したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその12

966父の日のサプライズ:2013/07/26(金) 23:18:01
「私も養子ではあるが、育てている。いつかあの子たちが旅立つ事考えると・・・とても寂しいだろう。
 手放したくないと思うかもしれん。
 しかしあの子たちが決めた道ならば、私は応援していくつもりだ。
 それが、親の責任だろうと思っている」

苦笑する帝国最強の騎士を、オルドリンは少し驚いた顔で見た。
自分にも厳しく、まさに騎士と言う評判の彼だが、内心の弱さを見せるというのは珍しいことであった。
見つめられているという事に少々恥ずかしくなったのか、ポリポリと顔を掻く。
その様子に苦笑すると、急に外の風景が変わった事に気が付いた。
あれ?と思ってよくよく見てみるが、やはり違う。
シャルルも気が付いたのか少し外の様子を見ている。

「ヴァルトシュタイン卿・・・」

緊急事態であると判断し、手を懐の拳銃に添えると運転手がいる方向に目を向けた。
が、声を掛けたビスマルクは全く動じていない。
その事にすぐに気が付くと、信じられない表情になった。
シャルルも動じていない己の騎士に気が付いたのだろう、厳しい視線を向けてきた。
隣にいるマリーベル嬢も同じ様に目線をむけてくる。
そしてシャルルが口を開く前にビスマルクが穏やかな表情で三人を見回した。

「申し訳ありません。少々込み入った事情がありまして・・・
 予約してあるレストランは明日行くように変更されております」
「ビスマルクよ。それはどういう事だ」

皇帝としての威厳が満ちた声が車内に響き渡った。
内心動揺しているはずだが皇帝として、娘の前でみっともない姿を見せない威厳に満ちた表情と貫禄がにじみ出ていた。
それでもビスマルクは穏やかな表情で答えた。

「いえ。私は頼まれただけでして・・・
 今日、この日の為にいろいろ準備されていたそうですよ。
 危害は絶対にお加えしません。
 お叱りもお受けいたします。しかし・・・
 驚かれると思われますよ?それまでは詳しい詳細はふせさせていただきます」

そう言ってだんまりを決め込んだ騎士を見ていたが、覚悟を決めたシャルルはもう一度どっかりと席に座り直し、マリーベルを安心させるように少し微笑んだ後、目を閉じてその時を待つことにした。
マリーベルとオルドリンもいつでも対応できるように座りなおした。

◆◆◆

◆◆◆ ◆◆◆

◆◆◆




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板