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日本大陸を考察・ネタスレ その216

502635スマホ:2025/06/25(水) 18:18:26 HOST:119-171-248-229.rev.home.ne.jp
>>501
中国が空母作るとか悪い意味で架空戦記ですな。
その影響でアメリカも空母維持する理由出来るわ、
トルコや韓国、インドネシアなど経済成長中の国家が(ドローン空母含め)空母建造目指してるとかになっとります。

503トゥ!ヘァ!スマホ:2025/06/25(水) 18:24:03 HOST:FL1-49-129-218-238.kng.mesh.ad.jp
>>502
ドローン専門空母とかゲームや小説の中だけの存在かと思ったら、ここ数年でどんどん就役してきてますものなぁ。

504弥次郎:2025/06/25(水) 20:27:07 HOST:softbank126075110124.bbtec.net
いずれはストレンジリアルがリアルになってしまうのかもしれませんねぇ…

505モントゴメリー:2025/06/25(水) 23:57:16 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
>>411
あ、すみません。
それデフォルト設定なんですよ。>これは我等が死装束

>>412
FFRの皆さん「効果があるのは認める。犠牲無しの作戦などというものが存在しないのもわかっている。
       しかし、『犠牲が前提』の作戦を立てるなど作戦家の存在意義の否定だ」

というでしょうね。>特攻

506戦車の人:2025/06/26(木) 01:38:14 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
>>505
神風特別攻撃隊以外にもそれこそ枢軸軍と連合軍を問わず、犠牲前提の作戦や戦術は多用されていた。
何だったらその無知故に、戦術核を撃ち込んだ直後の敵陣への突撃訓練さえ行っていた。それが現実世界なんですなあ…
人は化け物、世に無いものはなし。

507戦車の人:2025/06/26(木) 04:08:13 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
ちょっと以前投下したほうしょう型の改訂版を投下します。
何だよ稼働率5割って…恨むぞロッキード・マーティンとペンタゴン。

508戦車の人:2025/06/26(木) 04:08:55 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
・大陸化日本 ほうしょう型航空護衛艦(改訂版)

1.概略

大陸化から三年が経過した2023年度より予算策定、翌年度よりまず2隻の建造が開始された新世代の航空護衛艦。
三菱重工業及びジャパンマリンユナイテッドで各1隻の建造が進んでおり、2026年進水時に「ほうしょう」「ひしょう」と命名された。
従来の航空護衛艦-蒸気タービン式正規空母とはコンセプトも技術世代も大きく異なる航空護衛艦である。

列島時代と異なり大きく規模、能力を拡大された海上自衛隊は、合衆国海軍に次ぐ世界第二位の海軍とも評価される。
その戦力の根幹の一つが大型航空護衛艦で、キティホーク級相当の空母を00年代のCOTS技術で近代化したような艦である。
本来は大変に使いでのある艦であり、増強著しい中国海軍を相手としても正面から戦える能力を誇る。

しかし世界第二位の海軍を有し憲法改正により自衛隊を事実上国軍としたことで、日本に降りかかる義務も増大した。
特にインド洋からアデン湾にかけての商船運行の安全化は、日本の国益とも直結しており断れるものではない。
大陸化に伴い原油資源等も大幅に増大したが、それは5倍の人口とそれ以上の国力を賄うには余りに不足していた。


つまり防衛省と海自は日本本土近海とインド洋からアデン湾という、2つの防衛戦線を抱えることになってしまったのだ。
当面後者は哨戒機と水上艦派遣を増大させることで対応していたが、イスラエルとハマス、更にはイランとの関係が急速に悪化。
事実上の第五次中東戦争という状況が迫っており、従来通りの護衛戦力展開で事足れりとは言えなかった。

故に海自は省力化を徹底した大型軽空母。英海軍が保有するQE級のようなF-35搭載空母の建造を当初は企図した。
しかしF-35の運用実績。合衆国国防省が予備部品サプライを全て握りたがった結果、平均稼働率が5割まで低下したこと。
エンジン設計に無理があり定格運用を行えば寿命が6割から7割に低下する有り様が、この空母の設計を根底から覆した。

当初は省力化されたF-35搭載空母として設計されたが、肝心の主力機の稼働率がこの有り様では原案は通せなかった。
最終的には蒸気タービン以外の通常動力推進を採用しつつ、F-35向けに開発されていたリニアカタパルトの改設計版を実装。
F-3Eや将来の主力として開発の進むXF-5の搭載にも対応可能な航空護衛艦として、再設計を余儀なくされたのだ。


全般設計はフランス海軍の計画に終わったPA2案空母、その原案のQE級を参考とした影響が伺える船体構造である。
一方で統合電気推進の信頼性の問題、低い巡航速度などから推進系はディーゼル・ガスタービン併用のCODAG方式を採用。
コンデンサ式リニアカタパルトには推進系から独立した、船内電力供給用発電機を用いる従来型の機械配置を用いている。

その上でフォード級のそれにほぼ比肩するリニアカタパルト2本、完全電動式エレベータ2基、アングルドデッキ、複層格納庫などを搭載。
固定翼機50機、回転翼機10機を定数とする航空機運用能力。また満載7万トン近い巨体を活用した高い指揮通信能力等の獲得。
COTS技術の徹底した適用による低コスト化、何より既存航空護衛艦と比較して大幅な省力化が目的として策定された。

搭載機の都合に左右される不運に見舞われたが、大陸化に伴い製造業が活性化し、工業力と技術力全般が大きく発展したこと。
列島時代は造船や防衛産業を畳んだ企業がそれらを復活、拡大させており、多くの裾野産業に支えられたことが幸いであった。
無論ある程度の計画遅延や予算超過も生じたが、致命的なものとなることを避けた上で2027年から2028年に竣工を果たした。

509戦車の人:2025/06/26(木) 04:09:32 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
2.船体及び機械類

全般的な船体デザインはクイーン・エリザベス級というより、未成で終わったフランス海軍のPA2計画案に近いもので、小さなものではない。
全幅70メートル以上、全長280メートル以上、満載排水量7万トンを超え、アングルド・デッキを有する堂々たる航空母艦である。
エレベーターを含む航空機運用効率化のために艦橋を前後に分割していることも、QE級やPA2案を参考にしたことがうかがえる。

飛行甲板面積及び格納庫容積は非常に大きく、人員補助さえ得られるのならば定数60機に更に10機程度の搭載機追加も可能である。
COTSコンピュータ多様や後述する駆動系の電子化により省力化は徹底しており、基幹人員1300名及び航空運用人員700名。
現役の既存型航空護衛艦の半数未満の乗員数であり、当初より2020年代の技術で設計、建造を行ったことが功を奏している。

インド洋やアデン湾に長期航行を行う。場合によっては僚艦補給・医療支援も視野に入れているため、居住性は良好である。
海士クラスですら4名部屋、海曹や下級幹部は相部屋起居であり居住容積は大きく、寝台もカプセルベッド方式を採用している。
司厨設備は完全電化の最新のものが備えられ、医療区画もICUと多数の病床を有しており、中小自治体病院レベルの能力が備わっている。


艦隊、ひいては統合任務部隊の司令部となることも設計段階より考慮され、CIC及びFICも既存航空護衛艦に遜色ないものである。
また当初から新世代DDGやDD、FFMと同様に完全なCOTS技術と多重情報投影も適用され、コンソールも全て規格化されている。
有事や激甚災害に際しての統合任務部隊の司令部となるに際し、海自や空自、あるいは海保や自治体職員受け入れも十分可能である。

そして満載7万トンの巨体を動かす駆動系であるが当初の統合電気推進からCODAG方式、純然たる機械推進方式を採用している。
統合電気推進が燃費や静粛性に優れているのは事実だが、現状では特に大型軍艦に適用するには信頼性が不足していること。
最大速度が30ノットに及ばないのはまだしも、経済巡航20ノットの商船や護衛艦に追従できないのでは話にならない故である。

駆動系は三井造船製の1基18000馬力の巡航用ディーゼル4基、川崎重工がパテントを購入したMT30ガスタービン54000馬力2基である。
合計18万馬力を2軸推進・可変ピッチプロペラで推力として用い、最大27ノットかつ巡航20ノットで1万海里の航続距離を有する。
当初は4軸推進も検討されたが駆動系機械数の数、そして過度な運動性を省くことで2軸推進として工数減少にも努めている。


艦内各部署や戦闘艤装に電力提供を行う発電系は、川崎重工製PCU80Dガスタービン発電機4基が備えられている。
これは同社のM7Aガスタービンエンジンをコアとした国産船舶用発電機で、合衆国のそれと遜色のない性能と信頼性を獲得している。
1基あたり7600キロワット以上の発電量を発揮し、4基合計であれば合衆国海軍のニミッツ級に比肩する発電量である。

無論これらの電力はC4Iや居住艤装などに提供されるが、航空機運用時には2基の国産リニアカタパルトに電力供給を実施。
コンデンサ式故にやや時間は必要であるがF-35だけではなく、F-3EやXF-5も十分戦闘兵装で発艦可能な能力を有している。
原子炉を用いない通常動力空母としては最初にリニアカタパルトを実用化したクラスとして、諸外国から注目を浴びている。

言うまでもないが船体は徹底したブロック工法と工程管理のもとに建造され、可能な限り工数減少とコスト抑制に努めている。
リニアカタパルトへの最適化を除けば極力一般的な技術と工法で本クラスは建造され、ランニングコスト削減も当然大前提である。
今後、自衛艦隊において多数を占めるであろう新世代航空護衛艦だけに、各種コスト低減や省力化は最大限努力されている。

510戦車の人:2025/06/26(木) 04:10:06 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
3.航空機運用能力

全幅70メートル以上、全長280メートル以上、満載排水量7万トン以上。そしてアングルド・デッキを有する航空護衛艦。
それだけのスケールメリットは応分の航空機運用能力を有しており、定数で固定翼機50機及び回転翼機10機を運用可能としている。
もちろん飛行甲板面積及び格納庫容積が十分大きく取られ、無理なく多数の航空機を収納、運用可能な能力を獲得している。

同時に消費電力と燃料こそ多いが即応性に優れ部品点数が少なく、運用人員を大幅に減少させたリニアカタパルト。
やはり完全な電気駆動式故に制御と省力化が容易な大型航空機エレベーター2基。
タブレット端末やドローンさえ前提とする航空機整備システムが、700名程度で固定翼機、回転翼機多数の運用を可能としている。

特にエレベーターの完全電気駆動と整備のデジタル化、自動化の恩恵は大きく、まず省力化を大きく果たしている。
そして何よりデジタル化により各航空機の整備及び飛行状況を分散処理システムで共有化し、整備手順を減少していることも大きい。
搭載機の電子システムがCOTS主体となったことにより母艦側の自動化、情報共有も大きく進み、整備手順自動化に貢献している。


同時にほうしょう型は既存の航空護衛艦と比べ、搭載機は多いが艦上機の種類を大きく絞り込んだことで省力化に貢献している。
F-35CないしF-3E戦闘機、E-2D早期警戒機、SH-60L哨戒ヘリコプターの三種類に搭載航空機を集約。
整備分隊が対応する機材の種類を集約、減少させることにより、60機以上の搭載機を限られた人員で運用可能としたのである。

この点は嘗て専用の電子戦機が必要だった時代と異なり、戦闘機に電子ポッドを追加搭載することでその役割を果たせること。
哨戒ヘリコプターの大幅な性能向上により、固定翼艦上哨戒機を代替が可能となり、離着艦がより容易になったこと。
予備部品が必要となった場合は空自と海自が双方採用したMV-22輸送機が、やはり垂直離着艦で提供可能となったことなどが大きい。

嘗ての航空護衛艦や合衆国海軍空母とは異なり、遠距離水域における船団護衛にコンセプトを割り切ったことも無視できない。
F-35にケチが付いたことで設計をやり直すことを余儀なくされたが、ほうしょう型のコンセプトは大型護衛空母であることに変わりはないのだ。
仮にそれ以上の能力が必要ならば、派遣水域近隣の友好国に空自飛行隊を展開させてしまえば良いまで割り切っている。


なお三菱、川崎、北崎といった総合重工業メーカー。電池やコンデンサの専門家である古河電工等が開発に成功したリニアカタパルト。
ほうしょう型は主飛行甲板及びアングルド・デッキに各1基を備え、完全装備のF-35CやF-3E。将来的にはXF-5さえ発艦可能である。
カタパルトの数こそ少ないが蒸気カタパルトに比して即応性に優れ、消耗もモジュール化されたコンデンサ交換で概ね補いは付く。

発電機最大稼働状態ならば既存の航空護衛艦に迫る発艦速度を発揮可能で、蒸気式に比べ部品点数が少ない点も長所である。
一方で着艦システムは既存航空護衛艦のそれを流用しており、航空機を打ち出すのと受け入れるのではエネルギーが大きく違うことが伺える。
また航空機及び弾薬エレベーターが全て完全に電気駆動となったことも、発艦準備の迅速化に貢献している。

このように航空支援艤装の自動化と省力化、搭載機の取捨選択でほうしょう型は概ね必要十分な空母としての能力を得ている。
無論、自衛隊やそれ以外の官公庁や自治体が用いる回転翼機運用にも完全に対応し、この点は特に災害派遣で大きな能力を発揮する。
CH-47改良型やMCH-101、UH-60系列の回転翼機多数を搭載した災害派遣ORも行われ、やはり既存航空護衛艦に遜色ないとされている。

511戦車の人:2025/06/26(木) 04:10:41 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
4.電子装備

根幹となる指揮システムは今となっては当然のオープンアーキテクチャ方式で、富士通製商用ターミナルコンピュータ複数の並列分散処理を導入。
もがみ型FFMのそれの拡大改良型でありOYQ-2戦術情報処理装置という名前で採用され、冗長性と処理能力、発達余裕に長けている。
全てのコンソールをやはりCOTSベースで共通規格化し、どの端末でも指揮運用全般に対応し、陸自空自指揮人員受け入れも可能である。

ネットワークシステムは洋上ターミナル改善型を端末とするMOFシステム、FCネットワークと洋上無線ルータ、Link16データリンクなどから構築。
やはりFFM以降標準搭載化されつつある統合型空中線-通称ユニコーンマストに集約搭載されている。
旗艦として十分な情報処理能力と通信能力は確保され、またマスト破損時にモジュールごと交換可能で修理復旧時間も短縮された。

戦闘指揮所(CIC)及び艦隊司令部(FIC)は既存航空護衛艦に劣らず広大で、FFM同様多重情報投影技術も採用されている。
特にFICは統合任務部隊運用に備えて100名以上の人員増強に対応可能で、予備コンソールも豊富に備えられている。
なお災害派遣時には国交省や被災自治体担当者も乗り込み、やはり司令部人員としてコンソール運用を交え対策協議と指揮運用に加わる。


航空管制能力も現行最新のオープンアーキテクチャで処理系、通信系、指揮系を構築しているだけに非常に高い。
航空科人員がタブレット端末を介した航空機整備状況をリアルタイムでアップロードすることで、搭載機の稼働状態を瞬時に共有できる。
また航空管制、戦闘指揮、災害派遣任務何れにおいても国産AIシステムのサポートも常設され、訓練と運用双方の平易化と効率化を推進している。

センサーシステムとしてはFFM多機能レーダの改良型であるOPY-2Cを採用し、前後に分割された艦橋に各2セット、全周探知可能な形で搭載している。
本システムは何れも窒化ガリウム半導体としたアクティブフェイズドアレイアンテナを採用。中長距離捜索用アンテナ4基、潜望鏡探知・近距離用アンテナ4基。
そしてミサイル射撃管制用アンテナ4基及びNOLQ-3系列のEA/ESアンテナ4基の12基のフェイズドアレイアンテナよりシステムを構築。

経空目標、低空目標、水上目標いずれに対しても優れた探知能力と電子妨害排除能力を有し、最大探知距離も300キロ程度は確保されている。
ミサイル射撃管制はESSM・Block2を基本としており、最大で同時16目標の追尾及び誘導弾の射撃管制が可能と推察されている。
また全てのアンテナがブロックモジュール構造となっており、性能改善ないし修理復旧時にユニコーンマスト同様、交換が容易な特徴を有している。


