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中・長編SS投稿スレ その2

827earth:2011/09/23(金) 14:33:54
第27話です。


 『嗚呼、我ら地球防衛軍』 第27話

 シリウスとプロキオンに展開していたガトランティス帝国軍を、地球防衛軍が撃滅したとの情報は地球だけではなく
ボラー連邦にも届けられた。
 一般大衆が喜ぶ中、参謀長など政治に関わる、又は精通している人間達は今後のボラーの動きに神経を尖らせた。
 防衛軍司令部の執務室で報告書を読んでいた参謀長はため息を漏らすと呟くように言った。

「ボラー連邦がどう動くかが問題だ。万が一に備えて改アンドロメダ級。いや『タケミカヅチ』の建造を急ごう」

 原作では『しゅんらん』という名になるはずだったこの艦は、世界各地の神話上の軍神から名前を取る事になった。
 そして喧々囂々の末、日本で建造されるこの超弩級戦艦の1番艦は『タケミカヅチ』と名づけられたのだ。

「タケミカヅチ、続いて2番艦の建造も準備中だ。各州もヤマトを参考にした新型戦艦の建造を発表している。
 空母部隊の実力が示されたことで、機動部隊の整備も急ピッチで進む。本格的な正規空母の建造も認められるはずだ。
 あと1年で防衛艦隊は、いや地球連邦の戦力は飛躍的に強化される。しかし問題は……」
「ボラーが指をくわえて待つか、そして我が連邦の政治家達と防衛軍高官ですね」

 部下の言葉に参謀長は頷く。

「そうだ。防衛軍は勝ちすぎた。おかげで自信をもってボラーと交渉することを主張する馬鹿が増えている。
 まぁガミラスに逆転勝利。ガトランティスには完全勝利(主力艦損失0)。これでは過信してもおかしくない」
「そして強硬派は勝利に献策した参謀長を担ごうと目論み、穏健派は防衛軍の組織を改変し統制を強化。
 さらに政府とも仲が良い参謀長を要職に据えて防衛軍の抑えに使おうと目論んでいる」
「……欝になることを言わないでくれ。ただでさえ、華やかな出番がさらに遠ざかる可能性が高いのに」

 参謀長の言葉に部下は言葉に出さず突っ込んだ。

(ひょっとしてそれはギャグで言っているんですか?)




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