてしまった。
ためしに足元の壁コンセントにコードを差し込んで充電を試みるがこれも効果なし。

「…やっぱり、どこかで電源を供給できる施設を探さないとダメか……」

379 ◆8CxJmLvFOI:2010/04/08(木) 19:03:53 ID:gS1H1bxYO

マップは広くても機動力が売りの自分なら生きた施設の一つや二つを見つけるのはそう苦労しないとユェンは考える。
とわ言っても手元に既に重要な物が揃っているだけにやはり口惜しさは残った。

「…まさか、そんな施設もないって超難易度はないよね? ……う〜ん…って、こんなとこでもたもたしてる場合じゃないんだった!」

そこで大事な事を思い出したユェンはパソコンを素早くデイパックに入れ、床を蹴った。
その大事な事というのは当然だが雪姫の事だ。
緊迫した状況の中合流を誓い別れた彼女は適当に相手をした後逃げると言ったがやはり心配だった。
もちろん信じてないわけではなかったが無傷であの場を切り抜けたと思える程ユェンは楽観視していなかった。
あるいは傷付いた姿で今も自分を探して平原をさ迷よっているかもしれない。 そんな光景が脳裏を過ぎり駆ける足にさらに力が入った。
自身が破壊した玄関を抜け外に出た彼女は雷光に包まれ戦闘用スーツに換装すると再びブーストを吹かして夜の空を轟音と共に飛翔していった。





どこからか嫌な予感はあった。別れた場所が近付くたびにそれは膨らみでも杞憂であると頑なに思った。 そして現実は無情だった。

「……そ……ん…な…」

そこに辿り着いた時ユェンは愕然と呻いた。
彼女の目の前には風に曝された物言わぬ雪姫の骸が転がっていた。
彼女は雪姫は自ら望んで命をかけた事をユェンは知らない。
たとえそれを知っても彼女は自分を許せなかっただろうが。

「…嘘…だよね?」

目の前の事実が受け入れらず搾り出した声にしかし返事は返ってくるはずもなく、そのまま茫然自失と立ち尽くしていたユェンにやがて波のような罪悪感が押し寄せてきた。

「……私が…私があの時……」

一瞬に戦っていればこんな残酷な結果にはならなかったかもしれない。
あの時すぐに引き返していれば間に合ったかもしれない。
そんなifを考え更に自己嫌悪に苛まれる。
悔しくて悔しくてしかしもうどうにもならなくて次第に涙が込み上げてきた。 うなだれるように頭を下げふと何かに気付く。

「…え?」

足元でキョロキョロと動く小さな影。
その影と目が合ったかと思うと突然それが胸元に飛び越んでくる。

380 ◆8CxJmLvFOI:2010/04/08(木) 19:05:01 ID:gS1H1bxYO

「ッ!…リスギツネ?」

そのリスギツネは咄嗟に胸元に掲げた両の手の平の上でユェンに頭づきを繰り出してきた。
ライフゲージは減らなくともなぜかズキズキと胸が痛んだ。

「……あなたは…」

そのリスギツネは雪姫のペットのぺぺだった。
ぺぺはまるで何かを訴えるように頭づきを辞めようとしない。
結果的に見捨てるような形になってしまったこの不甲斐ない自分を責めているのかと最初は思ったが、どうやら違うようだった。

「…そっか、そうだよね……一番悔しいのはあなただよね…」

掛け替えのない主を失ったこの子の悲しさと悔しさを如何な程なのか。
考えても到底わかるものじゃなかった。
ただわかったのはしばらくこの場から動けそうにないという事だけだった。



【北海道/平原/1日目深夜】

【ユェン・ソイレン@オリジナル】
[状態]:疲労(小)精神的疲労(中)深い悲しみ
[服装]:戦闘時の格好
[装備]:必殺技で使う武器など一式
[道具]:基本支給品一式、プレート付きの赤い帽子、USBメモリ
[思考]
 基本:殺し合いを止めてゲームから脱出する
 1:……………
2:パソコンの電源を供給できる施設を探す
3:USBメモリの中身を調べる

381 ◆8CxJmLvFOI:2010/04/08(木) 19:06:36 ID:gS1H1bxYO
これで投下終了します。
規制されてるのでお手数ですがどなたか代理投下お願いします。

382テストしたらば名無しさん:2010/04/08(木) 21:03:13 ID:zcXrUNCU0
投下乙です

ああ、雪姫の死を知ったのか…
ここから奮起するのか、それとも…

383テストしたらば名無しさん:2010/04/09(金) 09:19:10 ID:odwwurb20
投下乙です
ユェンかわいいよユェン
数少ないオリキャラ勢として頑張って欲しいが

384 ◆8CxJmLvFOI:2010/04/09(金) 11:51:53 ID:tmZ0QHZYO
すいません、タイトル忘れてました。
失ったものは−−
でお願いします。では

385テストしたらば名無しさん:2010/04/09(金) 14:04:40 ID:GS9O3lcc0
>>376
期間を置いても予約が無いなら自己リレーありでいいと思うよ

386テストしたらば名無しさん:2010/04/09(金) 14:11:19 ID:4oa8FPaI0
自己リレー気にするなら、自分が出したキャラの解説とかSSの収録やってくれるとありがたいんですがw

387テストしたらば名無しさん:2010/04/09(金) 16:46:58 ID:QGzkx4Qs0
他のキャラの2週目が出揃っても残されていたら
自己リレーでもいいんじゃないかな
キャラ解説は確かにw

388テストしたらば名無しさん:2010/04/09(金) 18:04:01 ID:d/ud74hQ0
投下した皆さん乙です。
ナルカナや仮面ライダーみたいな、MUGENで流行ってないものはよく分からない
だが逆に考えるんだ、原作を知らずに想像した結果とんでもないSSにしてしまっても周りから文句は出ないと考えるんだ
そもそもMUGENでのイメージが存在しない=(ニコMUGENキャラとしての)原作が存在しないキャラの原作を再現する事は不可能!

389テストしたらば名無しさん:2010/04/10(土) 00:26:07 ID:RlZOhIXY0
やっぱり(ニコ)mugen(動画)ロワなんだな。

390テストしたらば名無しさん:2010/04/10(土) 00:30:27 ID:H4JJi78U0
まぁ書き手全員が自前でMUGEN用意してキャラDLしてその結果からSS書く……と言うわけにもいかないだろうしw

391テストしたらば名無しさん:2010/04/10(土) 16:16:25 ID:8dwWngB60
結果を出す必要は無いが、住人が前提としてMUGEN入れてるはず(多分)だから、
キャラDLして参考にして書くってのは良いんじゃないの。
ナルカナは技が殆ど無い未完成だけど強くて特殊性能らしいから独自のキャラ付けはされそうな予感。

392テストしたらば名無しさん:2010/04/10(土) 19:02:59 ID:kzm0aqCo0
原作に忠実じゃなくてもOKなら
ディケイドがライダー以外のキャラを変形させて武器にするのもありか

393テストしたらば名無しさん:2010/04/10(土) 19:33:05 ID:3gwprajM0
ライダーカードの中にアルカナとかスペカが混ざってたりするんですねわかります

394テストしたらば名無しさん:2010/04/10(土) 19:54:05 ID:quNDw7Xw0
ナルカナ様を自分色に染めれる…だと…。
仲間と協力して誰でもファイナルアタックライドできそうだなw

395テストしたらば名無しさん:2010/04/10(土) 23:03:28 ID:GAH/uSig0
そもそもmugenのディケイドはプリキュアを呼んでFFRしたりするし

396テストしたらば名無しさん:2010/04/10(土) 23:08:31 ID:DyKLnF060
ゲジマシの参加者名簿に名前あったな>ナルカナ
まだ出番はないけど

397テストしたらば名無しさん:2010/04/10(土) 23:21:40 ID:pinm5VPk0
>>395
あ、それ見たことないや
よければ動画名教えてくれないか

398テストしたらば名無しさん:2010/04/11(日) 01:06:26 ID:sPEQ1qwU0
自分のmugenでいじってて見たからな
動画だとまだ出てないみたい

399テストしたらば名無しさん:2010/04/11(日) 01:23:03 ID:VGfvpvIU0
なるほど、サンクス

400テストしたらば名無しさん:2010/04/11(日) 22:51:59 ID:.2iojE9s0
予約が来ないが長考中だと信じたい

401テストしたらば名無しさん:2010/04/11(日) 23:00:54 ID:v2BQRAOo0
最初のスタートがうまくいったからちゃんと機道に乗ったと思うんだぜ
それに、予約ってのはそうぽんぽん来るもんじゃないしね。
ガイルみたいにゆっくり待つことが必要だ

