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mugenバトルロワイアル

440 ◆k/L1XAxYhI:2010/05/15(土) 14:44:13 ID:zYPox0io0

「この力、貴様の体で試させてもらうぞ!」

龍騎がドラクロ目掛けて走りこみパンチを繰り出すと
ドラクロは左に避け交差する際に回し蹴りを後頭部に当て蹴り飛ばし
龍騎が起き上がるより早く首元に右腕の刃を喉元に向ける。

「ぐぐ……俺が悪かった!もう殺し合いには乗らない!
 頼む、許してくれドラクロ!」

自身が不利になった途端、必死に命乞いを始めてくる。
だが彼は一度、約束を破り殺し合いに乗った人間なのだ。
絶対に信用出来ない、ここで殺さなければ更に犠牲者が増える!

そうドラクロは自分に言い聞かせ刃を向けた右腕に力を込める
殺さなければ……殺さなければ……ッ!

だがその意思と裏腹にドラクロはゆっくりと刃を下ろす。
どうしても彼を殺す事が出来なかった、一度裏切られても
説得すればお互い理解し合えると信じたかったから
そんなドラクロの優しさが彼を殺すのを躊躇してしまう。

(ふっ…つくづく甘い奴だ)

龍騎はそんなドラクロの目を盗み
こっそりとカードをバイザーに差し込む。

――ADVENT――

電子音声と共に民家の窓ガラスから赤い竜が現れ
龍騎の元に近づきドラクロに向け尻尾を叩きつける。

「ハハハ!俺は卑怯もラッキョウも大好物だぜ!」

拘束が解けた隙に蹴りを叩き込み
倒れたドラクロを馬乗りにし拳を顔面に向け何度も殴りつける。

「……………………!」

殴られていく毎にドラクロの頭部は凹み痛々しい姿を見せている。

龍騎がふと気が付くと天子がよろめきながらもゆっくりと立ち上がり
緋想の剣を両腕で掴み構えていた。
剣の先から真紅の輝きが増し龍騎に向け光線が放たれた。

「この死にぞこないがァーーーーーッ!!」

光線をまともに受けドラクロから弾かれるがすぐに立ち上がり二人を睨み付ける。

「貴様らあ……ぐがあ!!」

背後からの予期せぬ襲撃を食らい龍騎はうつ伏せに倒れる。

「斬り足りねえ…」

要石から脱出し龍騎を斬りつけたブロントさんが天子とドラクロに向け飛び掛った。

「うしゃしゃしゃしゃしゃしゃーーーーーッ!!」

新たな襲撃者に対しドラクロが両腕に装着された刃で紙一重に受け流すが
攻撃を受ける度に一撃の重さが増し防御が崩れる。

「取ったァーーーーーーーーーーーッ!!」

ブロントさんが隙が出来たドラクロに向け縦に刀を振り下ろす。

「ハアハア……やらせないッ!」

天子が緋想の剣で受け止めるが軌道を逸らすのがやっとで
まともに斬撃を受けた天子は地面に叩き付けられる。

「先に死にてえなら望み通りてめえから始末してやるぜえええ!!」

天子に狙いを変え斬りつけようとするが

――STRIKE VENT――

「ぬおおおおのれええええッ!!」

巨大な火球がブロントさんを襲い炎上させる。

「こういうごちゃごちゃした戦いは好きじゃない
 天子!お前にもお返しだ!」

ドラグクローを装着した龍騎が続けて天子に向け火球を放つと
天子と火球の間にドラクロが立ち力を解放する

火球を避ければ身動きの取れない天子に当たってしまう
ならば炎を押し返して防ぐしかない。
辺り一面に放出された炎が火球を飲み込み龍騎の元まで押し返される。

「ナメた真似をッ!」

――GUARD VENT――

龍騎はすぐさまドラグシールドを使い炎を凌ぎ切るが
炎が消えた時には天子とドラクロの姿は無かった。

「クソッ!逃げられたか…」


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