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日本大陸を考察・ネタスレ その199

780モントゴメリー:2023/02/26(日) 23:34:34 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
【設計】
基本構造としてMiG-13と同じくレシプロエンジンとモータージェットエンジンという2種類のエンジンを搭載している。
これと艦載機設計の経験に乏しいというファクターのため、機体は大型化してしまった。
モータージェットエンジンにはライセンス生産したハルシチョフニコスVRDK モータージェットエンジン一択であったがレシプロエンジンの方は問題であった。
要求性能をクリアできる空冷エンジンが合衆国には存在しなかったのである。
戦前のやらかしがどこまでも祟っている状況であったが、無いものねだりをしても始まらない。
結局、当時入手できる中で一番強力なエンジンが選ばれることになりアリソン V-1710-127が選定された。
しかしこれも無茶な決断であり、V-1710-127は当時試作が成功したばかりでありとても制式採用できるほど熟成されてはいなかった。
そこで最高出力をデチューンし、安定性を無理やり確保することにして乗り切ることになる。
しかしデチューンしても2500馬力は確保しており、両方のエンジンを稼働した際の最高速度は800km/hを記録した。
武装は重装甲化していく日本機に対抗するため20㎜機関砲が4門搭載された。
(なお、これもソ連製のライセンス生産である)
こうして無理と無茶を総動員して設計された本機はF14Cとして制式採用されることになる。

【運用】
制式採用後、F14Cは大車輪で生産が始められた。
ハワイ沖海戦ではアラスカ級2隻の定員を満たす程しか生産できなかったが、その威力は絶大であった。
新鋭攻撃機である「流星」を主力とする日本海軍攻撃隊に対し迎撃に上がったF14Cは技術的奇襲攻撃に成功する。
後世に「霞ヶ浦が涙すべき20分間」と語り継がれるこの空中戦で、日本海軍航空隊は流星の3割を失い、残った機体の多くも爆弾や魚雷を投棄して逃げるのがやっとであり攻撃は失敗した。
これによりオルデンドルフ艦隊は戦艦を1隻も失わずに日本艦隊との砲撃戦に突入することができたのである。
こうして鮮烈なるデビューを飾ったF14Cであるが、問題も多々あった。
護衛空母は勿論、インディペンデンス級軽空母ですら運用できず、最低でもサモア級軽空母ほどの母艦が必要であった。
これは機体が大き過ぎるということもあるが、整備性が非常に悪いのが最大の原因である。
モータージェットエンジンは20分使えば廃棄処分行きであり補修部品や予備のエンジンを確保しなければならない。
V-1710-127も曲者であり、デチューンしたと言っても繊細な扱いを要求された。
そもそも、合衆国海軍には液冷エンジン搭載航空機の運用経験がほぼ皆無なのである。
お偉方は本当にコイツで戦争をするつもりか?
F14Cを初めて受領した際のアラスカ整備班長を言葉が全てを物語っていた。
しかし曲がりなりにも日本海軍に対抗できる唯一の戦闘機であり、合衆国海軍はF14Cの運用を断行する。
エセックス級やアラスカ級、そしてヨークタウン級最後の生き残りであるエンタープライズはほぼF14C専用母艦となり、合衆国海軍航空隊は戦闘機の比率が6~7割を占めるようになる。
これは、パイロットの養成が間に合わず比較的短期間で養成できる戦闘機パイロットに注力したという理由もある。
このように扱いづらい機体ではあったが、「アメリカ海軍の葬送曲」カリフォルニア沖海戦とニューファンドランド沖海戦まで奮戦し合衆国海軍航空隊の名を歴史に刻みつきた名機であることは間違いない。




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