402テストしたらば名無しさん:2010/04/11(日) 23:04:56 ID:EQZYRKZk0
↓で溜めとくか

403テストしたらば名無しさん:2010/04/11(日) 23:05:00 ID:.JgpMCFw0
身も蓋もない事言えば、このロワ専任とかメインの書き手さんっていないだろうし
GWまでに全員二週目来るかどうかの速度になると予想

404テストしたらば名無しさん:2010/04/12(月) 18:57:09 ID:2zF8RE660
容量が残り少ないので新スレ立てました
最初のテンプレは少しいい加減なので不味い部分がありましたら変えてください

ttp://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1271065838/

405テストしたらば名無しさん:2010/04/15(木) 16:00:36 ID:A6TFCnnU0
遅くなったがスレ立て乙

406テストしたらば名無しさん:2010/04/16(金) 17:22:17 ID:0LeA1tKQO
アイデアがうかばねええええ

MUGENらしい話が書けません(^q^)

407テストしたらば名無しさん:2010/04/16(金) 20:19:36 ID:R1o87W5w0
格闘ワザやmugenネタを除けば繋ぎぐらいは書けそう
mugenネタに詳しい書き手に任せるしかないかもな

408テストしたらば名無しさん:2010/04/17(土) 12:53:01 ID:kBB1C25A0
1マス辺りの広さはどのぐらいなの?
予約する時、徒歩で隣のマスの参加者と出会える程度の広さ?

409テストしたらば名無しさん:2010/04/17(土) 19:31:42 ID:5GYF5VQU0
何とも言えない
地図の縮尺も詳しくは分からんし、第一登場人物が超人だらけだから
かなりの距離を移動してもおかしくない。つまり個人の裁量次第では?

410 ◆k/L1XAxYhI:2010/04/19(月) 09:12:48 ID:iq7LlxZE0
トキ、汚い忍者、本田忠勝、フリーダム予約

411 ◆k/L1XAxYhI:2010/04/20(火) 21:19:48 ID:gjhHylV60
では投下します

412 ◆k/L1XAxYhI:2010/04/20(火) 21:20:57 ID:gjhHylV60
「んで、まず何処から行くんだ?」

「東へ行く、島の中心部に向かえば、それだけ他の参加者と出会い易くなるだろう」

トキと汚い忍者は金閣寺から離れ、周りを警戒しつつ街中を歩き続けていた。

トキは内心焦っていた。

世紀末で生きたトキには分かる、生きるためならモヒカン化する人の凶暴さを
自身の飢えを満たす為に弱者から水や食料を奪いに襲い掛かる姿を沢山見てきた。

この殺し合いの中、自分が生き残りたい一身に殺戮者へと
変貌する可能性も十分ありえるのだ、

無駄な血を流させない為に一刻も速く仲間を増やし殺し合いを止めねばならない。
その想いを胸に秘めトキは知らず内に足取りを急がせていた。

そんなトキと対照的に汚い忍者は気楽な態度で歩き続けていく。

まともに殺し合った所で生き残れる筈も無いし
PTを増やして行動を共にした方が一番安全で効率が良いからな。

脱出が不可能だと確定した時は騙し討ちでも何でもして
優勝を目指せば良いが、それを判断するのは大分後になるだろうし
今あれこれ考えて心労を増やすのは効率が悪いからな
現状はトキの行動方針のままに付いて行くさ。

「………トキ、聞こえるか?」

「ああ……こちらに向かってきているな…」

歩き続けてから数十分ぐらいの事だった。

常人には聞き取れないような音だが
忍者と暗殺拳の使い手である二人にはしっかりと聞き取れていた。

「何かのエンジン音か…参加者なら姿を確認する必要があるな…ユクゾユクゾ!」

「おいおい、相手は味方かどうかも分からねえって…速えーよッ!」

音のする方へと向かっていくトキ、彼の速さは身軽な忍者でさえ
追うのがやっとな程である。

413 ◆k/L1XAxYhI:2010/04/20(火) 21:22:48 ID:gjhHylV60
「忠勝、ここなら治せるだろう」

「すみません、ホンダムさん僕の為に」

上空からフリーダムを修理する場所を探していた忠勝は
大きな工場を見つけ着陸した。

この工場では何を製造されているのか
工場の内部が安全なのか確かめるため忠勝は工場内へと進んでいった。

まず最初に目にしたのは大きな機械で自動的に作られ運ばれていく
ドラム缶であった。

この型は…ジャギが愛用しているドラム缶に間違い無い。

忠勝がドラム缶を見つめていると
忠勝が本格的に汚物化してしまう…とつぶやいていたがスルーした。

「これは…ロードローラー?」

フリーダムが見た先には組み立てられたロードローラーが何台も車庫に
並べられていた。

これはDIOのゲージ技として使用されている物なのだろう。

二人が一部分を見た所、この工場で生産されているのはMUGENの住人達が
使用する製品だと判断する事が出来た。

後はフリーダムを修理しやすいエリアを見つける為に移動しようとした所で

「君達はこの殺し合いに乗っているか?」

いつの間にか背後に立つ白髪の男が問いかけてきた。






「そうか、君達も殺し合いを止める為に協力してくれないか?」
「是非とも協力させてください、皆で力を合わせればきっと脱出出来ますよ!」

お互い今までの事情を話した後は協力関係を結ぶのに
さほど時間はかからなかった。

フリーダムは戦場を見れば乱入し両軍を壊滅させてまで争いを止めるほどの
平和主義者であるのだから
殺し合いを否定する協力者は願ったり叶ったりである。

「なあ、あんたらは支給品の確認は済ませたか?」

壁によしかかっていた汚い忍者の発言で全員が気付いた。

忠勝やフリーダムは信長とギルとの戦いや
負傷したフリーダムの修理に飛んでいた為に確認する暇が無く

トキは仲間を探す一心で支給品の事など二の次にしていて
確認を怠っていたのだ。

「そのリアクションだとまだ見てえだな、俺のはこれだ」

汚い忍者がデイバッグに手を伸ばすとEと書かれた缶詰が
取り出される。

「これはE缶って奴でロボットのライフを回復させるらしいぜ
 ま、俺にとっちゃハズレだが あんたらには使えるだろ?」

じゅるり……E缶を見た忠勝は思わず唾を飲み込んだ。

「ただし欲しければ他の支給品と交換だ、世の中はギブアンドテイクだろ?」

忠勝は急いでデイバックの中にある支給品を探し始める
するとそこには一つのボールが入っており早速そのボールを汚い忍者に手渡した。

「モンスターボール?…ってコイキングじゃねーか!
 いらんいらん 別の物を出すんだな」

断られ落ち込んだ忠勝は部屋の隅で沈んでいた。
ただかーつ!ただかーつ!元気を出せ、わしが付いてるぞ!と
ストライカーは励まし続けていた。

「忍者さん、じゃあ僕の支給品と交換しようよ」

フリーダムは支給品であるカプセル状の薬を手渡した。

「なんだこりゃ?」

「説明書によると、この薬を飲むと力が……勝手に……!発動するらしいよ」

「それ暴走じゃねーか!そんな危ねえの飲めるか いらんいらん」

「そうかごめんね、ホンダムさんに助けてもらった恩を返したかったんだけど…」

フリーダムの支給品でも首を縦に振らない忍者の前にトキが立ち

414 ◆k/L1XAxYhI:2010/04/20(火) 21:24:48 ID:gjhHylV60
「殺してでも……奪い取る……」

そう発言し汚い忍者に向かって手を差し出した。

「トキてめえ!俺と殺る気か!?」

「そういう意味ではない、私の支給品の名だ」

よく見るとトキの手には何やらスイッチらしきものが4つ握られていた。

「説明書には四人一組でスイッチを押せばボーナスゲームに参加が出来て
 勝てば撃破ボーナス、負けても敗者ボーナスが貰えるそうだ」

「ボーナスか…まあ試してみる価値は有りそうだな
 おいホンダムにフリーダム、お前らも参加しろ」

トキの支給品に興味を持った汚い忍者はスイッチを全員に手渡し
スイッチをポチッと押した。

その瞬間四人の体が光に包まれ別の場所に転移された。






「トキさん、ここは…一体?」

「うむ、どうやら別の場所に連れてこられたようだ」

「そんな事よりボーナスってのはいつ始まるんだ?」

「何時までも落ち込むな、ただかーつ!」

気付けば四人は広い教会の中で立っていた。

「よく来たわね、このロリコン共め!」

黒いゴスロリの衣装を着たツインテールの少女が目の前に出現した。

「ああん?だあれがロリコンだって?俺をブロントなんかと一緒にしてんじゃねーよ
 わかってんのか?このガキんちょがよ!」

少女の言葉に腹を立てた汚い忍者が少女の両頬を引っ張っると
少女は涙目になり痛みから必死に逃れようとする。

「痛い痛い痛い!助けてえー、お父様ー!」

少女の声と共に汚い忍者の頭上から巨大な目玉の怪物が現れ光線を放ち
汚い忍者を焼き払う。
だが汚い忍者の身代わりにより焼き払ったのがちくわに変わる。

「おおっと危ねえ危ねえ…」

「忍者よ…子供相手に大人気ないぞ」

「へえへえ、俺が悪かったよ」

いい加減な態度で全く詫びる気の無い忍者はほっといて
トキは少女に語りかけた。

415 ◆k/L1XAxYhI:2010/04/20(火) 21:25:54 ID:gjhHylV60
「お嬢さんすまない、俺の連れが失礼な事をした
 ところで、此処の場所を教えてはくれないか?」