それ以外のセンサーシステムとしては上構造物、船体各部署に広角度電子光学センサ複数が備えられ、艦橋上面には全周監視センサが搭載されている。
CCD高倍率カメラ、第三世代赤外線カメラ、レーザー測距儀などから構築され、電波管制状態時の補完。
そして各種ドローンや不審船などの監視機能に優れており、これら電子光学センサによる情報もMOFシステムやFCネットワークで共有化可能である。

また如何にも海上自衛隊らしいと言うべきか、艦首に大出力統合型ソーナーを搭載しており、一定の対潜警戒能力も付与されている。
無論、自ら積極的に対潜戦闘に加わる訳では無いが、ネットワーク経由で僚艦や哨戒機、各種ドローンへ即時情報共有が可能であること。
大型艦故の余裕を活用した大出力ソーナーの探知能力は侮れず、けして無用の長物ではない。

基本的に国産化とオープンアーキテクチャテクノロジーの適用を最大限重視し、センサ系全般のモジュール化とホットスワップ接続を徹底して適用。
低コスト化と冗長性、性能向上を概ね無理のない範疇で成し遂げており、艦隊ないし統合任務部隊旗艦としてやはり必要十分な性能である。
また同世代のFFM、今後建造予定の新型DDと最大限センサなど戦闘艤装を共通化させ、スケールメリット向上も強く意識されている。

512戦車の人:2025/06/26(木) 04:11:15 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
5.武器システム

航空護衛艦は艦隊旗艦として僚艦、そして搭載機を適宜管制することで艦隊防空と対潜の根幹となるため、武装は自衛用に限定される。
ほうしょう型も同様であり、主たる武装は中距離及び近距離防空用。そして対魚雷用に基本的に限定されており、過度なものは有していない。
ただし昨今の経空脅威増大により対空装備に関してはある程度の多層化が図られている、

中距離防空手段としてはMk56垂直発射装置を船体外郭に16セル搭載し、ESSM・Block2を即応32発、予備弾32発搭載している。
従来のシースパロー8連装発射機では最早限界、一方で飛行甲板に孔を開けるのは非効率という判断から採用されたものである。
AIM-120最新型と同等の誘導システム、より性能向上を果たした機動性および有効射程により、即応性と実効迎撃性能に優れている。

OPY-2Cを介した場合には最大同時16目標への迎撃も可能で、僚艦が討ち漏らしたミサイルへの対処手段としては十分である。
なおVLSへの再装填は重装輪回収車ベースの汎用クレーン車を用いており、場合によっては発射機ごとの交換も可能である。
ESSM・Block2は原型からして高い信頼性を有しており、それにAIM-120系の枯れた技術をかけ合わせ、高い実用性から好評を博している。


ESSMが排除に失敗した場合の第二の盾としてSea-RAM近距離防空システムも3基、船体の要所に搭載されている。
本システムは高性能20ミリ機関砲最新型のFCSとマウントに、パッシブレーダー及び赤外線画像誘導ミサイル11発をセットで構築したものである。
即応性に関しては独自システムのみでも高く、サイドワインダークラスのSAMを確実に直撃させるため実効性能も大きく向上。

更には高性能20ミリ機関砲ベースのFCSを改善することである程度の複数目標対処能力も付与され、海自警備艦の標準装備となりつつある。
ESSMとSea-RAMをOPY-2を根幹とする射撃管制システムで運用した場合の対艦ミサイル防御能力は、FFMでも立証されたが非常に有用である。
少なくとも超音速対艦ミサイルレベルまでならば高い阻止能力を持ち、枯れた兵器システム故に予備部品や誘導弾が調達しやすい点も大きい。

では対潜装備はといえばアスロック、短魚雷のような直接的な潜水艦攻撃手段は有していない。それを用いるには空母の巨体は不適切である。
一方で発射管ないし投射機方式の対魚雷デコイ投射装置は定置型、自走型の二種類が準備され、かなり有効な防御手段となっている。
仮想敵たりうる国家の潜水艦及び魚雷情報は海洋観測艦等により着実に収集され、そのデータをCOTSコンピュータ分散処理で適用できることも大きい。


その上でドローン、不審船に対する自衛手段もほうしょう型が備えられており、艦隊旗艦というHVU故にその点はFFMなどより充実している。
近年は商用部品を用いた安価な自爆ドローンも量産可能となっており、そのようなチープキルからHVUを防備する重要性が浮上したがゆえである。
そのためほうしょう型は日本製鋼所の開発した大型装甲車・艦艇用RWSを両舷合計で6基備えている。

同システムは戦術情報処理装置とリンクしつつある程度の自立能力を有し、センサ系に赤外線画像CCDカメラ及びレーザー測距儀、自動追尾機能を付与。
搭載される武装は陸自の共通戦術装輪、共通装軌などで多用され、日本製鋼所がライセンス生産している30ミリチェーンガンである。
当初は50口径機関銃の予定であったが世界中への軍用ドローンの普及、自爆攻撃のリスク増大から急遽戦闘車両ベースで強化された経緯を持つ。

何れの武器システムもライセンス、あるいは国産化により良好な実績を発揮し、国内生産ラインを確保されたもので構築されている。
HVUである航空護衛艦が僚艦を引き連れない出動が海自のドクトリンで否定され、艦隊行動が大前提と考えれば概ね必要十分な自衛手段である。
なおHVUだけにカービンやマークスマンライフル、ショットガンで武装し専門教育を受けた艦内警備隊も、1個小隊程度が常駐している。

513戦車の人:2025/06/26(木) 04:11:51 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
6.総評

F-35の各種トラブルに左右され設計変更、予算超過、建造遅延を余儀なくされたが、その上で多くの新技術の適用や開発にも成功。
最終的には必要十分な航空機運用能力、過不足ない経済巡航速度と航続距離、優秀な指揮通信能力などを概ね達成。
その上で基幹人員及び航空機運用人員で2000名で運用可能な省力化、自動化を果たしほうしょう型航空護衛艦は竣工に漕ぎ着けた。

初のリニアカタパルト搭載艦故に試験運用は、奇しくも伸びた建造期間すら奇貨として慎重に慎重を重ね、各種航空機を用いて継続。
致命的なミスを回避しつつも多くのインシデントを洗い出し、その都度COTS技術をモジュール構造で適用したが故に容易な艤装交換を実施。
着実に欠点を克服することにより実用性を高め、最終的にはXF-5試作機(海自向け)の離着艦試験も概ね成功を収めている。

無論、全てが順調だったとは言えず、リニアカタパルト等はやむを得ず過剰設計で乗り切った部分も多く、今後の課題とされている。
また建造遅延により当初は4000億円とされた建造費が4500億円に迫るなど、QE級を笑えない予算超過も是正課題とされている。
手堅い設計を用いる海上自衛隊と自衛艦であるが、ほうしょう型はリニアカタパルトや大幅な省力化など初の試みが多く、試験艦と評されることも多い。


だが運用維持コストは大幅に既存航空護衛艦と比較して低減され、特に既存艦の半数以下で人員で運用できる点は高く評価されている。
航空機運用能力も過剰設計で乗り切ったとは言え、概ね当初目指した性能と信頼性を達成したリニアカタパルト2基。
完全電動式故に即応性の高いエレベータ2基により50-60機の航空機を扱うには、ソーティを含め必要十分なことも成功と評して差し支えない。

それ以外の能力。特に統合任務部隊旗艦たりうる指揮通信能力にも優れ、既存航空護衛艦近代化の雛形ともなった。
建造費高騰や技術的課題は残っているものの、初のリニアカタパルト式の省力化航空護衛艦としては及第点を収めと言える艦である。
なお肝心のF-35であるが合衆国における複数段階の近代化プロセスで問題が多発、やはり稼働率の改善には至っていない。

故に完成したほうしょう、ひしょうは整備を受けやすい本土近海防衛の任務を当初は担い、搭載航空団を含めた慣熟訓練を継続。
可能な限り予備部品を確保できたF-35Cを戦闘機の主力としたが、F-3Eで代替せざるを得ない局面も少なくはなかった。
ブロックを追うごとに性能向上と比例してトラブルが頻発し、合衆国の製造業衰退の影響もあり、F-35は半ば問題児となりつつあった。


そして一定の練度向上を果たしたと判断された後は、今や西側のコントロールを外れたイスラエル、革命防衛隊が盛り返したイラン。
その他にもハマス、フーシ派など武装勢力により第五次中東戦争と言わざるを得ない状況に陥った中東方面。
そこから原油を日本へ運ぶタンカーなどの商船をアデン湾、インド洋で護衛する任務に移行するものと考えられている、

なお大陸化以降、海上自衛隊の根幹を担ってきた既存航空護衛艦であるが、2040年までに寿命を迎えるとされている。
未だ技術課題を抱えているとは言え戦力化を果たしたほうしょう型を原型として完成度を高めた艦が、将来その後継を担う。
何より省力化で浮いた人員数で現行の航空護衛艦6隻体制から8隻体制に移行するのではないかとの推察も存在する。

ほうしょう、ひしょうの部隊における運用実績は防衛装備庁、そして防衛産業にフィードバックされ、次世代艦研究にも反映されている。
その意味では運用側の一部が半ば揶揄の意味を込めて評した「実験艦」という名前も、けして的はずれなものではない。
将来的に国産第5世代戦闘機を搭載し、日本国およびそのシーレーンを担うであろう新世代航空護衛艦の母体となるのであるから。

514戦車の人:2025/06/26(木) 04:12:21 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
.あとがき

以前に投下したF-35空母ことほうしょう型のリメイク版です、何ですか米本国ですら稼働率5割の第5世代戦闘機って…
将来運用の主力となるであろう国産第5世代戦闘機に適合させ、リニアカタパルトを大型化し、コンデンサ供給電力を増強。
また推進系と発電系を独立させるなら統合電気推進は無理に要らないと、CODAG機械推進方式の空母としました。

大分無茶苦茶をしましたが通常動力空母の数倍のコストが必要な原子力空母導入が、様々な観点から出来ない。
大陸化したとて自衛官志願倍率が極端に上昇するわけではないだろうと、あえてこのような空母を通してみました。
外観はいずも型に近い艦橋構造を前後分割で搭載したPA2で、リニアカタパルトやエレベータ数もそれに準じています。

様々な新技術で強引に完成させましたが大陸化日本の国力と工業力で、QE級以下のコストには収めてみました。
流石に製造業が壊滅した国の大型軽空母よりは、より優れた性能と低コストで成立させないと面目が立ちませんので。
こうやって作ってみて思いましたが征途のほうしょう型とFV-2、あれは正真正銘の超兵器だったんですね…

ウィキへの転載はご自由に願います。
なおちょっとしたデザイナーズメモですがXF-5は艦上機としてもF-35よりは稼働率は高い、ということにしてあります。
ほぼすべての部品を国内で調達可能で、なおかつ双発故にF-35ほどエンジン周りに無理がないからという感じで。

515New:2025/06/26(木) 12:33:56 HOST:112-70-135-54f1.osk1.eonet.ne.jp


516名無しさん:2025/06/26(木) 16:12:05 HOST:pkhk024-202.kcn.ne.jp
投稿乙です。
改定前よりも一回り小さくなりましたが武装が強化され、使い勝手の良くなっていますね。
クイーンエリザベス級とほぼ同サイズでありながらそのスペック差にイギリス海軍は羨望のまなざしをほうしょう型に向けていそう。

>新世代航空護衛艦
情勢と無人機及び技術発展次第ですが海自の航空護衛艦は大型(フォード級からキティホーク級)と中型(改ほうしょう型)の2種類に分けられるでしょうね。
前者は多数の無人機と有人機を搭載し、遠方への展開や砲艦外交などに使えますし、後者は運用コストが低く、大型を投入するまでもない任務に投入できますから。

あと、ほうしょう型は他の護衛艦の様にアニメや漫画などの様々な作品に登場する事になるでしょうね。
特に「空母いぶき」は大陸化後はほうしょう型を基にした架空艦になっていそうです。

517戦車の人:2025/06/26(木) 16:20:39 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
>>515-516
有難うございます。
やはり2000名程度で動かせるサイズはどの程度なのかを多少考えると、これくらいに落ち着きまして。
航空護衛艦はそういう使い分けもありそうですが、でかい方の駆動系がまだ面倒なんですよね…

>空母いぶき
かわぐち先生あんまり海自や世界の艦船にリサーチとかかけず、情報アップデートもしてないんで、
どういう風に描かれるか怖いですねえw

518635スマホ:2025/06/26(木) 18:05:21 HOST:119-171-248-229.rev.home.ne.jp
乙です
>空母8隻
加えイージスシステム搭載艦8隻を加えた新生八八艦隊計画ですねわかります。

519戦車の人:2025/06/26(木) 18:15:06 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
>>518
有難うございます。
多分8隻じゃ済まないんじゃないですかね…昨今のご時世を考えますと。
多分MHI・JMUの170メートル案を結構な数で導入する羽目になりそうです。BMD的に。

アデン湾で護衛艦や商船が弾道ミサイルを撃ち込まれるご時世になるとは…

520635スマホ:2025/06/26(木) 19:04:40 HOST:119-171-248-229.rev.home.ne.jp
>>519
>170m案
そっちやのうて、基準12000tと高雄型並なくせに満載20000tくらいじゃね?と近代戦艦の祖ロイヤル・サブリンどころか河内型戦艦並の排水量と推定されるASEVの奴のことじゃ。
どうせなら米DDG(X)のトマホークやSM-3クワッドパック出来る原型がトライデントSLBM用VLSクラスも積みましょうぜw

521戦車の人:2025/06/26(木) 19:18:10 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
>>520
あいつですか…確かに8隻建造でも大盤振る舞いかもしれません。
今のところAESV相当をSPY-6/7搭載艦各4隻を試験も兼ねて持ってますが。
滑空弾のサイズを考えるとクソデカVLS増設も有り得そうなんですよね。

522635スマホ:2025/06/26(木) 19:21:42 HOST:119-171-248-229.rev.home.ne.jp
ちなみにあのクソデカVLS、高速滑空弾相当を専用キャニスターに装填し3発装填可能とのこと

523635スマホ:2025/06/26(木) 19:27:24 HOST:119-171-248-229.rev.home.ne.jp
そして主砲とレールガンはしらね型以来となる背負い式配置ですぞ…!(レールガン本採用された場合)

524戦車の人:2025/06/26(木) 19:31:11 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
本当に殺意しか感じられない化け物護衛艦なんですねえ…

525635スマホ:2025/06/26(木) 20:18:01 HOST:119-171-248-229.rev.home.ne.jp
>>524
イージスアショアの東欧配備時の各国の反応とか日本のアショアの騒動を戦艦が戦略兵器だった時代の架空戦記的に例えると、
対戦艦用の超大型砲採用した沿岸要塞建造出来なくなったので沿岸砲予定だった砲を転用して戦艦作りますたというようなものですからなAESVって。

526戦車の人:2025/06/26(木) 20:21:03 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
>>525
ある意味ではそんな感じですよねえ、というかSPY-1以外を主レーダーとして最初のイージス艦じゃないでしょうか。
因みに本家アショア、開発が駄目みたいっすね…またかよ。

527モントゴメリー:2025/06/26(木) 20:30:02 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
乙です

災害派遣への(以下略)
…7万トン級で「軽」空母なんやなぁ……。

528戦車の人:2025/06/26(木) 20:30:45 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
>>527
有難うございます。
正しくは射出機を含む離着艦装備一式を持ってる艦が正規空母…と聞いたことがありまして。

529モントゴメリー:2025/06/26(木) 20:35:31 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
>>528
>射出機を含む離着艦装備一式を持ってる艦が正規空母

ほうしょう型は条件を満たしているように見えますが…?

