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日本大陸を考察・ネタスレ その199

781モントゴメリー:2023/02/26(日) 23:35:15 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
【太平洋の魔女たち】
F14Cを語る上で避けて通れないのが、第31戦闘飛行隊「ヘルキャッターズ」であろう。
F14Cを最初に運用した航空隊であるが、その最大の特徴はパイロットが全員10代の女性で構成されていることである。
これは、ソ連の第586戦闘機航空連隊の活躍に触発された大統領の思い付きで実行された女性の志願兵を認める政策により誕生した女性パイロットの受け皿として編制された部隊であるからだ。
これには海軍良識派は勿論、アメリカン・ジャスティス世代も流石に扱いに困り、西海岸のハルゼー提督の所に押し付けられた。
彼女たちの姿を初めてみた提督は
「前大戦のフランスの過ちを繰り返すつもりか!!!」
と絶叫し、一晩中トンプソン短機関銃を大統領の顔写真に向けて放ったという。
しかしもう後戻りはできない。
提督は、せめて彼女たちが生還できる可能性を1%でも上げようと時には彼自身が操縦桿を握って指導するほどの猛訓練を施し、新鋭機の搭乗できるように手を尽くした。
のみならず自身が一番信頼する母艦であるアラスカ級に配属できるようにもしたのである。
これにより、合衆国海軍内では彼女たちのことを「ハルゼー提督の娘たち」と呼んだと伝えられる。
ハルゼー提督の猛訓練の成果は初陣のハワイ沖海戦で花開くこととなる。
この際、観戦武官として空母「瑞鶴」に乗艦していたイギリス士官が彼女たちの無線通信を聞き

「魔女が太平洋にも現れた」

と呟いた。
これが、F14Cが「太平洋の魔女」と呼ばれる所以である。
そしてこれが合衆国にも伝わり、面白がったハルゼーの娘たちは自分たち第31戦闘飛行隊のことを「ヘルキャッターズ」と呼び始めたのである。
(「ヘルキャット」には「魔女」という意味もある)
余談ながらこの事の聞いた「お父さん」は、そんなはしたない名前を名乗るな、と憤ったという。
(ヘルキャット=性悪女の方が一般的である)
彼女たち「ヘルキャッターズ」はその後もアラスカ級と共に各地を転戦、カリフォルニア沖海戦にも参加した。
艦隊直掩を務めていた彼女たちであったが、日本海軍の猛攻の前に1機、また1機と撃墜されていく。
そして、最後の防空任務に飛び立ったあとアラスカ級を率いる戦隊司令は彼女たちへ母艦へは戻らずカリフォルニアの陸上基地への着陸を命令。
拒む彼女らに対し司令は、「Good Luck(後は任せた)」と一言残し、艦を日本艦隊へと向けて最後の進撃を開始した。
涙を飲んで陸地へと降りた彼女たちは、その後も基地航空隊として防空任務に就いていたが、それでも徐々に僚機を失っていった。
そして、日本軍の上陸が近いと噂されるようになると、生き残りたちは行動を起こした。
ソ連が合衆国の軍人や技術者の亡命を手引きしているという話を聞き、それに乗ったのである。
(ソ連側作戦名「借金取り立て」)
彼女らは飛行可能な機体で日本艦隊に攻撃を仕掛けようとしたハルゼー提督を取り押さえ、その足で密かに入手していた飛行艇で決死の脱出を行い、奇跡的にソ連へとたどり着いた。
その際「提督の顔を1発殴って気絶させて連れて行った」という話があるが、これは伝説である。
正確には腹に1発、脛に2発、その後に頭部に3発である。
こうして生き残った彼女たちにより、「太平洋の魔女」たちと合衆国海軍の物語は後世に伝わったのである。




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