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中・長編SS投稿スレ その2

803earth:2011/09/20(火) 21:28:09
 11番惑星から出撃した後、土方艦隊と分かれたα任務部隊(といっても2隻だが)はシリウス恒星系に向かった。
 ヤマトはこれまで戦死者が皆無なので戦力低下はなく、ムサシと併せればドリームメンバーが揃っており、2隻の『破壊力』は
ずば抜けていると転生者たちは考えていた。

「まぁさすがに二重銀河を吹き飛ばすみたいにシリウスを崩壊させることはないだろう」
「ですが参謀長、メンバー的には『二重銀河の崩壊』の面子に近い気が……」
 
 ムサシ艦長は古代守。技術班長は彼の同期であり天才技術者である大山俊郎、機関長は山崎奨。
 コスモタイガー隊にはヤマトから転属した山本明と鶴見二郎が居る。ちなみに戦闘班長を務めるのは沖田艦長の息子だ。
 乗員のスキルは防衛軍指折り。おまけに名前ありの準主役級も多数乗っているという心強さだった。

「山南はいないし、『しゅんらん』も第7艦隊もない。波動融合反応もない。大丈夫だ。大丈夫だろう。大丈夫と思いたい」
「(湯呑みを持つ手が震えていますよ)参謀長、水と胃薬を持ってきます」 

 参謀長とその部下がオーバーキルを心配していることなど露も知らず、2隻の乗員は意気軒昂だった。
 初陣であるはずのムサシでさえ、誰もが不安を見せず、やる(殺る?)気に満ちている。

「また面倒な任務だな」
「いうなよ、トチロー。司令部もこれ以上、戦力は割けなかったんだ」
「やれやれ」

 真田に勝るとも劣らない地球の頭脳。大山俊郎はそういって肩をすくめる仕草をする。
 尤も口ではそう言いつつも、言葉とは裏腹に表情は暗くない。

「まぁ連中の情報は白色彗星の残骸から大方掴んでいる。
 暗号だろうが何だろうが、あっという間に丸裸にしてやるよ」
「頼むぞ」




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