530戦車の人:2025/06/26(木) 20:49:18 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
>>529
ああ、すいません。ほうしょうじゃなくてQEのことかと思いました。
一応こっちは正規空母として働けるように作ってあります、戦闘機もAEWもHSも一通り扱えますし。

531635スマホ:2025/06/26(木) 20:53:20 HOST:119-171-248-229.rev.home.ne.jp
考えると沿海域戦闘艦も想定した沿岸部での低強度紛争や軍事以外の作戦想定がそれ以外にも駆り出されて低性能呼ばわりされてるのがかつての日本の海防艦に近いですよね。

532陣龍:2025/06/26(木) 20:54:36 HOST:softbank060083066015.bbtec.net
乙でした
戦前と同じく日本の空母機動艦隊の始祖にして基礎の存在となる【ほうしょう】の姐さん。仮想戦記では偶に先代の鳳翔と
入れ替わりの形で戦前日本へ送り込まれてますなって。諸外国に隠蔽し切れるかは知らぬい

世界情勢や経済が安定して居たり良性に盛れている状況だったら一部の国からは空母建造の依頼が駄目元込で来ていた可能性
そう言う『玩具』にして【看板】で遊べていた時世はとっくに砕けてるのでまぁ来ないでしょうけど

しかしまぁ、政治的対抗も含めてほうしょうに反応して空母等の建造や開発設計を加速させたり増強を図るであろう赤旗の大陸国家や
無謀にもほうしょう越えに挑戦し始める半島南側隣国は兎も角、欧米の方ではマトモに空母を新規建造出来る国が死んでいるのは
余りにも無情と言うか。世界需要ほぼ独占して他国の造船業を廃滅させたアジア三国の生では有るんですが

533モントゴメリー:2025/06/26(木) 21:25:51 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
>>532
>世界需要ほぼ独占して他国の造船業を廃滅させたアジア三国

日中韓「彼ら(欧米)が自分で選んだ道だ!同情などしない!!」
(最後の12日間並感)

534戦車の人:2025/06/26(木) 22:57:56 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
>>531
フリゲート以下の戦闘艦開発に失敗して、あんなのでも使わないといけないってのが…似てますね。

>>532
有難うございます。
流石にでかいですからね、このクラスを発注できる国というのは余程じゃないと無理でしょう。
中韓も何かしでかしそうではあります、旭日旗を掲げた空母や軍艦が公然と海外に展開してるわけですし。
欧米の空母建造…まだフランスがまともくらいですかね。アメちゃんですらあれですし。

535戦車の人:2025/06/26(木) 23:07:36 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
しかし嘗ての護衛艦の主砲といえばオート・メラーラ76ミリとFCS-2が主力でした。
今やSPY-7と純国産のレールガンとはなあ…時代が未来に来ましたね。

536陣龍:2025/06/27(金) 14:20:30 HOST:softbank060083066015.bbtec.net
>>533
>>自分で選んだ道
世界を席巻した日本製半導体産業に付いては日本にも突き刺さりそうで…

>>534
>>このクラスを発注できる国
通常動力艦艇で省力化にも努められている事から原子力艦艇より表面上導入し易そうに見えますが、
祭りや国威の神輿や見せ金とするにしても巨艦で運用労力も又巨大ですからねぇ

中国は自国の生産した鉄の消費先としても軍艦建造が進められるでしょうし、韓国は政治的メンツでの対日対抗心で
普通に考えて無謀な艦艇建造計画をぶち上げてそうで。出来るかどうかは兎も角

極東のプチ冷戦状態で加速する軍事技術を尻目に基礎のレベルから蜘蛛の巣皹が入れられてそうな欧米諸国、
フランスも表面上は兎も角中身を切り開いてみたらイギリス等に負けず劣らずに酷い有様だったりする可能性も有りますしねぇ

537戦車の人:2025/06/27(金) 17:02:49 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
>>536
あくまで古いとは言え近代化キティホーク級相当の8万トン級空母より負担が軽いと言うだけであって、
ヘリ空母やミサイル駆逐艦と比較した場合の労力やコストは…まあ大きいですね。

中国の作りすぎた鉄の使い道として艦隊整備というのが、何かドイツ第二帝国を思い出すんですよね。
彼らも粗鋼生産量で英国を抜いたのは良いが、過剰生産に陥りそこにヴィリーの思いつきが加わり…
半島に関してはもうノータッチです、じゃあ中国とアデン湾の二正面を抱えてみろよって。

フランスは…海軍に関してはイタリアと並びEUではなかなかですが、言いたくはないですが民度があれです。
昨年のオリンピックの惨状を見てると、自由でも博愛も民主主義でもなんでもないよなって。

538635スマホ:2025/06/27(金) 17:12:39 HOST:sp49-105-71-38.tck01.spmode.ne.jp
>>537
あそこ武力革命で王族貴族ぶっ殺したギロチンと略奪やってるパリ・コミューンがアイデンティティな国なので基本蛮族思考よりな気が…。

539名無しさん:2025/06/27(金) 18:02:14 HOST:sp1-73-33-2.nnk01.spmode.ne.jp
現代の空母の格納庫みてたら
物資や爆弾が格納庫でゴロゴロ置いているのみて
ミッドウェーの先人が浮かばれんと思ったなあ

540635スマホ:2025/06/27(金) 18:09:05 HOST:119-171-248-229.rev.home.ne.jp
>>539
>爆弾
多分、エレベーター使って弾薬庫から一旦上げられたのじゃないかな。
後、現在の空母の格納庫は基本整備用の場所なので整備に使う物資は一杯あるで。

541名無しさん:2025/06/27(金) 18:13:14 HOST:sp49-105-103-233.tck01.spmode.ne.jp
通常爆弾ならともかくバカデカく繊細なミサイルなら格納庫内で取り付けた方がいいということもあるのかも。

542635スマホ:2025/06/27(金) 18:19:15 HOST:119-171-248-229.rev.home.ne.jp
>>541
ちなみに兵装エレベーターは弾薬を弾薬庫→格納庫→航空甲板に運べるのだが、
フォード級のものはリニア式という新機軸採用により不具合が発生、
甲板で取り付ける兵装も一旦格納庫で降ろして別のエレベーターで甲板に上げる必要があるという難物。

543名無しさん:2025/06/27(金) 18:26:52 HOST:sp49-105-103-233.tck01.spmode.ne.jp
>>542
歴史群像で見たなそれ。
日本海軍が黎明期の加賀でやったクソ仕様を何で90年後繰り返す…

544戦車の人:2025/06/27(金) 20:00:52 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
>>538
コロナのときもマスク反対デモを暴動込でやらかしてクラスターを作ってましたね、これが自由か。

545霧の咆哮:2025/06/27(金) 22:05:56 HOST:KD059132250084.au-net.ne.jp
金曜日の定期投下を10時10分頃に行っても良いなら行います

546霧の咆哮:2025/06/27(金) 22:12:25 HOST:KD059132250084.au-net.ne.jp
〇日蘭世界の艦娘(または船魂)達のやり取り、関連ネタ、エピソード集。その10



「あちら(戦後世界)の私もそうでしたけど、何で日本艦娘の練習艦制服は、世界が違っても同じようなデザインなんでしょう?」
「何でかしらねぇ?」

ー史実鹿島と練習艦制服姿の松島がお互いに自分の頬に手を当てながら不思議そうに首を傾げる。
鹿島(香取もだけど)の制服が練習艦衣装のイメージと言うか完成度が高過ぎるのが悪い(作者感)
練習艦経験者の比叡や大井らが着ててもしっくり来てたし。
因みに松島は香取と同じくタイツ履いている。水着時でもないのにミニスカで生足晒すのちょっと恥ずかしいとか。
『それだと私の姿が恥ずかしいものみたいじゃないですかー!』、みたいな鹿島の抗議の声は聞こえなーい(笑)


「キュッキュッ」
「イイテンキデスネー」
「にゃー」

ー深海勢ほのぼの世界線でどこかの海軍基地で歩哨と共に門番してる剣牙虎と、その頭の上で仲良く日向ぼっこしてる日本と深海勢のダブル妖精(深海側はくちくいきゅうベース)
そんな癒し光景に並び立ってる歩哨もほっこり。


「ピピッ」
「なうー」
「キュゥ」
「ナッツタベルデス?」

ーネコツツキスズメのグループが日向ぼっこ組に合流し、くちくいきゅうの背の上にも追加。
妖精さんはプチ四次元ポケットみたいになってるカバンからナッツを取り出し、周りとオヤツをポリポリツンツンと。
可愛いの相乗効果が増していた。

547霧の咆哮:2025/06/27(金) 22:13:10 HOST:KD059132250084.au-net.ne.jp

「みゃうみゃ」
「キュゥ」
「(猫フォルダの充実化嬉しい♪)」

ー普通の野良猫とくちくいきゅうの可愛らしいじゃれ合いを消音モードのカメラで撮影するロレーヌ(設定上写真撮影が趣味)


「ママ―、この子お持ち帰りしたーい」
「こらこら、離してあげなさい。ごめんなさいね、うちの子が」
「キュキュッ」

ー舞鶴基地祭りで見かけたくちくいきゅうの可愛らしさ、モチモチ感を堪能しつつ一緒に観光に来た母におねだりする幼女。
娘の可愛らしい我儘を却下しながらいきゅうに話しかける母と、気にしなくて良いよ、慣れてる、とばかりの反応と意思をふわっとした感覚手段で伝えるいきゅう。
なお、聞き分けの良い子なら楽で済むけど、ギャン泣きだみ声全開で家で飼いたい、絶対連れて帰ると泣き喚くお子様様もいるので、そういう時対応してる親達はお疲れ様である。
こんなほのぼのエピソードは日蘭世界系艦これや、榛名日和みたいな優しい世界線ならあり触れてるのに、例の転移島世界線では絶対見られなかった地獄。


「Voulez-vous danser avec moi ? (フランス語で踊っていただけますか?)

ー服装もビシッと決めたイケメンブリ全開ムーヴしながらシャルウィダンスのフランス語版でエスコートするラ・パルム。
その相手は提督か、ロレーヌか。
その姿は夢女子も夢男子も魅了するキラキラオーラに満ちていた。


「Amiral、somme(フランス語でお昼寝)の時間だよ」
「えー、まだ仕事終わってないし、私お昼寝が必要な程の齢じゃないよ、こんな也でも」
「昨晩夜更かししてまで仕事してたの知ってるよ僕」

ー前回のラ・パルムの活躍世界線での同じ所にて。
実はロリ提督はガチロリではなく合法ロリだったらしい、傷だらけのラ・パルムの姿にピーピー泣いてた割に。
ラ・パルムに夜更かしバレてギクッとなる内心も見透かされている。

548霧の咆哮:2025/06/27(金) 22:13:42 HOST:KD059132250084.au-net.ne.jp
「無理しちゃダメだよAmiral。Amiralは、人間は僕達のような頑丈さはないんだから」
「私の無理を咎めるなら、パル(ラ・パルムへの愛称)も無茶辞めて欲しいんだけどねぇ」
「japonais(フランス語で日本人)は便利な言葉作ってるよね、『それはそれ、これはこれ』って」

ージト目で日頃のラ・パルムの無茶を咎めるロリ提督に対し、アルカイックスマイルを浮かべて受け流す当人。


「もう、Je ne peux pas m'en empêcher(フランス語で仕方がない)」
「ちょっと、パルむぅみゅ……」

もうまどろっこしいとばかりに提督を抱き上げ、突然の熱烈キスで黙らせるラ・パルム。
室内には淫らな水音と二人の息遣いのみが暫し響く。鎮守府の執務室で百合の花が咲いてます、大切に育みましょう。
ぷはぁと提督が漸く息継ぐ間が出来るようになっても、彼女はキュゥッと顔を真っ赤にしながら目を回していた。
されど、ラ・パルムになすが儘にされる間も突き放そうと抵抗するどころか、無意識にか意識的にか、離さないでとばかりにラ・パルムの指と己の指を絡めていた。
そのいじましさがまたラ・パルムの情熱の火を後押ししたのだが。

この後お姫様抱っこで提督をお持ち帰り(執務室の隣の仮眠室か、双方の自室か)したラ・パルムがキスの続きを、昼間から夜戦(意味深)をしたのか、理性が発揮されて寝かしつけただけなのか。
どうなったかは二人だけが知る。
『ここまでするのはAmiralが合法年齢だからね。流石に本当のおこちゃま年齢だったらやらないよ』byラ・パルム(但しガチロリ相手へのエロ上等な薄い本世界線だったら話は別)



以上です。
wiki転載は例の如くご自由に。

このシリーズもナンバーが遂に二桁の大台にw

後、これで自分が復帰した後の作品60個目になります。

549霧の咆哮:2025/06/27(金) 22:15:53 HOST:KD059132250084.au-net.ne.jp
>>339
植物系研究機関でありそうです。
>これを図案化したものがシンボルマークの研究系公的機関とかありそうですね

大陸世界共通の作物なので、日仏日本にもトウモロコシイモはあって、仏帝にも輸出されてるでしょうしなぁw
>マリーの迷言
迷言が名言になりそうな日仏世界

>>341
確かバーグ級でも居住性削ってましたけど、昔は欧米の海軍は居住性犠牲にしてる日本海軍を笑う立場だったのに、いつの間にか逆転してません?

>>352
食の選択肢が増えるってことは庶民の料理モチベとかも上がって食文化も発展しやすくなりますしw

>>356
陣龍氏も自分みたいに大陸固有生物ネタ投下されても良いんですよw>素敵なワンちゃん

アメリカの統治なんて日蘭世界みたいな分断国家化させてでの統治前提じゃないと難易度ひっっっどいでしょうからなぁ
しかもWW2後なら今みたいな製造業壊滅も薬物汚染もポリコレ汚染とかもされてないので難易度だいぶ下がりますが、今のアメリカの戦後統治なんてどんだけ大変か・・・

無幻世界では統治なんてやってられないから、確か最終的には核汚染の損害を損切りと考えても過去の怨嗟もあってアメリカ根切りしましたし
・・・あれ、そう考えると孤立世界みたいなの除けば、仮にも先進国二つを完全消滅させた物騒な世界線になってません?無幻世界。
その代わり現代時期にはそういう火種が概ね残らない平和な世界線?になってるとも言いますが

>>395
何でロシアやフランスやアメリカと言い、令和の時代にもなって倫理観が昔よりましになるどころか蛮族時代に逆行してるんでしょうね・・・
こんなリアルみとうなかったです・・・

550霧の咆哮:2025/06/27(金) 22:16:33 HOST:KD059132250084.au-net.ne.jp
>>407
まぁ、史実世界からしたらたった3発で史実日本を皆殺しにできる終末核兵器を日蘭が保有してることにドン引きなわけですが
維持費削減もあって、日蘭の核は数は無いですけど、その分質がやばいわけで。
そもそも日蘭にとって核は技術まだ未成熟なWW2前後の時代ではアメリカ降伏の為に使ったように威嚇目的もあれども
その後は、他国を完全に滅ぼす前提の兵器扱いですし

>>414
そういう意味では日蘭世界ではミッションインポッシブルみたいな、テロ組織に奪取された核兵器の発射阻止みたいな良くある映画の定番展開は地味に作りづらいなって
史実世界みたいな核兵器管理雑な架空世界を作る前提になります?

>>416
ウィキにマンハッタン空襲の作品が纏められてないので、もううろ覚えですが、確か1,2千機の艦載機部隊集結させて細菌兵器滅菌の為にマンハッタン島を完全に耕したうえで、
翔鶴の積んだ核弾頭のお代わりも控えてたんでしたっけ。

そこまでやるのかって、日蘭以外の味方な独伊とかも引いたかな?

>>426
核兵器削減して代わりに通常兵器拡充、はなんでしないのやら
そういやフランス、現在稼働してる空母だっていつまでも現役は無理なわけですけど、後継艦の開発とかどうしてるんでしょう?

>>490
>>491
ベトナム戦争後とかどんだけ顰蹙勝ったことへの反省や改善をなんも考えてないんでしょうか連中?

>>544
それで自分らの自滅でコロナで苦しんでおきながら、自分らは悪くないって責任転嫁し続けるんでしょうな、そういう連中は

551霧の咆哮:2025/06/27(金) 22:19:25 HOST:KD059132250084.au-net.ne.jp

戦車の人氏おつです

Fー35の体たらくがなければほうしょう型も以前のままでもよかったんですがねぇ(ため息)
MCあくしずとかでもFー35の凄さ語られてましたが、今はそういう雑誌ではFー35の問題点はスルーしてるんでしょうか。

排水量7万トンもあるのに軽空母扱い・・・軽空母とは一体w

というか、大陸化した日本の艦隊に危機感もって欧州諸国とかも海軍拡大しようにも、連中って今、自国で新規に空母って作れるんでしょうか?
確か今、世界の造船シェアって史実でも日中韓で9割占めてるって話だそうですが、つまり大陸化した後なら間違いなく日本の造船業が色んな意味で世界一になるわけで
英仏独伊とかが新規の空母をアメリカに外注しようにも、今のアメリカは駆逐艦の新造すら暗雲経ってるほどひどい有り様なんですが
・・・仮にも西側諸国なのに、新型空母を東側である中国に依頼したり、対日警戒の空母なのに、日本に空母建造を外注なんてアホみたいなことになりえます?