「此処はころうば会場、私は会場の管理者兼解説役のベア子よ
 そして彼は私のお父様のバッグベアードよ」

まだ痛みがのこってあるのだろう、ほっぺをさすりながら
ベア子は説明をしていた。
バッグベアードはベア子の頭上で汚い忍者を睨み付けている。

「では早速あなた達にボーナスゲームを受けていただくわ
 ルールは4対4のチーム戦、戦う順番はあなた達が決めていいわ
 勝てば撃破ボーナス+アイテム2個が貰えるし
 負ければ敗者ボーナス+アイテム1個貰えるわ
  これでルールはだいたい理解出来たかしら?」

「うむ、それで相手は何処に?」

「これから呼ぶわ、出てきなさい対戦相手よ!」

ベア子が指を鳴らすと同時に対戦相手が召還された。




「あ……あんたは!?」

フリーダムは驚きと怒りの含んだ声をあげた。
フリーダムにとって因縁深い相手が目の前に立っていたからだ。

「フフフ…ハハハ……ハーッハハハハハハハッ!!」

フリーダムの前で高笑いを続ける男がいた。

彼の名はプロヴィデンスガンダム
背中に装着されたドラグーンを駆使しオールレンジ攻撃を放つ
恐るべき強敵である。




「やれやれ…お前が相手かよ」

「ちょwwwwwwwwwそんなwwwwwww冷たくしないでwwwwwwwwwwww」

目の前に現れた内藤の姿を見て汚い忍者はめんどくさそうに溜め息をついた。




「…………………」

「フッ…戦国最強と言えでも我が戦術には勝てはしまい…」

忠勝はかなりビビッていた。
その圧倒的人海戦術でBASARA勢最強の名を持つ
毛利元就が目の前に立っていたからだ。

まともに戦えば足軽達やガー不技で一方的に蹂躙されるのは目に見えている。
出来るなら他のメンバーが倒して欲しいと考えていた。
それと、お前如きに忠勝が負けるはずが無いぞと家康が元就を挑発し続けるのは
やめてほしい。




「トキ……我が弟よ、まさかここで戦うことになるとはな、これも北斗の宿命か」

トキに語りかける巨漢の男
彼こそトキの兄であり世紀末覇者拳王と呼ばれ恐れられたラオウである

「いや…お前はゼウスじゃないか、ラオウのボイスパッチを入れただけの」

「それにしても随分スリムになったな弟よ、前に見たときはもっと横幅が広く
 まるでレスラーのような体系だった気がするが」

「それは俺ではなくオルテガの方だ」

416 ◆k/L1XAxYhI:2010/04/20(火) 21:27:33 ID:gjhHylV60
「では試合を開始するわ、今回の選出メンバーは参加者から同作品の
 人物を選んできましたわ、仲良く戦う事ね」

「いや…俺だけ違「一試合目に参加する人は前に出なさい」

「ではまず私から行かせてもらおう…」

プロヴィデンスが先鋒として前に出る。

「なら僕が先に…」

「止めておけ君の体は傷ついている、まずは俺から行こう」

トキはフリーダムを静止し前に出る。
傷ついたフリーダムを戦わせる訳には行かないし、そして何よりも
プロヴィデンスを相手にするなら自分が一番ふさわしいと判断したからだ。

「では試合始めー!」



「自ら育てた闇に喰われて滅びるがいいッ!!」

試合開始直後にプロヴィデンスはドラグーンを飛ばし
トキに一斉掃射を仕掛ける。

多数のビームが迫る中でトキは動かずただじっと構えていた。

「トキさん!」

フリーダムが叫ぶ中でドラグーンのビームが全てトキに命中し砂埃をあげる。

「落ち着けよフリーダム、トキがこの程度で殺られる訳ねえだろ」

「え?」

「ぐわあああああああああああッ!!」

砂埃が消えるとそこには無傷で立つトキの姿と
全身が傷つき火花を上げるプロヴィデンスの姿があった。

トキはドラグーンのビームを全て反射させ球体状の弾幕を次々に撃ち出したのだ。
トキの思わぬ反撃にプロヴィデンスは対応出来ず大ダメージを負う結果になった。

「せめて奥義で葬ろう」

ゲージが溜まった所で無想転生を発動しプロヴィデンスへと駆ける。
相手が小柄な故、バスケがしにくいと判断し壁コンを叩きつけるべく拳を振るう。

プロヴィデンスもビームライフルやドラグーンで対抗しようとするが
トキの速さに追いつけず壁コンハメを受ける。

「ちい!背中ががら空きだぞトキ!」

「くっ……」

たとえプロヴィデンスが動けぬ状況でもドラグーンの迎撃は止むことがなく
コンボ中の無防備なトキの背後を撃ち抜く。

コンボが途切れると同時にトキから離れ距離を取りドラグーンを撃ち放つ。

417 ◆k/L1XAxYhI:2010/04/20(火) 21:29:35 ID:gjhHylV60
「知れば誰もが望むだろう君のようになりたいと、君のようでありたいと!」

「何!?」

尋常で無い強さを持ち一撃で相手を葬り去ったとしても叩かれる事は無く
視聴者達の人気者として持ち上げられるトキの存在に対し
プロヴィデンスは激しい憎悪を持っていた。

「故に許されない君という存在も」

「プロヴィデンス…お前は……」

「トキよ、君はこの殺し合いから脱出する気だろうが
 このMUGEN界を見てどう思う?」

「……………………」

お互い距離を取った所で静止する。
トキが攻めればコンボ殺しであるドラグーンによって返り討ちにされ
プロヴィデンスが攻めれば弾幕を反射され手痛い反撃を受けてしまうからだ。

「性能が高ければ『僕の考えた最強キャラ』と批判し優れた動きをすれば
 AI作者を批判し気に入らぬキャラが勝てば、八百長試合だと
 動画製作者を批判しアレンジキャラが作られればパクリキャラだと叩く」

プロヴィデンスの言うことは一理あった。
それらの批判はただの荒らしによる発言である事も多々あるが
お客様面でケチを付ける質の悪い視聴者もいることは
変えようのない事実であるのだ。

「うp主が注意書きをしオミトロンを推称しようが知らず聞かず
 その果ての終局がこのバトルロワイヤルだ
 例えこの島から無事に脱出出来ようとも滅ぶ、MUGEN界は滅ぶべくしてな!」

「そんなお前の理屈…!」

「それが人だよトキ、この憎しみの目と心と
 批判コメをする頭しか持たぬ者達の世界で何を信じる何故信じる!」

「視聴者はそんな人たちばかりではない!
 キャラを愛し動画を愛する者たちも沢山いるはずだ」

「もはや止める術はない、動画は更に荒らされ
 擁護と批判は新たな信者とアンチの争いの狼煙となる
 人が数多持つ予言の日だ!」

全てのドラグーンが放たれ、プロヴィデンスがトキに迫る。
ビームによる攻撃が通用しないのは既に知っている。
プロヴィデンスが狙ったのはドラグーンを反射させる為に動きを封じる事
上空へと上昇し反射された弾幕を避け
トキの頭部を切り裂くべくビームサーベルを振るう。

「手応えが…ない?」

ビームサーベルからは人を斬った感触が伝わらずトキの姿もそこには無かった。

「……!?後ろか!」

トキはビームサーベルが当たる直前に無想転生を使い、背後に周ったのだ。
背後の気配に気付きプロヴィデンスが振り向き様にビームサーベルで切り払うが
避けられ、トキの剛の拳がプロヴィデンスの胸元を打ち抜く。

この攻撃がプロヴィデンスに致命傷を与えトキの勝利は明らかになった。

「見える…見えるぞ…MUGEN界の終焉が……
 クク、ハハハ…ハーッハハハハハハハハハ!!」

高笑いと共に消え行くプロヴィデンスの姿をトキはただ黙って見つめていた。

418 ◆k/L1XAxYhI:2010/04/20(火) 21:31:33 ID:gjhHylV60
「次は我が行こう」

相手チームの次鋒はトキと同様に原作最強として有名な毛利元就が前に出た。
おそらく相手のチームの中では彼が一番の強敵であるとトキは確信した。
援軍で固められガー不で崩されれば倒される可能性が高い。
だがトキは、毛利元就に対しても攻略法を見出していた。

