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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその77
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永遠に生きるとは、親しい者と出逢っても、永遠に分かれ続ける事だ。
僕はクララが好きだ。ルルーシュが好きだ。ナナリーが好きだ。コーネリアが好きだ。真一郎の事も好きだよ。この家に住んでいるみんなの事が好きだ。玉城は同居人と認められている。
そして彼らの親衛・・・・警備隊の事もみんな大好きだよ。
そうさ、みんなの事が大好きだ。だけれどね、みんな僕より先に逝く。
どうあがいても永遠という名の地獄に居る僕は君たちに取り残されてしまう。
真一郎、君は耐えられるかい?
哀愁漂う表情。泣き笑いにも見える寂しげな微笑み。玉城はその時、VVの永遠にもある苦しみを知った。
そんなことはまあ置いといて。
五百メートル、六百メートル級のクソ高いビル群があちこちにそびえ立つ大日本帝国帝都東京。
都市圏としても超高層建造物数にしても世界一位を誇る技術の日本の象徴の谷間にある公園は。
この日曜日という事もあってか、カップルがいっぱいであった。
そこを見ればベンチに座るカップル。芝生を見ればシートを広げて抱き合っているカップル。
カップル、カップル、カップルの群れである。玉城はわめき散らして追い散らかしてやりたかった。
ここに自称しーくれっとえーじぇんとなる自他ともに認める美少女クララ・ランフランクが居れば「お兄ちゃんにはクララが居るじゃん」と飛びついてきて、クララのあまりの美少女っぷりに逆に反感を買ったりするだろう。
またどこぞの令嬢かと言われるべき深窓の美しさを持つランペルージグループ社長令嬢の一人という仮面の顔を持つ、マリーベル・ランペルージが居ても「シン兄さまにはこのわたくしが居るではありませんか」ニコっの一発で、彼女持ちの男どもが怒り出すという、逆転現象が発生したりする。
玉城は気づいていないだけなのだ。そんな超級の美少女たちから強い好意を抱かれている事を。
まあそれは別の話として、いま彼と手を繋いでいるのは見かけ子供の実態老人である。
こっちは年金手前のジジイと手を繋がされてんだぞ!!何の罰ゲームだよ!!
とまあそんなとき、そのおじいちゃんが急に発言した。
「ふ〜う、日曜日だからかアベックが多いなぁ」
玉城は逃げられない様にと手をつないでいた美少年風クソジジイのおかしな言葉に首をかしげる。
あ、アベ・・・・アベ、っク・・・? アベック? アベックってなんだ?
26歳の玉城。その言葉を知らない。
「大体ねえ、君はなんだい、いつまでもそんなだらしのない格好で。君は若いんだからこうもっとナウでヤングに決めてだねえ」
玉城の服装をジロジロ見るおじいちゃん。
????ナウで・・・・・ヤング????
このVVおじいちゃんの言っている事がさっぱり分からない玉城は皇歴1993年生まれ。
アベックが死語になりつつあり、ナウでヤングなんてとっくになくなっている世代であった。
VVの青春時代。繁太郎やシャルルとお忍びで色んなところに遊びに行っては、侍従長に揃って怒られる。
そんな時代の一ページがその言葉には詰められていた。
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