>ほうしょう型航空護衛艦(改訂版)

552戦車の人:2025/06/27(金) 22:36:04 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
霧の咆哮様投下乙でした。
香取と鹿島の制服はパセリ先生会心の作というか、あれ以上弄り用がないレベルで可愛いんですよね。
ラ・パルム、なかなか洒落たイケメンぶりじゃありませんか。子供の世話の得意なんですね…うん、良いなあ。

有難うございます。
その…性能は間違いなく優秀なんですよF-35、ただ稼働率とエンジン寿命がまさか。
一応ほうしょう型は正規空母扱いですね、QE級がスキージャンプ依存の軽空母って勝手に私が読んでるだけですw

欧州諸国ですとフランスが2030年代竣工を目指し原子力空母の研究開発を行い、
イタリアのトリエステもなかなかのものなので、この二カ国が欧州海軍の有望株でしょうか。
アメちゃんの造船はもう…中国に空母の船体と機関発注は、国によってはなくもないかもしれません。

後はふと思ったんですが中国に対抗して空母保有国になったインドが、こっちに近づいてくるかなあと。
友好関係は良いんですがパキスタンとの紛争は勘弁してクレメンス…

553霧の咆哮:2025/06/27(金) 23:35:53 HOST:KD027093003148.au-net.ne.jp
>>552
同じうちの子なのに、POWのイケメンムーブは描写出来ないのに、ラ・パルムはまだ何とかなる不思議です

フランスは一応2035年位に新型空母は完成しそうなんですか、起工が2030年なら
つまりドゴールも後10年は現役ですか

インドはパキスタンとどうケリをつける気なのやら・・・


そう言えば大陸日本共通の世界遺産作ろうか、史実の世界遺産調べてて思ったんですが
世界遺産って結構負の世界遺産(割合的には奴隷貿易関係が一番多い)も原爆ドームみたいにあるわけですけど

日蘭世界での負の世界遺産ってどんなものがあるんでしょう?
パッと思い浮かんだのがこの3つなんですが・・・

〇英仏米の中華植民地に作られたセクトによる処刑場・収容所
日蘭世界でもぶっちぎりでやばいだろう負の世界遺産
戦争本編で金のかかる処刑以外は全部行われた、と脱走者や解放者から言わしめた代物だし、現代でもセクトが行ってるカニバリズム文化も考えると、
方向性的には史実アウシュヴィッツより別方向性でやばいあれこれも・・・
この世界ではアウシュヴィッツとかの虐殺がないので、その代わり見たいな負の世界遺産となる

〇マンハッタンの細菌兵器研究所跡地
1,2千機の艦載機部隊により徹底的に耕された研究所だった場所
ペストを軍事転用しようとした愚行への戒め、細菌兵器への恐ろしさへの戒めみたいに負の世界遺産登録されるかもしれないけど、まともな建物も残ってないだろうに、
下手したらただ公園?や慰霊碑?が残ってるだけの跡地を世界遺産登録可能なのかが疑問

〇アメリカで核を落とされた場所
アメリカは日蘭に降伏する際、核を落とされてギブアップするわけだが、当初はナイ氏の戦争本編では上記のマンハッタン研究所に核も落とされたけど
後の議論により研究所は艦載機隊のみで焼き尽くしたことになったので、代わりにどこかの基地辺りを核で吹っ飛ばされて
そこが、広島原爆みたいな核の恐ろしさを訴える跡地や被害者とかを語る博物館とか込みで負の世界遺産登録にされてると思うのだけど
どのあたりの基地に落とされたのだろうか?
下手したら、落とされた場所はアメリカが分割された後、アメリカ以外の領土に負の世界遺産が残るとなる。

554戦車の人:2025/06/28(土) 00:04:28 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
>>553
BCはFFRと違ってまだ余白の大きい国家だからかもしれませんね。
ド・ゴールは…あれで歴とした原子力空母なんで、長く使わざるを得ないでしょうね。
多機能レーダと高度な自衛装備まで持ってますから。QE級よりは成功してると思いますよ。

世界遺産ですか…原爆ドームとか確かに。
セクトの作った収容所とペスト研究所は…忘れてはなりませんが遺産と称して良いものか。

核兵器は何処に落としたんでしょうね。
東海岸だとノーフォークみたいな軍事基地でしょうか、マンハッタンは言うに及ばず。
つくづく熱核兵器は人の手に余ると思いますよ。成層圏気流のラインダース大尉じゃありませんが。

555霧の咆哮:2025/06/28(土) 00:23:07 HOST:KD027093003148.au-net.ne.jp
凄惨なこと起こしてたアウシュヴィッツが負の世界遺産として有名なんで、セクトの収容所はまず間違いなく日蘭世界の負の世界遺産にはなるかと

核兵器は既に内応の話が進んでただろうサンディエゴ(西海岸最大の基地)には落とせず(というか、アメリカにいる内に長門達に既に耕されてる?)

フロリダのメイポート基地だと負の世界遺産所有国がテキサスに移るので、世界唯一の被爆国みたいな主張となると、
戦後もアメリカ所属なバージニア州のノーフォーク基地か、ニューポート・ニューズ造船所のどっちかとなりそうです

この場合、これらが負の世界遺産になるとかつて核で吹っ飛ばされた基地の隣辺りに、新たな基地を作り、旧基地跡は世界遺産として民間開放、みたいになるのかなと

556戦車の人:2025/06/28(土) 00:37:40 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
>>555
なかなか何処に核兵器を落としたのか?が面倒なことになってますね…
まあ除染が済んだ後に「こんな物は二度と使ってはいけない」と戦勝国と敗戦国を問わず、
人類の将来を祈る文化遺産とするのは…ありだと思います。あんなものは抑止力として持ってるだけで十分です。

557戦車の人:2025/06/28(土) 00:38:25 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
後はその…0050以降、改訂版の大陸化日本の自衛隊装甲車両を貼ってみたいと思います。
かなり長くなってしまいました。

558霧の咆哮:2025/06/28(土) 00:43:51 HOST:KD027093003148.au-net.ne.jp
>>556
原爆ドームみたいに旧基地跡が保存されるんでしょうな
博物館込みで観光地として整備もされて

通称は原爆ドームならぬ原爆基地になるとか?

559戦車の人:2025/06/28(土) 00:51:28 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
>>558
あるいは被曝基地跡地でしょうか…日蘭ですら「二度とやってはいけない」と意味合いをつけ。
恐らく転生者のいる日本主体で徹底した除染が行われたかと。では投下いたします。

560戦車の人:2025/06/28(土) 00:52:06 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
・大陸化日本 陸自装甲戦闘車両改訂版

0.概略

海上自衛隊、航空自衛隊と同様に陸上自衛隊も大陸化に伴い大幅な規模拡大、充足率向上、そして装備近代化を果たしている。
特に不足気味であった装甲戦闘車両、自走火砲は旧ソ連軍参考の大規模師団を多数編成しても、十分に釣りが来るほどであった。
列島日本時代からの陸自の重装備不足を記憶している者は、幹部であろうが陸曹であろうが大いに喜び歓迎している。

確かに強大な空母機動艦隊さえ有する海自。従来以上に濃密なSAM、警戒レーダ、指揮所、戦闘機からなる防空網を構築する空自。
彼らの抑止力及び阻止攻撃能力は高い。国土防衛に全ての戦力を専念させるなら、米軍でも核兵器を使わねば攻めあぐねる程度には。
一方で過去の経験から海と空からの警戒網をどれほど濃密にしても、完全な着上陸阻止が極めて困難なことも自衛隊は熟知していた。

大陸化に伴う国土拡大によりある程度、都市や重要インフラを冗長性をもって分散させたとは言え、我が国土は重要防護対象の塊である。
仮に軽歩兵1個大隊の上陸でもインフラ破壊、何より民間人への被害が激甚となる可能性は十分に存在している。
そして我が国周辺の脅威たりうる国家は殆ど全てが有力な海軍歩兵、海兵隊を整備し、中国などは多数の揚陸艦すら整備している。


勿論一朝有事となった場合、改正憲法及び自衛隊法に従い防衛出動を行う陸自も、空自と海自と共同で阻止攻撃を実施する。
嘗て7個連隊であった地対艦ミサイル部隊は30個以上に増大し、装備する地対艦ミサイルも12式系列へ更新を完結。
現状では射程数百キロ程度だが島嶼防衛滑空弾大隊も10個編成され、火力戦闘指揮システムに従いGMLRSもこれに加わる。

射程と火力密度、命中精度など何れの面でも有効な抑止力にして阻止攻撃力だが、それは敵が軍艦を用いた揚陸に限定されがちである。
強盗に備え分厚い壁と防犯構造で誂えられた屋敷に、正面から馬鹿正直に押し入る間抜けはそうそういない(皆無ではない)。
ならば静かに忍び込む空き巣を行うのが常道で、軍事作戦においては漁船や民間船を装った便衣兵による上陸という形になる。

無論、暦とした戦時国際法違反ではあるが、国際法を遵守した戦争などほぼ存在せず、中国などは海上民兵を公然と保有している。
このような少なくとも法的には民間船舶と識別困難な手段を用いた、便衣兵という軽歩兵浸透による橋頭堡確保のリスクは実在するのだ。
後続の重装備部隊上陸には港湾を確保してしまえば容易で、兵站阻止攻撃を行っても、効果を得るまでには時間を要する。


なればこそ陸自は列島時代から限られた人員、予算の中で可能な限り部隊の機械化を進め、最後の守りを務めてきた。
我が国土及び国民への被害を極言するには上陸部隊より強力な機械化部隊を当て、火力と機動力で破砕するのが最善故である。
陸上幕僚監部や各方面総監、師団長が装備充実と近代化を歓迎したのは、かような国土防衛における実情に基づいてである。

202X年現在、陸自は根幹となる機械化部隊として機甲師団4個、機械化師団10個、機動旅団8個等を有している。
これを独立編成の方面隊直轄特科部隊、高射特科部隊、後方支援部隊などが支える形で戦闘力を発揮する。
加えて防衛大臣直轄として富士教導「師団」も、ほぼ機甲師団に準じる編成で存在し、その層は分厚い。

10倍に拡大した我が国土、5倍に増えた日本国民を守る最後の盾としては、それなり以上のものと評価して差し支えない。
以下においては陸自根幹部隊を支える装甲戦闘車両各種を記してゆきたいと考える。
なお現在における装甲戦闘車両メーカーは三菱重工業、日立製作所。車載火砲や装甲で日本製鋼所などが代表的である。

561戦車の人:2025/06/28(土) 00:52:54 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
1.10式戦車(D)

平成22年に就役を果たした陸上自衛隊4代目の主力戦車であり、諸外国基準では戦後第3.5世代の後発に該当する。
高度な共同交戦能力、環境を選ばない優れた機動力、90式戦車以上の防護力を44トンの車体で実現している。
諸外国の第3.5世代戦車が既存車体改修故に巨大化するのに対し、新規開発車体故に小型軽量化に成功している。

大陸化が生じた2020年当時に600台以上の10式戦車が各方面師団に配備され、三菱重工業が急ピッチで増産を開始。
現在は1500台を超える数量が実戦部隊に配備され、将来的には2500-3000台の就役が予定されている。
74式戦車と大差ない車体規模故に居住性などで難はあるが、軽量コンパクトというのはそれだけで兵站への負担を軽減する。

また師団や方面隊の後方支援部隊が大きく拡充されたことにより乗員休養、車両整備、稼働率維持の支援体制も改善された。
仮に戦車がいささか手狭で疲労しやすいのであれば、本邦の自動車メーカーの力を用いた後方支援部隊で補ってしまえば良い。
全盛期の合衆国陸軍や海兵隊に近いドクトリンに則って、10式戦車の運用は効率化され、確実に配備数を増やしている。


現在配備されている車両はD型と呼ばれる改良型で、外装モジュール装甲の効率化やC4IのCOTSリフレッシュを全面的に実施。
加えて弾薬更新による主砲火力、APS導入による間接防護力、RWS搭載による非正規戦闘対応能力向上などが図られている。
車体寸法は10式戦車原型と大差ないが戦闘重量は46トンほどに増大し、駆動系の発達余裕により機動力低下は防がれた。

戦車の一義たる火力は最早第4.5世代戦闘機に近い光学センサ、ネットワーク、処理系による共同交戦能力を基本とする。
その上でRh120より格段に威力向上と軽量化を果たした120ミリ自動装填滑腔砲、RWS搭載12.7ミリ機関銃及び7.62ミリ機関銃を搭載。
戦車隊及び他職種部隊と共同しての火力発揮は1個中隊で、嘗ての90式戦車初期型1個連隊以上に相当する。

主砲弾薬は装弾筒付翼安定徹甲弾とタンデム弾頭対戦車榴弾で、前者は仮想敵MBT全ての砲塔正面を戦闘照準で射貫可能である。
後者は複合装甲を有する装甲車両への撃破能力と同時に、永久築城や重構造建築物に展開した敵歩兵掃討にも効果的である。
砲及び照準器安定装置は3軸化され、自動装填装置は2秒未満の高速装填を安定して発揮し、精度及び射撃速度も優秀である。


生残性は直接防護手段として非鉄金属素材、拘束セラミック等を用いた外装モジュール複合装甲で、初期型より数割高効率化されている。
正面装甲でKE換算1000ミリ、CE換算2000ミリが最低でも達成されてるとされ、側面も対CE防御や機関砲KE弾等に高い防護力を持つ。
間接防御手段としてAPS及びレーザー検知器と発煙弾発射機が備えられ、特に対戦車誘導弾等に高い阻止能力を有している。

駆動系は原型と変わらず無段階変速機、高効率1200馬力水冷ディーゼル、アクティブ油圧サスペンションからの構築を維持している。
元々が5トン以上の重量増大への発達余裕、機動力維持を見込んでおり、2トン程度の重量増大は問題とならなかった。
故に前進後退を問わず毎時70キロの最高速度、400キロ以上の航続距離、90式を凌駕する加速性や登攀性能は健在である。

その他にも居住性改善のための空調や座席更新、戦闘糧食加熱器増設など小改良を施されたのがD型である。
現行新規生産型は全てD型で、既存車体も戦闘艤装モジュール化の恩恵を受け、師団後方支援部隊レベルで更新を果たしている。
一見すれば125ミリ、130ミリ砲搭載の他国新戦車に遜色を見るが、実効戦闘力は非常に高いレベルを維持している。

562戦車の人:2025/06/28(土) 00:53:28 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
2.90式戦車(C)

平成初期に実用化された国産第3世代主力戦車であり、日本の戦車技術がついに先進国レベルに達したマイルストーンである。
120ミリ滑腔砲、デジタル化FCS、複合装甲、高度な機動力など第3世代戦車に必要とされる要素を過不足なく実用化。
その上で自動装填装置、目標自動追尾FCS、姿勢変換サスペンションなど国産独自の技術も多数導入している。

後の10式ほどではないが同世代では最小最軽量な車体規模も特徴で、戦闘重量50トンと同世代の中では最も軽い。
輸送には専用トレーラーが必要とは言え、国内主要道路の6割以上を利用可能で、けして北海道専用戦車などではない。
基本的には素直な設計ゆえに信頼性も高く、兵站が続く限りは機動性も同世代の中で最良の部類に入る。

列島日本時代には340台あまりが生産配備されており、主に北部方面隊と富士教導団、土浦武器学校等に配備されていた。
国土大陸化に伴い本車も配備数が1800台近くに増大しており、10式戦車の大量生産以降も機甲部隊の屋台骨を支えている。
また列島日本時代以前に比べ電子装備の刷新、装甲防御効率の向上、主砲弾薬の更新などが図られている。