「我が名は毛利元就!日輪の申し子なり! 来るが「セッカッコー!」

試合開始のコールが流れると同時にトキは毛利元就に急接近し
刹活孔を突き画面端に吹き飛ばす。

プロヴィデンスとの戦いでトキは反射させた弾幕を多数当てていた事により
既に星は溜まっていたのだ。

毛利元就に刹活孔を当てた事により死兆星は輝き
トキは地面に座ると両腕を上げビームが放たれる。

「北斗有情破顔拳!はあああん!」

テーレッテー♪とお馴染みのBGMが流れ
毛利元就は一瞬でちにゃる結果に終わった。

「まさか我がこうも容易く倒されるとは…」

あまりにも速い結末により元就は落ち込んだまま姿を消した。




「西京の俺様wwww居間個々に後輪wwwwwwww」

副将はやたらと草を生やしうざさに定評のある内藤が現れる。
トキはバスケを決めるべく構えると汚い忍者がトキの肩を掴み下がらせた。

「トキこれ以上はもう無理だ、後は俺たちに任せて休んでな」

トキはまだライフに余裕こそあれど連戦による疲労が病を持つ肉体を蝕んでおり
確実に能力が落ちている事を汚い忍者は見抜いていた。
こんな所でPTの戦力を無駄に削ぐ事は非効率だと判断し早めにトキを
敗退させる事を選んだのだ。

「おいホンダム、内藤の奴は威力は有るが技の出が遅いのが弱点だ
 隙を付いて一気に攻めりゃ確実に勝てる相手だ
 戦国最強と言われたお前の力、頼りにしてるぜ」

内藤の攻略法を教えられ、煽てられた忠勝は意気揚々と前に出る。
汚い忍者にとっては忠勝のやる気を出すために吐いた言葉であって
本心から言っている訳では無いのだが

「市場西京のホーリーwwww」

「プギャー!!」

内藤の攻撃の隙を付き家康ファンネルを撃ち込んだ所でコンボを繋ぎ続ける。

汚い忍者のアドバイスもあってかライフを半分以上残せた状態で
内藤を倒す事が出来た。

「うはwwwwwもう出番終わり?wwwwwwwwwwwおkkkkwwwwwwww」

「よくやったぞ忠勝!」

419 ◆k/L1XAxYhI:2010/04/20(火) 21:32:16 ID:gjhHylV60
終始変わらないテンションのまま内藤は消え大将が前に現れる。

「我が名は世紀末覇者拳王!どこからでもかかってくるがいい!」

「行くぞ忠勝」

試合開始のコールが流れ両者が攻め込む。

「受けてみよ、わが全霊の拳よ!」

ラオウが溜め動作に移る中、忠勝はコンボを叩き込もうと
空中に飛んだ。

「馬鹿!飛ぶんじゃねえッ!!」

「天に滅せい!!」

汚い忍者が危機を伝えるが時既に遅く
ラオウの10割パンチが空中の忠勝に多段ヒット
一撃で倒されてしまう。

「忠勝!しっかりしろただかーつ!」

「そんな柔な拳では俺に傷一つ付けることが出来んわ!!」


「しかたねえなあ、俺が片を付けてやるか」

汚い忍者がだるそうにしつつも余裕のある表情でラオウの前に立つ。

「面白い!うぬが力、見せてみよ!」

「ああいいぜ…こっちから行くぜえ!」

試合開始と同時に汚い忍者は前に出る…と見せかけて
ラオウから背を向け壁際まで走り距離を取る。

「忍者が一人…忍者が二人……」

「敵を前に背を向けるとは…この脆弱者があッ!!」

ラオウは怒りを表し汚い忍者を追いかける。

「ファイナル分身!」

「ジョイヤー」

ラオウのスピードの遅さを狙いファイナル分身を発動させた汚い忍者に
ラオウの拳は当たらず追撃のモグボロスでダメージはさらに加速した。

「おのれ…姑息な真似を……!」

「おいおい、馬鹿力キャラ相手に正面から戦うとでも思ったのかよ
 さて俺からもボーナスゲームをプレゼントしてやるぜ」

汚い忍者の姿が変わりちくわと鉄アレイが次々と投げられる。
汚いボーナスゲームが発動したのだ。

「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

この技が発動したが最後、ゲームが終了するまで
汚い忍者に一切ダメージを与える事が出来ない。

ちくわと鉄アレイが次々にラオウに被弾していく。
ちくわの効果はゲージ回復の恩賞を受けられるが
鉄アレイの効果はダメージを受けゲームが終了した時には

「我が生涯に一片の悔いなし!!」

ライフが尽き、倒された敗者の姿があった。

「貴様にちくわなど必要ない」

420 ◆k/L1XAxYhI:2010/04/20(火) 21:33:29 ID:gjhHylV60
「さて…おいガキ!撃破ボーナスってのをさっさとよこせ」

「ガキって言うな!ボーナスは今からランセレで選ぶんだから待ちなさい」

「ランセレだあ?」

「ええ、勝利者はこのボーナスの中からランダムで一つ選ばれるわ」

勝利時ボーナス ①アイテムを2個追加で獲得(対戦チームの所持していたアイテムを全て獲得)
②参加者に渡されなかった支給品を2個獲得
③自チームからクラスチェンジを2回行う
④チームメンバー全員の疲労、負傷が回復される
⑤チームメンバー全員のLIFE、ATK、DEFをそれぞれ+10%する


「クラスチェンジって何だよ?」

「さっきから質問が多いわね、このロリコン共め
 効果は実際に受ければわかるわよランセレスタート!」

どうやらベア子は汚い忍者を嫌っているらしく
相手にせずに話を進めることにしたようだ。

テレテレテレチャチャン♪『③』

ランセレが③を選んだことによりクラスチェンジを受けるメンバーの
選出が始まる。

テレテレテレチャチャン♪『本田忠勝』、『汚い忍者』

「なんだ?この光は…」

「大丈夫か忠勝!?」

ランセレによって選ばれた忠勝と汚い忍者の両名に青白い光に包まれ
二人の体に異変が起きた。

「なんだこの溢れるような力は?頭も冴えてきやがる」

汚い忍者はLIFE、ATKが上昇し知能も上がり
忠勝はATK、DEFが上昇、知能も上がり
自身の更なる強化を身に染み、胸の高鳴りを抑えられないでいた。

「次は対戦相手の所持しているアイテムを2個獲得よ」

テレテレテレチャチャン♪『プロヴィデンス』『毛利元就』

テレテレテレチャチャン♪『本田忠勝』『フリーダム』

「プロヴィデンスのドラグーンは本田忠勝に毛利元就の足軽×100は
 フリーダムに渡ったわ、これでボーナスゲームは終了よ、さようなら」

「なかなか悪くなかったぜ、もう一度来るからな」

「お前はもう来るなー!それにボーナスは6時間に一回しか受けられないから」

「そうか、じゃあ6時間後に来るぜ」

汚い忍者の言葉を最後に4人は元いた場所へと召喚されていった。

「まったく随分生意気な忍者でしたわね、お父様」

「忍ブロは諦めない……」

「え?お父様…今いったい何て……?」

421 ◆k/L1XAxYhI:2010/04/20(火) 21:35:32 ID:gjhHylV60
辺りが光で満たされ収まった時には4人は元の工場内に立っていた。

「帰ってきた…みたいですね……」

「なかなか使える支給品だったな、で次はフリーダムの修理だっけか?
 技術者はいるのか?俺には無理だぜ」

「完全にとは言えませんが、ある程度なら自分で修理出来ます」

「そうか、ならさっさと始めようぜ資材運び程度なら手伝うからよ」

「ええ、助かります」

「ではユクゾ」

フリーダムを修理するのに丁度良い設備が置いてあるエリアにて
修理作業が行われようとしていた。

その際、忠勝は手に入れたドラグーンをフリーダムに装着させ
カスタマイズさせる案を持ち出した。

忠勝には家康ファンネルがありドラグーンと武装が被っているのと
同作品であるフリーダムに使わせた方が有意義だと考えたからである。

フリーダムは最初は戸惑いを見せたが現状では皆を守る為に戦い続けられるほどの
力はないと自覚しており、忠勝の好意を無駄にする訳にもいかない。
フリーダムは忠勝の案を快く受けることにしたのだ。

「じゃあホンダムさん交換という事で僕の援軍を使ってください」

忠勝は頷くと足軽達をフリーダムから受け取った。
その時の家康はオクラのように自分を捨て駒として扱われないか
不安だったとかそうじゃなかったかとか

修理を終えるには時間がかかるため機械の知識に疎いトキと汚い忍者は
工場の外で見張りをする事になった。

「忍者よ、フリーダムの修理が終わり次第、東京へ行こうと思うのだが」

「まあいいんじゃねえか、一番人が集まりそうだしよ」

トキは考える、プロヴィデンスの言葉の意味を
奴の言うとおりMUGEN界は滅びの道へと歩んでいるのだろうか?

