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提督たちの憂鬱 設定スレ 艦艇編 その5

330⑨/2:2011/07/16(土) 00:02:03
・技術的特長
基本的には英国戦艦の集大成である16in砲戦艦案であるが、従来の艦とは大きく異なる点も見られる。
英国の技術的進歩もあるが、何より北米進出において米艦の調査や情報収集により建造方針に変化を生じた点が大きい。

主砲はデュークオブヨークが搭載している16in砲MkⅡの発展系である16in砲MkⅣとなっている。
最大の特徴は揚弾・装填機構の性能を強化して連射速度を3発/分にまで高めている事であり、
特に中近距離戦では高い対応力を発揮、これと独に優越するレーダー射撃の能力をもって先手必勝を企図している。
砲弾についてはデュークオブヨークから使用している1,200kgSHS砲弾を使用し貫通力を高めている。
デュークオブヨークでの運用成績と旧米軍の残存資料によりSHSの弾道不安定が危惧されていたが、
想定していた戦闘距離15,000yd前後においては問題は少ないとしている。
副砲はデュークオブヨークにも搭載された4.5in両用砲であるが、こちらも動力装填化により連射速度が大幅に向上した。
また、現場からの評判が非常に悪かったポムポム砲の搭載を取り止め、ボフォース機関砲を搭載している。
しかし多連装に拘りがあったのか、わざわざ6連装架を製作し各所に配置している。

船体構造は従来艦から大きく変化している。
舷側防御は当初KGV以来の垂直舷側装甲とするつもりであったが、16inSHSに対し15,000ydまで耐える防御を得るには
20in近い厚さが必要となると見込まれ、鋼板製造能力の面で無理があった為傾斜装甲を採用する事となった。
防御方式より変化が大きかったのは船殻構造の改変である。
英戦艦の見えざる大きな弱点として、船殻重量が嵩み武装や防御に回す重量が少ない、という問題があった。
これは技術的に保守的だった造船所が推す、重量が嵩むが建造は楽な横肋骨方式で建造していた事に起因している。
だが米艦と比較した結果、従来方式では船殻重量の過大が許容できる範囲を超えているという判断が下され、
災害により大被害を受け、政府からの支援を受け再生していた為に要請を拒否できない造船所にねじ込み、
本艦は英国戦艦としては初めて縦横肋骨混合方式(溶接比率も増加)で建造される事となった。
この判断により本艦は重防御を施しつつも英戦艦が抱える重量過大問題が大幅に緩和できている。

航行性能も英最高レベルの物となった。
ドイツの保有する植民地産戦艦の速度に対抗もしくは上回る計画こそ頓挫したものの、速度差を縮める努力は継続された。
その結果船体を一部分割してまで建造した船体は300m近い長大なものとなり、高速発揮に適する。
機関はKGV級の倍近い超高出力なものである。表向きには自国造機技術の集大成という事になっているが、
実際は米艦調査どころか、かつて欧州で戦没した日本艦からの技術奪取も含まれている。
だがそこまでしても植民地産戦艦の機関に一歩及ばない性能であったのは、技術奪取以上に英国海軍内ではタブーである。
技術奪取に必死になった副産物として、解析した日本艦に搭載されていた重油加熱器を採用。
機関性能自体の向上も合わさり、他国に比して劣悪だった燃費も改善を果たしている。


・その後
本型は仏新戦艦の後を追うような形で50年代中頃に竣工し、当時欧州最大の戦艦となった。
勿論大和型と比べるとはるかに劣ると言わざるを得なかったが、最早英国は日本への対抗を考える事すらなかった。
本艦は当初一番艦が「ライオン」となる予定であったがこの名は二番艦の物となり、
一番艦は英国そのものの意味を持つ「アルビオン」と命名された。この事からも英国の本艦への期待のほどが伺える。
事実、本型の存在は周辺国に対して劣勢であった海軍力を持ち直し、国防及び砲艦外交に長らく大きな役割を果たした。
しかし、本型の要した費用は連邦への更なる搾取を引き起こす事となり、世界帝国体制に止めを刺したとも言われている。




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