車体規模は原型となる90式戦車と変わらず、戦闘重量も51トンと従来の戦車回収車やトレーラーで対応可能な範疇に収まっている。
生残性については間接防御手段としてAPSを追加し、主に対戦車誘導弾直撃阻止能力を大幅に向上。
内装モジュール複合装甲も嘗てに比べ1-2割ほど向上し、正面装甲はKE換算で900ミリ以上、CE換算で1500ミリ以上とされる。

武装はラインメタル120ミリ自動装填滑腔砲、7.62ミリ同軸機関銃、RWS搭載に改められた12.7ミリ重機関銃と原型とさほど大差ない。
ただし主砲弾薬は徹甲弾、対戦車榴弾ともに10式戦車の技術を援用し、装甲貫通力や永久陣地制圧能力を大きく向上させている。
砲及び照準器は2軸安定装置を維持され、元より高速で信頼性の高い自動装填装置もそのまま踏襲されている。

電子装備に関しては車内容積や電源関係からC4I導入は断念され、GPSを用いた僚車位置表示装置程度に留まっている。
一方でセンサー系は砲手、車長照準器ともに第2世代熱線映像装置を備え、車長照準器は360度全周旋回に対応。
弾道計算機もCOTSコンピュータに換装され、戦闘距離や天候を問わない大幅な即応性と射撃精度向上を果たした。


駆動系も原型とさして変わるものではなく水冷2ストローク1500馬力ディーゼル、自動変速機、ハイブリッドサスペンションを踏襲。
10式ほどではないとしても第3世代としては最良に近い、軽快な機動性を維持しており、実用上申し分ないものである。
また操縦手用暗視装置が第3世代光量増幅方式となり、ある程度の夜間移動能力の改善も達成された。

全般的に見て概ね第3.5世代相当の性能を過剰な重量増大なく達成しており、部隊での実用性に関しても概ね好評を博している。
また嘗ての本土運用に備え小型化された10式よりは居住性に優れ、乗員用空調や糧食加熱器もやはり追加搭載されている。
共同交戦能力では劣るが乗員を含めた戦闘力維持では10式より優れると、機甲科では高く評価する向きも少なくはない。

新規生産こそ行われていないが、10式戦車(D)の配備完結までは陸自機甲部隊の主力として向こう10年は現役にあり続ける。
それ以降も予備装備として保管維持されるのは確実とされ、今後も長きにわたり機甲部隊を支えることとなる。
なお10式の次となる戦車は過度な小型化による弊害を改善するべく、90式相当の車体規模に戻されるとの説も存在している。

563戦車の人:2025/06/28(土) 00:54:10 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
3.16式機動戦闘車(C)

主に各師団の即応機動連隊の火力戦闘中隊向けに開発、配備の行われていた8輪戦闘車。本邦初の装輪戦闘車でもあった。
公道やC-2輸送機を用いた高速展開、完全規格の105ミリ砲と10式戦車相当のC4Iを用いた高い実効火力。
外装モジュール装甲による戦後第2世代戦車に相当する防御力などを、戦闘重量26トンで両立させた高性能戦闘車である。

日本国が大陸化した2020年。各駐屯地や三菱重工等の全国で600台以上が就役、完成していたことが確認されている。
防護すべき国土や沿岸地域が著しく増大し、緊急展開に適することから他の共通戦術装輪と共に増産を開始。
現在は即応機動旅団6個や各師団即応機動大隊などを中心として、1400台以上が機甲科部隊に配備されつつある。

全幅2.98メートル、全高2.85メートル、全長8.45メートルと国産の装輪装甲車としては最大級の規模である。
一方で10式戦車の技術を援用した高効率な駆動系、外装モジュール走行により戦闘重量は26トンと十分空輸可能である。
かなりピーキーな設計ではあるが装甲人員輸送車、装輪歩兵戦闘車、偵察警戒車、自走迫撃砲等派生型は多い。


現行主力の16式はC型というC4IのCOTSリフレッシュ、モジュール装甲の効率化、RWS及びAPS増設、新型弾薬対応を行ったものである。
特にC4Iは並列分散処理コンピュータやネットワークの高速化、センサーシステム情報のAI処理など抜本的な近代化を実施。
共同交戦能力を含む戦闘効率向上を強く意識した近代化であり、照準器やレーザー検知器などセンサ自体の性能も向上している。

防御手段としては防弾鋼板基本構造に素材高効率化によりKE、CE弾双方に対し2割の防御力向上を果たしたモジュール装甲を搭載。
その上で従来は砲塔正面2基であったレーザー検知器を砲塔後部にも2基増設、直接及び間接防御手段双方の効率を向上。
更にはイスラエル製APSを導入し、トップアタックを含む対戦車火器直撃を能動的に阻止し、より生残性向上に努めている。

武装は国産52口径105ミリライフル砲、7.62ミリ同軸機関銃、そして国産RWSに搭載された12.7ミリ機関銃などから構築される。
近年装弾筒付翼安定徹甲弾が高威力化され、距離2000メートルから均質圧延装甲500ミリ以上を貫通可能と推測されている。
自動装填装置こそ有さないが発射速度は高く、行進間射撃も十分可能で、RWS併用により実効火力向上も相当に大きい。


駆動系は水冷4サイクル直列4気筒570馬力ディーゼル、無段階変速機、独立8輪油圧サスペンションと原型と大差ない。
パワーパックのデジタル制御装置の効率化等を行い燃費改善を果たしたが、機動力そのものはさして変わっていない。
もとより16式は路上移動能力は当然として、路外機動力も装輪車としては優れており、大きく手を加える必要がなかった。

全般的に見れば商用技術を主体として過度なコストに至るのを防ぎつつ、モジュール構造を活用した堅実な性能向上である。
これは他の新世代装甲戦闘車両も同様であるが、陸上自衛隊の規模拡大に伴い急速な新装備配備が要求されたこと。
そのためには過度な性能向上ではなく、現在の生産インフラや後方支援部隊で対応できる範疇で近代化が妥当と判断されたゆえである。

有事に際しては敵着上陸ないし浸透地域に対し、他の共通戦術装輪装甲車や四輪駆動車などを装備した即応機動部隊。
その穂先として出動し、敵便衣兵や水陸両用装甲車、軽戦車などの排除行動を行う。
あるいは遅滞防御作戦を行い機甲師団、機械化師団などの重装備部隊展開までの時間を稼ぐことも任務である。

564戦車の人:2025/06/28(土) 00:54:45 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
4.74式戦車(G)

昭和49年に採用された戦後第2世代主力戦車であり、国産主力戦車が世界水準に追いつきつつあったマイルストーンである。
105ミリ戦車砲と電子化射撃指揮装置の採用、軽快な機動性、良好な避弾経始等同世代戦車の要素技術を過不足なく導入。
その上で同世代の中で最小の車体規模、姿勢変換機能サスペンション、自動照準機能など独自性を多く導入している。

列島日本時代に昭和49年から平成元年まで873台が製造され、長きにわたり陸自機甲部隊の屋台骨を支え続けた。
そして2020年の日本国大陸化に際し、向こう4年で退役とされていた74式戦車の数量もやはり増大していた。
相当数が既に10式戦車、16式機動戦闘車に後を譲ったとは言え、国土大陸化に伴い800台近い数量に増大していた。

また単純に数量を増やしただけではなく、列島時代は少量生産に終わった74式戦車改-G型仕様に変貌していた。
もとより全幅3.18メートル、全高2.25メートル、全長6.70メートル、戦闘重量38トンと軽量コンパクトな戦車であった。
なればこそ大陸化を果たした後の日本国ではより運用が容易で、10式戦車や機動戦闘車大量増産までの時間を繋いだ。


基本構造は防弾鋳造鋼板で構成された砲塔、防弾圧延鋼板で構成された車体という原型のそれを継承している。
寸法もスカート装甲搭載で全幅が3.20メートルに増えたこと以外は変わりなく、戦闘重量も39.5トンと原型と大差ない。
乗員数も操縦手、装填手、砲手、車長の4名編成で、やや狭隘ながら戦闘動作に支障ない容積は維持されている。

一方で駆動系は空冷2ストローク720馬力ディーゼルを踏襲しつつ、油圧サスペンションは姿勢変換機能を前後に限定。
構造を簡素化し整備性を向上させ、同時に変速機は前進5速/後進2速の自動式となっている。
従来の半自動変速機と比べ格段に操縦性が平易となり、後退速度と加速性も改善され、稜線射撃により最適化された。

防御構造は上に述べた通り鋳造防弾鋼板からなる砲塔と圧延防弾鋼板からなる車体に変わりはない。
その上でレーザー検知器を増設し、発煙弾発射機を60ミリ3連装2基から76ミリ4連装2基へ変更。
必要に応じて軽量型積層装甲の増設も可能であり、照準阻害能力や対成形炸薬弾防御力がかなり向上している。


武装は105ミリ戦車砲、12.7ミリ重機関銃、7.62ミリ同軸機関銃という構成に変更はなく、弾薬搭載量も同一である。
一方で射撃指揮装置は熱線映像装置、YAGレーザー測距儀、デジタル弾道計算機を導入し全天候射撃能力を向上。
弾薬も装弾筒付翼安定徹甲弾を高威力化することで、T-80Uクラスが相手でも砲塔正面以外なら十分撃破できる。

基本設計が半世紀以上前の戦車であり、各種改良を果たしたとは言え性能に限界はあるが、歴としたMBTである。
またウクライナ戦争の教訓から古くとも重装備の備蓄の重要性が浸透し、大陸化に伴い増えた74式戦車は退役とならなかった。
三菱重工や日本製鋼所の支援を受けつつ、有事に際しての予備装備として大多数がモスボールされる予算が通ったのだ。

現在では一線機甲部隊の殆どが90式ないし10式戦車、機動戦闘車で占められ、74式戦車の姿を見ることは殆どない。
しかしながら各方面隊補給処において丁寧に保管と整備は継続され、有事における最悪の事態に備え続けている。
昨今の戦争や重武装テロの多発を受け、74式が保管装備から外れるのは相当先であると、専門筋では語られている。

565戦車の人:2025/06/28(土) 00:55:20 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
5.18式装輪装甲戦闘車(B)

共通戦術装輪計画の一環として機動戦闘車などと同一規格の車体を用いる、8輪式の装輪歩兵戦闘車である。
本来の開発完了は令和6年の予定であったが、本車も他の重装備と同様に前倒しで配備されている。
配備先は機械化師団や即応機動旅団指揮下の普通科大隊で、その機械化を大きく推進する装備の一つである。

車体寸法は全幅3メートル、全高2.9メートル、全長8.1メートルと機動戦闘車と大差なく、戦闘重量も26トンと同一である。
内部構造も歩兵戦闘車としては一般的で、前部より駆動系、2名砲塔、後部に小銃隊員乗車区画を有している。
乗車区画は完全武装小銃隊員8名を収容可能で、全車に乗員用空調も完備されている。

駆動系も機動戦闘車とほぼ同一で水冷4サイクル4気筒570馬力ディーゼル、無段階変速機、8輪独立油圧サスペンションである。
戦闘重量26トンの車体を路上で迅速に移動させるには十分で、路外でも装輪車としてはかなり良好な機動力を発揮する。
油圧サスペンションと無段階変速機の採用により、上述した空調完備もあり長距離移動でも居住性は良好である。


防御構造も機動戦闘車とほぼ同一で、高効率防弾鋼板構造を基本とし、外装モジュール装甲を増設する方式を採用。
最大戦闘状態ならば機関砲徹甲弾の連射、携帯対戦車火器の直撃。IEDや155ミリ榴弾至近炸裂に十分耐久する。
また広角度レーザー検知器を砲塔前部に2基搭載し、連接自動発射を行う発煙弾と共に照準妨害も効率的に行える。

武装は当初、国産テレスコープ機関砲採用も検討されたが、早期完成のためにブッシュマスターⅡ30ミリ機関砲を採用。
砲は日本製鋼所がライセンス生産し、同軸機関銃は普通科でも多数配備されているM240系の7.62ミリ機関銃を搭載。
後者の信頼性は言うに及ばずで、前者の性能も対装甲・対人双方で必要十分な火力を獲得している。

対戦車誘導弾はFCSを含め高コスト化すること、複数の多目的誘導弾多数の配備によりオミットされている。
一方でC4Iは機動戦闘車譲りのものを採用し中隊単位の共同交戦能力、他職種部隊との情報共有能力を有する。
武装を必要十分とし後述する装軌装甲戦闘車と共通化しつつ、C4Iで実効火力向上を図った形となっている。


このようにリソースの集中と割り切りを適切に行い、基本的に枯れた技術で構築した事から18式の実用性と信頼性は高い。
何より複数車種と戦闘艤装を共通化したスケールメリットにより、調達及び運用維持双方の負担とコストを低下させている。
これほど充実した装備と生残性を持つ大型装甲車ながら、単価は4億8000万円ほどに収まっているのである。

これは配備先の機械化師団、即応機動旅団指揮下の普通科大隊の数が多いというスケールメリットも、無論功を奏している。
しかし諸外国の同種装甲車が時に10億円を超える有り様の中では、数を揃えるという側面からも成功した車両と言える。
年間平均で150台、普通科3個大隊相当を生産配備できるという一点だけでも、本車は高く評価されている。

現在では1500台以上が師団、旅団普通科大隊へ配備が進んでおり、装輪装甲人員輸送車と共に普通科の足となっている。
また現行最新型はC4IのCOTSリフレッシュや外装モジュール装甲の効率化を行い、運用性や生残性をより高めている。
主たる生産は車体を三菱重工業、砲塔及び武装を日本製鋼所が担当するなど戦車、機動戦闘車に近い生産体制である。

566戦車の人:2025/06/28(土) 00:55:54 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
6.20式装甲戦闘車

第2師団や第7師団に僅かに配備されていた89式装甲戦闘車の後継として、30年以上ぶりに開発配備された装軌歩兵戦闘車。
共通装軌計画の一環として開発された車両であり、同時に戦闘艤装を多分に装輪装甲戦闘車と共通化している。
機甲師団指揮下普通科大隊向けの装軌歩兵戦闘車として、やはり早期大量配備が要求され、技術的な冒険は最大限回避された。

車体寸法は全幅3.3メートル、全高2.6メートル、全長7.5メートル。戦闘重量35トンと89式に比べ特に戦闘重量が増大している。
これは生残性追求のため、外装モジュール装甲が装輪装甲車よりも重厚なものを採用したが故とされている。
機甲師団は本土防衛における機動防御にして国土奪還の反撃部隊故、激烈な戦闘を想定した装甲車両が多い。

車体構造は歩兵戦闘車の通例に倣い前部より駆動系区画、2名砲塔、小銃隊員乗車区画と一般的なものを採用している。
居住艤装も装輪装甲戦闘車と共通化を行い、車内空調やシート、展開用の電動ランプに至るまで同一規格である。
共通戦術装輪と共通装軌は別計画ではあるものの、最大限艤装共通化を行うことで、開発期間短縮やコスト抑制に努めている。


防御構造も装輪装甲戦闘車と近いもので、高効率化防弾鋼板を基本構造として外装モジュール装甲を状況に応じ増設する。
装軌というプラットフォームの安定性と投入される任務から、特に砲塔及び車体正面モジュール装甲は他車種より重厚とされている。
装甲以外の防御手段は装輪装甲戦闘車と同じく、砲塔正面の広角度レーザー検知器2基と発煙弾発射機から構築される。

駆動系も10式戦車や機動戦闘車と同系列で水冷4サイクル6気筒900馬力ディーゼル、無段階変速機、独立油圧サスペンションを採用。
不整地においても10式戦車に十分追従可能な機動力を持ち、前進後進を問わない最大毎時70キロの高速。
高い運動性と路上毎時50キロで500キロ以上の航続距離を発揮し、基本的に枯れた構造故にトレーラー無しでも長距離自走を可能とする。

武装は18式装輪装甲戦闘車と完全に同一で、30ミリ機関砲及び7.62ミリ同軸機関銃。C4Iに至るまで共通化されている。
既に必要十分な実効火力を過剰とする意味は薄く、調達性と整備性、何より信頼性に重きを置いた武器システム構造である。
若干の相違と言えば車体規模が大きいがゆえに、30ミリ機関砲の搭載弾薬が多い程度で、徹底して割り切られている。