トキは愛している、ジャンルの垣根を越え様々な世界から集まった
このカオスながらも沢山の人達が住む、このMUGEN界を愛しているのだ。
たとえこの命が燃え尽きようとも決して滅ぼさせはしない。

トキはそう強く決心するのだった。


【滋賀/工場/1日目/黎明】



【フリーダムガンダム@機動戦士ガンダムSEED】
[状態]:修理中
[服装]:
[装備]:キラ・ヤマト(のボイスパッチ) ドラグーン
[道具]:基本支給品一式、力が…勝手に…発動する薬5錠
[思考]殺し合い否定派。でも向かってくるなら戦う
1:体を修理する
2:僕がガンダムだ


【本多忠勝@戦国BASARA】
[状態]:健康
[服装]:
[装備]:家康&ファンネル 、足軽×100人
[道具]:基本支給品一式、モンスターボール(コイキング)
[思考]戦国最強は正義の道を歩む。ただし手段は選ばない
1:フリーダムさんの修理を手伝う
2:俺がホンダムだ


【トキ@北斗の拳】
 [状態]:健康
 [服装]:胴着
 [装備]:同上
 [道具]:基本支給品一式、ころうば参加用スイッチ×4
 [思考]
  1:輪の解析を行える人間を探す
  2:しばらく忍者を信じておく
  3:アミバがいなければいいが…
  4:プロヴィデンスの言葉が気になる


[状態]:健康
 [服装]:汚い普段着
 [装備]:同上
 [道具]:基本支給品一式、E缶
 [思考]
  1:仲間を集める
  2:脱出する方法を考える
  3:殺し合いに乗るのは効率的じゃねぇ

422 ◆k/L1XAxYhI:2010/04/20(火) 21:36:46 ID:gjhHylV60
投下終了です
タイトルは「ころしてでもうばいとれ」です

423テストしたらば名無しさん:2010/04/20(火) 22:38:15 ID:msII.tvE0
代理投下しました
でも改行のせいで中々出来なかったよ

424 ◆WYGPiuknm2:2010/04/27(火) 23:46:07 ID:oZ5ig7FI0
みょメガ 予約します

425 ◆WYGPiuknm2:2010/04/30(金) 23:59:54 ID:f8WkXqI20
みょメガ 投下します

426女の心変わりは恐ろしいのぉ!! ◆WYGPiuknm2:2010/05/01(土) 00:02:00 ID:DsfGaWx60

東京都のとあるビル街。
かつてここには五人の参加者が集まっていた。
一人は、全ての愛を憎む金髪の男。
一人は、怪しい雰囲気を身に纏った、青いツナギの男。
一人は、ツナギの男と共にやって来た不気味な道化師。
一人は、異形の存在に心を奪われた少年。
そしてもう一人は、その少年が恋した異形の少女。

今現在、ここで呼吸をしているのは一人しかいない。
―――他の四人は、既に心音を停止させ、地面に横たわっている。

呼吸をしている者の名前は「みょメガ」。 本来なら、先ほどの攻撃で砕け散る筈だった存在。
何故滅びる者だった彼女は生き延びたのか。 答えは簡単なものだ。
生き延びる筈だった者――グラップラーSHIKIが、自らの身を犠牲にして彼女を庇ったからだ。
当然、攻撃をまともに浴びたSHIKIが無事な筈がなく、他の三人と同様に命を落とす事になってしまう。
その結果、みょメガだけがここで生存している唯一の存在になってしまった。

―――全てを失って、彼女は何を思うのか。
全てを奪われた後、彼女はどのような行動をとるのか。

黎明。
彼女は、決断する。

427 ◆WYGPiuknm2:2010/05/01(土) 00:03:33 ID:DsfGaWx60

随分と長い間、目の前の死体を見つめていた。
時間にすると、多分1時間位。
唯、ぼぉっと。 マネキンの様に、微動だもせずに。

それは制服を着ている。
私を追っかけてきた人も制服を着ていた。

それはレンズ(ガラスにも見える)の割れた眼鏡をかけている。
そういえば、あの人も眼鏡をかけていた。

あの人――SHIKI――の顔とそれの顔はとてもよく似ている。
顔の輪郭から、目、鼻、耳まで、何もかもがそっくりだ。

……本当は気づいているのだ。
目の前の死体こそが、紛れも無いSHIKIその人であるという事を。
突然現れた衝撃波から私を庇ったせいで、彼は……。

「……………………(………………)」

私のせいだ。
私がこんな所にいるから、 彼は、みんなは死んでしまった。
私みたいに図体がデカイ奴が居るから、狙われてしまったに違いない。
悪いのは私。 私なんだ。
私なんか居なければ。
私がもっと早く死んでいれば。
みんな、みんな私が悪いんだ。 私。 私。 私。 私………。

………私?

428 ◆WYGPiuknm2:2010/05/01(土) 00:06:39 ID:DsfGaWx60
本当に自分が悪かったのか?
そもそも、あの衝撃波さえ飛んでこなければ、みんな死ぬ事は無かったのでは?
……そうだ。 悪いのは私ではない。 

あいつだ。
疲労していたみんなの不意を突いてを殺した悪魔のような奴。
みんなの命を直接奪ったあいつが悪いんだ。
全部、全部、全部……!
怒りが、憎しみが、ありとあらゆる負の感情が、急激にこみ上げて、体の中を駆け巡る。

――――許せない。

SHIKIを、みんなを殺した奴が、 許せない。

許せない。 いや、許すものか。


――――殺してやる。


絶対に、絶対に殺してやる!!


足で踏み潰してやる!
腕で心臓を貫いてやる!
レーザーで体を焼き尽くしてやる!
ミサイルで吹き飛ばしてやる!


必ず自分の手で………奴に報復してみせる!

429 ◆WYGPiuknm2:2010/05/01(土) 00:12:37 ID:DsfGaWx60
……今、奴への手掛かりは持っていない。 
いや、私にとって、そんな物は必要なかった。
この島には70人しか人が居ないのだ。
参加者を片っ端から殺していけば、その内あいつにも出会う事が出来るだろう。
なにより、参加者を減らせば、奴が誰かに殺されてしまう……なんて事が起こる確率は下がる。
奴は自分の手で処刑したい。 誰かに死なれては困るのだ。
黎明になったとはいえ、奴はまだ遠くには行ってはいない筈だ。
私は死体を踏まないようにしながら、前へと進んでいった。
――埋めてあげようとも考えたが、すぐにやめた。
そんな事をしていたら、奴はさらに遠くへ行ってしまうかもしれない。

オメガの力があれば、全てを破壊する事など容易に可能だ。
全てを犠牲にしても、復讐を遂げてみせる。


みんなが受けた痛みを、苦しみを、あいつに味あわせてやる……!




かくして、彼女の“少女“の心は消滅した。
代わりに現れたのは、全てを焼き尽くす“殺人兵器”の心。
仲間の無念を晴らすため、彼女は自らの手を汚す決意をしたのだ。
それが彼女にとって、散った者達にとって、正しい選択だったかどうかは、まだ、解からない。
だが、一つだけ明らかな事があった。


それは、彼女の選択はSHIKIの最も望まない、“人を殺す”という選択である事である。

430 ◆WYGPiuknm2:2010/05/01(土) 00:13:39 ID:DsfGaWx60
【東京/ビル街/1日目/黎明】

【みょメガ@MUGEN】
 [状態]:ダメージ(中) 精神疲労(中) 深い憎しみ
 [服装]:なし
 [装備]:なし
 [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品
 [思考]
  1:SHIKIを殺した奴(ヨハン)に復讐する。
  2:皆殺し
 [備考]
※武装は全て揃っています。
※ヨハンの姿は見ていません。



仮投下終了です
どなたか代理投下お願いします

431 ◆wkImjcy/5g:2010/05/01(土) 07:33:50 ID:AtHe9Vm6O
ロボカイ、ショボーン 予約します。

432 ◆wkImjcy/5g:2010/05/01(土) 07:33:51 ID:AtHe9Vm6O
ロボカイ、ショボーン 予約します。

433 ◆wkImjcy/5g:2010/05/02(日) 21:29:33 ID:YQvakAE6O
ごめんなさい破棄します・・・
ユダ様殺されても構いませんorz

434 ◆k/L1XAxYhI:2010/05/15(土) 13:02:55 ID:zYPox0io0
天子、ブロントさん、カンフーマン、DragonClow予約します

435 ◆k/L1XAxYhI:2010/05/15(土) 14:38:34 ID:zYPox0io0
投下します

436 ◆k/L1XAxYhI:2010/05/15(土) 14:40:14 ID:zYPox0io0
「…まあいいわ、あんたのカバンの中には何か入ってないの?」

ブロントさんの無神経な絶壁発言で天子の怒りが有頂天になってたが
何とか収まった所でカバンの中に手を突っ込み中身を引っ張り出す。
そこには年代物なのであろう古い刀が出てきた。

「刀か、ナイトには侍の武器は必要にい」

そう吐き捨てながらカバンの中に戻すべく
刀の塚を掴んだ所でブロントさんの動きは止まる。

『我ガ名ハアヌビス、次元意思ノ命ニヨリ支給サレタ刀ダ』

突如ブロントさんの脳裏に怪しい声が響き渡り
自分の意思と反し鞘を抜こうと腕が動く。

「どうしたのよ?そんなに刀を見つめたりして」

(このままでは俺のPTが危にい…)

「グググ……てんおk、今すぐ俺から離れるべき!そうするべき!」

気付けば刀の刃が既に半分以上露出しており、
ブロントさんが苦しみながら刃を押し戻そうとしていた。

『オマエヲ最強ノ戦士ニシテヤロウ、コノ刀ヲ使ウガイイ!』

ブロントさんの脳裏に流れ込む意思が肉体の自由を奪っていく。

「逃げろ……逃げ…………」

ついに鞘が抜け落ち、その美しく光沢を放つ刀身が露になり
ブロントさんの首は何かが途切れたようにガクッと俯いた。

「大丈夫ブロント?…なんだか様子がおかしいわよ」

ブロントさんを心配そうに見つめる天子。

「ああ…最高な気分だよ、なんせこれから」

ゆっくりと頭を上げ天子を見下ろすブロントさんの瞳は
既に意識は途絶え残忍な人格を宿した殺戮者その者であった。

「沢山の参加者を切り殺すんだからなァーーーーーッ!!」

メイン盾の証である盾を投げ捨てるとアヌビスとグラットンソードの
二刀流で構え天子に切りかかる。

「なんなのよ一体!?」

ブロントさんによる突然の襲撃に天子は状況が分からず戸惑いの表情を見せるが
考えるより早く緋想の剣で一撃目の斬撃を凌ぐが
二刀流による手数の差では防ぎ切れず所々に浅く傷を付けられていく。

「死ねェーーーーーーーーッ!!」

アヌビスの刀が天子の胸元を突き刺さんと迫りだす。
緋想の剣はグラットンソードにより押さえ込まれ動かせない。
それなら天子は要石を盾代わりに出現させ身を守る。

「え…?そん、な……」

天子は信じられない表情を見せていた。
刀が要石を貫通し天子の胸元深く刺し込まれていたのだ。
いや、正確には要石をすり抜けたと言ったほうが正しいだろう

「予想だにしていなかったって面だな、まあ物質をすり抜ける能力は
 MUGENじゃお目にかかれねえからしょうがないがな」

437 ◆k/L1XAxYhI:2010/05/15(土) 14:41:19 ID:zYPox0io0
天子の胸元から溢れる血が突き刺さった剣を通し滴り落ちていく。
その浅くない傷と苦悶の表情を浮かべる天子の表情を見て
ブロントさんは頬が吊り上り邪悪な顔であざ笑っている。

「ヒャーハハハハッ!!いいねえ、そのツラァ…そそられるぜぇ〜」

「ブロント……どうしてこんなこと……?」

「ブロントォ?ああ、この体の事か いくら話しかけても無駄だぜぇ
 この俺、アヌビスが肉体を乗っ取っているからなあ〜
 既に奴の意識はこれっぽっちも残っちゃいないのさ」

ブロントさんの背後にはアヌビスのスタンドのヴィジョンが現れ
ニヤ付いた表情で天子を見下ろす。

「そうなの……だったらアンタを倒して。その体から追い出してやるわ!」

「なんだあ?地震が起きてゴハアッ!!」
緋想の剣を地面に突き刺すと地面が揺れ響き
地中からは石柱が現れブロントの胴体に直撃すると
その勢いのままブロントさんを押し上げ上空へと投げ出される。

「ハハハハッ!、なかなかやるじゃないか
それぐらい抵抗してくれた方が切りがいがあるってもんだぜい!」

上空で高笑いを続けていると月が消え外の闇が濃くなる事に気付く。

「……何だこれは!?やばい!」

その原因に気付いた時は既に遅く身動きの取れない状態で回避は不可能

「これで……終わりよ!!」

巨大な要石がブロントさんの真上から襲い轟音が辺り一面に鳴り響く。

「ちょっとやり過ぎちゃったかしら?まあ無駄に頑丈だし生きてはいるでしょう」

能力の使い過ぎと胸の負傷による疲労が大きかったのか
天子は地面に座り込みカバンの中から支給品である
ペットボトルを取り出し水分補給をし
体力を回復させる為の休息を取っていた時である。

「お前は確か比那名居天子…だったかな」

武道着を来た男が目の前に立っていた。

438 ◆k/L1XAxYhI:2010/05/15(土) 14:41:54 ID:zYPox0io0


 ×◆×◆×◆×


天子とブロントさんとの戦いから一マス分離れた民家にて
カンフーマンは支給品である龍騎のデッキに付属された
解説書を一通り目を通していた。

「ミラーモンスター、ドラグレッダー…サバイブ…ふむふむ
 なかなか使えそうだな、これは使用が楽しみだ」

ソファーで横になりデッキを満足そうに見つめていると地響きが起き
カンフーマンは急ぎ民家から脱出した。

「何が起こってる!?」

辺りを見渡すと高く長い石柱がそびえ立つ姿を発見した。

前までこんな物が無かった筈…何かが起きていると感付いたカンフーマンは
石柱の元へと慎重かつ素早く向かった。

「……………」

背後で気配を殺し追跡する尾行者がいる事も知らずに

439 ◆k/L1XAxYhI:2010/05/15(土) 14:43:07 ID:zYPox0io0


×◆×◆×◆×


「この状況、一体何が起きたんだ?」

天子を心配するような顔を浮かべてカンフーマンは語りかける
だが本心は目の前にいる手負いの女を仲間にするか否か打算中なのであるが

「そうか、ブロントさんが操られてねえ…それで彼は何処に?」

とりあえず聞けるだけの情報は頂いておこう。
まずブロントが操られ天子と戦ったこと。

「なるほど、この岩の下敷きにして動きを封じたと」

そのブロントは現在、身動き取れぬ状況だということ。

「で、君はこの傷を癒さなければならないって訳だな」

天子自身もかなり疲弊しているということ。
今の状態の天子は仲間にしても大して戦力にならないだろう
ならば答えは一つ!

「よくわかったよ天子、じゃあ死ね!」

「うっ…ぐ…あああッ!」

横になって休んでいた天子の胸元の傷目掛けて思いっきり踏みつけ
体をくの字に曲げ苦しむ様を見て追撃の蹴りを顎に向け放つ。

「これで、とどめだ」

今度は天子の頭蓋骨を踏み砕くべく足を上げる。
その時、衝撃が走り自分の意思とは反し体が天子から離れるように飛ばされる。

「まさか!?…貴様あ……ッ!!」

起き上がると目の前に立つのは燃え盛るような炎を連想させるあの赤と黄のロボット

「何故ここにいる?ドラクロォォォォォォッ!!」

先ほど別れたばかりのドラクロの姿があった。

「……………!」

ドラクロは天子から庇うような姿勢でカンフーマンと対峙している。

「そうか…欺いたと思ったら俺の方が欺かれていたと言う事か…ハハハ」

自傷気味に笑い続けるカンフーマン、それはそうだろう
相手をアホの子だと思い込み騙したつもりでいた結果がこれだ
笑いたくもなるさ。

「ハハハ…バレちゃしょうがない、此処で貴様もまとめて始末してやる!!」

カンフーマンがペットボトルの水を地面に
垂らし出来た水溜りにデッキを向けポーズを取ると
腰にバックルが装着され

「変身!」

カンフーマンの声と共にデッキをバックルに差し込むと
姿が変化し赤を主体としたライダー
仮面ライダー龍騎の姿へと変わっていた。

440 ◆k/L1XAxYhI:2010/05/15(土) 14:44:13 ID:zYPox0io0

「この力、貴様の体で試させてもらうぞ!」

龍騎がドラクロ目掛けて走りこみパンチを繰り出すと
ドラクロは左に避け交差する際に回し蹴りを後頭部に当て蹴り飛ばし
龍騎が起き上がるより早く首元に右腕の刃を喉元に向ける。

「ぐぐ……俺が悪かった!もう殺し合いには乗らない!
 頼む、許してくれドラクロ!」

自身が不利になった途端、必死に命乞いを始めてくる。
だが彼は一度、約束を破り殺し合いに乗った人間なのだ。
絶対に信用出来ない、ここで殺さなければ更に犠牲者が増える!