大陸化に伴い4個に増えた機甲師団。それ以外にも富士教導「師団」等に早急に装軌装甲戦闘車配備を要求され、必要十分な性能。
その上で徹底して追求された調達性と信頼性、コスト抑制の集大成で、面白みはないが高い生残性と実用性を両立。
複数年契約が装甲車両や火砲にも適用されたことを用い、大型装軌装甲車ながら調達単価は5億円代に収まっている。

より多くが必要とされる装輪装甲戦闘車、装輪汎用装甲車の生産もあり、年間調達数は普通科2個大隊相当100台とさほどではない。
しかし北部方面隊第7師団に89式を集約し、他方面隊3個機甲師団に20式を優先配備することで、段階的に充足率を高めている。
それでも間に合わない機甲師団指揮下普通科大隊は現状、装輪装甲車を活用しているが、向こう10年以内で完全充足を可能としている。

令和X年現在での配備数は600台を超える程度で富士教導師団に2個大隊、3個機甲師団に5個大隊程度の配備が進んでいる。
将来的には陳腐化しつつある89式装甲戦闘車も代替が予定され、1500台を超える数量の調達が予定されている。
とはいえ三菱重工業、日本製鋼所、日立製作所のキャパシティは限界に近く、装軌装甲車更新は一定の時間が必要である。

567戦車の人:2025/06/28(土) 00:56:25 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
7.96式装輪装甲車(C) 

装輪装甲車(改)でAFV事業を畳んだ小松製作所が、実質最後に防衛省及び自衛隊に納入した8輪装甲兵員輸送車である。
基本的な設計は商用技術を主体として枯れたものを使い間違っていないが、重機関銃と自動擲弾銃で別個の銃架を必要とする。
更には外部視察用に車体側面に防弾構造ですらない窓を設けるなど、完成度が高いと言える車両ではなかった。

列島日本時代に381台が生産された96式はそれでも貴重な装甲車として、即応機動連隊などに集中配備されていた。
そして国家と国土が大陸化した際、配備数が1900台を超えるまでに増大すると同時に、仕様が大いに変更されていた。
有り体に言えば96式装輪装甲車(B)をより実用的な仕様としたもので、特に防御構造の改善が大きく進歩している。

車体寸法は全幅2.48メートル、全高2メートル、全長6.84メートルと大差なく、戦闘重量は16トンとやや重たくなっている。
車内構造も兵員輸送車としての常識に則っており、一見すると列島日本時代の96式と変化ないものに見える。
しかし細部や車体再設計と思わしき点で、ほぼ原型の96式と別物と呼べる進化を遂げた車両にこの装甲車は変貌していた。


問題とされた防御構造は車体側面が垂直なことに変わりはないが、側面の視察窓を廃止して車体上面のペリスコープを増設。
車体全体を一枚板の防弾鋼板構造として、歩兵小火器や重機関銃に対する生残性を高めている。
またB型で採用された軽量積層素材を用いた増加装甲も標準化され、50口径重機関銃程度なら全周防御が可能となった。

装甲以外の防御手段としては旧来の小型式ながらレーザー検知器を増設し、発煙弾発射機と連携させ照準阻害能力付与。
特に対戦車誘導弾等の照準阻害に対し有効な防御手段を獲得し、装甲構造の変更や増加装甲により生残性を高めている。
ただし旧道交法の範疇で開発された車両ゆえ、対戦車地雷などへの防御力は限定的で、平時からグレーゾーン運用が限界である。

駆動系は商用水冷4サイクル6気筒360馬力ディーゼル、自動変速機、8輪トーションバーサスペンションという構成自体に変わりはない。
ただし小松製作所生産時代に難点とされた強度不足に関しては、素材技術向上で相当に補われ、特に信頼性を高めている。
路上移動能力も最大毎時100キロ、巡航毎時80キロで600キロ前後と長く、8名乗車区画にも空調が完備された。


武装は日本製鋼所の開発したRWSを標準で搭載しており、これにより12.7ミリ機関銃及び40ミリ自動擲弾銃を任意に換装できる。
FCSに熱線映像装置、レーザー測距儀、自動追尾装置、弾道計算機等が備えられ、小銃隊員への火力支援能力も拡張された。
なお自動擲弾銃はMk19及び96式双方への対応が可能であり、昨今はMk19と弾薬共通化を図った96式(B)も採用されている。

旧道交法に従った設計故に性能限界は存在するが、同時に平時からグレーゾーンでも普通国道を無理なく通行できる。
その上で小銃分隊を展開可能で、RWSを介した効果的な火力支援を行える装甲車として、昨今再評価と再利用が進んでいる。
機械化師団や即応機動旅団の普通科大隊でも依然として多数が現役で、向上した信頼性と生残性から評価も悪くない。

将来的には共通戦術装輪の元に開発された装輪装甲車に代替予定だが、陸自規模拡大から今しばらくは現役の模様である。
なお一度は装甲車両産業から身を引いた小松製作所も、新規生産は兎も角として既存車両整備維持インフラは大幅に拡大された。
これも96式の寿命を大きく伸ばす要因であり、装甲車両整備以外にも弾薬生産などでは依然として貢献の大きな企業である。

568戦車の人:2025/06/28(土) 00:56:58 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
8.19式機動装甲車

共通戦術装輪の中で最もオーソドックスな8輪装甲兵員輸送車である。主な開発コンセプトは小松製作所の96式の後継たること。
高性能だが高価故に全ての普通科大隊を満たすのは難しい(不可能ではない)、装輪装甲戦闘車を数量で補完すること。
また指揮通信車、NBC防護車、機動迫撃砲、装甲救急車などの原型となることも、強く求められ開発が行われた。

原型が砲塔を除く車体の車高が低い機動戦闘車のため、車体後部が大きく車高を取られていることが特徴である。
とはいえ全幅2.98メートル、全高2.2メートル、全長8メートルと、一見丈高い外見に反し車高は十分に低い。
一方で生残性は装輪装甲戦闘車に近いものが要求されたため、戦闘重量は非砲塔搭載車両だが22トンとそれなりである。

本車はフィンランドのベストセラーであるパトリアAMV装甲車とコンペが行われ、性能は殆ど互角でコストも同等ではあった。
しかし三菱重工開発、日立製作所生産という国内生産ラインの優位さ。他車両との戦闘艤装や設計の共通化。
それにより調達及び整備維持コスト、同一車種複数運用のリスク低減などから国産案である後の19式が採用となった。


車内構造は機動戦闘車や装輪装甲戦闘車と大差ないもので、2名式砲塔区画が車長乗車区画となった程度である。
一方で砲塔式の重武装を搭載する負担を軽減したことで、後部乗車区画は小銃隊員10名以上を収容可能である。
勿論空調や糧食加熱器も完備されており、純粋な居住性という点では共通戦術装輪内部で最も優れているとも評される。

駆動系も機動戦闘車などと共通で水冷4サイクル4気筒570馬力ディーゼル、無段階変速機、8輪独立油圧サスペンションである。
移動能力は路上最大毎時100キロ、推定で巡航80キロで600キロ以上を走破可能とされ、不整地踏破能力も軽いが故に高い。
また共通戦術装輪はほぼ軽自動車に近い平易な操縦性を持ち、外部視察カメラ搭載もあり、乗員の習熟が容易である。

後部乗車区画の容積の大きさは上に述べた派生型開発にも有効で、高効率ディーゼルによる発電量の大きさも功を奏している。
ほぼ同時期に就役した19式指揮通信車等はCOTS計算機複数と高速ネットワークシステムの搭載。
情報共有及び処理能力の高さから、陸海空三自衛隊部隊の共同交戦プラットフォームとしても十分機能している。


防御構造も機動戦闘車、装輪装甲戦闘車に近く高効率防弾鋼板を基本構造として、外装モジュール装甲を搭載。
最大戦闘状態であれば機関砲徹甲弾、携帯対戦車火器、対戦車地雷直撃。あるいはIED至近炸裂に十分耐えうる。
間接防御手段としては車体前部に広角度レーザ検知器2基、車体後部に発煙弾発射機8門を備えている。

自衛手段としては日本製鋼所開発のRWSを標準で搭載しており、主にM2重機関銃を殆どの車両が搭載している。
同RWSは全天候センサー、レーザー測距儀、自動追尾機能などを備え、初期第3世代MBTに近い機能を備えている。
M2機関銃の50口径弾による制圧能力を最大限拡張しており、装甲兵員輸送車の自衛手段としては優れている。

概ね必要十分な性能、簡素かつ余裕のある構造、2億5000万円という低コストから年産200台前後のペースで調達されている。
なお日立製作所は共通戦術装輪の中で本車及び指揮通信車、機動迫撃砲、NBC防護車等の性能を担当している。
小松製作所が新規生産から降りた現在、三菱重工と並ぶもう一つの装甲車両メーカーとしての地位を確立しつつある。

569戦車の人:2025/06/28(土) 00:57:40 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
9.19式装輪自走155ミリりゅう弾砲

陸上自衛隊野戦特科装備としては初の装輪式の自走155ミリ榴弾砲であり、FH70の後継として開発が進められた装備である。
低コスト化と開発期間短縮のために99式自走155ミリ榴弾砲と同系統の火砲を採用し、当初より火力戦闘指揮システムに対応している。
列島日本時代と異なるのは車体であり、MAN車製トラックは試作型にとどまり、重装輪回収車(改)を量産型はベースとしている。

フランスのカエサル自走砲などと同種の簡易自走砲で、牽引式火砲より迅速な陣地転換と射撃準備、長距離移動を安価に両立。
その上で通常弾で30キロ以上の長射程、火力戦闘指揮システムに従った高精度、半自動装填による高発射速度を発揮。
我が前線部隊へ的確かつ迅速な火力支援を行うことを一義とし、同時に低コスト化による多数調達も当初から視野に入っている。

砲システム、車体ともに国産化を成し遂げたことにより、国際情勢に伴う生産低下リスクを回避し、安定した調達も可能としている。
主に機械化師団、即応機動旅団の野戦特科への配備を主眼とし、年産80台以上のペースで調達が継続されている。
車体側の生産は日立製作所(設計は三菱と共同)、砲システムは日本製鋼所が担当しており、ある程度の三菱への負担軽減にも努めている。


車体規模は全幅2.5メートル、全高3.4メートル、全長11メートルと大きく、重量も25トンと共通戦術装輪に近いものとなっている。
必要人員数は5名とFH70砲班8名より省力化され、全乗員が空調の施されたキャビンに収まり移動する。
路上最大速度は毎時90キロとされ、戦闘状態で路上500キロ程度の航続距離を有するものと推察されている。

砲システムはキャビンより操作可能な52口径155ミリ榴弾砲を採用し、限定的ではあるが旋回可能で射界はFH70より広いとされる。
装填は機械補助方式となっており、弾薬を自動装填とし装薬を人力装填とする形式を用い、自由角度装填も可能である。
通常弾で99式と同等射程、3分以内に18発程度の発射速度と考えられ、予備弾薬は3トン半トラックなどが輸送する。

また車体底部にスパイク付き平定駐鋤を備えることで、路上における即応・連続射撃も可能としているのも特徴である。
砲以外の武装としては装輪装甲車等が搭載するものと同一の、国産開発のRWSをキャビン上部に常設している。
搭載武装はM2重機関銃で統一されており、仮に敵歩兵の浸透攻撃を受けても、ある程度の自衛能力を発揮することが可能である。


射撃指揮装置は火力戦闘指揮システムと連接したネットワーク式のもので、完全なデジタル化とCOTS機材により構成されている。
外部からタブレット端末を用いた情報入力と遠隔操砲動作も可能で、FH70に比べて格段に迅速な射撃が可能である。
COTSコンピュータ及びネットワークを用いることにより、生産ロットごとの近代化も容易で、将来の火力戦闘へ対応が容易な長所も有する。

基本的な車体構造はソフトスキンであるが、国内素材メーカーの開発した追加防弾板をほぼ標準で搭載している。
小銃徹甲弾やある程度の破片防護能力を有しており、キャビンの窓も防弾化され、軽装甲車両程度の防護力は有している。
無論、最大の生残性は迅速な路上移動能力であるが、移動性を損ねない範疇での生残性向上にも努められている。

共同交戦能力、長射程、必要十分な発射速度、装軌自走砲に比して低コストなことから、年産80台以上のペースで調達を実施。
1個師団の野戦特科連隊が155ミリ榴弾砲3個大隊72台、機動旅団の特科大隊が3個中隊24台を概ね迅速と言える。
現在は機械化師団、即応機動旅団、そして教育部隊などに概ね定数が充足され、FH70は退役ないし保管予備装備となっている。

570戦車の人:2025/06/28(土) 00:58:16 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
10.99式自走155ミリりゅう弾砲(B)

75式HSPの後継として三菱重工などが開発を行い、平成11年度に正式採用された新世代の国産自走155ミリりゅう弾砲。
89式装甲戦闘車をストレッチした車体に52口径155ミリりゅう弾砲と自動装填装置を収めた、軽合金製の砲塔を搭載。
砲弾と装薬双方の完全自動装填、野戦特科射撃指揮装置との連接による迅速正確な長射程射撃を可能としている。

列島時代に平成11年から平成30年までに136台が調達され、主に北部方面隊の野戦特科部隊に集中配備されてきた。
やはり北部方面隊に優先配備された90式戦車や10式戦車と並び、北方の陸上抑止力の根幹の一つを担い続けている。
そして大陸化に伴いやはり配備数が著しく増大し、各方面隊野戦特科部隊に合計で680台が配備されている。

主な配備先は機甲師団指揮下の野戦特科連隊であるが、北部方面隊や西部方面隊指揮下の重機械化師団。
普通科連隊1個が装軌装甲戦闘車化され、師団戦車連隊が4個大隊編成の甲師団野戦特科にも配備されている。
ドイツのPzh2000、韓国のK9、英国のAS90と並ぶ西側の高性能装軌自走砲として、依然として高い能力を維持している。


車体は全幅3.2メートル、全長12.2メートル、全高3.9メートルと巨大であり、戦闘重量も40トンと戦車に迫るものである。
開発段階では90式戦車の車体を用いる案も存在したが、その場合は当時の陸自の輸送能力の限界を超えるとされ断念された。
駆動系は89式FVと同系統で水冷直列6気筒600馬力ディーゼル、自動変速機、トーションバー・サスペンションから構築。

初期型ではノーズヘビー故の駆動系損傷、故障も少なくなかったが、段階的な素材及び機械技術発展により改善された。
機動力は最大毎時50キロ、航続距離300キロと平凡であり、ノーズヘビー故の操縦性の癖の強さは否めない。
とは言え商用40トントレーラーで輸送可能な重量には収まっており、装軌車故に不整地踏破能力はそれなりに優れている。

武装は弾薬・装薬ともに完全自動装填化された52口径155ミリりゅう弾砲1門を主砲として有している。
発射速度は長時間平均で毎分6発、一般公開演習の様子を見る限り短時間ならば毎分10発以上と推察されている。
有効射程は通常弾で30キロ以上、ベースブリード弾で40キロを超え、近年は知能化クラスター弾にも対応している。


射撃統制システムは現行のB型はCOTSコンピュータ及びネットワークシステム、慣性航法装置とGPSなどを併用。
野戦特科射撃指揮装置より世代の新しい火力戦闘指揮システムに連接、より高度な共同交戦能力を獲得している。
砲システム以外にはM2機関銃を砲塔上に搭載し、B型では他車両でも多数導入されている国産RWSに備えられている。

やや操縦性に癖があること、防護力がさほどでもないことを除けば総じて優秀な自走榴弾砲である。
また難点とされる防護力も砲塔部に軽量積層装甲を装備することで、ある程度の対破片防護能力向上を果たしている。
何より30キロ以上の長射程こそ本自走砲最大の防御力であり、この点は日本製鋼所開発の長砲身砲が功を奏している。

また特殊車両事業部を拡大した日立製作所により、99式弾薬給弾車配備数増大も本車の戦力を向上させている。
6台編成の野戦特科中隊あたり2台の割合で配備された本車は、高い発射速度を支える迅速な給弾能力を発揮。
ハイレート射撃故に弾薬消耗の激しい本車に必須の支援車両で、現在200台以上が野戦特科に配備されている。

571戦車の人:2025/06/28(土) 00:58:51 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
11.軽装甲機動車

小松製作所と防衛技研等が開発、平成13年より配備が開始された我が国初の四輪駆動式の小型装輪装甲車。
主に普通科部隊、そして空自基地警備隊の機械化を目標として車両で、平成30年までに2000台近くが調達されている。
些かアンダーパワーである、あるいは定員4名に対して手狭であるなど、問題点や批判されるべき点も少なくない。

一方でほぼ全てを(防弾鋼板さえ含め)COTS技術で構築し、平均調達単価を3000万円前後まで低減。
部隊承認装備として扱うことで柔軟な調達と配備を可能としており、自衛隊の機械化を大きく推し進めた功績も持つ。
イラク戦争後のPKO部隊派遣等でも活躍しており、取り回しの良い軽装甲車として派遣部隊でも好評を博した。

大陸化に伴いやはり本車も大幅に数量を増やしており、陸自および空自合計で1万台の部隊配備が確認された。
軽装甲車とは言えその数量は部隊輸送にやはり便利なもので、偵察隊や後方支援部隊にも多数が行き渡ることになった。
同時に幾らか仕様も変更されており、全体的には国際派遣仕様に近い車両が多数を占めている。


車体寸法は全幅2.04メートル、全高1.85メートル、全長4.4メートル。重量4.5トンと参考としたVBLよりやや大きい。
乗員は定員4名であり上部ハッチを開放し、機関銃射手を乗車させるのであれば5名である。
普通自動車に近い感覚での路上移動が可能であり、自衛隊装甲車としては最初のエアコン常備車両でもある。

駆動系は水冷4サイクル160馬力ディーゼル、自動変速機、4輪独立サスペンションで路上最大速度は毎時100キロ。
航続距離は500キロ程度とされ、路上移動に差し支えのない能力を有するが、不整地機動に適するものではない。
元々が普通科部隊の前路警戒、あるいはグレーゾーンの緊急展開車両故にその点は致し方がない。

車体はCOTS防弾鋼板から構築され車載ガラスも全て防弾構造で、正面装甲は50口径弾に耐えるとも言われる。
現在配備されている車両は国際派遣仕様、通称2型と呼ばれているものに近く、防弾ガラスの構造を強化。
7.62ミリ小銃徹甲弾に耐久可能なものに換装し、76ミリ発煙弾発射機8門を標準で搭載している。


固有の武装は有さないが機関銃射手、対戦車誘導弾射手乗車車両には小型RWSが準備されている。
本RWSは5.56ミリ及び7.62ミリ機関銃、01式軽対戦車誘導弾に対応しており、車内からの遠隔操作を可能とする。
固有のFCSを有すると同時に軽対戦車誘導弾の照準器とも連接可能で、目標捕捉能力も向上している。

偵察隊、航空自衛隊の基地警備隊の車両は全車が小型RWSを備え7.62ミリ機関銃(M240・ミニミMk3)を常時搭載。
敵散兵や浸透便衣兵排除を強く意識しており、基地祭や駐屯地祭では行進間射撃を行う姿も見受けられる。
無論乗員展開時は短時間でRWSから機関銃を外し、人員による直接運用も可能で、軽便性と高い射撃精度を達成している。

段階的に後述する多用途装甲機動車への代替が進む予定であるが、向こう10年以上は整備維持の上で現役と思われる。
なお手軽に扱えRWSを搭載しているということから、自衛隊に害獣駆除支援要請が入った際に出動する頻度も多い。
大概は7.62ミリ機関銃を搭載し、精密短連射で極力跳弾を出さずに排除するという手段が採用されている。

572戦車の人:2025/06/28(土) 00:59:23 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
12.多用途装甲機動車

軽装甲機動車は調達開始が平成13年と相当前の装備で、COTS技術主体だからこそ部品生産ラインの入れ替わりも多い。
生産ロットごとに極力調達数を落とさぬように工夫してきたがやはり能力面で限界があり、同時に寿命も懸念された。
使い勝手の良い軽装甲車として酷使された結果、特に初期生産車体は寿命の限界に達している車両も少なくなかった。

故に後継車両として丸紅エアロスペースがスイス製イーグル装甲車を、三菱がオーストラリア製ホークアイ装甲車を提案した。
前者はやや設計が古いが装輪装甲車の老舗モワーグが開発、生産し世界中で採用されている実績が魅力であった。
後者はタレス、ボーイングと言った設計に携わったメーカーによるライセンス生産許諾、内製化可能な点が大きな長所であった。

一長一短であり性能面でも大差ないものの、最終的にはライセンス生産可能という点からホークアイが採用されることになった。
昨今の合衆国を筆頭とする欧米諸国の製造業の衰退、それに伴う輸入装備の遅延等が影響したことも無視できない。
やはり初代軽装甲機動車同様に部隊承認装備として多用途装甲機動車という形で、令和6年に自衛隊装備として採用された。


ライセンス生産担当は簡素堅牢な後方支援装甲車両の開発、生産で定評のある日立製作所である。
同社は小松製作所が装甲車両部門を退いて以降、三菱が担当しきれない車両を的確かつ安価に補完することで定評がある。
本案件についても概ね既存生産ラインに過度な負担をかけることなく、新規生産を可能とするなど高い能力を有する。

車体規模は軽装甲機動車より相当に大きく全幅2.39メートル、全高2.3メートル、全高5.78メートルと6輪装甲車に近い。
重量も8.5トンと倍近いものであり、道交法の普通自動車の範疇には収まるが、四輪駆動車としては最大級である。
乗員は定数で6名に増え車内容積拡大から居住性も改善され、国産の車内空調も完備されている。

駆動系は水冷4サイクル200馬力ディーゼル、自動変速機、4輪独立サスペンションで構築と軽装甲機動車と同系統である。
路上最大速度毎時130キロ、航続距離600キロと車体規模拡大の恩恵を受け、長距離移動能力はかなり向上している。
また防弾窓ガラスが軽装甲機動車より大きく取られたことにより、運転時の視界確保が改善されている。


基本となる防弾構造は車体、窓ガラスともに7.62ミリ徹甲弾の連射に耐えるもので、状況に応じ追加装甲を搭載する。
追加装甲は軽量複合装甲であり、最大防御状態では50口径徹甲弾の連射やIEDにも高い防護力を達成。
また対地雷防御としてやはり追加式の車体底部V字型装甲も準備され、地雷爆風を外部へ逃し生残性を向上している。

固有武装は有さないが日本製鋼所の開発した標準型RWS搭載に対応し、12.7ミリ機関銃や40ミリ擲弾銃を搭載可能である。
操縦手及び車長の固有乗員2名、乗車人員4名の居住性を損ねず、FCS連接による高い対人・対軽装甲制圧能力を有する。
無論四輪駆動車故に大型装甲車ほどの弾薬搭載は難しいが、低コストな装甲人員輸送車としての総合性能を満たしている。

採用から数年故にまずは武器学校や教導団といった教育部隊、即応機動旅団の偵察隊等から配備を行い運用経験を蓄積。
近い将来には3個空挺団や水陸機動団にも普通科装甲車として多数配備予定で、C-2輸送機からの空輸投下試験にも成功している。
高機動車よりも大きな車体を有することから警戒レーダ、近SAM、中距離多目的誘導弾等のプラットフォームとしても試験が行われている。

573戦車の人:2025/06/28(土) 00:59:54 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
13.あとがき

以前の大陸化日本の陸自装甲車両。デチューンと言うかより現実的なラインナップバージョンです。
130ミリ砲戦車やテレスコープ機関砲搭載重装甲車も魅力的ですが、同盟国との互換性や早急な配備に応えられるか。
空自や海自も色々と動かざるを得ない状況で、もう少し現実的に抑えたほうが良いのかな?と考えた第二案です。

C4Iやモジュール装甲素材、弾薬などを近代化しつつ、現実に存在しているAFVをリファインしたような路線です。
空自のF-3EやXF-5でも述べましたが大陸化日本で必要なのは、今揃えられる新世代装備ですから。
特に米軍があの有り様で有事に陸上兵力の来援が余り期待できない状態では、質より量を選びました。

一方で19式装輪自走15榴やパトリアAMV相当のAPCを国産化するなど、内製化推進も挟んでみました。
前者は重装輪回収車(改)をシャーシとすれば不可能ではなく、後者は「だったら装甲を盛れば良いだろう!」と。
また軽装甲機動車をやや性能を盛り、その後継にはライセンス生産を提示しているホークアイを採用してみました。

嘗てと異なり輸入装備のサプライチェーンが当てにならない…という状況もある程度反映しています。
支払うものを支払っても納期も守らず届いたものが粗悪品というのが、けして非現実的ではなくなってしまったんですよね。
ウィキへの転載はご自由に願います。

574トゥ!ヘァ!:2025/06/28(土) 01:07:08 HOST:FL1-49-129-218-238.kng.mesh.ad.jp
乙です

思えばこれだけの種類と量を安定して生産、整備、改良できるのは大陸化の恩恵ありとはいえ凄いことですよね。

…これやはり海外から日本製兵器求める声が多くなっていくのでは?w

575霧の咆哮:2025/06/28(土) 01:21:58 HOST:KD027093003148.au-net.ne.jp
おつです

図らずとも先進国のロシアやアメリカが令和のこの時代に真っ先に破りましたもんね・・・
説得力が増してしまったという

>国際法を遵守した戦争などほぼ存在せず

実際には演習でも見るのは難しいでしょうけど、大陸日本のどこかで何千両もの戦車隊を揃えた大演習とか迫力満点でしょうなぁww
とはいえ、大陸日本の総合火力演習はやはり凄いことになってるでしょうけども

16式ってつまりは戦車を陸の戦艦に例えるなら、16式みたいな車両は巡洋戦艦ポジですよな
自身の主砲に耐える装甲は持たないが、火力は戦艦(戦車)並みで、機動性は戦艦(戦車)以上な意味で

74式は史実でも多分すべて退役してた筈ですが、大陸化世界では退役はしても少なくとも10年以上はまた使えるように整備維持は継続ですか

ウクライナ戦争でWW2の戦車すら装甲車替わりにはなると引っ張り出されてた現状では、WWⅡの戦車より全然新しい74式の温存もされますか

装甲車一つとっても車輪式とキャタピラ式以外でもいろいろあるんですね

軽装甲機動車はコストも安いしサイズも小さく扱いやすそうで、旧式化が進めばこちらの警察とかに払い下げられそうです

装甲車組はそれこそ海外勢から、戦車売ってくれなんて贅沢言わないけど、装甲車位は売ってくれと言われそうな完成度ですね

576戦車の人:2025/06/28(土) 01:26:50 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
>>574
有難うございます。
今回も「とにかく今揃えられる一線級車両を、過度な性能よりも数を」で押してみました。
あるいは本当に…日本製の装備を欲しがる国が増えるんですかね。

>>575
有難うございます。
まことに残念ですが…戦時国際法を国連常任理事国が率先して破ってるご時世です。国産化推進はやむなしでした。
総火演はそれこそ師団単位のそれになってるかもしれませんね。

MCVは仰る通り巡洋戦艦に近いです、不整地踏破能力に劣るので使い方はより慎重になりますが。
2020年に日本国が大陸化した世界線ですので、史実で退役まで4年猶予がある74式改も予備装備としました。
昨今の周辺情勢を鑑みるに重装備はあるにこしたことはありません。

私も同じ四輪装甲車でも随分と規模が違うな…と思いました。だからこそAPCなどに使えるとも。
ただ海外輸出は相手を余程見極めてと考えております、防衛研究所が昨今は頭コズミック・イラと公言する有り様でして。

577霧の咆哮:2025/06/28(土) 01:32:32 HOST:KD027093003148.au-net.ne.jp
公的機関が今のリアル情勢がCE染みてると遂に明言してしまう嫌な時代ですかー

74式は予備武装とはいえ、使用可能なら装甲車替わりや火砲支援できる自走砲代わりにもなりますもんね
何なら無人化させて遠隔トーチカや砲撃トラップみたいにしても敵軍相手に有効でしょうし

578戦車の人:2025/06/28(土) 01:39:31 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
>>577
防衛研究所が絶滅戦争に至る経緯が非常にリアルであると、種シリーズにお墨付きを与えたんですねえ…
第2.5世代MBTではありますが後方警備、便衣兵の掃討などには普通科、施設科と連携すれば使い道はあります。
何よりそれを持って90式や10式を最前線に専念できるメリットもあります、大陸化日本では予備自衛官も増えてますから。

579トゥ!ヘァ!スマホ:2025/06/28(土) 01:56:23 HOST:FL1-49-129-218-238.kng.mesh.ad.jp
74式が大事にされているの嬉しい嬉しい

580戦車の人:2025/06/28(土) 02:50:28 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
個人的に好きな戦車なので趣味で入れました(小声)。
74式改が本土以南の戦車大隊に大量配備される姿を見たかったですねえ…

581635:2025/06/28(土) 11:32:48 HOST:119-171-248-229.rev.home.ne.jp
霧の咆哮氏乙です。

>鹿島(香取もだけど)の制服が練習艦衣装のイメージと言うか完成度が高過ぎるのが悪い
明らかに教官とか教える側の人間と分かるデザインですからな

>深海勢ほのぼの世界線でどこかの海軍基地で歩哨と共に門番してる剣牙虎と、その頭の上で仲良く日向ぼっこしてる日本と深海勢のダブル妖精
>ネコツツキスズメのグループが日向ぼっこ組に合流し、くちくいきゅうの背の上にも追加。
>普通の野良猫とくちくいきゅうの可愛らしいじゃれ合いを消音モードのカメラで撮影するロレーヌ
や さ し い せ か い 

>その姿は夢女子も夢男子も魅了するキラキラオーラに満ちていた。
女子になるというやつですな

戦車の人氏乙です

>10式戦車(D)

拡張性高め拡大して45t台でもよかったやも…(中身ギチギチ、日本国内運用前提並感)

>RWS搭載12.7ミリ機関銃及び7.62ミリ機関銃を搭載
火力については我がリアル列島10式が優越す!(対UAV用30mmRWS採用決定)

>90式戦車(C)
10式もそうですが砲弾の改良や新型砲弾採用されてそうです。

>90式C4I導入
広多無が90式にも後付け装備されてるので理論上は90式も火力戦闘指揮統制システムなどとの連接可能になった上、
最新仕様では護衛艦にも広多無装備者及び車両の位置情報が通知されるなどされていた記憶。

>16式機動戦闘車(C)
火力が第三世代型並に上がってそうな悪寒(リアルの改良見つつ)
そして是非とも欲しいキャニスター弾である(有刺鉄線除去、ソフトスキン人員排除)

>74式戦車(G)
リアルよりもう少しご奉公しそうですね

>18式装輪装甲戦闘車(B)
>20式装甲戦闘車
列島日本が濁涙流して見ておりますw

>96式装輪装甲車(C) 
予算という敵相手の妥協と装輪式M113という言葉が浮かんだw(戦場のタクシー並感)

>19式機動装甲車
>糧食加熱器
つまりは英国面の後継者(違)

>19式装輪自走155ミリりゅう弾砲
リアルさんは展開砲撃撤収が完全自動の筈の99式より早かったとか訳わからんねこれ…

>99式自走155ミリりゅう弾砲(B)
U.N.Armyが指を加えてものほしそうにしています。輸出しますか?Y/N

>軽装甲機動車
>全体的には国際派遣仕様に近い車両が多数を占めている。
リアルのも順次仕様変更されてるようですね

>多用途装甲機動車
この地位はリアルでは装甲追加した高機動車が占めてきているみたいですな。
なおアメちゃんの移動手段…(´・ω・`)

582名無しさん:2025/06/28(土) 11:40:54 HOST:KD059132170204.au-net.ne.jp
>>553-559
日蘭世界の核攻撃は少なくとも二発
場所はニューオーリンズとセントルイスだったかと

ニューオーリンズはエイボンデール臨時海軍工廠が標的(建造中の戦艦バージニアⅡが余波で消滅)
セントルイスは航空機工場群の最終疎開先であり、その航空機工場群が標的(コンベア社のXP-54C試作戦闘機による富嶽撃墜を受けて量産前に破壊判断)