そうドラクロは自分に言い聞かせ刃を向けた右腕に力を込める
殺さなければ……殺さなければ……ッ!

だがその意思と裏腹にドラクロはゆっくりと刃を下ろす。
どうしても彼を殺す事が出来なかった、一度裏切られても
説得すればお互い理解し合えると信じたかったから
そんなドラクロの優しさが彼を殺すのを躊躇してしまう。

(ふっ…つくづく甘い奴だ)

龍騎はそんなドラクロの目を盗み
こっそりとカードをバイザーに差し込む。

――ADVENT――

電子音声と共に民家の窓ガラスから赤い竜が現れ
龍騎の元に近づきドラクロに向け尻尾を叩きつける。

「ハハハ!俺は卑怯もラッキョウも大好物だぜ!」

拘束が解けた隙に蹴りを叩き込み
倒れたドラクロを馬乗りにし拳を顔面に向け何度も殴りつける。

「……………………!」

殴られていく毎にドラクロの頭部は凹み痛々しい姿を見せている。

龍騎がふと気が付くと天子がよろめきながらもゆっくりと立ち上がり
緋想の剣を両腕で掴み構えていた。
剣の先から真紅の輝きが増し龍騎に向け光線が放たれた。

「この死にぞこないがァーーーーーッ!!」

光線をまともに受けドラクロから弾かれるがすぐに立ち上がり二人を睨み付ける。

「貴様らあ……ぐがあ!!」

背後からの予期せぬ襲撃を食らい龍騎はうつ伏せに倒れる。

「斬り足りねえ…」

要石から脱出し龍騎を斬りつけたブロントさんが天子とドラクロに向け飛び掛った。

「うしゃしゃしゃしゃしゃしゃーーーーーッ!!」

新たな襲撃者に対しドラクロが両腕に装着された刃で紙一重に受け流すが
攻撃を受ける度に一撃の重さが増し防御が崩れる。

「取ったァーーーーーーーーーーーッ!!」

ブロントさんが隙が出来たドラクロに向け縦に刀を振り下ろす。

「ハアハア……やらせないッ!」

天子が緋想の剣で受け止めるが軌道を逸らすのがやっとで
まともに斬撃を受けた天子は地面に叩き付けられる。

「先に死にてえなら望み通りてめえから始末してやるぜえええ!!」

天子に狙いを変え斬りつけようとするが

――STRIKE VENT――

「ぬおおおおのれええええッ!!」

巨大な火球がブロントさんを襲い炎上させる。

「こういうごちゃごちゃした戦いは好きじゃない
 天子!お前にもお返しだ!」

ドラグクローを装着した龍騎が続けて天子に向け火球を放つと
天子と火球の間にドラクロが立ち力を解放する

火球を避ければ身動きの取れない天子に当たってしまう
ならば炎を押し返して防ぐしかない。
辺り一面に放出された炎が火球を飲み込み龍騎の元まで押し返される。

「ナメた真似をッ!」

――GUARD VENT――

龍騎はすぐさまドラグシールドを使い炎を凌ぎ切るが
炎が消えた時には天子とドラクロの姿は無かった。

「クソッ!逃げられたか…」

441 ◆k/L1XAxYhI:2010/05/15(土) 14:45:12 ID:zYPox0io0


×◆×◆×◆×

「はあはあ……うう……」

隙を付き天子を抱え、カンフーマンから逃れたドラクロは
天子を介抱するべく治療に適した場所を探し飛び続けていた。

天子の様態はあまり良いとは言えない。
先ほど応急処置で出血は抑えた物の
血が足りないため顔が青白くなり意識も朦朧としているのだ。
一刻も速く病院へ連れて行き治療しなければならない。

ドラクロは考える。
もし情けをかけず全力でカンフーマンを殺しに戦っていれば
天子にここまで負担を与えないで終わらせられたのではないか?

殺し合いに乗った者は倒さなければならない
沢山の人を守る為には敵を容赦無く殺害する覚悟を持たなければならない。
自分の手を汚さず皆を守る事など不可能なのだ。

本当は誰であろうとも人を殺すのは辛い。
そんな自分の心を無理やり押し殺し決意する。

敵は……倒さなくちゃ……駄目なんだ…。

【岐阜県//一日目黎明】

【DragonClaw@MUGEN】
[状態]:軽症
[装備]:無し
[道具]:基本支給品一式 、ランダム支給品
[思考]
1:天子を治療出来る施設に向かう。
2:辛いがカンフーマン含む殺し合いに乗った者達は殺害する
3:殺し合いには乗らない。次元意志を打倒する。


【比那名居天子@東方Project】
[状態]:出血多量の重症
[装備]:緋想の剣
[道具]:共通支給品一式、どっかから出した桃、エクスカリバ
[思考]
基本:とりあえず異変を解決してみたい。
1:アヌビスに操られたブロントさんを止めたい。

442 ◆k/L1XAxYhI:2010/05/15(土) 14:46:55 ID:zYPox0io0

×◆×◆×◆×

不味い状況になった、ドラクロの奴を逃がしたことにより
俺の悪評が他の参加者に伝わる可能性が出来たのだ。
これは速めに協力者を作らなければ敵はどんどん増えるばかりだ。

ドラクロと天子が去り残ったのは俺とブロントだけ
ブロントの奴は殺気を撒き散らしながら一歩一歩近づいてくる。
どうにか戦いを避けられないものか、思考を張り巡らせる。

「おいお前!殺し合いに乗ってるようだな」

「ああ、そうだぜえ〜」

ニヤつきながらブロントは答えてきた。
こいつこんなキャラだっけか?

「だったら俺と共闘でもしないか?殺し合いに乗ってる者同士で
 戦った所で偽善者共が喜ぶだけだしよ」

「ふむ、悪くない話だな 優勝を目指すならその方が効率が良い」

よし乗ったぞ!俺は内心ほくそ笑んだ。
こうまで上手く事が運ぶとはな。

「だが断る」

「何ィ!?」

「俺が好きなのはなァ参加者全てに対し斬り殺す事だからだッ!!」

交渉が決裂すると同時にブロントが迫ってくる。

――SWORD VENT――

電子音声と共に上空から現れるドラグセイバーを掴み斬撃を受け止めるが
その圧倒的な技量の差ですぐに剣が弾かれる。

「悪いがお前の相手をしている時間は無い!」

ブロントから背を向け近くにある民家に向かい駈け抜ける。

「逃がすjかァーーーーーーーーッ!!」

すぐさまブロントも追いかけ背後を斬り付けようとするが
まるでガラスの中に吸い込まれるように姿を消し
窓ガラスを切り裂くだけで終わった。

「クソッ!急がねえと…」

龍騎は舌打ちしつつ鏡の中の世界、ミラーワールドの中をひたすら走っていく。
変身時間がもう限界に近づいているのだ。

数キロ走った所で元の世界に戻り変身を解除する。

「俺とした事がとんだヘマをしたか」

ドラクロを逃がした事であまり悠長に動けない今
慎重かつ迅速な対応が必要でのんびりはしていられない。
ブロントが俺の元に追いついて来ないとも限らないしな
逃げてきた方角を考えブロントから離れるには……

「東北か……」

とりあえずそこを目指すとしよう。

【カンフーマン@MUGEN】
[状態]:背中に切り傷、肉体疲労(中)
[装備]:仮面ライダー龍騎のデッキ(二時間使用不能)
[道具]:基本支給品一式、
1:東北に向かいブロントから離れる。
2:利用出来る駒を慎重かつ迅速に見つける。

443 ◆k/L1XAxYhI:2010/05/15(土) 14:47:42 ID:zYPox0io0

×◆×◆×◆×

「斬り損ねたか、まるでJ・ガイルのスタンドみてえな真似しやがって」

逃がした獲物の事など考えても仕方がない
新しい獲物を探せば良いだけだ。

ジェネラルの野郎が人の持つ可能性を引き出せだとか偉そうに言ってやがったが
俺は好き勝って斬らせてもらうぜ。
どの道、俺に斬り殺されるようじゃ可能性は無かったって事だろうしよ

それにジェネラルの野郎は一参加者として参加してるのはつまり
俺に斬り殺されても文句は無いって事だよなあ?