それ以外の戦前からの主要な基地や造船所、軍需工場群は開戦以来
絶え間なく日本領アラスカから飛んでくる富嶽や弾道弾による爆撃
(後に蘭領ギアナや占領したバミューダ諸島などからも追加)
でボコボコになっていてので数度核攻撃をして、それでも降伏しなければ本土上陸戦か?という時期には
標的探すのすら難しくなっていたとありました

583名無しさん:2025/06/28(土) 17:51:03 HOST:pkhk024-202.kcn.ne.jp
投稿乙です。
現在の情勢を考えるといつ有事が起こっても可笑しくない以上、明日手に入られる高性能兵器よりも今ある兵器の量産と改良した方が妥当ですね。
それに複数の企業が連携しているとは言え、多数の装甲戦闘車両を1年間で2桁から3桁も量産する大陸化日本の国力を諸外国に見せつける事は抑止力にも繋がるでしょう。
ただ列島日本時代から居る一部の軍事評論家が大陸化しても(一方的な偏見で)自衛隊兵器のガラパゴス化は変わらず、いずれは防衛体制は破綻すると主張しそうですが。
特に前回の改定版ほうしょう型の建造の遅延や艦載機を国産機に拘る(様に見える)ことにボロクソに批判してくるでしょう。

>7個連隊であった地対艦ミサイル部隊は30個以上
この内の半数が九州から南西諸島に展開すれば中国の北海艦隊と東海艦隊を一方的に叩けそう。

>10式の次となる戦車
海外派兵や主砲の大口径化、レーザーやマイクロ波兵器などの装備、拡張性の確保から車体は10式戦車の10%前後は大型化するかもしれませんね。

>18式装輪装甲戦闘車と20式装甲戦闘車
将来的には国産テレスコープ機関砲への換装や偵察も兼ねた徘徊型兵器などの追加装備もありえそうです。

>19式機動装甲車
パトリアAMV装甲車と性能は殆ど互角で低コストから海外からオファーが多くよせられそうです。

>多用途装甲機動車
派生型に30㎜機関砲を搭載したRWSを装備する火力支援型などもありそうですね。
もし配備されたらヌチークで吊り下げ空輸できる重量でしょうし、軽武装で火力の低い空挺部隊や空中機動部隊から重宝されそう。

584戦車の人:2025/06/28(土) 18:46:20 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
>>581
有難うございます。
基本的にはモジュール装甲、弾薬、C4I等を近代化したモデルでございます。
90式戦車は広多無搭載できるんですか…そりゃ不勉強でした。

実は対UAV用RWSは迷いました、あった方が絶対便利だよなと。
ただ「輸入」の一言を見て国産で行こうと…F-35以来輸入不信になりそうです(白目)。
19式は路上でも無理なく射撃可能ですし20年も新しいですからね。

アメちゃんのルーフさえない機動車は…ナオキです。

>>583
有難うございます。
有事もそうなんですがアメちゃんを含め輸入品が来ない、金を払っても来ない!?が少しトラウマになりました。
国内でなんとか作れる補えるラインナップにしよう、出来るだけ早く手堅く作ろうに切り替わっちゃいまして。

まあ…逆張りで文句を言われる方は何処にでもいらっしゃいますからw

テレスコープ砲は迷いましたが、日本製鋼所ライセンスの海自と共通化出来るブッシュマスターで生きました。
将来的な換装は恐らく研究中でしょうが、当座は増えた部隊に車両を準備しないといけませんで。
SSM連隊は面倒を持ち込むんじゃねえ、死ねえ!と若干殺意を込めて増やしました()

ああ…チェーンガンRWS(10TK搭載予定)、こういう多用途装甲機動車に搭載できるかもしれませんね。

585New:2025/06/28(土) 20:50:57 HOST:112-70-135-54f1.osk1.eonet.ne.jp
遅れたけど乙です。
列島時代から重火力マシマシな状態になって・・・
周辺国軍部もその編成に頭抱えるな

586戦車の人:2025/06/28(土) 22:17:04 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
>>585
有難うございます。
現状の陸自近代化路線もかなり火力重視ですが、そこに日本大陸化をかけ合わせますと…こうなりまして。

587モントゴメリー:2025/06/28(土) 23:54:28 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
業務連絡
大陸スレ213の>>600までウィキ更新終了しました。
(ホワイトベアー氏の『ジャベリン級駆逐艦』が二十投稿になるところだった…)

…が、ホワイトベアー氏の
『日米枢軸ルート 第39話』
はどうすれば良いかわかりかねますのでご連絡ください。
>>568からのやつです)

これで、去年までの分は更新できましたね。

588戦車の人:2025/06/29(日) 00:20:55 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
何時も更新作業お疲れ様です、本当に有難うございます。

589モントゴメリー:2025/06/29(日) 00:46:40 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
戦車の人氏乙です。

我らの俱楽部にようこそ…!!
(国産至上主義倶楽部会員並感)

装輪式と装軌式装甲車の武装が同一というのは、寂しいというか、技術の進歩というか…。

590モントゴメリー:2025/06/29(日) 01:03:12 HOST:124-141-115-168.rev.home.ne.jp
霧の咆哮氏乙です。

定期的に投稿できるのが素晴らしい……!
(ウィキ更新してても強く思います)

591戦車の人:2025/06/29(日) 01:08:16 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
>>589
別に輸入品とか舶来品が駄目って言ってるわけじゃないんです。
例えば陸自の84ミリ無反動砲とか120ミリ迫撃砲、どっちも欧州の傑作兵器ですからね?
ライセンス生産も許さず納期も守らないってのが駄目ですし怖いんですよ。

武装・砲塔が同一なのは規格化のためですね、勿論装軌をより重武装にするオプションもあります。
しかし今は一気に増えた機甲師団指揮下の普通科大隊に、歩兵戦闘車を充足させるのを優先かな…と。
大陸化で海岸線が拡大したということは、それだけ着上陸のリスクも増大してますから。

592635:2025/06/29(日) 17:00:11 HOST:119-171-248-229.rev.home.ne.jp
>>591
武装の統一に防衛装備庁が悲鳴あげてそう(小並感)

そういや雑談スレでも投下したので知っているかと思いますがM109後継がM109A7の砲身をpzh2000用に換装で決着つきそうですな。
あれだけ他国の自走砲まで吟味して初期に後継砲で提案され却下したの採用の可能性高いという…。
なお砲塔M109A6+砲pzh2000+車体AMPVとそれまでのM109シリーズとの部品互換性は減少中である。

593戦車の人:2025/06/29(日) 17:24:58 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
>>592
耐えてもらうしかありません(畜生)。
生産ラインがまちまちで整備維持も互換性がないじゃ将来のコストに跳ね返ります。
ああ…やっと52口径で納得しましたか、これまでの時間とコストは何だったのでしょう。
仕方ありませんよ、如何せん60年代の車両を2020年代以降も使うってなりますと…

594戦車の人:2025/06/29(日) 17:30:53 HOST:110-130-196-35.rev.home.ne.jp
後は雑談所で教えて頂いたF135のロビー活動によるゴタゴタを見ていると大陸化日本の防衛省、
海上幕僚監部、航空幕僚監部が「もう知らねえもう要らねえ!」ってマジギレしそうな…
どうして新型で上手く開発が進んでいる折に台無しにしてくれるんです?(白目)

595635:2025/06/29(日) 17:58:31 HOST:119-171-248-229.rev.home.ne.jp
>>593
ちなみにpzh2000の52口径砲の通称をランゲスロール砲といいます。はい多分ギラ・ドーガ重装型のランゲブルーノ砲の元ネタでしょうね。

>>594
>新型で上手く開発が進んでいる折に台無しにしてくれるんです?(白目)
悲しいことですがちょっとつまづいたり、良いと予想される方向示されるとそれまでのあっさり捨てて別方向へ行って後でそのまますればよかったと嘆くのはべいてーの悪い癖です。

596名無しさん:2025/06/29(日) 18:18:24 HOST:pda6ece7a.kngwnt01.ap.so-net.ne.jp
>>595
54万円砲が随分とインフレしたなあ(すっとぼけ)

597ホワイトベアー:2025/06/29(日) 19:16:27 HOST:om126233168003.36.openmobile.ne.jp
遅ればせながら戦車の人氏乙でした。
空母なのにVLSや魚雷用デコイ装備……
改訂前と違いこちらは重航空巡洋艦味が強いですね
しかし、ここまで割り切ってなお欧州の空母を凌駕するというのは無情と言いいますかなんと言いますか……

装甲戦力に関してもだいぶ増強されますねぇ。しかも信頼性の高い技術を用いて、国内のサプライチェーンで構築可能かつ実戦に耐えられる装甲車両達が。

これは有事のことを考えると大きいアドバンテージですし、信頼性の高い供給元であれば輸入したいという声も出てくるでしょうね。

霧の咆哮氏も乙です。
>>鹿島(香取もだけど)の制服が練習艦衣装のイメージと言うか完成度が高過ぎるのが悪い(作者感)

本当にそう。余計な手を加えると蛇足になるレベルで完成されきっているんですよねぇ

しかし、ロリ提督も中々に業が深い存在のようで

598ホワイトベアー:2025/06/29(日) 19:17:19 HOST:om126233168003.36.openmobile.ne.jp
20時頃に日米枢軸ルートのネタを投稿します。

599ホワイトベアー:2025/06/29(日) 20:17:27 HOST:om126233168003.36.openmobile.ne.jp
では投稿を開始します。

600ホワイトベアー:2025/06/29(日) 20:23:49 HOST:om126233168003.36.openmobile.ne.jp
日米枢軸ルート 31式汎用戦闘機/F-31

F-31 隼(ハヤブサ)は、大日本帝国陸軍航空軍(後に大日本帝国空軍と改称)が運用した汎用軽戦闘機である。西暦1931年に運用が開始された本機は、当時の航空技術水準を大きく進歩させた超音速ジェット戦闘機として知られている。
F-31の「汎用軽戦闘機」という概念は、要撃から対地・対艦攻撃までを視野に入れたものであり、航空機の役割分担に新たな視点をもたらした。

F-31 隼
分類:汎用軽戦闘機
乗員:1名
全長:15.5m
全幅:10.5m
全高:4.9m
翼面積:36m²
空虚重量:9,500 kg
最大離陸重量:約22,000 kg
発動機:倉崎M118-K-110×1基 (JFS、EPU装備)
型式: アフターバーナー付き2軸式低バイパスターボファン
最大推力(A/B時):125 kN (約28,100 lbf) 級
ドライ推力:約75~85 kN (約16,800~19,100 lbf)
最高速度:マッハ2
実用上昇限度:約18,000m (約59,000 ft) (推定)
最大航続距離:4,200km

戦闘行動半径(増槽・任務により変動)
要撃任務:約700-900 km
空中哨戒任務:約850-1,100 km
阻止攻撃任務:約600km - 800km
近接航空支援任務:約450km - 650km
長距離対地精密攻撃任務:約900km - 1,200km
対地精密攻撃任務:約550km - 750km
対艦攻撃任務:約500km - 700km

最大兵器搭載量:7,500 kg
固定武装
   :20mm回転式機関砲1門 (搭載弾数 約500-600発)
ハードポイント数:11箇所 (翼端x2, 翼下x最大8, 胴体下x1)


概要
F-31 隼(ハヤブサ)は、大日本帝国陸軍航空軍およびその後継組織である大日本帝国空軍によって1931年より運用が開始された超音速ジェット戦闘機。
倉崎重工という日本が誇る最先端の航空宇宙企業が開発を担当し、フライ・バイ・ワイヤをはじめとした先進的な技術を多数採用しいている。

本機は主力要撃戦闘機F-29「飛鷲」が世界恐慌による軍事費削減の影響で調達数削減を余儀なくされたため、その戦力的な空白を埋め、かつ将来の脅威にも対応可能な補完機として急遽開発された。
しかし、先端技術の導入と優れた設計コンセプトから単なる廉価な穴埋め戦闘機として以上の能力を誇り、8式戦闘爆撃機の後継機として大量に配備され、冷戦期中盤まで帝国空軍の数的主力を担った。

601ホワイトベアー:2025/06/29(日) 20:26:49 HOST:om126233168003.36.openmobile.ne.jp
開発の背景と配備経緯

西暦1920年代当時、陸軍航空軍は次期主力戦闘機として後に「F-29 飛鷲」と名付けられる戦闘機の開発を推し進めていた。

その開発は三菱重工が担当するが、本機は欧州諸国の有する要撃戦闘機を凌駕する対空性能と、海軍航空隊の戦闘機を凌駕する格闘戦能力の獲得を目標に開発が進められた双発要撃戦闘機であるがゆえに、必然的に調達コストは膨大なものとなった。ひどいものだと調達価格はF-10の数倍という試算すらあったほどだ。

さすがの高価格に陸軍航空軍内部からですら「F-29のみで主力戦闘機を更新するのは不可能」と言う見方が強くなる。
ただ、当時は世界大戦後ということもあって航空技術を含めた科学技術全般が目覚ましく発展していた時代で、欧州列強でもジェット戦闘機が実戦配備されはじめていた。
日本の国際的なプレゼンテーションを維持するため、新型戦闘機の更新は喫緊の課題であった。

こうした内外の諸事情もあって、陸軍航空軍内の旧幕府派系一派は、削減が検討されていたF-29を補完するために安価かつ一定以上の性能を持つ戦闘機を求め倉崎と接触。
議会や世論対策として表向きは『先進技術検証機開発』と言う名目で、マルチロールファイター開発計画である『軽量戦闘機開発計画』を1924年4月に発足させた。

開発に際し、F-31は単にF-29の代替となる安価な機体としてではなく「要撃任務においても十分な性能を発揮し、かつ一定の対地攻撃能力も有する汎用軽戦闘機」という、極めて先進的かつ野心的な設計思想が与えられた。
これは限られた予算の中で単一の機種でより広範な任務に対応し、航空戦力全体の柔軟性と運用効率を向上させるという明確な戦略的判断に基づくもので、帝国陸軍航空軍の運用思想としては決して珍しいものでない。
しかし、今回は求められた汎用性の水準が過去とは比べものにならないほど高かった。

陸軍航空軍が本機に求めたものを具体的に挙げるとあまりに多くなるが、陸軍航空軍の要求は大まかに以下の4つに分けることができた。

第1にコスト効率と数的補完である。
高価格が予想されるF-29飛鷲を補い、質だけでなく量的な戦力規模を維持するため、より安価で多数配備可能な機体が求められたのだ。

第2に高度な多用途性(マルチロール性)である。
本機は単なるF-29の廉価版としてではなく、要撃から対地・対艦攻撃まで多様な任務を1機種でこなせる能力が求められ、戦力全体の柔軟性と効率性を飛躍的に高めることが期待された。
これにより第三の要求である戦力全体の柔軟性と継戦能力の向上が目指された。

第3に航空戦術・ドクトリンの革新である。F-31の導入は、従来の機種ごとの縦割り任務分担から、より柔軟な「マルチロール思想」への転換を促し、運用思想そのものに影響を与えることが意図された。

まさに言うは易く行うは難しといった要求である。
この困難な目標を達成するため、F-29が比較的実証された技術を基に堅実な設計がなされたのとは対照的に、F-31は新技術を多用した機体構造や単発エンジン化によるコスト抑制策と並行し、最新技術の導入によって高性能を実現することが目指され、胴体と主翼が滑らかに一体化した「ブレンデッドウィングボディ(BWB)」や、機体の操縦を電気信号とコンピュータで制御する「フライ・バイ・ワイヤ(FBW)」といった、当時の航空界の常識を塗り替える革新的な技術を設計の初期段階から全面的に採用することとなる 。

1928年には試作機であるYF-24の初飛行が行われ、1930年までに500回以上の飛行および各種テストが行われた。

YF-24の開発が比較的順調に進む中、世界ではアメリカで株価が暴落したことをきっかけ世界恐慌により不況が吹き荒れた。
如何に日本が強大な列強であってもこの不況の影響から完全に逃れることはできず、政府は不況対策のために大規模な減税を実施。
国防予算は真っ先にこの煽りを受け、大幅な削減を余儀なくされた。

当然、F-29の調達数も削減が正式に決定し、その調達数は当初予定の1/3まで削られてしまう。
これを受け陸軍航空軍は不足する戦力を補うため、1931年にYF-24をF-31として正式に採用することを発表した。




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