あのすかしたジジイの首を俺の手で刎ねる事を考えただけで
嬉しくてゾクゾクしてくるぜ。
見てなあ、あらゆる参加者の強さを覚え出会った時が
ジェネラル、てめえの最期だ!

さて…まず何処から殺りに行こうか?
あの女とロボットが逃げた西にでも向かうとでもしようか。

【ブロントさん@MUGEN】
[状態]:アヌビス神に体を乗っ取られ意識無し。全身打撲、火傷による負傷
[服装]:いつも通り、鎧が所々破損
[装備]:アヌビス&グラットンソード二刀流、他自前の装備 盾は無し
[道具]:共通支給品一式、
[思考]
1:西に向かい参加者を手当たり次第殺害する。
2:最終的にジェネラルも殺害する。

444 ◆k/L1XAxYhI:2010/05/15(土) 14:49:10 ID:zYPox0io0
投下終了です

タイトルは「戦わなければ生き残れない」です

445テストしたらば名無しさん:2010/05/15(土) 22:58:13 ID:8TtQCSug0
うおおおおおおお!!
投下来た! これで勝つる!!

…投下乙です
アヌビスはいつか来るとは思っていたけどまさかブロントさんに憑依するとは……

446テストしたらば名無しさん:2010/05/15(土) 22:58:55 ID:8TtQCSug0
うおおおおおおお!!
投下来た! これで勝つる!!

…投下乙です
アヌビスはいつか来るとは思っていたけどまさかブロントさんに憑依するとは……

447テストしたらば名無しさん:2010/05/15(土) 23:00:58 ID:8TtQCSug0
ごめん
馬鹿やってしまった

448テストしたらば名無しさん:2010/05/16(日) 13:33:35 ID:LLElhzXEO
投下乙です
一点だけ指摘です、各キャラの位置情報と時間が抜けているので補足をお願いします

449 ◆k/L1XAxYhI:2010/05/16(日) 13:53:41 ID:1ltXboGw0
>>448
了解です
天子はドラクロと同じとしてカンフーマンの位置は

【長野県/ 一軒家 /一日目 黎明】

でブロントさんは

【岐阜県/住宅地/一日目 黎明】

で修正してください
他に疑問や質問が無ければ本投下お願いします

450テストしたらば名無しさん:2010/05/17(月) 00:50:57 ID:dLrayNak0
反応薄いなあ
特にこの企画立てた奴は最後まで付き合う気が無いなら初めからやるなよ
協力してくれる書き手に対して失礼だと思わないのかね?

451テストしたらば名無しさん:2010/05/17(月) 19:45:33 ID:9p2kjn9k0
乙です

452テストしたらば名無しさん:2010/05/18(火) 08:12:06 ID:h6COTU8wO
他人任せで悪いが規制なので
SSの本投下を誰かお願いしたい

453テストしたらば名無しさん:2010/05/28(金) 20:52:39 ID:o9stCbdA0
また規制されたのでここで投下乙です

ブロンドさんが…でもこの方がまだマシと思えるのは何故だw

454 ◆k/L1XAxYhI:2010/06/26(土) 17:00:27 ID:Ek2L3RAI0
次元意思、ホワイトさん、リックを予約して投下します

455 ◆k/L1XAxYhI:2010/06/26(土) 17:01:00 ID:Ek2L3RAI0
「このままでは終わらない……永遠に………」

何も飾り気の無い殺風景な自室の中でくつろいでいた次元意思がそう呟いた。

「殺し合いを円滑に進める為に幾つもの刺客を送り込んだが…
 それでも足りないと言うのか?私の考えが甘かったか……」

この世界の流れでは殺し合いが始まってから、そう時間は経ってないだろう
だが別次元の世界では随分と時間が経っていのだ
それを感じ取れる次元意思は焦っていた。
なぜこの世界の時間帯は速く進まないのか?
もっと効率良く殺し合いは進まないのか?

別次元の存在がこの殺し合いを終わらせる事を拒んでいるのが原因なのか
それだとかなり不味い事になる
たとえ次元意思の力を持ってしても別次元は干渉出来ないからだ

「このままではエターナル……永遠に殺し合いが終わらなくなってしまう!」

次元意思が立ち上がり管理室へと向かい歩き出す。

永遠に終わらないという結果はは考える限り最悪の結末だ
それならまだ参加者の反逆により計画そのものが破壊されてしまう方がマシだ。

「おや?どうしたんだい次元意思?そんなに慌てて」

「予定変更だ殺し合いを早期終結させる、プランCを発動させろ」

「ええ!?こんな展開は流石の私も予想GUYですよ」

管理室の指揮を担当しているホワイトは驚きつつも
指示された通りにスイッチを押すと同時に
殺し合いの舞台となった日本列島に変化が生じた。

「ホワイトよ、ついでに放送を流してルール変更を教えて来い」

「はいはいわかったよ、…やれやれ出番はもう少し後だと思ったんだけどね」

気だるそうに返事をしつうホワイトは放送室に向かった。

456 ◆k/L1XAxYhI:2010/06/26(土) 17:01:41 ID:Ek2L3RAI0



×◆×◆×◆×



「あーテステス、皆聞こえるかーい?これからホワイトさんが
重要な事を教えるからよーく聞くんだよ、今からこの舞台に大量の敵が沸くから
殺されないように頑張って戦うんだよ、もし最後の一人まで生き残れたら
 敵の動きが止まるから安心して戦ってね あと逃げようと考えても無駄だよ
 敵は戦いが終わらない限り全てのエリアを埋め尽くす程まで増え続けるからね
 では皆さんご武運を期待してるよ。またねー」



 ×◆×◆×◆×



そしてアナウンスが終わった頃、茨城県では……

「ふんッ!」

リックは鉈を豪快に振り回しトゥエルヴを一体また一体と切り裂いていた。
既に数十のトゥエルヴはその鉈により切り倒されただろう
だが何処からとも無く現れ続けるトゥエルヴの前には
強靭な肉体を持つリックでさえ体力を消耗し段々と不利な状況に追い込まれていった

「俺は……死ぬ訳にはいかない……いかないんだッ!」

肉体のいくつかに傷を受け血を流そうとも決して諦めない
全てはジェニファーに会うため、その為ならこんな傷など痛みに入らない

そんな想いを力に変え鉈を振り下ろし更にまた一体を仕留める

「ぐっ……」

だがトゥエルヴの長い触手が左膝を貫きうつ伏せに倒れる
その隙を逃さないトゥエルヴ達は一斉に触手を伸ばしリックの全身を串刺しにした。

「が、ぐ……ジェ…ジェニファー……」

最愛の名を呼ぶ言葉を最後にリックの息は途絶え
その死を見届けたトゥエルヴは他の参加者を殺害する為
その場から立ち去っていった。


【リック@スプラッターハウス 死亡】


主催者ですら予測しなかった事態の前に物語は余りにも早い終結へと向かう
状況すら飲み込めず翻弄される参加者達
殺し合いを終わらせる為に迫り来るトゥエルヴ達
参加者はこの急速に変化していく運命の中で足掻らえる事は出来るのか
それは誰にも次元意思ですら分からない。


※トゥエルヴは各エリアに出現し全参加者に攻撃を仕掛けます。
 優勝者が決まるまで攻撃を止める事は出来ません。

457 ◆k/L1XAxYhI:2010/06/26(土) 17:05:49 ID:Ek2L3RAI0
投下終了ですタイトルは「永遠よりも終結を」です

絶対に採用されなさそうだけど半分ネタのつもりで書いた
反省しているが後悔はしていない

458テストしたらば名無しさん:2010/07/05(月) 06:52:11 ID:kFIdj7sM0
◆k/L1XAxYhI氏、投下乙です!
代理投下しようとしたんですが、>>456が「改行が多すぎます」と出て投下できません。
というわけで改行を減らした文章をお願いします…

459テストしたらば名無しさん:2010/07/05(月) 07:55:19 ID:AtkN4JvA0
適当な所で区切ればいいと思うよ

460テストしたらば名無しさん:2010/07/05(月) 20:58:53 ID:kFIdj7sM0
>>459
ありがとう!今度からそうする。自分で解決できなくて申し訳ない。勉強になった。
朝は3,4回チャレンジして同じエラーが出たのに、さっきは同じ方法で投下できたよ…なんでだ?

461テストしたらば名無しさん:2011/01/24(月) 08:40:50 ID:RpGbkJPgO
キャラ的にリスタートしたほうがいいと思うのだが

462テストしたらば名無しさん:2011/01/24(月) 13:14:54 ID:wf0/A0Ic0
お祭りロワなんだから勢いが無くなったら終了。


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